前回の続き

檜原村の華水の滝を目指して登山道の起点までやって来た、とりさんとブルバちゃん。
とりあえず、ブルバちゃんはワイヤーロックしてお留守番してもらう。

それでは、熊鈴をスタンバイしていざ出発!
入口の看板によると華水の滝までは徒歩30分らしい。
だけど、分岐などはなく一本道なので初めてでも道に迷う可能性は低いだろう。
それなりに距離がありそうだけど、ハイキングビギナーなので安全重視で進む。
山では万が一があるので、食料と飲み物もバックパックに持参している。

いきなりボロっちい橋を渡る。
年季は入っているけど、剛性は高いので問題なくパスできる。
むしろ、こういう場所では木橋が不安定で滑りやすく危険なんだよね。

右手に民家が建っている。
一瞬「ここ通っていいのかな?」と思ったけど、他に道はないので問題ないのだろう。
あくまでも、民家の脇を進むのであって敷地内に入るわけではないからね。

樹木に覆われた薄暗い道になった。
こういうコースは沢があったりすると気分爽快になるんだけど贅沢は言ってられない。

草が生い茂り道を完全に侵食している。
この日は最高気温が35度の猛暑日だったので、ハーフのレーパンで来てしまった。
こんな場所があるなら素直にロングのレーパンにしておけば良かったと激しく後悔する。
というか、滝までのトレッキングコースは人気があるものだけど
ここは草の侵食具合からして人が足を踏み入れた痕跡が感じられない。

草が侵食しているエリアの右には廃プールがある。
一体全体、どうしてこんな辺鄙な場所にプールを作ったのか理解しかねる。
普通に考えて利用者はいなそうだし廃墟と化すのも頷けてしまう。

この建物はかつてのプールの更衣室のようだ。
山の中にある廃墟の建築物というのは、すごくギャップというか違和感を感じる。

なんとか侵食エリアを抜けると、再び歩きやすい道になった。
写真ではどこが通路か分かりにくいけど、現場で生で見れば自然と分かると思う。

眼下に沢が流れている。
ここは左の崖沿いに進むんだけど、崖には鎖が設置されている。
道幅も狭く万が一、滑落すれば無事では済まないデンジャラスゾーンなので注意が必要。

鎖場を無事に通過すると沢のすぐ近くまで降りてこられる。
周囲は薄暗いけど、やっぱり山と沢は非常に相性が良くて癒される。

木橋を渡る。
懸念していた通り、この手の木橋は不安定で滑りやすい。
オマケに後半部分は上りになっているので四つんばいに近い姿勢で渡った。
かなりマヌケな姿だったと思うけど、こんな場所では誰も見てませんのよ(笑)

平らな部分の木橋からは、美しい沢の流れを堪能できる。
ここに腰掛けて一時間くらいゆっくりとしたい気分になる。
だが、あくまでも目的は華水の滝なので先に進む。

木橋を通過した先からは明らかな上り続きの道になる。
武蔵五日市駅から滝の入口までも、ずっと上りだったのでかなり堪える。
自転車でも歩きでも坂では体重の軽さが命だ。
やっぱ体重はもっと絞らないとダメですなぁ。

さらに上り坂は続く。
周囲には熊鈴の音色と自分の乱れた呼吸音が響き渡る。
というか、既に「ぜぇぜぇぜぇ」と荒い呼吸だったりするのだが。

長めの上り坂が終わり、ようやくフラット気味になった。
持参したボトルで喉を潤して、上がった心拍を沈める。

林の中を真っ直ぐな道が続いている。
幸いにもここもフラットに近い緩い上りなので大いに助かっている。

右手に巨大な岩がある。
こんなでかくて複雑な形をした岩も珍しい。
この岩が現れれば、華水の滝はもう少しなので頑張ろう。

巨大な岩の横を通過すると下り基調の道になる。
今回のコースは全体的に上り続きだったので初めての下りだ。

道の右下には沢が流れている。
ここに来て沢が現れたという事は、おそらく滝から流れてきているのだろう。
という事は目的物は近いと確信する。

デジカメをズームすると、前方に滝らしき物を発見。
よっしゃ! いよいよ目的物をロックオンしたぞ!

ここも轍が草で侵食されているけど構わず進む。

また木橋が現れるので渡る。
雨上がりでかなり滑りやすくなっていたけど、一歩一歩確実に歩を進めてパスした。

こ、ここを進めというのか?
本当にここは人が足を踏み入れた痕跡がない。
自分の前に訪問した人は、果たしてどれくらい前に訪れたのかなのか気になる。

「うはぁ! もはや道じゃねぇ!」
だけど、目的物は間近なのでハーフのレーパンでグイグイと前進する。
もしも、丹沢だったらヤマビルの餌食になるので進めなかったと思う。
なんにせよ檜原村であった事に激しく感謝をする。

とうとう前方に華水の滝が姿を現した!

正面にアプローチをしたいので、なおも上る。
ジャングル状態から開放されたので、この程度の上り坂なら楽勝レベルだ。

滝の正面にアプローチをするには、この沢を渡る。
真ん中に足場となる岩があるけど、足を滑らして片足ダイブをしてしまった。
だけど、猛暑日なのでこの程度であれば自然乾燥するので気にしない。

華水の滝に到着!
うわーっ!! スゲー迫力だぁ!!
訪問する前の下調べで写真は見ていたけど、それとは明らかに違う。
この滝は水量が乏しい事で知られているけど
連日の雨上がり(台風もかすめた)を狙って訪問したので大放水だ!

滝口の様子。
水がはじけるように流れ落ちている。

中腹の様子。

滝壺の様子。

今度は真正面に移動してパシャリ。
事前に見た写真では水量が少なく、左右二つ分かれてに水が流れ落ちていた。
なので、「これぞ鼻水の滝」というギャグを密かに練っていた。
しかし、予想以上の大放水でくだらないギャグはできなくなってしまった。
それなのに、自分は今猛烈に感動している!!

ローアングルからパシャリ。
この位置で既にレンズに水滴が飛び散っている。
これ以上進めば全身ずぶ濡れになってしまうギリギリのラインだ。
何が凄いかって、こんな素晴らしい光景なのに訪問者が自分一人しかいないのだ。
この絶景を誰にも邪魔されずに独り占めできる幸福感!
しばし時間を忘れて水しぶきが舞う滝の前で立ち尽くしていた。
全然期待せずに訪問したのに、まさかこんな光景に出会えるとは思わなかった。

ついでなので、沢で水遊びもしておいた(笑)
35度の猛暑日なのに沢の水は冷たくて、10秒くらいしか耐えられなかった。
この絶景を心行くまで堪能した後、後ろ髪を引かれる思いで帰路に着いた。
この日の走行距離は、100.51キロ
通算走行距離は、20153キロ
今回の出来事で「滝は訪問する時の状況で姿を大きく変える」という事を強く実感した。
もし、水量が少ない時季に訪問していたら、苦労のわりにショボイ滝で終わっていたかもしれない。
なので、この場所を訪れる際には雨上がりという条件を狙ってみるのをオススメする。
ちなみに、休憩をせずに歩いたので華水の滝までの所要時間は約20分だった。
帰りは下り基調だったので10分弱程度で入口まで戻れた。
当初は往復で1時間を想定していたけど、それよりもだいぶ短い時間で往復できて良かった。
過去のツーレポをまとめた「マッキータウンぶっく3〜5」
ブログ未公開の電子書籍版限定ツーレポを収録してます!
連続性はないので、どのシリーズからでもお読み頂けます。

檜原村の華水の滝を目指して登山道の起点までやって来た、とりさんとブルバちゃん。
とりあえず、ブルバちゃんはワイヤーロックしてお留守番してもらう。

それでは、熊鈴をスタンバイしていざ出発!
入口の看板によると華水の滝までは徒歩30分らしい。
だけど、分岐などはなく一本道なので初めてでも道に迷う可能性は低いだろう。
それなりに距離がありそうだけど、ハイキングビギナーなので安全重視で進む。
山では万が一があるので、食料と飲み物もバックパックに持参している。

いきなりボロっちい橋を渡る。
年季は入っているけど、剛性は高いので問題なくパスできる。
むしろ、こういう場所では木橋が不安定で滑りやすく危険なんだよね。

右手に民家が建っている。
一瞬「ここ通っていいのかな?」と思ったけど、他に道はないので問題ないのだろう。
あくまでも、民家の脇を進むのであって敷地内に入るわけではないからね。

樹木に覆われた薄暗い道になった。
こういうコースは沢があったりすると気分爽快になるんだけど贅沢は言ってられない。

草が生い茂り道を完全に侵食している。
この日は最高気温が35度の猛暑日だったので、ハーフのレーパンで来てしまった。
こんな場所があるなら素直にロングのレーパンにしておけば良かったと激しく後悔する。
というか、滝までのトレッキングコースは人気があるものだけど
ここは草の侵食具合からして人が足を踏み入れた痕跡が感じられない。

草が侵食しているエリアの右には廃プールがある。
一体全体、どうしてこんな辺鄙な場所にプールを作ったのか理解しかねる。
普通に考えて利用者はいなそうだし廃墟と化すのも頷けてしまう。

この建物はかつてのプールの更衣室のようだ。
山の中にある廃墟の建築物というのは、すごくギャップというか違和感を感じる。

なんとか侵食エリアを抜けると、再び歩きやすい道になった。
写真ではどこが通路か分かりにくいけど、現場で生で見れば自然と分かると思う。

眼下に沢が流れている。
ここは左の崖沿いに進むんだけど、崖には鎖が設置されている。
道幅も狭く万が一、滑落すれば無事では済まないデンジャラスゾーンなので注意が必要。

鎖場を無事に通過すると沢のすぐ近くまで降りてこられる。
周囲は薄暗いけど、やっぱり山と沢は非常に相性が良くて癒される。

木橋を渡る。
懸念していた通り、この手の木橋は不安定で滑りやすい。
オマケに後半部分は上りになっているので四つんばいに近い姿勢で渡った。
かなりマヌケな姿だったと思うけど、こんな場所では誰も見てませんのよ(笑)

平らな部分の木橋からは、美しい沢の流れを堪能できる。
ここに腰掛けて一時間くらいゆっくりとしたい気分になる。
だが、あくまでも目的は華水の滝なので先に進む。

木橋を通過した先からは明らかな上り続きの道になる。
武蔵五日市駅から滝の入口までも、ずっと上りだったのでかなり堪える。
自転車でも歩きでも坂では体重の軽さが命だ。
やっぱ体重はもっと絞らないとダメですなぁ。

さらに上り坂は続く。
周囲には熊鈴の音色と自分の乱れた呼吸音が響き渡る。
というか、既に「ぜぇぜぇぜぇ」と荒い呼吸だったりするのだが。

長めの上り坂が終わり、ようやくフラット気味になった。
持参したボトルで喉を潤して、上がった心拍を沈める。

林の中を真っ直ぐな道が続いている。
幸いにもここもフラットに近い緩い上りなので大いに助かっている。

右手に巨大な岩がある。
こんなでかくて複雑な形をした岩も珍しい。
この岩が現れれば、華水の滝はもう少しなので頑張ろう。

巨大な岩の横を通過すると下り基調の道になる。
今回のコースは全体的に上り続きだったので初めての下りだ。

道の右下には沢が流れている。
ここに来て沢が現れたという事は、おそらく滝から流れてきているのだろう。
という事は目的物は近いと確信する。

デジカメをズームすると、前方に滝らしき物を発見。
よっしゃ! いよいよ目的物をロックオンしたぞ!

ここも轍が草で侵食されているけど構わず進む。

また木橋が現れるので渡る。
雨上がりでかなり滑りやすくなっていたけど、一歩一歩確実に歩を進めてパスした。

こ、ここを進めというのか?
本当にここは人が足を踏み入れた痕跡がない。
自分の前に訪問した人は、果たしてどれくらい前に訪れたのかなのか気になる。

「うはぁ! もはや道じゃねぇ!」
だけど、目的物は間近なのでハーフのレーパンでグイグイと前進する。
もしも、丹沢だったらヤマビルの餌食になるので進めなかったと思う。
なんにせよ檜原村であった事に激しく感謝をする。

とうとう前方に華水の滝が姿を現した!

正面にアプローチをしたいので、なおも上る。
ジャングル状態から開放されたので、この程度の上り坂なら楽勝レベルだ。

滝の正面にアプローチをするには、この沢を渡る。
真ん中に足場となる岩があるけど、足を滑らして片足ダイブをしてしまった。
だけど、猛暑日なのでこの程度であれば自然乾燥するので気にしない。

華水の滝に到着!
うわーっ!! スゲー迫力だぁ!!
訪問する前の下調べで写真は見ていたけど、それとは明らかに違う。
この滝は水量が乏しい事で知られているけど
連日の雨上がり(台風もかすめた)を狙って訪問したので大放水だ!

滝口の様子。
水がはじけるように流れ落ちている。

中腹の様子。

滝壺の様子。

今度は真正面に移動してパシャリ。
事前に見た写真では水量が少なく、左右二つ分かれてに水が流れ落ちていた。
なので、「これぞ鼻水の滝」というギャグを密かに練っていた。
しかし、予想以上の大放水でくだらないギャグはできなくなってしまった。
それなのに、自分は今猛烈に感動している!!

ローアングルからパシャリ。
この位置で既にレンズに水滴が飛び散っている。
これ以上進めば全身ずぶ濡れになってしまうギリギリのラインだ。
何が凄いかって、こんな素晴らしい光景なのに訪問者が自分一人しかいないのだ。
この絶景を誰にも邪魔されずに独り占めできる幸福感!
しばし時間を忘れて水しぶきが舞う滝の前で立ち尽くしていた。
全然期待せずに訪問したのに、まさかこんな光景に出会えるとは思わなかった。

ついでなので、沢で水遊びもしておいた(笑)
35度の猛暑日なのに沢の水は冷たくて、10秒くらいしか耐えられなかった。
この絶景を心行くまで堪能した後、後ろ髪を引かれる思いで帰路に着いた。
この日の走行距離は、100.51キロ
通算走行距離は、20153キロ
今回の出来事で「滝は訪問する時の状況で姿を大きく変える」という事を強く実感した。
もし、水量が少ない時季に訪問していたら、苦労のわりにショボイ滝で終わっていたかもしれない。
なので、この場所を訪れる際には雨上がりという条件を狙ってみるのをオススメする。
ちなみに、休憩をせずに歩いたので華水の滝までの所要時間は約20分だった。
帰りは下り基調だったので10分弱程度で入口まで戻れた。
当初は往復で1時間を想定していたけど、それよりもだいぶ短い時間で往復できて良かった。
ブログ未公開の電子書籍版限定ツーレポを収録してます!
連続性はないので、どのシリーズからでもお読み頂けます。
コメント
コメント一覧 (2)
名瀑ですね〜
登山道の荒れ具合からして
滅多に人は来なそうですね
となると、、
フンドシ&シャンプーハットで行水が出来そうですな
人の気配がないのでふんどし&シャンプーハットは可能だと思いますが
35度の猛暑日にも関わらず水は予想以上に冷たいので苦行になるでしょうね。
足だけ水遊びしましたが10秒が限界でした.
自然の沢の冷たさは猛暑すら上回るものなんですね。
また雨上がりにでも訪問してみたい場所でした。
タマチャリン殿も未訪問なようなので機会があったらどうぞ!