2006年04月16日

Constant Gardener(コンスタント ガーデナー)=ナイロビの蜂

コンスタントガーデナーを見た。

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一言で言うと暗い結末だった。

それとこの映画を見て製薬会社がとっても悪者と思う人が続出するかなあと言う懸念。

MSWに行く前は自分はリベラルだと思っていたが言ってみて働かざるもの食うべからずなんていう考えを持っている自分がいかに異端か知った。

この業界、この主人公のような過激なリベラルが多いのである。

そして、リベラルたちのその話題に夢中になる動機と言うのも極めてPersonalだったりする。

身体障害者の身内が居る人はその問題に熱心だし、医療ミスで身内を亡くした人が医者を毛嫌いすると言うような…。

だから、冒頭からこの主人公(テッサ=レイチェル ヴァイス)を見て、なんと痛かった事か。

それにこの女性は、この活動をやらなければ、自分の生きている価値を見出せないで居るのだ。

これは問題でしょう。

If I don't have my work, I am nothing.と言ったけど、その言葉のなんて痛い事。

セラピストの癖でこれは問題だ〜と分析し始めそう。

そして、死産(流産?)してしまい、益々、行動は常軌を逸してくるという事になるともうほっとけないのでは?とハラハラ。


世の中には色んな人が居て、Personalな理由で色んな活動に夢中になる人。

自分を悪い人間だと思ったり、悪い事をしたので、罪悪感からつかれたようにチャリティに走る人、色々。

だから、誰もが健康な理由から世の中のためになる事を出来るといいなあと思った。

結局、テッセは自分の命などあまり重要ではなかったのだと思う。そして結局死んでしまうのである。

どうして自分が重要でないかは彼女のバッググラウンドが描かれてないので良く分らないので分らないが、とっても興味のあるところである。


その複雑な女性をRachel Weizは見事に演じていた。やっぱりオスカー取ったしね。ただ、27歳には見えなかったけど。


MSWでもそうだったけど、こういう感じで過激になって行きマジに金持ち=悪者って公式が成り立っていたりする。

一回嫌と思うと、そのカテゴリーに当てはまる人が全て嫌になり、嫌なところをどんどん探していくという感じ。

ちょっと極端。

結局、製薬会社がなければ、沢山の人が病気で死ぬだろうし…とかそういう理屈はなくなってしまい製薬会社=悪者、悪い事をしているはずだ、みたいになってしまう。

この映画では製薬会社が殺人を犯していたけど、それってそんなに頻発する事とは思えないし、そんな重要なポジションに居る人を何人も殺して何も発覚しないって信じられない。

あまりリアリティがないと思う。


そして、もっと残念なのがアフリカ救済とか躍起になってやる割にはいつまでもアフリカが貧困や病気にあえいでいる事。

それって何か構造的な問題があるのでは?

本当に、チャリティのお金が行くところに行っているシステムがあるのだろうか?と疑問。

結構政府とかの上の方でお金が止まってるんじゃないのかなあとか考えてしまい。

そして、その事はどうも人々の関心に薄いようで…。


この映画がオスカーで評価されたり、ヨーロッパで作られた理由は明確だけれど。

この、富=悪。貧乏=善と言う公式には結構うんざりしてくる。

富にも貧困にも悪と善が共存しているはずなのだ。

二人とも死んでしまうところが何かイギリス的だった:)。

とにかく、映画の思想とかには偏りがあると思うけれど、Rachel Weizの演技はすごく良かったし、それだけでも見ごたえはあった。

しかし、目的のためには手段を選ばずって言うか、潔癖に悪に立ち向かうくせに。身近の汚い人には身をゆだねようって言うのがちょっと異常っぽかった。

セラピーを受けてくれ〜と思いました:)。


その薬を飲んだら死ぬ事があるって、アスピリンやピルの副作用にも死って言うのがあるって聞いたけど、結局それを公表しなかった事が問題なのね。

公表していて死ぬ分にはリスクを分っていてそれでも薬を飲んだって事でね。何か複雑。

それとも死亡率が高かったりすると問題なのかなあ。

Grade:B


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April 15, 2006 10:50pm (EDT)
Constant gardener

machineko_nyc at 11:55│Comments(0)TrackBack(1)映画C | 映画な行

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