町中華探検隊

昭和のころに創業したと思われる、どこか懐かしい中華の食堂を総称して「町中華」と呼んでいます。それらのお店を巡るブログです。現在の隊員は北尾トロ、下関マグロ、増山かおり、半澤則吉、竜超、あきやまみみこ、濱津和貴ですが、町中華好きのライター、カメラマン、イラストレーターの参加をお待ちしております。

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さて、今回も板橋アタックであります。結論から申し上げると、今回もいいお店にめぐり逢いました。しかし、なんと最後に衝撃の展開が待っておりましたよ。

なんだかんだ、朝から原稿を書いたたりしておりますと、すでにお昼。
で、本日行く予定のお店の、昼営業の時間を食べログでチェック。
と、「昼過ぎくらいまで」とあるじゃないですか。昼過ぎって、何時やろう。いま12時半なんで、到着予定は13時半。こりゃ、急がなきゃ。って、ことで鶯谷駅。
山手線で池袋まで行き、東武東上線。
そして6つ目の駅、上板橋駅に到着。
ここから徒歩10分とのこと。急いで向かったのは、共栄軒さん。
坂をくだって、再び登った先にあったのが、共栄軒さんがありました。
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のれんが出てますよ。まだやってます。ホッ。
到着したのは予定通り13時半。
まだお客さんけっこういますね。
で、メニューはこちら。

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半チャーハンラーメンセットも惹かれますが、食べログで予習してまいりました、わたくし。ここはオムライスですよ。
しかもね、ここは盛りがいいということで、ご飯少なめをコールいたしましたよ。
なんか、地元の常連客さんが次々にやってきますね。先客に若いカップルの方がいらっしゃいましたが、あとはみなさん単独の男性。
チャーシュー麺大盛りだとか、ラーメン大盛りなんて注文していらっしゃいます。
それから、オムライスにラーメンというのを注文していらっしゃる方もいました。
で、ほどなくやってきたのがこちら。
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町中華のオムライスというと、こういうビジュアルではなく、堅焼き卵で巻いてあるオムライスですが、こちらはとろとろ卵をかぶせる系です。しかもね、トマトなんかついちゃっているわけですよ。キャベツの千切りなんかもいいっすねぇ。
で、またこのサイドスープも泣かせるうまさなんですよ。

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はい、そして中身はこんなかんじですよ。

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まじでうまうま。デミグラスソースがこれまたいいかんじなんですねぇ。
これなら普通盛りでもいけたかなぁって思ったところへ、さきほどのラーメンとオムライスを注文したお客さんにオムライスが提供されていましたよ。さすがにすごい盛りです。やっぱ少なめで自分は正解。
というわけで、お会計をしようかと思ったら、さきほど出ていった若い男性のお客さんが息を切らせてやってきました。どうやら、お会計が間違っていたようです。少なく払っちゃったみたいで、追加でいくらか払っています。正直なお客さんですねぇ。最近思うのはその店のお客さんをみていると、お店の性格もよくわかるってことなんですが、まさにここはそういう人が集まるお店なんでしょうかね。

というわけで、僕もお会計をすませて、外へ。ちなみにご飯少なめでもお会計は同じ。

と、外に出ると、あれれ、なんだか見た記憶のあるお店がありますよ。来るときは気が付きませんでしたが、たしかに覚えがあります。

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しかし、なんだかよく思い出せません。というわけで、帰宅して調べたら、やっぱり行っておりました。
2015年の4月22日に訪問していました。そのときの記事がこちら。
新華@上板橋|町中華探検隊

実はこの日、赤羽からバスに乗って、別の店を目指して行ったのですが、その店が閉まっていて、ぶらぶらかなりの距離を歩いて新華さんにうかがったんですね。上板橋駅からではなくて、常盤台あたりから歩いて、いきなり新華さんの前に出たのを思い出しましたよ。そのとき共栄軒さんの看板だけが見えたのを覚えております。
なんだかね、とってもうれしくなりました。今度は新華さんに再訪問してみたいです。
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板橋区の町中華といえば、刈部山本さんが、しっとり系のチャーハンをメディアで紹介したことで、すっかりチャーハンが有名になりました。しかし、なかなか板橋区に行く機会もなかったわけですが、今回、わけあって、板橋アタックでございます。
池袋から東武東上線に乗るざんす。
実は、以前東新宿に住んでいたことがあり、その頃、妻が池袋の会社で働いていたので、毎朝、てくてくと明治通りを北上していたわけですよ、妻の出勤についていったわけですが、今考えてもけっこうな距離を歩いて出勤していたんですね。で、出勤する妻を見送ったあと池袋あたりを散歩することがけっこうありました。東武東上線でいえば大山あたりまで散歩するなんてこともしばしばありました。なので、東武東上線、よく知っています。
ただ大山より先はあまり行ったことがないわけですよ。で、今回降りたのが、こちらの駅。
ホームから一戸建ての一般住宅が見えます。
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電車で前の席に座っておられた高齢の御婦人のひとりが駅につく前に「あ、ナカイタね」とおっしゃった。中板橋はナカイタというんだなと思いながら、駅南口へ。
で、踏切を渡った商店街が「なかいた」と書かれていてびっくり。

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その「なかいた」と書かれた商店街を進むわけです。
途中、石神井川方向へ曲がる道があって、そこをまっすぐ進み、川の手前にお店があるはず。
しかし、ないわけですよ。
石神井川の桜はめちゃくちゃきれい。
曇ってたけど、桜を見て、思わず「ブラボー!」と叫びたくなりました。叫ばないけどね。
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地図ではたしか、このあたり。
川のあたりを行ったり来たりしていると、あ、あれじゃないですか。

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左が石神井川ですね。なぜさっき気がつかなかったかと言えば、のれんが出てなかったんですよ。近づいてみましょう。
あのですね、のれんが出ていないと、一般の住宅かと思いましたよ。で、表に張り紙があって、そこには「営業時間13:30~20:30」と手書きされております。食べログには11時30分開店とありましたが、変更になったんでしょうか。とにかく今が13時30分ですよ。入ってみましょう。
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当たり前ですが、この日最初のお客さんですよ。カウンターだけのお店、奥に狭い小上がりがあるようです。カウンターの真ん中あたりに着席すると、すぐ僕のあとから若い男性が入店。彼はカウンター奥の席へ座り、女将さんらしき方に静岡が実家なんですが、と、お茶のお土産を渡していました。なるほど、最近僕は客を見ると、その店の雰囲気がわかるというのが持論なのですが、なんだか、そんなあったかいお店なんですね。と、メニューを見ながら聞き耳を立ててました。
実はですね、来る前から決めていました。「もやしそば」と。
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町中華では「もやしそば」はけっこう誤解されているメニューなんですね。たとえば、このメニューでもタンメン700円で、もやしそばも700円なんですね。なんで野菜いっぱいのタンメンが700円でもやしだけのそばが同じ700円なのかと勘違いしている人が多いわけですよ。あのね、東京のもやしそばって、あんかけでお肉や野菜たっぷりなんっすよ。
と、さきほどの静岡茶のお兄さんが、「みそラーメンと半チャーハン」とコール。おお、そうきましたか。あ、そーだ、半チャーハンね。忘れてました。しかし、半チャーハンの半がどのくらいの半だかわからない。多すぎたらやだな。そこで、「もやしそばと半チャーハン、あのもやしそばは麺少なめで」とお願いしました。なんかいいオーダーした気になったぞ。
と、その直後にやってきた静岡茶と同じくらいの男性が入り口に近い席に座るなり「ラーメンと半チャーハン」をコール。おお、その手もあったな。いや、でもいいんだ。
その後もお客さんが続々。女将さんはひとりで料理を作っておられます。最初の3人の麺が提供されます。
きましたぜ、もやしそば。

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いやぁ、美しいでしょ。これこれ。見た目だけで、もうおいしいっていうのがわかりますね。実際、かなりのうまさであります。スープがやさしい。時間が経過するとだんだん餡がほどけて、スープがうまうま。
と、やってきました半チャーハン。茶碗に入ってますよ。
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おっと、こちらのチャーハンはかなり攻めてます。やさしいもやしそばのスープに比べると、かなり濃い目の味です。これはおいしい。写真を撮り忘れましたが、ちょっとついてきた大根ときゅうりのぬか漬けもグッドであります。
いやぁ、ごちそうさまでした。お会計は1000円。
ホワイトボードには、おつまみメニューもけっこうあって、飲み中華でもあるような感じでした。また、くるよ。
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本当ならもっと早くこの記事を書いておきたかったのだけれど、ワードプレスでやっているブログが不調で、アップロードできず、昔やっていたライブドアにてアップさせていただきます。
今回うかがったのは、東十条の玉屋さんです。
店主さんから3月19日の日曜日が最終営業日になるという知らせを聞き、3月15日に行ってきました。
実は、閉店のお知らせを聞く前からホワイトデーあたりにお菓子でももってうかがおうと思っていたんですよ。というのも自分の人工関節の手術ももうすぐ1年なので、人工関節の先輩である玉屋のお母様にお礼を言いに行こうと決めていたわけです。というのも、こちらのお母様、膝を人工関節にして、「ああ、早くやっておけばよかった」っておっしゃっていて、それが印象に残っていたんですね。それで、自分がいざ人工関節にしなくちゃいけなくなったときに、とにかくこの言葉が勇気づけられたわけですよ。

というわけで、3月15日、13時45分くらいに到着。
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お店の前には行列ができていまして、6人ほどの並びです。

お店の前には張り紙があります。
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閉店のお知らせですね。

行列はどんどん進み、お店に入れたのは14時。仙人ラーメンを注文しました。
そして、着丼。いや、その前に餃子がきました。
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なんか、サービスしてくださったのでしょうか。ありがたい。
このね、餃子がまたうまいわけですよ。
そして、仙人ラーメン。

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これがもう味わえないのかと思うと、涙が出てきました。

最初に訪問したのが、2016年1月19日。
そのときの様子はこちらのブログ→

以来、僕は玉屋さんにけっこう足を運びました。
新宿に住んでいたときは埼京線の十条駅から上野に引っ越してからは京浜東北線の東十条の駅から歩いた。
そして、取材させていただきこんな記事も書かせていただきました。
「町中華のカレーライス」はなぜこんなにうまいのか──その理由を教えてもらいました - メシ通 | ホットペッパーグルメ

長い間お疲れ様でした。


というわけで、noteにも書きました。
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