2025年10月25日町田市つくし野コミュニティーセンター音楽室にて開催いたしましたオーディオサークル町田オフ会の報告です。

開催時間は午後(13:00~17:00)でした。11名の方に参加していただきました。
会場での発表者の説明の音声と配布資料及び事前のメールによるテーマ説明を生成AIで整理した結果を編集しております。


今回は5名の方から以下のテーマで発表して頂きました。

1. 石田@北柏さん
 Alpair5G(10cmガラスコーンフルレンジ)


発表概要
発表資料
ガラスコーンで注目されるMarkAudio Alpair5G(10cmフルレンジ)の特性を検証しました。他社ユニットと比較した結果、Alpair5Gは歪率が非常に低い(トッ プクラス)ことが特徴です。ただし、素の特性では低域が不足するため、イコライザー回路で補正を加えて試聴を行いました。

2. 岡崎@横浜さん
 1/3octaveイコライザとPEQ、Firの比較試聴


発表概要
発表資料
REWとrePhaseを使い、バックロードホーンの音響レスポンス修正を検討しました。複雑なFIR フィルタ設計により、振幅特性は優秀に補正されました。位相の直線化はインパルス応答上で改善が見 られたものの、聴感上の明確な効果は得難く、微妙な「音の整理」として捉えられました。

 3. 坂野@鎌倉さん
 自作の音響シミュレーションプログラム紹介



発表概要
発表資料
FDTD法を用いた音響シミュレーションでスピーカバッフル形状を検討した。計算時間短縮のため2次元で近似処理。平板や球体と比較し、扁平 な楕円形状のバッフルが高い周波数特性の平坦性を持つことが示された。

4. 高間@品川さん
 8012シングルアンプの大幅改善版

発表概要
発表資料
8012シングルアンプの改良版について報告。動作点をゼロバイアスから+4.9Vに変更し、負帰還を4.8dBへ 強化した。これにより、歪率が1.4%から0.2%へ大幅に改善し、最大出力は6.7Wから7.8Wに向上、周波数帯域も拡大した。

5. 斎藤@町田さん
 CROWN POWER LINE ONE パワーアンプ


発表概要
Crown Power Line Oneアンプの技術レポートは、完全デュアルモノラル構成とMOSFETを採用した本機の性能を検証しました。実測ではTHD 0.0002%レベル、周波数応答±0.02dBの極めて高い忠実度を達成。ただし発熱が大きく、4Ω駆動能力には限界が あるものの、音の純度を追求した優れた製品と結論付けられています。

次回の予定

 ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
 次回は、11月29日町田市つくし野コミュニティーセンターホールで開催します。

文責 塩沢@町田

2025年9月27日町田市つくし野コミュニティーセンターホールにて開催いたしましたオーディオサークル町田オフ会の報告です。
開催時間は午後(13:00~17:00)でした。15名の方に参加していただきました。
会場での発表者の説明の音声と配布資料及び事前のメールによるテーマ説明を生成AIで整理した結果を編集しております。


今回は7名の方から以下のテーマで発表して頂きました。

1. 森@大和市さん
 スピーカーボックスの塗装について報告


発表概要
スピーカーエンクロージャの塗装技術について発表しました 。入手しやすく乾きが早いラッカーを推奨 。下地は木目に沿ってサンドペーパーで整え 、着色には修正が可能なアルコール性顔料を使用します 。サンディングシーラーで色止め・肉厚をつけ 、カラークリアでムラを隠し、クリアラッカーを7~8回重ね塗りして深みを出します 。仕上げはつや消しラッカーと蜜蝋磨きで、スプレー缶を温めるなどの技術も紹介されました 。

2. 小高@練馬さん
 小型パワーアンプ


発表概要
発表資料
小型化したパワーアンプを製作し、試聴会を行いました 。前作からの変更点は、電源コンデンサの容量をほぼ変えずに部品を整理し、放熱板を1/4に小型化、アイドリング電流を68mAへ半減させたことです 。トランジスタも互換品に変更されました 。試聴には、Bob JamesやGeorge Duke、コーラスグループ(Quire、Singers Unlimited、Hi-Lo's)、Peggy Leeなどの楽曲が使われました 。

 3. 岡崎@横浜さん
 REWを使った実験


発表概要
発表資料
REW (Room EQ Wizard) を用いて、バックロードホーン型スピーカーの欠点である共鳴音をPEQフィルターで抑制する検討を報告しました。REWで自動計算したPEQは、ピーク・ディップが多い バックロードホーンでは手動修正が必要でした 。聴感で調整するGEQ(グラフィックイコライザ)はリアルタイム調整が可能で、ラウドネスや老人性難聴の特性が反映されやすい利点があるとの結論でした 。

4. 堀@大田区さん
 Edifier MR-5の紹介

発表概要
発表資料
Edifier MR-5アクティブ・スタジオ・モニタの技術概要を発表しました 。このスピーカーは、合計110W RMSのクラスDアンプと、高音・中音・低音にアンプを割り当てる3ウェイ・アクティブ・クロスオーバーを採用したハイテックな設計です 。6次バンド・パス(ケルトン型)ダクトによる低音技術や、Bluetooth 6.0/LDAC対応、ルーム・アコースティック補正機能も特徴です 。

 中華アンプノイズ対策確認

発表概要
発表資料
神本氏提供の基板を基に、中華アンプを小型化して製作・特性評価を行いました。主な課題は、電源オンオフ時のポップ・ノイズ、低域特性の不足、スイッ チング・ノイズで、これらをリレイ遅延や結合コンデンサの変更、コモン・チョークなどで解決しました。最終的に、商用トランスをスイッチング電源に代替し、総 重量2.2kgの50W+50WアンプをB5サイズで実現しました。

5. 高間@品川さん

 94年製作の8012シングルアンプ


発表概要
発表資料
1994年製作の「ゼロバイアス 半導体ドライブ 8012 シングル アンプ」の概要を発表しました。本アンプは、送信管RCA 8012をゼロバイアスで駆動し、ディスクリート半導体OPアンプでドライブするA2級ドライブを採用しています。最大出力は8W+8Wです。2009年のモディファイ で、NFB(負帰還)を廃止し、KNF(カソード負帰還)を施すことで安定度を向上させました。

6. HILO@町田さん
 シリーズケルトン型スピーカーシステムの設計と試聴


発表概要
発表資料
参照URL https://cyberpithilo.web.fc2.com/audio/s-kelton_2way/index.html
本報告は、安価な10cmウーファーとフルレンジユニットを用いたシリーズケルトン型エンクロージャーの2wayスピーカーシステム設計と試聴結果です。この 方式は容積が小さくても低域を伸ばせる反面、能率が約3dB低下します。試聴の結果、ウーファーユニットの能率の低さと音量の飽和が早く、大音量が出せないと いう課題が判明しました。シリーズケルトン型は強い制動をかけるため、高剛性のユニットが必要であると結論付けられました 。

7. 浅川@渋谷さん
 ヤマハ製フルレンジ9㎝ユニットによる自作スピーカー

発表概要
発表資料
作品「α&Ω」は、ヤマハ製9cmフルレンジユニットを使用した自作スピーカーです 。S/N比の向上とノイズの少ない音質をコンセプトに製作され 、ユニットとエンクロージャーが直接接触しないフローティングマウント方式と、共鳴を抑えるT形ダクト+閉管ダクトを採用しています 。これにより、60Hzから15kHzまで±3dB以内のフラット特性と、ノイズ感が少なくクリアな音質を実現しました 。

次回の予定

 ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
 次回は、10月25日町田市つくし野コミュニティーセンター音楽室で開催します。

文責 塩沢@町田



2025年8月23日町田市つくし野コミュニティーセンターホールにて開催いたしましたオーディオサークル町 田オフ会の報告です。

開催時間は午後(13:00~17:00)でした。16名の方に参加していただきました。
会場での発表者の説明の音声と配布資料及び事前のメールによるテーマ説明を生成AIで整理した結果を編集しております。


今回は5名の方から以下のテーマで発表して頂きました。

1. 高間@品川さん
 5年前に製作したOPAMPドライブ6BQ5シングルアンプ


発表概要
発表資料
2017年製作の「OPAMP駆動 6BQ5s アンプ」は、2025年に特性と信頼性向上のため見直されました。
このアンプは、5極管シングル構成に約30dBの高帰還をかけ、OPAMPによる直結ドライブで歪率とダンピングファクターの大幅な改善を目指しています。
主要な改良点は、OPAMPを汎用TL072から低歪率・広帯域の高級オーディオ用OPA2604に変更したことです。
この変更により、裸利得、帰還量、ダンピングファクターが向上し、特に高域(10KHz 1W時)の歪率が0.1%から0.03%に大きく改善されました。
ただし、試聴時には入力端子部のGND処理変更が原因とみられるノイズ発生が指摘されました。


2. 永嶋@町田さん
 測定用マイクDayton Audio iMM-6C


発表概要
発表資料
永嶋氏の発表は、Dayton Audio iMM-6CマイクとREWソフトウェアを用いた音響測定環境の改善に焦点を当てています。以前の複雑なセットアップから、USB-C接続のiMM-6Cに刷新し、手軽さ を追求しました。REWの正しい使い方を習得し、特に周波数特性の測定精度向上を目指しています。簡易測定ではBluetooth接続やマルチスイープ時のク ロック同期ずれによる課題が明らかになり、今後は有線接続でより正確な測定を行う予定です。この取り組みは、スピーカー製作の品質向上に繋がることを期待され ています。


 3. 浅川@渋谷さん
 ヤマハ9㎝フルレンジユニットスピーカー


発表概要

発表者は、前年度のヤマハフルレンジスピーカー自作コンテストに参加しましたが、ベスト10には選ばれませんでした。ヤマハのスピーカーは「今まで聞こえなかった 音が聞こえてくる」特徴があるものの、低音域の出力に課題を感じています。今後は「ミューズの極音」主催のコンテストへの参加を検討中で、ヤマハかマークオーディ オのスピーカーでの出品を計画しています。どちらのスピーカーも低音域の課題は共通しており、サブウーファーの追加も示唆されています。発表者はスピーカーの素材 自体は優秀だと考えているようです。


4. 塩沢@町田

 Alpair5G 14L ZWBR 速報

発表概要
発表資料
Markaudio Alpair5Gは、UTAG(Ultra Thin Asahi Glass)ガラス振動板を採用したスピーカーユニットです。このガラス振動板は、軽量で音の伝達速度が速く、音の損失性が低いという理想的な特性を持ちます。
テストは既存のエンクロージャーに「ポン付け」で行われ、わずか2日間の鳴らし込み期間でした。測定結果として、ピストンモーション領域は2kHzまでで分割 振動モードに入るものの、40kHzまでフラットに伸びる高域特性が確認されています。音質は「すごいクリア」であると評価されています。

5. HILO@町田さん

 DaytonAudio RS100-4 2リットルT型ベントのバスレフ
 FreeDSP Integra のプロトタイプ


発表概要
本発表では、主に以下の3点が説明されました。
まず、ヤマハ9cmユニットを用いたブームボックスの設計経緯が紹介され、電子ピアノ用のユニットの高いFs特性に対し、極端なバスレフチューニングとDSP 補正を組み合わせることで40Hz台までフラットな特性を実現したことが示されました。
次に、Dayton Audio RS100ユニットを用いたプロトタイプスピーカーのデモが行われ、2リットルの小容積エンクロージャーにT字型ダクトで気柱共鳴音を抑制し、DSP補正により音質が大幅 に改善されることが実演されました。このデモでは、小型化に伴うダクト長、流速、ノイズといった技術的課題も議論されました。
最後に、ADAU1466 DSPとTAS6422パワーアンプを内蔵した開発中のDSP搭載アンプ基板「FreeDSP Integra」が紹介され、現在の2チャンネル出力機能に加え、将来的な4チャンネル対応やADコンバーターのグレードアップといった展望が語られました。


次回の予定

 
ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
 次回は、9月27日町田市つくし野コミュニティーセンターホールで開催します。

文責 塩沢@町田

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