2008年10月17日

埋蔵金特許

 私は嫁が呆れるくらいのテレビっ子なのだが、先日の「徳川埋蔵金大発掘!決着の時!!」は見逃してしまった。ちくしょう!

 いや、この「埋蔵金発掘」という企画は、「ギミア・ぶれいく」時代から楽しんで観ていたんだよね。もうさ、大橋巨泉も糸井重里も望月会長も、プロデューサーもディレクターもADも出演者も、誰一人として埋蔵金が発掘されることなど本気で信じていなさそうなのに、それでも掘り続けるというのが最高に面白かった。そこに山があるから登るんだ!みたいな。
 つまり、画ヅラ的には絶えず穴掘っている映像ばかりにも関わらず、ナレーションと構成でドラマを生み出すという手法で、今思えば、その後の「ガチンコ!」みたいなフェイク・ドキュメンタリーの元祖的存在だったのかもしれない。今回はTOKIOならぬSMAPの香取慎吾が糸井と共にリポーターを務めるというのも象徴的だ。ま、観られなかったんだけどね。

 そうそう、埋蔵金といえば、先日知財の研修で面白い話を聞いた。「赤城山の埋蔵金を発掘する発掘する方法」を特許として出願した人がいるというのだ。

 特許庁の特許電子図書館で検索してみると確かにあった。

特許公開2001−42765
【発明の名称】 狩野埋蔵金の埋蔵場所を解読し発掘する方法

http://www2.ipdl.inpit.go.jp/begin/BE_DETAIL_MAIN.cgi?sType=0&sMenu=1&sBpos=1&sPos=1&sFile=TimeDir_2/mainstr1224266035890.mst&sTime=0

 なんでこんな特許が出願されてるのか?という疑問が当然ながら沸く。多分、この出願人は古地図や古い文献なんかを調べて、多分この辺り(古井戸)に埋蔵金は埋まっていると見当をつけたのだろう。ところが、昔、井戸だったその場所にはマンションだかビルだかが建っていた。もしくは、掘り出す為の資金が無い。どのような原因かは分からないがともかく、すぐに掘り出すことはできそうにない。どうしよう。困った!あの場所にあるだろうことは分かっているのに。このままでは誰かに先に掘り出されてしまわないとも限らない。そうだ!特許をとって優先権を主張しておこう!……なんてことを考えたのだろう、と講師の先生は仰っていた。

 言うまでもなく、特許というものは自然法則を使った技術的思想であるので、このような特許を出願しても審査の段階でハネねられ、登録されないであろうことは火をみるよりも明らかだ。

「本発明が解決しようとするものは、埋蔵金として存在する資源を再利用するための科学的方法を見い出すこと」

「埋蔵金は貨幣の形態を持つものの場合でも現在の貨幣ではないので、いわゆる通貨ではなく資源としての物質と考えることができる」

……等々、なんとかそれらしいものにしようと、努力の跡はみられるのだけれども。

 出願人本人も、頭が冷えてからこれは無理だろと思い直したのか、7年経った今でも審査未請求だ。

 特許は出願から一定期間経つと特許公開公報が発行され、公知の事実となる。結局のところ、埋蔵金の在り処を自ら世間に示してだけのこととなったわけだ。勿論、本当にこの特許で示されている場所に埋蔵されていればの話だけど。

資料D1:「黄金埋蔵はアッと言う間にされたらしい」という地元住人の噂。

資料A:三代にわたって赤城山麓で埋蔵金の発掘を続けている水野家の初代(発掘開始の初代)の水野智義氏に義父が遺言したと言う言葉「上州赤城におよそ360万両。古井戸を掘ることを手掛かりとすべし」。

……なんてのがウケた。噂話や言説が「資料」になるんですなー。

 そういや、その講師の先生は「タイムマシン」や「永久機関」で特許検索すると、面白すぎて仕事にならないので、絶対に会社では検索しないで下さい!なんてことを言ってたけど、確かに面白かった。と学会がネタにしそうですな。



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この記事へのコメント
色々な特許があるものなのですね。月の土地も販売されているなんて聞いたこともありますから、変な世の中ですね。マクガイヤー殿、私3人目ができました。またバタバタしそうです。
Posted by カイシュウ at 2008年10月18日 07:58
おお、本当ですか!おめでとうございます!
子供は何人いてもいいものですよね。
私も3人目が欲しいのですが、嫁がセックスしてくれません。
Posted by マクガイヤー at 2008年10月18日 21:28