aamall

May 10, 2016

夢が叶った日


BWV1001の最初のG-Moll和音から、
BWV1006の最後のEの音まで、
バッハと共に、
たくさんの想いと共に、
音楽を奏で、駆け抜けた時間でした。


一音一音がとても大切で、
まるで時がゆっくりと
流れているような感じ。

1番はソナタもパルティータも
とにかく集中。

ソナタの2番からは、
すごく明確な意識の中で、
耳と身体と音楽が一体化して
自由な瞬間が多くなり、
シャコンヌでは、やっとバッハの
悲しみや深い想いが、
音楽によって昇華されるのを
感じました。

3番ソナタの冒頭。
ここが全曲を通して、
私の一番好きな瞬間。
初めて光が射す時。

終わりに近づくにつれて、
嬉しさ、楽しさ、幸せが増していく、
かけがえのない時を過ごしました。

8stage00std













これまでバッハや音楽から
もらって来た気持ちを、
このような形で表す事が出来て、
幸せです。

1つ1つの楽章に思い出があり、
その時出会った人や、
自分の状態を
思い出しながら・・・。

音楽を捨てようと思った事は
一度もありませんが、
ヴァイオリンをやめようと思った事は、
何度もありました。

いまだに、
「ヴァイオリ二スト」が自分に
向いているのか、
分からない時もありますが、
今回弾いたこの6曲を弾ける幸せは、
この楽器だけ。

だから、
ヴァイオリンを弾き続けてきて、
良かった!

201658reh













そして、今回は私の人生で初めて、
"チケット完売"のリサイタルでした。

覚悟を決めて行なったこの公演を、
「生で聴きたい」とたくさんの方々に
思って頂けた事には、
本当に大きな意味があり、
今回の完売は、
例えば"優勝"とか"受賞"よりも
私にとって、
ずっとずっとありがたく、
嬉しい事です。


本当に、
ありがとうございました


この一か月、ひたすら籠って
バッハを弾いて、毎日、
フーガの精密さに感動し尽したり、
和音進行の美しさに身震いしたり、
緩徐楽章に感涙したり、、、。

ますます作品の
凄さが見えてきて、
更にバッハが好きになりました。

夢をかなえさせて下さった、
たくさんの人々に、
感謝しながら、
また前に進んで行きたいです。

宗次さん西野さんと













2016年5月8日@宗次ホール





 


machiko_shimada at 01:32|PermalinkComments(4) 音楽家の気持ち | 出演コンサート

April 14, 2016

バッハ・リサイタル +追記


5月8日17時開演、
宗次ホールにて
かねてからの夢の一つであった、
バッハ作曲無伴奏ヴァイオリンの為の
ソナタ&パルティータ全6曲の
リサイタルに臨みます。

島田真千子(表)


























チラシ(表)
写真:Ai Ueda


今回の公演&チラシは、
宗次ホールスタッフの皆さまに
お任せしました。

チラシ(表)は白黒に、ヴァイオリンだけが
色を持つ写真と、私のブログから引用の
言葉+ホール側のお言葉になりました。

これを起用することは、
宗次ホールのスタッフの皆さんが

≪モノクロにヴァイオリンだけ色が
のっているのが、無伴奏ヴァイオリンという
企画性を象徴し、また、島田さんの音楽的な
性格をもイメージさせます。
自分が・・・と出過ぎるのではなく、
楽器や楽譜に語らせる、というのでしょうか≫

というお言葉と共に
決めて下さったものです。

私はこのお言葉を
本当に嬉しくありがたく受け取り、
このチラシを心から気に入って
大切にしております。

ブログから引用の言葉は、
私が以前、バッハCDの発売時に
書いたもので(バッハCDブログ
真意は、ブラームスがシャコンヌに対して
クララ・シューマンとの書簡に
書き留めた言葉を受けての、
私の気持ちです。

この言葉の通り、
私の演奏やCDをいつも聞いて下さる方や、
宗次ホールに通う皆さま、
今回来て下さるお客様など、
身近に生でバッハ無伴奏ヴァイオリン全曲を
聴く機会のない皆さまに、
是非この6曲全曲を
「バッハの無伴奏曲・個展」のような
気持でお届けしたいと思っております。


チラシ(裏)↓
写真:Altus music

島田真千子(裏)


























また、今回、
尊敬する作家の中村文則氏と、
憧れが尽きない芸術家・今井信子先生に
お言葉を頂き、このチラシが
かけがえのないものになりました。

バッハの無伴奏ソナタ&
パルティータ6曲は、
私のこれまでの人生にとって
常に重要な存在で、
一曲ずつ取り組む事が、
私の音楽家として歩む方向性を照らす
指針となりました。

この6曲よって、様々な経験が出来、
色々な人と出会い助けられ、
人間として、
音楽家として、成長させてもらい、
救われて来ました。

その事に感謝して、
毎日、バッハに向き合い、
5月8日を迎えたいと思っています。

そして、これからもずっと
この大好きな作品を
弾き続けて行きたいと
思います。

ご来場を、
心よりお持ち申し上げます。




追記(4月15日)
このブログを書き投稿した直後に
熊本で大地震が発生、
熊本の人々や大自然の事が
心配でなりません。

余震が落ち着くこと、
一日も早い復興と
熊本の皆様のご無事を
心から祈念しております。

島田真千子



machiko_shimada at 20:08|PermalinkComments(3) 音楽家の気持ち | 出演コンサート

March 27, 2016

水戸から広島へ


 桜の開花宣言もあり、
春の陽気が待ち遠しいです。

水戸での充実した一週間を経て、
束の間の東京の自宅に戻ってまいりました。

3月20日は東京・春・音楽祭の
室内楽公演、たくさんのお客様に
ご来場を頂いた事も嬉しく、
幸せな春の室内楽の時を
満喫させて頂きました🎶










 

 公演後、そのまま名古屋に入り、
21日はバッハのお誕生日に
バッハを弾いて、すぐ水戸へ

慌ただしい日々の中も、
お客様の拍手やお言葉等に励まされ、
共演者や主催の皆さまにも
大変お世話になりました。

ブログへ頂くコメントも、
とても嬉しく拝読しております✨

ありがとうございました。

そして、水戸室内管弦楽団。
夏以来の、更に高まる小澤先生の
パワーに触れ、初日からベートーヴェンに
魂を射抜かれました。

そして、仲間との再会や別れ。
音楽によって癒されて浄化されて、
エネルギーや勇気をもらう毎日です。

24 GP











(3月24日公開リハーサル・photo大窪道治氏)

完売の満場のお客様に囲まれ、
素晴らしい時を過ごす事が出来、
心より感謝申し上げます。

MCOの25日の公演は、
特別な瞬間でした。
緊張感と集中力に包まれ、
色々な想いを全員が持って臨んだ時。

私にとっても、かけがえのない
ひと時になりました。

MCO2016,3,25











(25日MCO定期演奏会・photo 大窪道治氏)

明日のサントリーホール公演も、
心して臨みたいと思っております。


そして、30日早朝に広島へ向かい、
呉で行われる室内楽マスタークラスに
講師として参加します。

ピアニストの松本和将氏を中心に、
同世代の仲間が集い、
若い生徒と共に弾きながら教え&
学ぶ時を過ごします。

最後には受講生の成果発表の演奏と、
講師陣の公演もあり、
音楽家を目指す若者との触れ合いが
楽しみです。

4月に東京へ戻り、
桜吹雪の道を歩く事を心待ちにしつつ、
もうしばらく
音楽に没頭したいと思います







machiko_shimada at 21:21|PermalinkComments(4) 水戸室内管弦楽団 | 出演コンサート

March 15, 2016

春の音楽祭


今年も、東京・上野公園が
ピンク色に染まる
東京・春・音楽祭の季節が
やってまいりました。

今年が5回目となる
東京・春祭チェンバー、
今回は室内楽です。


0001
























私は、プログラム前半のテレマンの
4つのヴァイオリンの為の協奏曲2曲
(プログラムにはありませんが
ニ長調作品も演奏します)と、

ドヴォルジャークの弦楽5重奏に
セカンドヴァイオリンで参加します。
(コントラバスは変更があり、
池松宏さんとの共演です。)

0002







(チラシ裏)

テレマンの作品は協奏曲といっても、
独奏ヴァイオリン4人だけが
それぞれのパートで協奏する
バロック時代特有の形式です。

テレマンはバッハやヘンデルと
同世代だったドイツの作曲家。

作曲家の中でも最も多くの作品を残し、
ヴァイオリンの為の曲もソロ協奏曲や
無伴奏ソナタなど、数多くあります。

4つのヴァイオリンの為の協奏曲は
4曲書かれた中、今回は2曲を
演奏致します。

ドボルジャークの弦楽の為の
室内楽作品は、ピアノ5重奏、
弦楽3重奏などが有名ですが、
今回は弦楽四重奏にコントラバスが
加わった5重奏に参加します。

最近は、セントラル愛知響の音楽監督、
チェコ出身のスワロフスキー氏の元で、
ありとあらゆるドボルジャーク作品を
弾いて来たお蔭で、今までになく
ドボルジャークに慣れ親しんでいます。

今回の弦楽5重奏は私にとっては初めての
作品ですが、ドボルジャークの音楽語が、
以前よりも自然に見える気がしております。

室内楽ですが、オーケストレーションの
ような色彩感もある重厚な作品です。

尊敬する先輩奏者の皆さまの胸を
お借りし、室内楽の呼吸を楽しみたいと
思っております

他の作品も、きっと緻密な名演に
なる事と思いますし、春祭全てのプログラムも
大変魅力的なものばかりです。

来週末には東京の桜の開花も
予想されております。

皆さま、どうぞ春の上野に
足をお運びください


そして、この秋に名古屋で
新しい音楽祭が始まります。

名古屋市が主催の
アッセンブリッジ音楽祭


アッセンブリッジ音楽祭 (2)





















私も、先日名古屋に滞在した際、
地下鉄各駅などいたる所で目にしました
水色のポスターが目印です。

3月21日の朝11時から、
音楽祭のプレイベントである
プレコンサートに出演します。

名古屋に縁のある
音楽家や美術界の皆さまと共に、
このような機会に参加出来る事、
また名古屋港に初めて伺う事など、
楽しみがいっぱいです。

無料で、お子様もご参加頂けます、
トークも加えつつ、間近に
無伴奏ヴァイオリンの世界に
触れて頂くひと時になれば、
と思っております。

是非、ご来場ください!
3月21日公演


冬を越えて日ごとに
春が近づいています。

桜の開花と、春の音楽祭が
待ち遠しいです







machiko_shimada at 00:01|PermalinkComments(3) コンサート情報 

March 01, 2016

チャイコフスキー定期


今日から、
セントラル愛知響の定期演奏会の
リハーサルが始まりました。

今回は、チャイコフスキーの
ピアノ協奏曲2番と
交響曲6番【悲愴】の2つの大曲のみ。

チャイコフスキー後期に真向から挑む
プログラムです。

ピアノ協奏曲は、若くフレッシュなピアニスト
務川慧悟氏をソリストに迎え、
1番ばかりが名作として演奏される世に、
2番という存在を知らしめる好機です。

この2番協奏曲の2楽章には、
ピアノのソロにオブリガートの様に絡む
ヴァイオリンソロとチェロのソロがあり、
ピアノトリオのような瞬間と、
チェロとヴァイオリンの2重協奏曲のような
瞬間があります。 

(チェロソロは、
当団の客演首席奏者山本裕康氏)

チャイコフスキーのバレエ音楽に頻出する、
ヴァイオリンソロとチェロソロを効果的に
巧みにオーケストレーションに組み込む、
チャイコフスキーらしい筆致です。

超絶技巧を示しながら歌を奏で、
楽器を極限まで鳴らすようなピアノの
ソロパートに寄り添いつつ
盛り上げられたら、と思います。

4 CAO tchaikovsky














交響曲は、
2004年のサイトウキネンオーケストラの
ヨーロッパツアーで、何度も何度も
弾かせて頂いた6番【悲愴】。

その時には、まだオーケストラにも
慣れず未熟なあまり見えなかった、
チャイコフスキーの雄弁な音の抒情詩が、
今回は少し理解できるのではないか、
と思います。

オーケストラとスワロフスキ―氏、
みんなで一丸となって
チャイコフスキーに向き合えたら、と
思っております。

3月4日18時45分
しらかわホールでお待ちしております。
是非、ご来場ください!

image












・・・以下、
交響曲の【悲愴】という題名について
いつも寄稿している機関紙の為に書いた
文章の抜粋を、ここに紹介いたします。



チャイコフスキー最後の作品となった
交響曲6番【悲愴】

この曲は1891年チャイコフスキーが
51歳の4月に作曲が始められ、
その最初の着想時の題名は【人生】。

その際には、
1 楽章「全てが情熱」・・・            
終楽章「死・破壊の結果」
という文字を書き留めていました。

その
2年後の夏にこの交響曲 を完成した際には、
終楽章の事を「レクイエム」と呼び、
全ての魂をかけて完成させた、と語ったそうです。

同年
1016日に
チャイコフスキー自身の指揮で初演をし、
その
2 日後、楽譜の出版を依頼する際の自筆譜に、
甥への献辞と共に、題名の【悲愴】を
書き込みました。

奇しくもこの交響曲の作曲に着手した直後に
遺言状を作成していたチャイコフスキー、
【悲愴】と名付けた
3日後に食事をした
レストランで飲んだ水からコレラ菌に感染し、
初演からたった
9 日後の1025 日に肺水腫が
原因で
53 歳という若さで死去してしまうのです。


まさに、最後の命を投じた作品となってしまった
【悲愴】は、チャイコフスキーの人生さながら
ドラマティック。

終楽章はとにかく情熱的な
悲壮感に満ちていますが、
他の楽章は悲しいだけではなく、
弦が鳴らす優雅な旋律、
金管楽器が華やかに高らかに
勝利を謳うマーチなど、
人生の喜怒哀楽が散りばめられた名作です。





machiko_shimada at 23:24|PermalinkComments(1) セントラル愛知響 | コンサート情報
              
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