東北大院生の備忘録

よろづの言の葉を種として

カテゴリ: 大学院入試

問題あるといけないので自分の進学先の大学院の事は書いてないと言っておきます。

・志願動機を聞いた後に、何故本校か、他大では駄目か、自大学では駄目か、他を併願するか、就活はしてないか、ネチネチ聞いてくる

いや、理解はするけどさ。
せめて、それらを「別の質問として」聞くな、一つか二つにまとまるだろ。

・どうでもいい質問をする
教員「語用論は授業で習ったんですか?それとも自分で?」
筆者「授業が音韻論しか進んでいない頃から自分で学習を進めて興味を持ち、その後専門科目の授業を履修する事にしました」
教員「へえ、凄いですね…」

…すごいねって、感想で終わり!?
自学との差とか聞ける事あるでしょ?

・「言語学を学ぼうと思ったきっかけは?」
自分の関心の意義じゃなくて、きっかけなの?きっかけは大事か?
知識の無い段階で考えた事なんて間違いもありますよ!
意義ときっかけは違います。

・「授業に顔を出された事があるようですが、本校の生徒にどういう印象を持たれましたか?」
…研究題目とか教員とかカリキュラムじゃなくて?
だいたい生徒は数年で代替わりするだろ、しかも学部。

・もう募集締め切ってますけど、東大も可能性あったかもしれませんね
いや、可能性とか言われても…

・教員「英語文献を読む経験もありますか?」
僕「はい」
教員「ふむ」
僕「…(あっこれ、自分から色々話してアピールするのか)卒業研究で参照した◯◯は、XXと原典の評価に関わる箇所で邦訳に訳者独自の解釈がある事を確認しました。」

僕が上手いこと回答したから上は質疑応答の体を為しているんであって、Yes, No疑問文で聞かれると答えにくい。

・論文読んでない疑惑がある
教員「AはBではなくCではないかとも思われますが…」
寧ろそうだって言ったんですけどね。
書き方が悪かったのか…?

教員「実例も踏まえて検証しましたか?」
…見れば分かるんじゃないですか?

教員「PはQであると言うだけでなく、本文からは逆も然りと、私は受け取ったのですが」
えっ!?僕、そんな事言いましたか!?

足早に退散したので詳しくは分かりませんが、ある学校で去り際に
「論文読まれてないんですか?」
「あのねえ!私の所にこれが届いたのは…!」
と言い合うのが聞こえたような気が…やべえ…(笑)

一応、口頭で自分の言葉でまとめる力を見たい場合はあるかもと、フォローしておきます(笑)

・教授に「女」を出して欲しくない
女性教員「私はXXじゃないかなぁ~、とも思うんですけどぉ…?」
首かしげながら、気持ち上目遣いで、同意を求めるような質疑をしないで欲しい。

女性だけが化粧をする事等とは関係が無いと思います。
LGBTでも面接にフリフリのスカートは駄目でしょ。
TPOと立場に応じた振る舞いをして欲しいです。

以下、他のツッコミまとめ
・それやれたら私は院生じゃなくて明日から教授やる
・本筋と関係ない
・お前の事なんか聞いてない(笑)

志願動機やゼミ教官の専門など当たり障りの無い質問: 内容や研究計画の突っ込んだ質問: 上記のような悪い質問
1: 1: 1くらいじゃないですかね

半分はしょうもない事を聞かれると思って、肩の力を抜きましょう(笑)
どの募集要項にも「厳正な選考」云々書いてますが、知識と思考力と素質の全体像をそんなに簡単に測れるわけないじゃないですか(笑)

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以下は文系、特に語学系の受験を念頭に置いています。

・大学院の受験シーズンは冬だけではない
当たり前ですが、前期や秋にも入試があります。

ここで既に脱落者が出ます。
慶應SFCは早い上、教員の異動を知らなかったせいもあり、私は受け損ないました。

学部入試みたいな入試カレンダーみたいなのは無いので、各自で大学HPを行ったり来たりが地味にキツイです。
国立大同士も結構併願できます。

・前期と後期で定員や合格者に偏りがある時も

東京外国語大学は定員が大きく異なりますし、神戸大国際のように募集を一回しかしない場合もあります。

京大人文は前期絞った翌年に前期で大量に採ったので読めません。

・学部に設置の無い科が大学院にある
・言語学専攻は文学部だけではない
この二点はセットでも重要です。

東工大にも自然言語処理などを扱う科があるようです。

・推薦書が必要な事も
慶應へ他大や慶應他専攻から受ける場合、あと筑波大の前期は推薦書が必要です。

・第二外国語の制限
最近減りつつありますが、文系は第二外国語が必要な所もあります。
しかも、ドイツ語とフランス語しか認めない場合もあるので注意です。

逆に、昔は必須だったが無くなるケースもあるので、自分の受験年度の情報を集めましょう。

余談ですが、キリスト教系の専攻でアッカド語とアラム語と古教会スラヴ語の選択肢があったのは笑いました。

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院試問題は二系統に別れます。
・出題者の先生の研究を元に作った問題やその場で考えさせる問題
・大抵の概説書に乗っている事柄を聞く問題

前者は、その先生の授業を出ている人が有利だし、別の本に乗っている説明が模範解答で無い可能性もあります。
「そういう事が聞きたいんじゃ無いんだよなあ…」
とか言われるかもしれません。

独断と偏見を基に、言語学、英語学、日本語学系院試の傾向を書きます。

筑波大学大学院
基礎知識を問う問題が多い。
社会言語学、応用言語学、意味論や統語論など幅広く出題される反面、選択問題で難問に保険をかけられる。

名古屋大学大学院
その場で考える問題が多く、結果が読めないため、受験はしない事に。
類型論や、社会言語学の実際の言語データを見て慣れを積むべきか…?

大阪大学大学院
英語がやや難しいが、言語学は割りとスタンダードな印象。
出題形式は筑波に似ている。
意味論、社会言語学、教育系が多い。

北海道大学大学院
その場で考える問題と知識問題が半々。
名古屋大同様、言語学は何を聞きたいのか分からない問題もあり、ちょっと恐い。
英語が出来るなら言語学より英語学で受けてはどうか。

京都大学大学院 文学研究科
歴史比較言語学のデータを見て考える問題には慣れが必要。
構造主義や初期生成文法など古典的著作の原典を知っているかが問われる。
言語学文学解題なども参照してはどうか。
合格者の数が、年度や前期・後期でガラッ変わるのが特徴。

京都大学大学院 総合人間
知識自体は、ここを目指す人には真新しくはないかもしれない。
が、その分レベルの高い受験者との競争を考えると、問題の形式、問い方に応じた答えが出来るかが重要なのではないか。

慶應義塾大学 SFC
今年度より、かの大堀氏が加わった。
出願時期が早い上に、推薦書が必要なので注意。
女性のキャリアとか答えの無いような問題(先生は解けるのか)を短い字数で書かせるなど、正直、謎が多い(笑)

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千葉大の院試問題より、ブログ掲載上一部表現を改めています。
以下の単語-接辞からなる表現から、母音変化の規則性を述べよ。

彼が話した iv-i、彼が働くvatat-e
短い kikm-kin、暖かい nom-ken
ツンドラで nute-te、海で aska-ta
耳で vilu-te、ナイフでwala-ta
ウサギで milute-nu、キツネで jojola-no

この言語では、イ・ウは舌が盛り上がり口の中が狭まった狭母音、アは口を大きく開けた広母音、エ・オは中間の母音となっている。

正解に飛び付くだけなら容易いが、他の可能性を合理的に棄却出来るか考えると、頭を使う。
だから、院試はそういう問題形式にしろっつってんだよ!!

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解答
主格を表すi/eの選択は、名詞に狭母音が含まれるか否かである。
形容詞語尾kin/kenの選択も同様。

もう一つの仮説として「広母音が含まれるか否か」と考えない理由は二つある。
先ず、その仮説は単語と接辞の両者が、他の例も含め「狭母音同士」or「非狭母音同士」等の一定の条件を共有する音同士を含む組み合わせになる規則性を欠いている。

次に、最初の例に対する「広母音を含む時にe、それ以外でi」という仮説は、「エ・オ音のみが現れた場合にiが来る」と予測する。
すると、主格を表すi/eの交替と、形容詞語尾のkin/kenの交替に共通点が無い事になる。

母音変化の規則性と言うからには、同一母音に同一変化条件を適用する方が題意と見なすべきであろう。

次に、te/taの交替は、広母音を含むか否かである。

流石に、「広母音のみでa、狭と中母音でe、狭母音のみでe」というのは見たまんま過ぎる。
規則性を聞くからには、一定の一般化は前提と考えるべきだろう。

「広母音のみからなるか否か」とも考えられるが、最後のnu/noの選択は狭母音を含むか否かによるので、全体を「~を含むかどうか」という形式で揃えた方がより規則的な形になる。

東大言語情報の院試過去問が謎です。
簡略化して要点をまとめるので、興味があれば挑戦してみて下さい。

日本語訳の語順は原文と一致しません。

問題要約
代名詞の語順規則と例外の一文を指摘せよ
1. nga-rna-yanu nyanya
 私は彼らを見た
2. nga-lu-yanu nyanya
 彼らは彼らを見た
3. nga-yi-n nyanya
 あなたは私を見た
4. nga-rna-ngku nyanya
 私はあなたを見た
5. nga-ngku-lu nyanya
 彼らはあなたを見た
6. nga-yi-lu nyanya
 彼らは私を見た
7. nga-n-tyanu nyanya
 あなたは彼らを見た

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解答例要約
代名詞が1、2、3人称の順に並ぶ。
人称が同じ奴が例外

…はあ!?
皆さん、例外とは何でしょうか?
例外規定が無ければ原則が適用されるものを言うんじゃないですか!?

年齢の小さい順に並びなさい、に対して「同じ年齢内なら身長順に並びなさい」は例外じゃなくて追加規則ですよ。
「六年生は先導して貰うから先頭ね」ってのが例外でしょ?

その規則では説明出来ないと言えば良いじゃないですか。
または、
「考え得る仮説を複数述べた上で各々の長所と短所を述べよ」
「仮説を検証する為に必要なことを述べよ」
の方が、実際の研究やゼミの討論に役立つ力が測れるんじゃないですか?

東大合格した人は、日本一頭が良い可能性があります。
日本で一番頭良い人は世界一頭が良い可能性があります。

だから、世界一頭が良いならではの解答があるか、そうでなければ日本で一番頭が良い人を選抜するに値しませんよね!?

学部入試でさえ、東大院卒の人が満点取れない年があるのに、これが模範解答なら勘の良い中高生でも出来てしまう…
◯山学院の中学入試と言われても信じる。

アボリジニのdjaru語みたいです。
一時期、東大はアボリジニ研究の角田大作氏がいました。

そりゃあ、「上級生は手伝って下さい、下級生は例外です」とも言うけど、それは例外を定めた結果であって規則に対する例外じゃないだろ。

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