東北大院生の備忘録

よろづの言の葉を種として

文学部以外の人で、「大学生たるもの教養を持たねば」という方も是非!


近年の娯楽的作品、例えば『ハリー・ポッターと賢者の石』やアニメ『ソードアートオンライン』にさえ、アリスのモチーフが頻出する。
知っておくと映画を見るのも楽しくなる。
著者のルイス・キャロルは論理学者としての顔も併せ持つ。
猫の顔の無いにやにや笑いは論理的に不可能であるが、最近の映像技術は難なくそれを表現しており(目と口が残っても顔が無いと言えるのか?)、それによって読者の受容も変わってくるかも…

ハムレット (岩波文庫)
シェイクスピア
岩波書店
2002-01-16


英文学の王様みたいなイメージだが、演劇の脚本でもあるため、例えば「このセリフはどこを向きながら読んでいるか」「どんな服装、表情か」など演劇的な視点での考察も興味深く、案外「変わり種」な面も併せ持っているかもしれない。
英文学(と近代以降の日本文学)には、聖書、ギリシャ・ローマ神話、そしてシェークスピアのモチーフが頻繁に登場するので、元ネタとして押さえておきたい。



正直、今まで受験勉強と読書感想文でしか小説を読まなかった人が純文学を読んでも、背景の仕組みに気付かないのではないだろうか…
本書は英文学の教授がどんな風に文学作品を見ているのかが分かる。
活字は読みやすいが、膨大な知識量に良い意味で面食らってしまいそうだ。



文学部でのドタバタと文学理論のざっくばらんな解説が入り乱れている。
同性愛者の集まる大学教授陣から抜けて異性愛の始まりとともに、作品を批評する側から作り手に回る。
このくらい分かりやすい筋書きが、受験勉強以外でロクに読書経験が無い人にはちょうど良いのではないか。

罪と罰 1 (光文社古典新訳文庫)
ドストエフスキー
光文社
2013-12-20


某東大教授曰く、ドストエフスキーの毒は十代のうちしか回らないらしい。
私は人名が回りくどくて挫折したが、それ込みで良い経験になった気がしなくもない(苦笑)

英語で読む 罪と悪の聖書
石黒 マリーローズ
コスモピア
2012-10-24


聖書のモチーフは西洋文学に頻出するばかりでなく、英語には聖書に起源を発するイディオムが数多く存在する。
例えば「豚に真珠」もマタイの福音書に由来する。
本書は聖書の概略とともに、映画やニュースで実際に使われた聖書由来の英語表現を紹介しており、英語の勉強にもなって一石二鳥。

漢詩入門 (岩波ジュニア新書)
一海 知義
岩波書店
1998-06-22


最近、「令和」を巡って「典拠」という概念が知れ渡ったが、文学作品に限らず日本人は歴史上、さまざまな文章を読み書きするのに、昔の作品を参照した。
本書は、日本の文芸が多大な影響を受けた、漢詩の成り立ちや代表作を分かりやすく紹介している。
高校まででは押韻と対句までしかやらないが、実は近代詩には「平仄」という難しい制約があるのである。

具体的に漢詩人の来歴とともに作品を楽しむなら、以下はお勧め。
「漱石」など日本文学でも漢詩漢文に影響を受けた表現はがんがん出てくる。


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神です。
店で食べたラーメンも含め、三指に入る美味さです。

東京に寄った時には店で味わいたい。
あっさりしていて、貝のうまみが活きています!

最近やってた、中華一番ばりのオーバーリアクションで迎えたいですね。
た、竜巻だー!!
口の中を巨大な竜巻が駆け巡ってゆくー!!

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前半は初学者でも読めるだろうが、統語構造に関する初歩的な知識は持っておきたい。
本書の構造記述は古いものを利用しているが、よく引用され、影響の大きさが窺われる。
生成文法は英語しか扱っていないという批判への反例であり、コードトーカーの話は世間で役に立たないとされる文系学問が実社会(戦争)に利用された例として興味深い。
著者Bakerは別の所で、bake a languageという洒落を用いている(笑)

言語と知識―マナグア講義録〈言語学編〉
ノーム チョムスキー
産業図書
1989-10-01


Chomskyの書は古いものでも啓発される部分は少なくないが、学部二年の頃に私は本書には耐えられなかった。
スペイン語の例が多く、見慣れない言語の分析にも慣れていなければならないし、そもそも生得を巡る議論が突拍子もなく感じる。
生得性に関しては最近の藤田氏あたりの議論から入る事をお勧めする。

言語の基盤―脳・意味・文法・進化
レイ ジャッケンドフ
岩波書店
2006-07-25


統語構造、処理、進化と、言語と認知の関連領域を外観した書
最初に古典的な議論を紹介し、時折著者自身の見解が述べられるが、比較的穏当に話を進めているのではないか。
著者は生成文法の論者に数え入れられるが、主流派とは部分的に一線を画している。
意味役割を名詞に与えるか前置詞句全体に付与するか等、よくある入門書が素通りしがちな点も取り上げていて勉強になる。

言語 (認知心理学)
東京大学出版会
1995-12-01


本書は隠れた良書である。
生成文法のみならず、獲得や処理など関連領域を分かりやすく解説したもの。
文献案内も充実しており、コラムも面白い。

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今更ですが、若菜ちゃんのキャラソンが出ました! PVもぬるぬる動いててgood!
ゲーム内で開放されたのは知っていたのですが、正直、ちょっと下手でした笑

でも、実際の若菜ちゃんが歌っているみたいで、ゲーム内コンテンツとしてはそこまで嫌いではなかった。
(↑訓練されたファンの鏡)
しかし、PVでは断然上手になっていて驚きです。

透き通った声の感じがキャラクターを表していると思います。
歌詞も、山あり谷ありの彼女の生き様を物語っているようです。
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曲としては月下の軌跡も好きですけどね…
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生成日本語学入門
長谷川 信子
大修館書店
1999-03-01


難易度: 易
生成文法の基本を総ざらいしてから、英語との関連も見据えつつ、表面上日本語に特徴的な現象(VN動詞とか)にも着目する。
深層構造と表層構造の区別に話題と陳述から入るなど、導入としてよくある英語学の入門書と異なる部分に注目するのが面白い。
類書の中では読みやすい方だろうが、概説書でツリーくらいは書けるようになって取り組みたい。
K田G大の先生方の日本語の例文判断にはたまに疑問を感じる(苦笑)

日本文法研究
久野 すすむ
大修館書店
1973-01-01


難易度: 中級
活字慣れしていれば、前提知識無しで読める。
日本語文法研究の白眉。本書の「は」と「が」の話はよく引用される。
最初の省略の話も、あまり省みられていないかもしれないが、面白い。
著者は機能言語学の専門家だが、本書ではそういった側面は影を潜めている。

日本語の分析―生成文法の方法
柴谷 方良
大修館書店
1978-12-01


難易度: 中級
理論的には古くなってしまったが、早い段階で生成文法を日本語に適用した著作。
今でもよく引用されており、様々な現象は元を辿ればこの手の古典に行き当たる事は少なくないと思う。
格助詞付き名詞句や間接受動文に関しては様々な議論がある。
(渡辺明の『生成文法』に書かれたアマゾンレビューに興味深いコメントがあったが、現在削除されてしまっている…)



難易度: やや難
生成文法と認知言語学の専門家が筆を交え、(学生の前でだけ偉そうにせず)気鋭の専門家が自ら論戦を張った点は注目に値する。
参考文献も示さず、単なるネガキャンもどきの批判ごっこや、学生を利用した代理戦争は、いい加減卒業しなければ関係者や文系全体が白い目でみられる。
生成文法部分は、理論的背景や分析方法としてMPくらい知っていないと厳しいだろう。
高名な藤田氏や本多氏のコメントをもう少し拝見したく、名残惜しい。

難易度区分
易: 前提知識を要さず、日本語で読みやすい
標準: 上記「易」程度の前提知識、英語、文章が読みにくいなど、読者を躓かせる要素が一つある
やや難: 上記要素が複数あるもの、上記「標準」程度の前提知識を要するもの

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