bridge
私的 公開日誌@ウェブ暦:101203.01

先週(12/3)、今年最後のスモール・ソーシャルイベント「BRIDGE 2010 December」に参加してきた。
この日集まったのは120名ほど。

当日は、今までの経営の常識を覆すイノベーション経営手法で、現在最も注目を浴びているザッポスをテーマに「カルチャーの経営、ハピネスのビジネスモデル」と題し、これからのあるべき企業文化について話し合われた。

ユニークな経営手法では、Googleの「20%ルール」がよく知られている。しかも、それは自由意志ではなく「社員は社内で過ごす時間の20%を、自分が担当している業務以外の分野に使うこと」が義務づけられているのである。

インセンティブなどによる一時的な社員のやる気を引き出すという単純なことではなく、これにより同社の持続的なイノベーションを牽引している。

ザッポスについて、かなりユニークな存在としてつとに知られてはいるが、知れば知るほど他社から見れば“異様”や“異常”に見えるほどで、まさに常識(常軌)を逸した経営手法ではGoogleをも凌ぐほどである。

詳細は、ちょうどこの日に書店に配本となる本荘氏の訳出による『ザッポス伝説—アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか』(ダイヤモンド社)に詳しい。
当日即席で“Bridge書店”も設けられたが、用意された冊数は速攻で売れ切れていた。

さて、この日の登壇者は、ユニークな企業文化を実践している以下の三社の方々が登壇した。


・ 株式会社ECナビ取締役CCO(Chief Culture Officer) 青柳智士氏
・株式会社ファミリーマート総合企画部マーケティング室長 岩崎浩氏
・元JIMOS社長、起業家 細田洋平氏


今回初めて耳にしたCCO(Chief Culture Officer)という役職のECナビの青柳氏は、競争力の源泉は「人に尽きる」ということから、単に効率的な優れた経営(例:MBA的手法)だけでは、不十分だと指摘。

同社では、社員が積極的にメディアに露出して自社について語ることを推奨している。
そうした活動が、仕事や会社へのロイヤリティを高めると同時に、一般への企業としてのブランド力醸成に貢献する点を指摘していた。
以前、同社の社内バーAJITO(アジト)ができた直後、同社におじゃました時に見たときはびっくりした。

最も、それはネットベンチャーだからできる話で、他の一般企業では難しいのではと思う方も多いだろう。


そうした中で、一番印象に残ったのはファミリーマートの岩崎氏の話だ。

同社の企業文化づくりは2005年に遡る。社員のモチベーションの低さをなんとかするために、企業文化の再生に向けて試行錯誤した話だった。

企業文化活動は、それ自体が直接的な利益貢献していることが可視化されないので、なかなかどこの企業でも難しい。
社員からも、企業文化を育成していくらの売り上げに貢献できるんだと抵抗されたそうだ。
また、最初、岩崎氏が役員会で提案を行った時、役員から理解が得られなかったこと。
しかし、「理解できないことについては邪魔をするな」という社長の一言で企業文化づくりに着手できたということだ。

始めた頃は、積極的に企業文化づくりに参画したのは2割程度だったが、今では9割の人が協力してくれるようになったということが印象的だった。

しかも、国内の社員、アルバイト、チェーン店だけではなく、海外の店舗(韓国、台湾、タイなど)にも実施するという徹底ぶり。実は今回初めて知ったのだが、同チェーン店は09年8月にはついに海外店舗数が国内店舗数を上回ったそうだ。

社内だけでも容易なことではないが、末端のチェーン店まで企業文化作りに参画させるのはすごいことだと感心した。

企業文化は一朝一夕あるいは上意下達で醸成できるものではない。企業理念、コアバリューなどを自分たちで発見し、共有して継続的に育て上げるAttitude(心のあり方や姿勢)こそがその礎であり、社員個人と企業との濃密なコミュニケーションを通じたエンゲージメントこそが、これからの企業文化として求められているのだということを感じた貴重な話であった。


▼ザッポス伝説—アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか(amazonサイト)
goo.gl/gFw9q

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