2025年4月26日町田市つくし野コミュニティーセンター音楽室にて開催いたしましたオーディオサークル町 田オフ会の報告です。
開催時間は午後(13:00~17:00)でした。17名の方に参加していただきました。
今回の開催報告から、会場での発表者の説明の音声と配布資料及び事前のメールによるテーマ説明を生成AIで整理した結果を編集しております。


今回は5名の方から以下のテーマで発表して頂きました。

1. 小高@練馬さん
 小型アンプ


電子部品の取り付けに関する苦労話:

 保熱版の穴とセルカップの不具合をエポキシで修正したことや、放熱板のバリが原因でアイドリング不調と熱暴走が発生した経験が語られています。

音楽の比較と評価:
 チャーリー・パーカーのスタジオ版とライブ版を比較し、演奏の質や音楽性の違いについて議論されています。

昔と今の音楽業界の変化:
 昔の演奏会では演奏がメインでボーカルは時間稼ぎ程度だったのに対し、最近ではボーカルが中心になり演奏が一部になっている現状が嘆かれています。

大阪万博に関する話題:
 1970年の大阪万博で有名だったブラジル66のエクスポ70というCDについて触れられています。

2. 岡﨑@横浜さん
 バックロードを2馬力(タンデム)スピーカで駆動しイコライザで管鳴きを押さえる。


説明資料
バックロードホーンの特性とイコライザー:
 バックロードホーンは特性が暴れやすく、共鳴も多いため、イコライザーなしでは聴けない。

スピーカーの箱 (BK16):
 40年ほど前に製作したバックロードホーン用の箱(BK16)。

箱の材料と工夫:
 3Dプリンターで印刷したパーツでスピーカーユニットを16cmから12cmにサイズダウンした際のスロートの大きさを調整。

重低音の再生とイコライザー:
 重低音(50Hz程度まで)はイコライザーでブーストしている。破綻しないようにゲイン(-12dB)を選んでいる

音の比較とイコライザー:
 イコライザーの有り無しを瞬時に比較するために、音量を合わせる必要がある。APOというPC用イコライザーソフトを使用しており、操作性や特性が 良いと評価。複数のポイントをマウスで選択して同時に調整できる機能が便利。

 3. 高間@品川さん
 昨年の9月に作った6080/6AS7G単管ppアンプ

配布資料
 このアンプは、先月発表されたプレートトライオードアンプと同じ書籍(浅野勇氏の著書)に掲載されている6AS7G単管プッシュプルの記事を参考 に、より合理的に製作することを目的としています。

 部品には、6RA8プッシュプル用の電源トランスと、約60年前の山水製SX-200という6BM8プッシュプルアンプの出力トランスを流用しています。 電源回路は、プラスアルファの電源トランスを使用せず、昔ながらのチョークコイルも使用しています。

 バイアスの自動調整回路が重要な特徴で、自己バイアスでは電圧が無駄になるため、固定バイアスのように動作しつつ電流を制御し、安定した動作を実現してい ます。6080と無調整で差し替えが可能です。

4. 大橋@町田さん
 ダイソースピーカー改悪版


 ダイソーのスピーカーを紹介し、勤め先の裏の竹藪から取ってきた竹を使ってドロンコーンを追加改造したことを説明しています。ただし、音質は期待できないと 前置きしています。

 MITアンプの内部構造について、特殊なオペアンンプの電源に抵抗を入れ、その抵抗を流れる電流を電圧変換して出力していること、そして出力段は二段になっていることを 説明しています。音質については、個人的にはトランジスタのコレクターから出力している点が気に入っており、真空管と同じような特性だと述べています。エミッ ターからの出力と比較して、音質が良いと考えているようです。

5. 堀@大田区さん
 50年前に製作したALL-FETアンプ(V-FET)を持参します。


配布資料
アンプの仕様と回路:
 このアンプはプリメインアンプであり、当時は主流だったMMカートリッジに対応したフォノイコライザーを搭載しています. MCカートリッジにも対応していますが、ゲインはそれほど大きくありません. テープモニター機能も備わっています. 回路設計においては、初段に工夫が凝らされているものの、RIAAイコライザー部分は一般的な回路になっていると述べています。

オールFETへのこだわり:
 単にFETを使うだけでなく、「オールFET」とすることでインパクトを狙いました. ただし、後にはFETの耐圧の問題などから苦労した点も語られています。

回路設計の苦労と工夫:
 FETの耐圧不足を解消するために、分圧器やツェナーダイオードを用いた耐圧変換回路を導入するなど、回路設計における様々な苦労と工夫が語られています。 これらの工夫により、出力も向上しました. しかし、一部のメインアンプ回路は、苦肉の策として設計されたため、真似しないように注意を促しています。

フィードバック(NFB)と安定性:
 アンプの安定性に関する技術的な話として、オープンループゲイン、クローズドループゲイン、ナイキストの安定判別法、位相余裕、ゲイン余裕などが解説されて います. 特に、負帰還(NFB)をかけた際のゲインの変化や、発振を防ぐための条件などが説明されています.


次回の予定
 
ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
 次回は、6月28日町田市つくし野コミュニティーセンターホールで開催します。

文責 塩沢@町田


町田オフ会

2025年3月22日町田市つくし野コミュニティーセンター音楽室にて開催いたしましたオーディオサークル町田オフ会の報告です。

開催時間は午後(13:00~17:00)でした。17名の方に参加していただきました。
今回の開催報告から、会場での発表者の説明の音声と配布資料及び事前のメールによるテーマ説明を生成AIで整理した結果を編集しております。


今回は5名の方から以下のテーマで発表して頂きました。

1. 海老澤@品川さん
 容量可変型ダブルバスレフスピーカー「Transformer」


配布資料
海老澤さんは、定年退職後の多忙な日々の中、広島のオメガの会のイベントのために容量可変型ダブルバスレフスピーカー「Transformer」を製作しまし た。このスピーカーは、ホステクの金属コーン8cmユニットを使用し、2Lを基本とした第一室と第二室の容量を可変できる構造になっています。
内部はフローティング構造で、材料には軽量で柔らかいファルカタ材を使用。これにより、軽く丁寧な音質を実現していますが、女性ボーカルにはメタルコーンの特 性から不向きな面もあります。第一ダクトは簡単に交換可能で、音質の調整が容易です。
イベントのレギュレーションにより、郵送する場合は100サイズ以内の箱に収める必要がありましたが、海老澤さんはこの制限の中で容量可変機構を取り入れ、音 質の変化を楽しめるスピーカーを完成させました。コンテストには出品したものの、残念ながら入賞は逃したとのことです。

2. 森@大和市さん
 小高アンプVr4.31 トロイダル2A Op Amp BBOPA627au


説明資料
森さんの発表は、小高アンプの旧モデル(LM12)と新モデル(Ver.4.31)の比較試聴を主要テーマとしています。以下に要約します。
 2016年発表のLM12(オペアンプMUSES03使用)
 2024年発表のVer.4.31(オペアンプBB-OPA627au使用)
音質の変化:
 新モデル(Ver.4.31)はSN比が向上し、音の分離が良くなったと評価。
 電源をトロイダルトランスに変更したことで、音のアタック感が強くなった。
デモ音源:
 バッハ、オスカー・ピーターソン、イーグルスなど、多岐にわたるジャンルの楽曲を使用。
その他:
 ヘッドフォンアンプのノイズ対策として、サンスイのトランス(ST-79A)を導入した経験を紹介。


 3. 高間@品川さん
 浅野勇氏「プレイトライオードアンプ」の追試アンプ

配布資料
高間さんは、1972年の書籍「魅惑の真空管アンプ その歴史・設計・製作」に掲載されている浅野勇氏の「プレイ・トライオード・ステレオ・アンプ」を手持ちの部品で追試製作しました。
製作のポイント:
•左右チャンネルで異なる多数の三極管を使用し、特性を揃える。
•手持ちの半端部品を最大限に活用する。
•低NFながら広帯域で低歪み、良好なダンピングファクターを実現。
•視覚効果を高めるため、戦前型の定電圧放電管を使用。
結果:
•左右チャンネルでほぼ同様の特性を実現。
•予想以上に良好な音質。
高間さんは自身を「工作マニア」と位置づけ、このアンプを「音を聞くアンプというより、管を見るアンプ」と表現しています。

4. 小高@練馬さん
 小高アンプのディスクリートオペアンプ

配布資料
小高さんは、FET入力とバイポーラ入力のディスクリートオペアンプの音質の違いを検証するために、入力段のみを交換できるオペアンプを製作し、比較試聴を行 いました。
重要なポイント:
•製作意図: FET入力とバイポーラ入力のオペアンプの音質の違いを明確にする。
•比較方法: 入力段のみをFET(JRC M5218)とバイポーラに交換して比較。
•音質の評価:
 oFET入力: 「キラキラ」した音
 oバイポーラ入力: 「スーッとして静か」な音
•デモ音源: オスカー・ピーターソン、ミスティ(レコード)、歌手の録音など。
小高さんは、入力段の違いが音質に与える影響を具体的に示し、それぞれのオペアンプの特性を評価しました。

5. 浅川@渋谷さん
 wabcore 6cm + SBacoustics製ツイータ組み合わせ


浅川さんは、自作の2ウェイスピーカー「金剛」を発表しました。6cmのフルレンジユニットとツイーターを使用し、エンクロージャーには100円 ショップのプランターを流用しています。「金剛」という名前はダイヤモンドに由来し、硬く美しい音を目指したものです。
しかし、音質には課題が残ります。低音が不足気味で「なんちゃって低音」と評し、クロスオーバーの設定ミスによる音の濁りや歪み、ツイーターの高音域のジャリ ジャリ感、バイオリンの音がキンキンするなど、改善すべき点が多くあります。ネットワークコイルは既製品を使用し、調整はアッテネーターのみです。
浅川さんは、このスピーカーをまだバージョン1と位置づけ、今後の改良に意欲を見せています。来月のイベントにも持参し、参加者からのフィードバックを参考 に、音質の向上を目指すとのことです。


次回の予定
 
ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
 次回は、4月26日町田市つくし野コミュニティーセンター音楽室で開催します。

文責 塩沢@町田


2024年10月26日町田市つくし野コミュニティーセンターホールにて開催いたしましたオーディオサークル町 田オフ会の報告です。

開催時間は午後(13:00~17:00)でした。9名の方に参加していただきました。
会場は定員180名のホールで開催しました。
今回の開催報告から、会場での発表者の説明の音声と配布資料及び事前のメールによるテーマ説明を生成AIで整理した結果を編集してお ります。


今回は4名の方から以下のテーマで発表して頂きました。

1. 坂@大和市さん
 SX500用Woofer、PR270、DC28F使用の33Lダブルバスレフ2.5WaySP


配布資料
ダブルバスレフ2.5Wayスピーカーシステムの紹介と試聴を行いました。このスピーカーシステムは、Victor社SX500用ウーファーとWavecor 社PR270WA01パッシブラジエーター、DaytonAudioのDC28F_8ツィーターを使用しています。
•スピーカーボックスは2つの部屋に分割されており、第1室は20L、第2室は13Lです。第1ダクトは内径71mm、長さ90mmの塩ビパイプを使用し、第 2ダクトの代わりにパッシブラジエーターを使用しています。
•ネットワーク回路は「-18dB/oct」を基本に、低域増強、SPインダクタ補正、インピーダンス調整などを追加したLCネットワークを採用しています。 ツィーターは逆相接続です。
•電気的なクロス周波数は2800Hzですが、音響的なクロス周波数は3500Hz付近となっています。
•シミュレーションでは、スピーカーのインピーダンスを考慮したCRネットワーク設計の重要性が示されています。
•デモでは、以前のTW4ツィーターと比較して、TC28FツィーターはFsが低く、より低い周波数でクロスオーバーできるため、高音域の表現力が向上してい ることが示されました。

2. HILO@町田さん
 Dynaudio 17W75+D260の2wayパッシブ試聴


26年前に製作されたDynaudio 17W75+D260の2wayパッシブスピーカーを用いて、TAS6422というパワーアンプICの音質を披露しました。このスピーカーは、1998年当時、パーツメ ディサンドのカタログに掲載されていたユニットを使用しており、ウーファーには17W75、ツィーターにはD260が採用されています。これらのユニットは、 当時1ドル80円の時代にそれぞれ120ドルで購入できたそうです。ウーファーの17W75は、ボイスコイル径が75mmで、コーンにはマグネシウムが 使用されています。ツィーターのD260は、口径が28mmです。

 DSPアンプ基板FreeDSP Plate Amp Duoの紹介

現在開発中のパワードスピーカー内蔵用一体型DSPアンプ基板「FreeDSP Plate Amp Duo」の紹介です。この基板は、ADAU1466 DSPとTAS6422パワーアンプを搭載し、様々な入力ソースに対応しています。
•RCAアナログ入力
•光S/PDIF入力
•同軸S/PDIF入力
•AES-EBU入力(S/PDIF入力と排他使用)
•Amanero Combo384使用USB-Audio入力
•Raspberry-pi Zero W (または2W)入力
また、出力としては、光S/PDIF出力、3系統のI2S(またはTDM)出力、ステレオスピーカー出力を備えています。さらに、アナログAUX ADCボリューム、パワーアンプ用ロータリーエンコーダー、電源アダプター(〜DC24V )も搭載しています。
今回は、JLCPCBに在庫があったため、TAS6422もPCBAに実装されました。今回5枚製作され、そのうち2枚はすでに配布先が決まっていますが、残 りの3枚は希望者に配布される予定です。
配布の案内は、後日メーリングリストで配信される予定です。


 3. 斎藤@町田さん
 OCTAVIA:3Wayチャンデバ ,LowSP:リファレンスSP,
 MidSP:ONKYO HM500改ドライバー+ショートウッドホーン,
 Hi:Pioneer PT-R7リボンツイター

配布資料
低音域にはリファレンススピーカー、中音域にはオンキョーHM500を改造したショートホンドライバースコーカ、高音域にはパイオニアPT-R7のリ ボンツイターが使用されています。OCTAVIA 3ウェイチャンデバのクロスオーバー周波数は1200Hzと5000Hzに設定されており、48dB/オクターブの傾斜で分割されてい ます。使用されているアンプは、低音域、中音域、高音域のすべてに小高アンプが採用されています。特に、オンキョーHM500は、ウッドホーンを取り付けるた めに先端をカットする改造が施されています。 この改造は、坂さんのアドバイスによるものです。

4. 塩沢@町田
 FR085CU03 4L ZWBR試聴

配布資料
Wavecorの6cmフルレンジユニットFR085CU03をダクトチューニングした4LのZWBRエンクロージャーを使用したスピーカーの試聴を行いまし た。このシステムは、BGM専用として使われており、普段は大きな音で聞くことはありません。 デモでは、会場の広さを考慮して、可能な限り大きな音で再生しようと試みられました。

次回の予定
 
ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
 次回は、会場の確保ができていないので開催未定です。

文責 塩沢@町田


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