aamall

June 16, 2008

帰って来ました

セーヌほとり




MCOヨーロッパツアーから東京へ無事戻って来ました



水戸で一週間リハーサル&本番があったので、ヨーロッパツアーと
合わせて約3週間の旅でした
写真は、最後の日にセーヌ川畔で撮ったものです。

久しぶりにパソコンからこのページを見たら、たくさんの拍手を頂いており、
感激しました
この拍手という設定は、ある日壁紙を変えたらいつのまにか自動的に
付いて来たので、あまり気にしていなかったです。

が、拍手を頂くとやはり嬉しいです!コンサートでお客様に頂くのと同じ。。
どうもありがとうございました


さてさて、今回ツアー中に書いたブログでも少しずつ触れてきましたが、
ツアーで起こった波乱万丈の数々です。。。

まず一つ目。

マドリッド公演の2日前がフィレンツェでの公演で、
前日はイタリアからスペインの移動日でした。
我々は2グループに分かれて飛行機移動でしたが、
大きい楽器(ティンパニーやコントラバスなど)や衣装ケース、
また楽譜などは大型トラックでの移動でした

その大型車移動が、なんとストライキによって足止めされたのです!!

石油の値上げに対するスペイン人のストライキだったらしく、
イタリアからスペインの国境を大型車では越えられないかもしれない
という事件が起こったのです

当日の朝まで、楽器だけは小型車で取りにいって。。とか、
衣装どうする??とか、楽譜は水戸からFAXもらって、、、
などなどの討論があり、スタッフの皆様は休まずずっとホテルのロビーで
輪になって会議をしていらっしゃいました。。。


お昼前頃ようやくそのトラックが確実にホールに届く事がわかり、
全員ほっと胸を撫で下ろしました
スタッフの皆様の心労は相当のものだったと思います。。。
でもみんなの熱い思いと願いが通じました


そして2つ目は。。

ラデクバボラック氏(以下愛称バボちゃん)の発熱!!

ソリストであり、細川作品の指揮者でもあるバボちゃんが、
40度の熱にうなされているというニュースが、
トラックの到着確定報告と共に入ってきました。。。
みんなで、とても心配しました。。。


本番3時間前のGP開始時に“バボちゃんは本番のソロと指揮には
注射を打って参加するけど、べートーヴェンには出られない”
との決定が報告されました。
急遽、スペインでのホールのGPが
ベートーヴェン全曲の通しとなりました


コシファントゥッテとホルン協奏曲と細川作品の前半の3曲は、
ホルン2本が必要なので、猶井正幸さんと安部麿さんが吹いていました。
ベートヴェンはバボちゃんと猶井さんの2人が吹くので
麿さんはお休みだったのですが、最後の最後で急遽吹く事に

そのためベートーヴェン交響曲4番だけが、
もう一度全体の確認の為の通し稽古となったのです

急なピンチヒッターにもかかわらず、安部麿さんは素晴らしい演奏をし、
管楽器セクションの調和もいつもと変わらず、
本当にブラヴォ〜〜でした


ダメ押しの3つ目は。。

最後のコンサートの締めくくり、ヨーロッパツアー最後の曲で起きました。

ベートーヴェンの交響曲の1楽章冒頭の3ページ目で
急にコントラバスの池松さんが弾くのを止めたのが見えました!!
私の席はコントラバスがすごく良く見える位置だったのですぐ気付きました!

どうしたんだろ??とみると、弓から毛がだらーんと下がっている
(何日か前の写真参照)

思いっきりアクセントを弾いた勢いで、弓の先の部分から毛が
全部外れてしまったのです!!!
すぐに池松さんは舞台袖にさがりました

その間に舞台上では、池松さんの弓は見えず出て行った事には気付いた
ある管楽器の2人が、演奏がストップするんじゃないかと思って、
瞬間その楽器だけのソロ1小節を吹かなかったのです。。。

それまで常に完璧だったベートーヴェン演奏でしたし、
池松さんが出て行ったのが見えなくて何も気付いていないメンバーも
いたので、全員が???状態でした

勿論たった瞬間だけの動揺で、あとは何もなかったかのごとく
また最高の熱い音楽に戻りました

そして、戻ってきた池松さんが持っていた弓の毛をよーくみると、
なんと虹色だったのです
なんだかそれ以外持っていらっしゃらなかったそうで。。。
それは結構笑えました。。。写真をよーくご覧頂くと、
左の弓の毛は虹色です


以上が波乱万丈の内容です

それでもバボちゃんのソロや指揮はいつも以上に素晴らしく
感動的なものでしたし、
スタッフ様達のフォローは涙ぐましい程温かく完璧なものでしたし、
池松さんの弓も、熱演を物語るものであると同時に、
より集中力を高め結束を強くする出来事になりました。。。


様々な事が起き、色々なことを考え、たくさんの人と共に過ごした
3週間でしたが、全ては“音楽”の為にあったような気がします。


それぞれ個性的な方々ばかりでしたが、音楽の為に心を一つにして、
不平不満も出ず困難も乗り越え、楽しい気持ちで舞台に上ることに
徹していた人々を尊敬しながら、そこに参加できたことに感謝しています。


今回、何度公演曲を演奏してきたか数え切れないほどでしたが、
リハーサルを含め一回一回階段を登るように成長し、
アンサンブルの緻密さや音楽的完成度を増して来た事が、
ものすごい達成感になりました。


一人一人の思いは違えども、真ん中に集まる一筋の気持ちはみな同じ。
それが水戸室内管の素晴らしいところであるように感じました。

また7月にも水戸で公演があります。
今までとは違った気持ちでの参加になりそうです!!!


来週は、ピンチヒッター好演をなさった安部麿さんとの共演もある
ブラームスソナタ&ホルントリオでの本番があります。


どんなアクシデントがいつ起こるかわからないし、
もう、すぐに、練習練習っと。。。。


machiko_shimada at 00:59│ 水戸室内管弦楽団 
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