ひろしま街がたり

広島の街が大好きな名もなき個人の、広島がもっともっと素敵な街になってもらいたいと願った妄想の記録です。。。

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  ★『ももへの手紙
(案:沖浦啓之、画:北見明子、角川書店、2012)

以前映画で見たアニメ作品のコミカライズ本です。

【寝ごと雑談】
①知人の新しいお孫さんの名前が ” もも " ちゃん(男の子)。
何かプレゼントをと考え、まず頭に浮かんできたのは『魁!男塾』。
でも、あまりに濃い過ぎて、あまりに時代錯誤的で、若いお母さんには引かれてしまいそうなので、オミットとなり、代わりにふと思い出したのがこの作品。
プレゼントはDVDだけど、ストーリーをよく覚えていなかったのでコミックスを読んでみることにしました。

②舞台は、大好きな大崎下島の御手洗
今や、映画『ドライブ・マイ・カー』やらなんやかやで取り上げられ、結構な観光地となっているけれど、この映画の公開当時は、まだ本当に妖怪も出そうな、氷結された古の汐待ち風待ちの湊まちのような風情だったような気がします。

③さて、当のももちゃん(もも君)は、これからこの作品をどのように見てくれるのでしょうか。
いつかぜひ、その舞台へ訪ねてもらいたいなあと思っています。
(ついでに、” 江田島 ” も!?)

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" コーヒーの香りの中に、広島の街の姿が見えてくる、かも。。。”



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 94杯目  『コーヒーショップ 喜楽

何十年と近所に住んでいたのに、その存在もなんとなく頭にあったはずなのに、つい最近になって初めてしっかりと認識することができたお店です。

【こだわり】
その店は、「カフェ」でもなく、「喫茶店」でもなく、「サロン・ド・テ」でもなく、「コーヒースタンド」でもなく、「カフェテリア」でもなく、「コーヒーハウス」でもない、「コーヒーショップ」。
本当にこじんまりとした店には、そんなこだわりがあったのかも知れず、ただ、今は静かに時が流れている感じ。
もし、こんなカフェ巡りをしなければ、この店のことはいつまでも認識もできずに、そのまま時が過ぎ去ってしまったかも。
カフェも街も人も、一生のうち認識できるものというのは限られていて、いくら傍にあっても、きっと青い鳥のように気が付かないものも多くあるのだろなあと感じる。
これが、” 縁 ” というものかも知れないけど。。。
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【スイーツ】
「すみません、コーヒーのほかは定食しかなくて…」
そう言って、しきりに頭を下げる白髪のオーナーさん。
しばらくして運ばれてきたコーヒー。
その横には、小さな小さなお菓子の「三笠」が一つ。
テーブル上に置かれたその姿には、なぜか言葉が出ない。
熟れた空間。
確かに、ただ静かになるしかない。
でも、そのことで、お店のことはたぶん一生の認識として残りそうな、そんな気がしました。
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ごちそうさまでした!

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(著:山根雄一、ザメディアジョン、2021)

万延元年同業の広島県三原の酒蔵「醉心」の本です。

【寝ごと雑談】
①「大観が愛した酒」
まったくの下戸でありながら(コーヒーの味音痴でもありながら)、このフレーズはN十年前から耳覚えがあり、
そして、「醉心(すいしん)」という銘が最高にイカすなあ、とずっと思ってきました。
ところが、何でも、当初は「ヨイゴゴロ」という読みで、横山大観らが「スイシン」と呼んでいるうち、それがいつの間にか定着したため変更したそうで、何とも愉快な話です。

②考えてみると、日本酒造りは、蔵元と杜氏という経営者と技術者に役割分担がハッキリと分かれていて、映画のプロデューサーと監督のようでもあり、かと言って杜氏個人はほどんど表に出ない、とても独特で興味深い業界体制ということを、改めて感じました。

③このような本はもちろん会社のPRを兼ねるものと思いますが、ただ、明治期末、優れた「(日本醸造)協会3号酵母」に選定された(1号灘「櫻正宗」、2号伏見「月桂冠」)こと、全国初の「瓶囲い貯蔵法」を採用したこと、これまた全国初の「純米吟醸」を登場させたことなど、初めて知ることも多々あります。
それにしても、三浦仙三郎を始め、広島の酒造りの歴史を眺めてみると、チャレンジ気質が高く、イノベーションの宝庫だったような気がします。


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