The Blog Must Go On(Bianchiの徒然ブログ)

インターネット、そこは技術のフロンティア。 これは、コミュニケーションアーキテクトたる“macume”が、新時代のツールBlogの下に、21世紀において執筆を継続し、未知のネット世界を探索して、新しい情報や人との出会いを求め、永劫進化するネット世界に自由に公開した日誌である。

テーマ「なぜ微生物学者が地球外生命体を探すのか」に限らない学びと気づきが続々の白熱講義ーーSCHOLAR.professorに参加して

takai_sinsho

私的公開日誌@150721.01

7月14日の夜、探査機「ニューホライズンズ」が冥王星に最接近するニュースに、世界中が沸き立っていた。
まさにその前夜(13日)、JAMSTEC(海洋研究開発機構)で極限環境生物の研究に携わり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)で地球外生命探査の客員教授も務める高井研さんを講師にお迎えし、「なぜ微生物学者が地球外生命体を探すのか」をテーマにした講義SCHOLARで開講された

私は小学生のころ、天文雑誌を毎号買っていたほど宇宙が大好きで、将来は天文学者になりたいとまで思っていた。
それは『宇宙大作戦/スタートレック』(OST)を欠かさずに見ていたことの影響が大きい。もちろん、その後に続くシリーズも含めていまだに一番好きだ。
ディスカバリーチャンネルで、宇宙に関する番組を見ていると、登場する天文学者、物理学者、宇宙(天体物理)学者、惑星科学の研究者から宇宙飛行士にいたるまで、スタートレックの影響がとても大きくて強いことがよくわかる。それは、すでに文化なのだ。

中学生になり、父親にねだって天体望遠鏡(反射式)を買ってもらった。初めて自分の目で実際に月のクレーター、土星の輪などを見たときの感激はいまでも忘れられない。
しかし、悲しいかな数学、物理や化学などはどう頑張ってみても苦手で、早々に天文学者のへの道は諦めた。

『インターステラー』(原題: Interstellar)が話題の映画監督クリストファー・ノーラン
1980年、カール・セーガンが監修した番組『コスモス』に影響され、彼も天文学者になりたかったそうだ。
しかし、作文が好きで数学が苦手だった(私と同じだ!)ので諦めた、と天体物理学者ニール・ドグラース・タイソンが司会を務める人気TV番組『Star Talk』(ナショナルジオグラフィック・チャンネル)でのインタビューで語っていた。
数式や化学式は、自然科学を学ぶもには不可欠だ。特に数学は宇宙語とも称されているので、これが苦手だと天文学者にはなれない。

幼少のころ、こういうなにがしかに大きな影響をうけた体験というのは、きっと誰にでもあるだろう。
例えば、『キャプテン翼』を読んでサッカー選手になった人たちは多い。しかし、すべての人がプロになれるわけではない。ましてやJリーガーしかも日本代表、さらには海外の名門クラブチームで活躍できる選手ともなればごく一握りに過ぎない。


■生命に関する「二大命題」とは?

冒頭、高井先生は自己紹介したあと、参加者に向かって下記の質問をした。

1.生命とはなにか
2.生命の起源とは

上記の2つこそ、生命に関する「二大命題」だそう。
先生は、参加者に問いかけた。どちらがより上位の概念と考えるかと。
一般的には、1がより汎用的かつ上位の概念と思われている。しかし、高井先生にとっては2こそが重要なのだという。

高井先生は「地球生物学者」で、専門は超好熱微生物(超好熱性細菌)の生態学。現在は主に世界各地の深海底に生息している多種多様な生物を研究している。

超好熱微生物とは、極限環境微生物の一種で現在でも生息している古い細菌である。極度に高い温度(約100℃あるいはそれ以上)を好む生物群で、非常な高温に耐えることができる生命体のことだ。
主に温泉や熱水地に生息している。また、近年では高圧の深海、海底火山の熱水噴出孔周辺に生息する多種多様な生物も発見されている。
反対に、極低温微生物というのも存在する。

深海底の生物についてわかってきたのは、実は1980年以降のことである。それまで、深海底は、太陽の光も届かない闇の世界で、生物はほとんど存在していないと考えられていた。

さて、太陽エネルギーの恩恵を受けている「光の生態系」に対し、深海底のマントルや地殻あるいはマグマなどの地球内部エネルギー源で生息する生き物を、高井先生は「暗黒の生態系」と呼んでいる
そして地球誕生45億年の歴史において、「生命の起源」をこれらの「暗黒の生態系」と先生は考えて研究に励んでいるのだ。
ちなみに、先生はこの暗黒の生態系」を「プレカンブリアンエコシステム」と呼んでいる。

「暗黒の生態系」とは、実に巧いネーミングだ。
宇宙についても同じことがいえる。

この20年ほどの間、各種無人探査機、そしてハッブル宇宙望遠鏡のおかげで宇宙についてたくさんのことを知ることができた。それらは、私たち(地球人)の推測、予測・予想、憶測、想定、想像をはるかに超えていた
要するに、私たちが、宇宙についてわかっていることは今日でも少なく、わかっていないことの方が圧倒的に多いという事実なのだ。

それというのも、宇宙における「暗黒物質」(ダークマター)や「暗黒エネルギー」(ダークエネルギー)、それらは前者が23%、後者は72%と2つで宇宙全体の実に95%を占めている物質で、前者は宇宙や天体・銀河を形成し(まとまらせ)、後者は宇宙の膨張を促進している重要な物質なのにもかかわらず、見ることも触れることも不可能で、なぜ存在しているのか今日の最新科学でも依然として謎なのだ。

先日、無人探査機「ニューホライズンズ」の冥王星最接近の最初の映像を見た近国立天文台の渡部潤一教授は、「冥王星は、月よりも小さいため、地形の表面での活動は月と同じようにかなり以前に終わっていると考えられていたので、天文学者の予想を大きく覆す結果だ。冥王星の内部にどのようなエネルギー源があるのか、その理由を探ることが今後のポイントになる」と語っている。

つまり、同じ系内についてすらわかっていないことが多いのだ。想像を絶する広大な宇宙について、私たちはなにもわかっていないのに等しい。

ところで、先月(6月)、MITベンチャーフォーラムに参加し、そこでTomyK Ltd. 代表(ACCESS共同創業者)鎌田富久さんから聞いた話しで気づきがあった。
それは「問題解決より、課題設定の方が大事」という視点だった。課題の設定の仕方により当然ながら解決方法(アプローチ)が異なるのだ。

高井先生の場合、課題(この場合、仮説)設定を「生命の起源」とし、それによるアプローチ(研究)をする手法を選んだのだと私は思った。


■すべては「生命の起源」探求のためにーーキャリア形成あるいは職業選択について

高井先生は、大学院から今日まで、そのキャリアの節目で選んだきた道は、すべてがいかに「生命の起源」につながる研究を継続できるかという判断基準で選択してきたと。

ドクターのとき、3つの選択肢が用意されていたそうだ。
JAMSTEC(海洋研究開発機構)は、もっとも自由度とフレキシビリティが高かったから選んだと仰っていた。つまり、先生自身が引き続き「生命の起源」研究がもっとも継続できる組織あるいは職場環境として選択したということだ。

その後も、すべての選択はその1点のみによると。そうした点では実にぶれていない。
ちなみに、JAXAと比較すると一般的な知名度があるわけではないが、JAMSTEC(海洋研究開発機構)は、しかしNASA(アメリカ航空宇宙局)に近しい存在であると高井先生の話しだ。

ところで、3月のSCHOLARでは、慶應義塾大学環境情報学部教授の増井俊之教授をお招きし、「当たり前に受け入れている不便を拒否しよう」がテーマの講義を聴いた。
そのときの増井先生のキャリア選択の視点と考え方と、高井先生とのそれを比較すると面白いだろう。

増井教授は、次に進むときは、自分がなにか新しく学べるあるいはこれまで知らなかったことについて、知見を得るチャンスがあるか否かでキャリアの選択を決定してきた、というような趣旨のことを語っていたように記憶している(ひょっとしたら、読んだ著書に書かれていたかも^-^;)。

そうした人生やキャリアの選択肢において、どちらが最適解なのかは、私にはわからない。
どちらの考え方がより正しいのかとか、価値があるのかなど正解はないだろう。
それは、その人の職種、かかわっている専門分野や領域、人との出会いや縁、人間関係、職場環境、さらには運によって異なるだろう。
しかし、お二方に共通しているのは、確固たる自分自身での判断基準を持っているということだ。


■人間進化の根源的なものーー好奇心とイマジネーション

今年の3月、日本人を中心とする研究チームが、氷で覆われた土星の衛星エンケラドス内部に「熱水」が存在するという研究成果を、世界5か国から集まった科学者たちの国際会議で発表した。
地球以外で初めて「水・熱・有機物」という生命誕生に必要な3要素を確認し、世界中の科学者たちを驚かせたことは私たちの記憶にも新しいだろう。

そうした状況を受け、翌月(4/13)のNHKクローズアップ現代で「ついに発見!? 地球外生命に挑む科学者たち」が放送された。その際、番組でゲスト出演したのが高井先生だった。

系内では、生命可能性の存在が高い筆頭といわれているエンケラドス(土星)のほか、エウロパ(木星)、タイタン(土星)、ガニメデ(木星)と、4つの衛星に生命の可能性が指摘されている。すべて木星と土星の衛星である。

もちろん、冥王星の外縁部のカイパーベルト内(太陽系外縁天体群)には氷の天体が数百万も存在し、そのなかには冥王星と同じあるいはより大きい氷の天体が存在する可能性があることもわかってきた。そのうちのひとつで、05年に発見された準惑星エリスの公転周期なんと約550年。
仮にそうした天体群の中に、天体内部エネルギーを持っているものがあれば、さらに生命の可能性は広がるだろう。

なにせ、冥王星、エリスの先には、いわゆる「オールトの雲」(約1光年)が存在し、その範囲内には、大小なんと1兆個の天体が存在するともいわれている。

これは、わゆる系外惑星についても同じことがいえる
そうした天体のどれかで万が一にも生命が確認され、そのDNAなどの解析が進んで判明したとき、地球だけが生命誕生の天体ではなく、あまねく宇宙には生命が満ちあふれていることも推測されるし、地球だけではなく宇宙における生命の起源解明にもつながる可能性すら秘めているのだ。

そうすれば、「アストロバイオロジー=宇宙共通原理としても生物学」が大きな意味や価値を発揮する。

あ〜、やはり早くエンタープライズ号ができないかな。
完成すれば、宇宙探査(スタートレック)が格段に進歩するぞ。そうしたときに生きていて、その時代や社会の到来を見てみたいものだ。

また、昨今では大きな話題となっているシンギュラリティ(技術的特異点)であるが、高度に発達したAI(ロボット)が誕生したときにも、人間にとって生命とはなにかという哲学的かつ科学的な命題が突きつけられるだろう

高井先生の話しは聞いているだけでワクワクするし、好奇心とイマジネーションがとても刺激される
先生ご自身は、だれもやらないことに意義を感じ、せざるをえない動機、つまり初源的なもの、根源的ななにかに突き動かされていると仰っていた。
それはまさしく科学者としてパトスだろうし、自己欲求や自己実現の究極の姿かもしれない。
私自身も常に好奇心を持って生きているし、それがある意味では自分の原動力、もっといえばレゾンデートルだと勝手に思っている(^_^;)。

成功するか否かは不明だが、好きなことを追求して生きていくのは茨の道である。この世の中で、もっとも困難なことは意志的に生きることだと私は感じている。

もとより、しがらみに悩みながら生きていくのも辛いしストレスだぞとの声が聞こえてくるし、それも一理はあるのを認めるのにやぶさかではない。
しかし、私は実感的に断言できる。それでも大組織の中でその一員や歯車として、誰かの判断や決定に従って行動や選択している方がある意味では楽だと(キッパリ)。

私は、最近、都職員として8年間勤めた職を辞して福祉作業所を立ち上げた人の記事を読んだ。
こうした道を選択する方が、不平不満だけを言いながら都の職員職にしがみついて生きるより、遥かに険しい道を歩むことになるだろうことは、だれにでも容易に理解できることだ。

人はなにか課題や問題を前にしたとき、できる方法を探すのは遥かに大変だし困難だが、できない理由を答えるのは簡単で楽だし、それが一般的な習性だというのは否定のしようがない事実だ
これは例えてみれば、“GOTHAM”のゴードン刑事の生き方を選択しようと人は望まないだろうが、それでもあえてその茨の道を選択する人はいるとうことだ(^_^;)。

ところで、講義後、私が高井先生にエンケラドス(土星)とエウロパ(木星)、そのどちらにより生命の存在する可能性が高いとお考えですかと質問したところ、エウロパと実は返答があったことも付け加えておこう(^_^)。


■短期的な利益か、それとも意義と価値かーー難しい問題

また、短期的な現世利益(リターン)か、長期的でしかもリターンがあるか否かわからないものに投資するのかという、二者択一の選択の問いかけが先生からあった。

私は、後者が自分自身の価値観と生き方だと思うが、機関投資家のようにすぐに利益を得られるのかを選択するのは、その人の価値観や生き方であると思う。

もちろん、どちらだけしか存在しないのはバランスを欠くとは思っているし、現状の経済活動を円滑にするのは難しいだろうことも理解できる。
エンタープライズ号のピカード艦長の言う「24世紀には、お金ではなく人類の成長のために働く。」というのが当たり前な世界システムが、一刻でも早くできあがるようになるのがもちろん理想だと私個人は思っている。

今回、高井先生の講義に参加したのは、もちろんテーマに最も関心があったからである。
しかし、テーマによる講義だけではなく、様々な気づきやヒント、学びと確認がある非常に貴重な体験だった。人は何に影響を受けて生き方を決めるのか、キャリア形成に対する考え方、人生の様々な段階(レイヤー)で出会うセレンディピティや運(チャンス)などのとらえ方などだ。

かのゲーテは、たった1冊の書(本)がその人の人生を変える、というような主旨の発言を確かしていたように記憶している。なにかに気づく、発見する、ヒントをえる、影響を受ける、さらには開眼や啓示を受けるようなとき、それが人、音楽か映画、あるいはマンガやアニメである場合もあるだろう。

たとえそれがどのようなものに基づく体験であれ、なにかを学ぶ人、気づく人というのはなんでも栄養として吸収したり養分とするものなのだ


■これまで参加して感じていること

さて、高井先生の白熱講義は、私個人にとってはこれまでの中でも特に印象深く興味の尽きない講義だった。
SCHOLARは、聴講するだけの講義や拝聴するだけのありがちな20世紀的セミナーや講演会とはまったく異なる。
例えてみれば、今日の「アテナイの学堂」のような気がする(ちと大げさか^-^;)。

毎回の講義は、普段ではめったに聞けない話や内容であり、またこうした場がなければ会う機会やご縁をえることが叶わない人たちだ。刺激的で私の好奇心をそそるテーマや内容だからこそ、都合がついて可能な限り参加している。

しかし、学生(大学院生)もいるが、参加者の多くはほとんどがビジネスパーソンつまり社会人である。職種や年齢、キャリアやバックグラウンドも異なる多彩な人が集まっている。

したがって、テーマによる講義がもちろん最重要なのだが、それだけではなく、講義内容から参加者が様々な気づきや発見、自分自身で持ち帰れる“なにか”があることが理想的なのだと実感した。もちろん、すべての講義が常に同じというわけにはいかないだろうが。

もっとも、同じ本や映画を見ても、すべての人がそこからなにかを学んだり気づきえる(厳密には引き出せる)わけではない。やはり、人それぞれである。「本の半分は、読者によってつくられる」との格言もあるくらいだ。
だから、それは提供者側の課題でだけではなく、その半分は参加している私たち姿勢や心構えに実はかかっているいるという自覚も、また大いなる真実であるのだ。

例えば、スピルバーグ監督作『ジュラシック・パーク』(93年)と『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97年)は、恐竜のCG技術ばかり注目されたが、隠されたテーマは高度なバイオテクノロジーを持つ科学者と、資本制社会においてそれを支援する企業との関係性(あり方)について、実は問題や極めて示唆を与える作品として提示されているのだ、という視点で見ることもできるだろう。

いづれにせよ、新しい試みなので試行錯誤はあるだろうが、SCHOLARにはこれからも期待したい。

さて、次回のSCHOLARは8/28(金)の開講で、初の週末開催となる。
「21世紀を変える数学の可能性」をテーマに、九州大学理事・副学長、マス・フォア・インダストリ研究所教授若山正人さんをお迎えしての講義だ。
ま、まずい。なんと、私のもっとも苦手な数学の登場だ。はたしてついて行けるのか、いまから心配だ(~_~;)。

(1)九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所
http://imi.kyushu-u.ac.jp/~wakayama/index.html

(2)「数学の博士を広く世に送り出すことは疑いなく社会に役に立つ」(若山正人さんのインタビュー)
http://globe.asahi.com/feature/100201/side/01_06.html



(関連リンク)
▼JAMSTEC(深海・地殻内生物圏研究分野)
http://www.jamstec.go.jp/sugar/j/

▼プレカンブリアンエコシステムラボラトリー
http://www.jamstec.go.jp/less/precam/j/

▼高井研「まだ見ぬ生命を深海・宇宙に求めて」(JAXAインタビュー)
http://www.jaxa.jp/article/interview/2013/vol78/index_j.html

▼第11回 高井研:私を氷衛星地球外生命探査に連れてって(前編)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20140708/406546/

▼第12回 高井研:私を氷衛星地球外生命探査に連れてって(後編)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20140708/406546/

▼「ついに発見!? 地球外生命に挑む科学者たち」(NHKクローズアップ現代)
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/d13)etail02_3639_all.html

▼「高井研「極限・宇宙生物学〜生命の起源はどこにあるのか」(13年12月6日)
https://www.youtube.com/watch?v=RDniq-rhyvE

▼イノベーションに欠かせない「好奇心ドリブン」の学習法
https://mirai.doda.jp/series/point-of-view/planned-happenstance-learning/


▼福祉作業所に革命を起こす 元東京都職員が職を投げ打ってのチャレンジ
http://www.huffingtonpost.jp/jun-hori/handicapped-work_b_7829432.html?utm_hp_ref=japan-society


(おすすめブログ)
●生命体存在の可能性が高い太陽系内の衛星についての「まとめ」
http://blog.livedoor.jp/macumeld/archives/1899843.html

●MITベンチャーフォーラムーー「新産業・新技術ベンチャーカンファレンス」に参加して
http://blog.livedoor.jp/macumeld/archives/1896886.html

●"コロンブス指数"で「30年後の普通や常識を考える」ーーSCHOLAR.professorに参加して
http://blog.marketing.itmedia.co.jp/macume/entry/730.html

●アオヤマの学堂:SHOLARイベント
http://blog.livedoor.jp/macumeld/archives/cat_50673.html

●近未来像を見る[宇宙/ロボット/SF]
http://blog.livedoor.jp/macumeld/archives/cat_35550.html

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「ハイ・コミュニケーション私論」〓 ( ITmedia )
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生命体存在の可能性が高い太陽系内の衛星についての「まとめ」

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私的公開日誌@150710.01

本日(7/10)、東京は太陽のありがたみを実感する天気だった。
24分。これは、昨日、気象庁が発表した7月1〜9日までの日照時間の合計だ。合計で30分未満、1日ではない。7月になってから、ずっと雨続きやどんよりした曇りの日々が1週間以上も続いていたのだ。
私たち地球に生き物にとって、太陽の恵みはありがたいものだと本当に感じる(実際には強力なプラズマの放射線で危険なのだが)。

さて、いよいよ来週「宇宙週間」がやってくる\(^O^)/。
これは、いわゆる宇宙科学技術が人類の発展に貢献したことを祝う「世界宇宙週間」(10月上旬)、あるいは国内で「宇宙の日」と公式に制定されたものとはなんの関係もなく、私が勝手にそう決めているだけなのだ。

7月13日(月)、SCHOLARではJAMSTEC(海洋研究開発機構)で深海の極限環境生物の研究職、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の客員教授として地球外生命探査にも携わっている高井研さんをお招きし、「なぜ微生物学者が地球外生命体を探すのか」をテーマに講義が行われ、もちろん私も参加する。
直接質問したり話しができるなんて、なんという幸運なのだろう。
 
私が所属する惑星連邦や艦隊アカデミーではこうしたことはあたり前だが、21世の現在ではめずらしく貴重な機会である。

7月14日(火)、9年半、約50億キロの長旅のはての日本時間の21時ごろ、探査機「ニューホライズンズ」が冥王星へ最接近する時がやって来る。
もちろん、「ニューホライズンズ」が冥王星に近づくことで、新しい発見があるかも知れないが、周回軌道による観察ではなくフライバイ(通過)だけなので、観測時間は極めて限られている。チャンスは一度きりだ。
ひょっとすると、CNNなどの海外メディアではニュース速報が入るかもしれないので、そうしたチャンネルを見られる人はチェックしよう。

今回のブログは、13日(月)の高井先の講義はその地球外生命体についての話しが中心となる様子なので、それに先立ち、予習として太陽系内で生命体が存在する可能性が高い衛星についての「まとめ」をお届けする。
当日参加する人たちは、これで予習してから参加しよう。もちろん、残念ながら参加が叶わない人たちも。

今年の3月、日本人を中心とする研究チームが、氷で覆われた土星の衛星エンケラドス内部に「熱水」が存在するという研究成果を、世界5か国から集まった科学者たちの前で発表し、地球以外で初めて「水・熱・有機物」という生命誕生に必要な3要素を確認した。

その土星の衛星エンケラドスは、太陽系内で地球以外に最初に生命体が発見される天体になるかもしれないのだ。
同じ土星最大の衛星タイタンは、衛星ながら厚く濃い大気層に包まれ、04年にタイタン表面に着陸した探査機「ホイヘンス」により、メタンまたはエタンの雨が降り、川・湖・海などが存在していることが判明している。

一方、太陽系最大の惑星、木星の衛星エウロパにも同じように氷の下には海があると推測されている。

つまり、そうした様々な天体環境(この場合、衛星)で、生きいている極限環境微生物のいる可能性が高いということを示唆している。

20世紀中、かつて地球のとなりの惑星である火星や金星の実態がわかっていなかったころ、両惑星には生命体がいると信じられていた。

しかし、今日では両惑星に生命体が存在することの可能性が低いことは一般の人でも知っている。火星の場合、まだ発見されていないが、地表下に極限環境微生物がいる可能性はまだ残されているが、金星は太陽系でもっとも熱く灼熱地獄(450℃)で生命体が存在できる環境がないことは判明している。

火星や金星の実態がわかったとき、太陽系内の惑星に生命体が存在するのは、やはり地球だけだと思われていた。
ところが、21世紀になり、実はなんと木星と土星の衛星に生命体存在の可能性が発見されたのだ。

これはハッブル宇宙望遠鏡による様々な発見と同じくらいに学会を驚かせた。
宇宙は広大過ぎる。宇宙全体の95%を占める暗黒物質(23%)と暗黒エネルギー(72%)だが、いまだに触れることも見ることもできないし、それがなぜ存在しているのかもわかっていはいない。
宇宙には、まだまだわからないこと、発見されていないことの方が圧倒的に多いのは厳然たる事実だ。

ちなみに、太陽系内の衛星で生命体が存在する可能性の高いトップ4は以下の衛星。

(1)エンケラドス(土星)
(2)エウロパ(木星)
(3)タイタン(土星)
(4)ガニメデ(木星)

すべて木星と土星の衛星だ。
系外惑星や衛星の生命探査は、ワープ航法が実現できていない現在ではエンタープライズ号ができるまで待つしかない(^_^;)ので実際には難しいが(冥王星なら、地球からランナバウトとでも行ける距離だが)、現時点では太陽系内であれば20年以内にはたぶん生命存在の証拠がつかめるように思う。

なんとか一刻も早く、地球外での生命体の発見がなされることを心底願うばかり。
なお、この13日(月)の高井先生の講義は、メンバー以外でも宇宙に興味のある人はどなたでも参加が可能。まだ席の用意はあるようなので、参加希望者は下記から急いでお申し込みを。

★7/13(月)「なぜ微生物学者が地球外生命体を探すのか」 by 高井研


(エンケラドス)
・土星衛星、生命が育つ環境 海底の熱水でできた物質確認
http://www.asahi.com/articles/ASH3B5GMSH3BULBJ00J.html

・土星の衛星エンケラドスに生命の新たな可能性
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20150312/438954/

・エンケラドスの地下海に熱水環境
http://www.astroarts.co.jp/news/2015/03/12enceladus/index-j.shtml


(エウロパ)
・木星の衛星エウロパに生命は存在するか 
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK23024_T20C14A6000000/

・木星の衛星「エウロパ」に巨大な湖、生命存在の可能性高まる
http://www.cnn.co.jp/fringe/30004625.html


(タイタン)
・土星の衛星タイタンに「エタンの湖」を確認、生命の可能性も?
http://bit.ly/1D4qt0J

・タイタンのアストロバイオロジー探査 - 日本惑星科学会
https://www.wakusei.jp/book/pp/2011/2011-2/2011-2-094.pdf

10年前の土星衛星タイタン着陸を、2分で振り返る動画

(ガニメデ)
・木星の衛星ガニメデに奇妙な膨れ発見、海の証拠か
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/033000021/

・木星の衛星ガニメデ、地下に水 「生命の可能性さらに」
http://digital.asahi.com/articles/ASH3F21X9H3FUHBI001.html

・ガニメアンはいるのか? 木星の衛星「ガニメデ」の地下に大量の水
http://thepage.jp/detail/20150316-00000005-wordleaf


【おすすめブログ】
●ついに夢のような「宇宙の週」がやってくる、ヤア、ヤア、ヤア!!!
http://blog.livedoor.jp/macumeld/archives/1899718.html

ついに夢のような「宇宙の週」がやってくる、ヤア、ヤア、ヤア!!!

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私的公開日誌@150709.01

来週の月(13日)と火(14日)は、とにかく私にとっては記念すべき「宇宙の週」になる。


(1)7/13(月)「なぜ微生物学者が地球外生命体を探すのか」

まず、13日(月)は、JAMSTEC(海洋研究開発機構)で深海の極限環境生物を研究しながら、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の客員教授として地球外生命探査にも携わっている高井研さんの話しを直接聞けるという、非常に貴重な機会がやって来る。嬉し〜〜〜い\(^O^)/。

今年の3月、日本人を中心とする研究チームが、氷で覆われた土星の衛星エンケラドス内部に「熱水」が存在するという研究成果を、世界5か国から集まった科学者たちの前で発表した。
地球以外で初めて「水・熱・有機物」という生命誕生に必要な3要素を確認し、世界中の科学者たちを驚かせたことは記憶に新しい。

4月には、そうしたことを受けてNHKのクローズアップ現代で「ついに発見!? 地球外生命に挑む科学者たち」が放送された。この番組でゲスト出演したのが高井先生だった。
SCHOLARでもお呼びして話しを聞きたいと願っていたが、まさかその3か月後、本当においでいただけるとは思わなかった。

高井先生の著書はもちろん、ここはやはり21世紀の今日では入手が難しいが、『スタートレック 生物学序説』(スーザン&ロバート・ジェンキンス)できちんと復習しておく必要がありそうだ。
この本は、なんといってもい惑星連邦・艦隊アカデミーの基本図書だからな(^_^)。

直接お聞きしたいことは沢山ある。直接、間近で話しを聞いてお話しまで出来るなんて嬉しすぎる。
来週、月(13日)、火(14日)の2日間で、残りの人生の運を使い果たしそうな気がして怖い(^_^;)。

その高井先生の先日のWirelessWireにアップされた最新インタビューのリンクに添えた。

▼ついに発見!? 地球外生命に挑む科学者たち」(NHKアーカイブ)
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3639_all.html

▼生命の起源を明らかにするため。微生物学者、地球外生命体を探す(WirelessWire News)
http://wirelesswire.jp/2015/06/32015/

おっと、情報を忘れるところだった(^_^;)。
123日(月)、高井研さんをお招きして「なぜ微生物学者が地球外生命体を探すのか」をテーマにのイベントはこちら。
興味のある人はどなたでも参加が可能。

なお、参加希望者は、下記からお申し込みを是非お申し込み。
http://scholar7th.peatix.com/



(2)7/14(火)探査機「ニューホライズンズ」が冥王星へ最接

この日、日本時間の20時50分ごろ、探査機「ニューホライズンズ」が冥王星へ最接近する時がやって来る。
それを記念し(?)、科学雑誌2冊では冥王星の特集だ。

『ナショナル ジオグラフィック日本版』(7月号)では、「はじめての冥王星」という特集が組まれている。

冥王星は、太陽系では一番最後に発見された(1930年)惑星でしたが、一番最初(06年)に準惑星へと降格処分となってしまった。奇しくもこの年、探査衛星「ニューホライズンズ」が打ち上げられた。

冥王星は、楕円軌道で太陽系を回っている。公転周期248年(地球でいう1年に相当)、自転周期は6日(地球でいう1日に相当)、冥王星の最大の衛星カロンは、直径が冥王星の半分以上もあり二重天体とみなされることもある。
太陽系においても、かなりの変わりものの天体。

冥王星は距離があまりにも遠く、小さく、暗いために最新の望遠鏡技術でも観測には限界があり、あのハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像ですらも、今日でも冥王星の表面の詳細な写真はない。
それが、「ニューホライズンズ」によって詳しくわかるかもしれないという期待が高まっている。

今回は周回軌道での探査ではなく、いわゆる冥王星のそばをフライバイ(通過する)だけなので、観測チャンスは一度きり。その後は、カイパーベルトの天体探査をし、さらにはヴォイジャー1号のように太陽系を離脱してディープスペースを目指して飛行を続ける。

▼「はじめての冥王星」」(『ナショナル ジオグラフィック日本版』7月号)

一方、『科学雑誌 Newton』(8月号)、こちらでも「はじめて目にする冥王星」という特集を組んでいる。
しかも、この特集では、先月(6月中旬)時点での最新の観測データを使い冥王星の真実に迫る。

▼「はじめて目にする冥王星」(『科学雑誌 Newton』8月号)

両雑誌とも現在発売中です。さっそく書店に走ろう(^_^)。

また、スカパー!かCATVの加入者は、14日(火)22時、ナショナルジオグラフィック・チャンネルで特別番組「冥王星探査機ニューホライズンズの軌跡」が放送される。

さらに、その時間帯にはCNNなどをライブ中継で見られる人は、米国ライブニュース中継で情報を得られるかも知れない。

▼「冥王星探査機ニューホライズンズの軌跡」(ナショナルジオグラフィック・チャンネル)


とにかく、来週の前半2日間は目が離せない。


【おすすめブログ】
(1)『JAXAチャンネル』がリニューアルーー“You Tube”で
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(2)バーミリオン星域の会戦終結後、歴史的対談に立ち会ったラスキとニーチェの名言
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(3)『スター・トレック』劇場版最新作のプレミアム試写会に行ってきた!!!
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噂のビジュアルプログラミングVISCUIT(ビスケット)を初体験ーーSCHOLAR.professorに参加して

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私的公開日誌@150701.01

恥ずかしながら、今回のイベントに参加するまでまたもや知らなかった。ビジュアルプログラミングのVISCUIT(ビスケット)のことである。

私は、10年ほどスタートアップやベンチャーのマーケティング責任者を歴任してきたのだが、生粋の文系人間だ。
従って、ITやWeb業界に長らく在籍してきたにもかかわらず、どういうプログラミング言語があるのか、いま何が多く利用されているのかくらいはわかっているが、いまだにプログラミング言語についてはまったくのど素人である。もちろん自分ではプログラミングやコーディングなどはできない。

今回、SCHOLAR.professorではじめてその存在を知ったビジュアルプログラミングのVISCUIT(ビスケット)というのは、GUIと同じように直感的に使える「コンピュータを粘土のように」とは言い得て妙な気がするし、これなら私にもできるかもしれないと思わせるものだ。

90年代、私の友人たちはコンシューマー向けのAdobe PageMill(Mac)、IBMの「ホームページ・ビルダー」(Windows)で苦労しながらサイトを作成していた。

2000年以降、ベンチャーやスタートアップを渡り歩いてきたので、企業や複雑なサイト制作にはDirector、Shockwave、Dreamweaver、Fireworks、Flashなど、一連のマクロメディア社の各種ツールを駆使しながら制作するものだとずっと思っていた。
05年、そのマクロメディアがアドビシステムズに買収されたと発表した時にはずいぶんと驚いたものだった。

その後、しばらくたってからそうしたホームページもドラッグ&ドロップで作成できるツールが発売されていることを知ったほどだ。中にいると、エンジニアなどがいつでもそばにいるので、コンシューマー向けとはいいながらそうした簡単にサイトを作成できるほどツールが進化していることに気づかなかった(恥ずかしい^-^;)。


■VISCUIT(ビスケット)ーーそれは「柔らかい書き換え」

今回の案内には、「ビスケットは「いわゆるプログラミング言語を書くのではないプログラムなので、プログラミング未経験者でも「コンピュータ」「プログラミングの本質・可能性を直感的に感じていただけます。「コンピュータ業界、プログラミング業界は既にレッドオーシャンだ」と感じている方にこそ、意外な発見をしてもらえるかもしれません。」と書かれていたので、とにかく興味津々だった。

このビジュアルプログラミングのVISCUIT(ビスケット)を開発した原田康徳さんは、このイベントの前に2014年度の人工知能学会「現場イノベーション賞」を受賞するというめでたいニュースもあった。

このVISCUIT(ビスケット)は、実は12年(03年)も前に開発したとのこと。元々がMacにあった技術だようで、それをベースに発展させたようだ。
Altoを見たジョブズがMachintoshを開発したといえばわかりやすいだろうか。VISCUIT(ビスケット)がMachintoshに相当する。
古くからのMacユーザーは知っているのだが、かつてMacには標準でHyperCardというアプリが搭載されていた。これで、簡単なゲームの制作、プログラムの開発等に利用するものでなんとなくそれを連想した。

あたり前だが、プログラムはコンピュータ言語で書かれているので、それを作成するにはコンピュータ専門の言語を習得しなければ作成はできない。

この日は、1人1台づつPad(タブレットという人もいる)が用意され、原田さんの簡単な講義のあといくつかの実地によるプログラミングが用意され、それらを実際に自分たちでいくつかやってみるものだった。
原田さんが、実際に親子向けなどに実施しているワークショップも、たぶんこのようなものなのだろう。

そもそも、ViscuitはFuzzy Rewriting(柔らかい書き換え)を導入した子供向けの図形書き換え言語であるそうで、そうした意味では最初から子どもの啓発や教育向けに開発されているともいえる。
VISCUIT(ビスケット)は、お絵かきソフトのようにプログラムを作り、実行するとそれらの絵が動くのだ。難しい専門言語を必要とせず、プログラム実行してその楽しさを味わえる。まるで、アニメーション、ゲームをしている感覚である。

多くの人たちは、コンピュータというものを、アプリケーション(ソフトウエア)だと勘違いしているという。それは確かにいえることで、「ソフトがなければただの箱」と昔から言われている。

原田さんは、それではコンピュータの本質はわからないという。
コンピュータの原理や仕組みを理解することこそ、もっとも基本的で重要だという。そのためのツールがVISCUIT(ビスケット)なのだ。

しかし、誤解のようないようにお伝えしたいのは、これで簡単にプログラミングがマスターできるようになるということではない。Viscuitだけでプログラミング技術が習得できるようになるのではないようだ。

これは、つまり遊び感覚のプログラミングを通してコンピュータやデジタル技術への理解を、さらに深めることが目的なのだ。


■テクノロジーの革新と将来に思う

1978年、スティーブ・ジョブズはゼロックスのパロアルト研究所(通称PARC)を訪れた。その当時の話しは、すでに伝説ともなっている。
この同じ年には、ビル・ゲイツなども同研究所を訪問していた。今日では、コンピュータのGUI環境はあたり前であるが、当時としてはAltoは革新的だった。

同研究所で、それら様々な技術やデバイス見たジョブズは、それから約5年後の84年、世界で初めてのGUI環境によるパーソナルコンピュータであるMachintoshを世に出した。さらに約10年後、今度は同じくDOS-VからGUI環境へ脱皮したWindows95が発売される。

私が初めて見たパソコンはDOS-Vだが、初めて実際に触ったパソコンはMacだった。噂だけしか知らず、実際に見たのも触ったのもその時(88年当時)が初めてだった。その瞬間、これを考えた人は天才だと思った。
だれでもが、気軽にオモチャで遊ぶようにプログラミングを体験できるのは良いことだ。プログラム未経験者の私が、こうしたGUI環境によるプログラミングを体験するのもまた奇縁だと感じる。

幼少の頃からこうした環境に馴染んでいれば、そこから世界に飛躍できるようなエンジニアが育っていくかもしれない。とにかく、プログラマー層を厚くというかの裾野を広くしておくことはとても重要である。

ただし、ジョブズはプログラマーでもエンジニアでもない。それでも、ウォズをはじめとした素晴らしいエンジニアたちを集め、初めてのGUIによるパーソナルコンピューターMachintoshを作り上げた。

ジョブズ自身、様々な革新的なアイデアの源泉は「リベラルアーツとテクノロジーの交差点に立つこと」だと語っている。
だから、私のように生粋に文系の人間でも役に立つことはたぶんあるだろう。ともかくないと困る(^_^;)。

また、最近のスタートアップなどに接しているとかつてとは違う印象なのだが、エンジニア系の人たちはどうしても生真面目すぎるきらいがある。

文化は遊び心や思わぬ着想や視点がヒントとなり生まれるものだ、と私個人は思っている。
いずれにせよ、近い将来、国語や算数、理科などを教えるように、プログラミングが小学校などのカリキュラムに組み込まれることはそう遠い日のことではないだろう


さ〜〜〜て、次回のSCHOLAR(7/13)である。お待ちかね、私には念願で大好きな宇宙がテーマだ(^_^)。
しかも、06年の打ち上げから9年半、約50億キロの旅を経て探査機「ニューホライズンズ」が、冥王星最接近が2週間後に迫ってきたこの時期、まさに私のために用意されたようなもの(エンタープライズ号があれば、すぐにでも探査にいけるのだが)。
実に、実にタイムリーすぎる〜〜〜!!! 嬉しすぎるぞ〜〜〜\(^O^)/。

この4月、
NHK『クローズアップ現代「ついに発見!? 地球外生命に挑む科学者たち」が放送された。
ちょうど、土星の衛星エンケラドスの分厚い氷の内部に「熱水」が存在するという、地球以外で初めて「水・熱・有機物」の生命誕生に必要な3要素が発見されたことで話題だった。

そのとき、海洋研究開発機構、深海・地殻内生物圏研究分野の高井研さんが出演していたのだが、まさにその高井さんをお招きして「なぜ微生物学者が地球外生命体を探すのか」をテーマに講義を行う。
さらに、木星の衛星エウロパやガニメデにも同じように氷の下には海があり、生命体が存在するかもといわれている。また、同じ土星の衛星タイタンは、衛星ながら厚い濃い大気層に包まれているので、その大気層の下にはなんらかの生命体がいるのではなどと、勝手な妄想がどんどん暴走していく。
いや〜、これはなにがなんでも参加せねばなるまい。

★7月13(月)19時30分〜「なぜ微生物学者が地球外生命体を探すのか」
http://scholar7th.peatix.com/



(関連リンク)
▼SCHOLAR(サイト)
http://scholar.tokyo/

▼SCHOLAR.tokyo(Facebookページ)
https://www.facebook.com/SCHOLAR.tokyo

▼人工知能学会受賞者

▼VISCUIT(ビスケット)〜コンピュータを粘土のように〜
http://www.viscuit.com/

▼ビジュアルプログラミング言語 ビスケット(Viscuit)の紹介(PDF)
http://www.interaction-ipsj.org/archives/paper2004/pdf2004/B04.pdf

▼柔らかい書き換え(Fuzzy Rewriting)について
http://blog.goo.ne.jp/viscuit/e/0ec8cc8cb3964ab241c2485f9aab05fd

▼原田康徳氏の特別講演(第1回ビスケットユーザーズカンファレンスより)
https://www.youtube.com/watch?v=NJU7eJRh2vM

▼Twitterアカウント
https://twitter.com/viscuit


【おすすめブログ】
(第2回)企業の新規事業開発部門は、なぜ「うだつがあがらない」のか?ーーSCHOLAR.professorに参加した
http://blog.livedoor.jp/macumeld/archives/1884936.html

(第3回)"コロンブス指数"で「30年後の普通や常識を考える」ーーSCHOLAR.professorに参加して
http://blog.marketing.itmedia.co.jp/macume/entry/730.html

(第4回)人と機械(テクノロジー)の「付き合い方」、そしてシンギュラリティ(技術的特異点)とーーSCHOLAR.professorに参加して
http://blog.livedoor.jp/macumeld/archives/1893085.html

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★「ハイ・コミュニケーション私論」( ITmedia )
http://blog.marketing.itmedia.co.jp/macume/
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MITベンチャーフォーラムーー「新産業・新技術ベンチャーカンファレンス」に参加して

MIT-VFJ_logo

私的公開日誌@ウェブ暦150616.01

私が参加する数少ない集まりの1つにMITベンチャーフォーラム(以下、MIT-VFJ)がある。
これはMIT出身者で構成されているベンチャー支援のNPO団体である。
もちろん、私はMIT出身などではないが、友人たちのなかにはMIT、スタンフォード、ハーバードなど、私とはまるで無縁な世界的な大学出身者が数人いる。

MIT-VFJは、毎月1回例会を開催している。通常は、ベンチャー経営者、VCなどをゲストスピーカーとしてお招きし、その後に懇親会というオーソドックスな形式で行われている。
ときには、米国MITからのゲストが来日しての特別イベントが開催されることもある。

今回は、毎年開催され今年で15回目を迎えるMIT-VFJ主催によるBPCC(ビジネスプランコンテスト&クリニック)の説明会も兼ね、「新産業・新技術ベンチャーカンファレンス」と題された特別イベントとしての開催された。
例会は50人程度の集まりであるが、今回は200名越える参加者があり早々にキャンセル待ちが出るほどの人気だ。

今回は特に記事としてシェアすることで、多くの人たちの参考になれば嬉しく思う。


■3名の豪華なゲストスピーカー

そうした特別なイベントでもあり、この日は3名の豪華なゲストスピーカーが登壇した。

(1)maojian works株式会社:kay meデザイナー兼プロデューサー毛見純子さん
毛見さんは、maojian works株式会社の代表で、BPCC14のストラテジックグロース部門ファイナリスト。

その毛見さんは大学卒業後、ベネッセを振り出しにプライスウォーターハウスクーパーズ、ボストンコンサルティンググループなどを経てmaojian works株式会社を設立、その同社の新しいブランドがkay meだ。
同ブランドは、働く女性のためのファッションである。ジャージーとはとても思えない色・柄やデザインで、しかも自宅で洗えるという優れもの

彼女のコンサルティング時代の仕事の経験からヒントを得て生まれた商品(ワンピース)だ。自らもデザインを手がけているとのことだが、デザインは毛見さん自身が独自で学んだそうだ。
しかも、縫製はすべて日本製。

このあたり、私の友人では同じようにアパレル領域で国産製造にこだわったFactelier(ファクトリエ)を展開している山田さん、西陣織ネクタイを展開しているFORTUNA(フォーチュナ東京)の村井さんなどに通じるものがあり、同じように皆ベンチャーでなんとも奇縁を感じる。それにしても、やはりMade in Japan”というのはブランドなのだ。

現在、kay meは欧州を中心に海外展開している。
それはイタリアに出向いてリサーチした際、欧州での展開に確信を得たとのこと。また着物など和柄を活かしたことも、欧州の多くの人たちを魅了した。こうした戦略的な視点や行動は外資系コンサルティング時代の経験が活きているように感じる。


(2)株式会社モルフォ 代表取締役社長:平賀督基さん
次に登壇したのは株式会社モルフォ代表の平賀督基さん。
東京大学出身の技術者仲間と起業した「組み込み向け画像処理技術」に特化したベンチャー企業だ。

元々デジタルカメラ用手ぶれ補正技術として出発した。しかし、当時はデジタルカメラには光学式手ブレ補正が内蔵され、ソフトウェア補正する技術は一般的ではなかった。しかし、携帯電話(ガラケー)への応用(NTTドコモ端末)と採用により、同社が飛躍するきっかけになった。
その後、スマートフォンが追い風となり、現在ではクライアントも収益もほとんどが海外企業ということ。

携帯電話へ舵を切ったのは、各社が技術でしのぎを削っているデジタルカメラ市場に比べ、それがブルーオーシャンだっという計算と戦略があったからだという話し。
デジタルカメラは、韓国や台湾勢にシェアを奪われている家電や情報端末類とは違い、日本製品がそれでもブランド力と技術力で優位性を維持できている数少ない製品分野だ。
それがスマートフォンのカメラ搭載によりシェアを奪われている。破壊的イノベーションは、異なる業界や思わぬメーカーがいきなりやって来るものなのだ。

平賀さんの話しで印象的だったのは、企業を成長させて組織を拡張するさいに直面する人材の難しさだ。
特に、どんなに優秀な人でも大企業で仕事をしてきたエンジニアは、ベンチャーではその優秀さが発揮できない(機能しない)こともあるというのは、極めて教訓的だった。
大組織の歯車として働いているときは上手く機能していても、まったく異なる企業文化や組織ではその実力を発揮できないことはあるだろう。

例えば、野球選手でも、別の球団に移籍しチームを変わったとたんに大活躍する選手、あるいはその逆もあるわけで、そうしたのと同じようなことはスポーツ界に限らずどこにでもあるだろう。

ベンチャーの経営者からは、大企業でイノベーションは難しいという話しを聞くことがあるが、そうしたことにも通じるように思うし、私にもわかるような気がする。

ここのところ、大企業のベンチャーファンド組成が活発で、ベンチャーとのマッチングも盛んなである。そうした背景には、何年にもわたって念仏のようにイノベーションを唱えても、結局はそれができないし新規事業部を設けてもほとんどが成果を出せないでいることも大きな要因だろう。
自分たちだけではイノベーションはできないと、ようやくにして悟った結果ともいえるように私には思えるのだ。


(3)TomyK Ltd. 代表(ACCESS共同創業者)鎌田富久さん
最後に登壇し、基調講演を行ったのが鎌田富久さんだった。
鎌田さんご自身がエンジニアでもあり、学生時代、携帯電話向けソフトウェアなどのモバイルインターネットの技術のACCESSの共同創業者としても知られ、現在ではテックベンチャー、特にハードウエアベンチャー支援で活躍され、最近ではGoogleに買収された東大発のロボットベンチャーSCHAFTも支援していたことで大きな話題となった。

私も同様なのだが、鎌田さんはゲームやアプリには関心がないとおっしゃっていた。
今日では、オープンソース、ソーシャルメディア、クラウド環境、3Dプリンタなどのテクノロジーが発達しているが、それでもハードウエア系ベンチャーなどものづくりには初期投資のハードルがあるし、製品化するまではかなりの時間も要する。

一番気づきがあったのは「問題解決より、課題設定の方が大事」という視点だった。これには思わずハッとした。確かに、課題の設定の仕方により解決方法(アプローチ)が異なる。
また、機会を人間に近づけるのと人間が機械へと近づく双方向が進行しつつあり、今日ではその境界線が曖昧になりつつあるということ。

これには私も思わずうなずくことだった。かつて、リアル vs バーチャルの対立で語られたときもあるが、現在ではリアルとバーチャルがインタラクティブが当たり前となっている。
私は、人間とデジタルが融解しつつある環境や社会をDigital Ambient Societyと定義づけている。

SCHAFTを初めとしていくつかの事例紹介があったが、そうしたことに共通しているのは、とにかく動くことで思わぬチャンスを引き寄せるということだ。もちろん、闇雲に行動するのではなく、戦略的に行動することが基本ではあるのだが。

私は、鎌田さんお話しを聞いていて、電動車椅子を製造するベンチャー企業WHILL(ウィル)の事例に代表されるように、中小・零細企業の持っているものづくりの匠の技術をうまくスタートアップに活用できるような仕組み(エコシステム)をつくれれば、まだまだそうした企業の躍進できる機会や場を用意できるように感じた。
こうした環境がますます整い今後もますます発展することに大いに期待したい。

私が経験したゼロ年代(2000〜08年)のベンチャーに比べ、現在ではアクセラーレーターも多く起業するには羨ましい環境だと思う。

そうした話しは、数年前にシリアルアントレプレナーでEvernoteのPhil Libin来日時に参加したブロガーミーティングでも「起業するにはいまはいい時代」というようなことを自らの体験を交えて語っていた。

また、私の周辺には目利きなエンジェル投資家、起業家からVCへ転身した友人や知人が少なからずいる。そうした人たちが、次世代の起業家を育成できるようなエコシステムが徐々にではあるが形成されつつあるようにも感じている。


毎回、気づきやヒント、確認など得ることの多いMITベンチャーフォーラムではあるが、今回はお三方の話しにはヒントや学びがいつもい以上に多かった。


(関連リンク)
▼新産業・新技術ベンチャーカンファレンス
http://mit-vf.jp/seminar/next/

▼MITベンチャーフォーラム(MIT-VFJ)
http://mit-vf.jp/


▼株式会社モルフォ
http://www.morphoinc.com/index.html

▼Googleも一目置くエンジェル投資家のベンチャー育成論:TomyK 鎌田富久氏インタビュー(前編)
http://dentsu-ho.com/articles/2067

▼ベンチャーと大企業、テクノロジーの未来:TomyK 鎌田富久氏インタビュー(後編)
http://dentsu-ho.com/articles/2090

▼「起業家を育てるのは起業家だ」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3530


【おすすめブログ】
●"コロンブス指数"で「30年後の普通や常識を考える」ーーSCHOLAR.professorに参加して
http://blog.marketing.itmedia.co.jp/macume/entry/730.html

●SLP PRESENTATION DAY 2015に参加して思う
http://blog.livedoor.jp/macumeld/archives/1884810.html

●Evernote Japan Meetupに参加してーーPhil Libinが語ったネットビジネス5つの変化
http://blog.livedoor.jp/macumeld/archives/1440318.html

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〓 ハイ・コミュニケーション私論 〓(ITmedia)
http://blog.marketing.itmedia.co.jp/macume/
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