gamification-summit-logo
私的公開日誌@ウェブ暦:111124.01

前回のブログでは、ゲーミフィケーションのアウトラインについて述べ、参考図書もリストに挙げておいた。

おさらいのために述べると、以下の3点である。

1.ゲーム的“要素”を様々な分野で適用するコミュニケーションデザインの考え方である。
2.Webに限定された単なる手法ではなく、根源的なコンセプトであること。
3.広義のコミュニケーション環境に適用できるので、むしろマーケティングやマネジメントに携わる人こそ、この発想に学ぶべきである。

そいうい観点から考えれば、コミュニケーションにおける人間科学とインタラクティブテクノロジーのインターディシプリン化である。特に脳科学や心理学・行動心理学など、人間の本質や心に焦点を当てた分野が重要である。

既に、こうした分野では脳科学を応用したューロマーケティングという考え方もある。

さて、今回からBRIDGE 2011 Novemberでのセッションの内容について綴っていく。


この1、2年はソーシャルアプリ、ソーシャルアド、ソーシャルマーケティングなどソーシャル○○が花盛りである。

しかし、国内では、今になってもネットはオタクや一部の若者のもので、例えばソーシャルゲーム(オンラインゲーム)に、少額とはいえお金を使うなんて不思議だし信じられないという、過去の発想や体験でしか判断できない“分別ある大人”を自称している人たちは依然として多い。

そういう人たちに限って、社会や組織の意思決定権や予算を握っていたりするので、彼らの“理解できない”人たちの発想、着想、行動については、 残念ながら否定的な視点でしか見ようとしていない。

しかし、視点を変えれば、そうした人たちがキャバクラに行ってお金を使う方が私には不思議だ。
それだけの額を支払うのであれば、オーセンティックなBarで気に入った美味い酒(私の場合はシングルモルト、特にアイラ産)を何杯も飲める金額なのに思ってしまう。

閑話休題。


これまで、マーケティングに限らず、効率第一で追求してきた。しかし、これからは、効率も大切であるが、仕事や生き方のモチベーションの持たせ方こそが重要であり、様々な課題解決のためにも役立つのである。
従前であれば、それは組織内での昇進や給与というアメを用意してきた。

しかし、新しい価値観が求められている今日、それだけでは不十分なのだ。

私の父は運送会社を経営していたのだが、その父に尋ねたことがある。会社経営で一番苦労するのは何かと。
父曰く「資金繰りと人事管理」と即座に答えた。特に後者が難しい。人はいろいろなので、仲の良い悪いはどうしても出てしまうので人間関係が一番ややこしく難しい。
また、有能な社員が会社を辞めるというような場合、仮に給与を今の2倍出すと提案したとしても、その社員からもし「あなたとは(この会社では)一緒に仕事したくない」と言われたとしたら、その時点で終わりだとも話していた。

確か、論語にも「才ある人より、徳こそ将たる器」というような言葉があったように記憶しているが、今日では「才も徳も必要とされる時代」となっている。

人類学のロジェ・カイヨワ(『遊びと人間』)や歴史学のヨハン・ホイジンガ(『ホモ・ルーデンス』)なども、遊び(遊技)の重要性やそれらが文化形成に重要な役割を果たしてきたことを述べている。
そもそも、哲学、数学などもそうだが、古代ギリシャの生活や時間に余裕のある人が考えたのだし、近代スポーツもほとんどは、同じように余裕のある英国貴族が作り出したものだ。

また、心理学者でビジネス分野では、人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものと定義づけた有名なマズローの「欲求段階説」というものもある。

人間は、達成感や満足感を味わうことで、それがモチベーションとなってさらに高次の欲求を達成ようと志向し、行動する生き物だとしている。

それと同じようなことがゲーミフィケーションにも言えるように感じる。

ゲーミフィケーションは、広義には現実も含めて 課題を解決するための手段であり、狭義にはそうしたことをネット上で行うことだという。
そうしたことが可能となったのには、やはりソーシャルメディアがインフラとして進展しつつあり、それによるソーシャルグラフ化が追い風になっている。

これをマーケティングコミュニケーション視点で考えれば、顧客におけるソーシャルロイヤリティ・プログラムとも言うべきものである。
実は、ゲーミフィケーションという視点や考え方をしていないだけで、私たちの日常生活の中では、そうした体験を既に数多くしている


次回はそうした具体例を通じて考えてみよう


(続く)


▼BRIDGE 2011 November(イベント報道・レポート・動画)
http://bit.ly/a33zU4

▼位置情報を活用するゲーミフィケーションの実践例が続々登場
http://www.advertimes.com/20111116/article39724/

▼ゲーミフィケーション・ラボ(gamification labs:Facebook)
http://www.facebook.com/gamification.labs

▼ガートナー「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2011年」を発表〜市場を変革する可能性のあるテクノロジの成熟度を分析
http://www.gartner.co.jp/press/html/pr20110907-01.html


────────────────────────────
〓 BianchiのTumblog 〓
〓 macume's “FriendFeed” 〓
http://friendfeed.com/macume
※ BianchiのソーシャルWebアクティビティ集成は↑から
※  携帯アクセスは『Bmail』(左カラム上)、「QRコード」(左カラム下)から
────────────────────────────
【おすすめブログ】
・「ゲーミフィケーション」とは何か(1)ーー BRIDGE 2011 Novemberに参加して
http://blog.livedoor.jp/macumeld/archives/1590840.html

・雑誌+AR(拡張現実)によるクロスメディアーー古いメディアと最新のテクノロジーによる広告
http://blog.livedoor.jp/macumeld/archives/936497.html

・今日的な企業文化のあり方に思うーー BRIDGE 2010 Decemberに参加して
http://blog.livedoor.jp/macumeld/archives/1289398.html