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新江古田駅から約5分。黒ぱん屋さんが正式に閉店することになった。
合わせて、公式Facebookページもオープン→https://www.facebook.com/kuropanya/?fref=ts

今回は、黒ぱん屋さんとの出会いと、工房の中を撮影させていただいた画像も紹介!


1.第一発見者はKくん

10年以上前、Kくんを東京こども図書館と江原公園で
遊ばせて帰ったあとのこと。

まだ自転車の後ろに乗っていた幼いKくんが

「なんかパンが売ってるよ!買って!」

と言うので、指をさしている方に目をやってみた。

一見、シンプルだが独特のただモノではない
雰囲気の木造一軒家があり、その一角がお店のよう。

よく見るとショーケースがあって
まるで工芸品のような個性的な形のパンや焼き菓子が
ディスプレイ。

商品名の札も

『さくさくとうもろこし』とか

『古代米のピザ』とか

と丁寧な手書きでこしらえてある。

自転車を脇に止め、クッキーや小さいパンを買って帰った。

よほど美味かったのか、ほとんどKくんが平らげてしまったので
その時は一口くらいしか食べていない。

それでも、ジワジワくる穀物の食感と香りと味わいは
忘れられないものとなった。

時々、新江古田エリアに向かうことがあったので
開いていれば、何かしら買うように。


2.貼り紙がすべての情報源

そんなどうしても気になるお店とは

黒ぱん屋さん。

公式サイトを設けるのが当たり前となった時代でも
店頭で貼り紙からしか営業状況がわからないパンと焼き菓子のお店。

パンの発酵の関係で夏期は絶対休業。

それ以外の時期も週に数回の営業で、基本、不定期の営業。

とにかく貼り紙を確認するしかないのだ。

しかも店頭での撮影禁止なので、
貼り紙に書かれている内容はその場でメモし
テキストだけで、ブログに情報をアップ。

一応、店主の方には私の名前と住所とブログURLを渡し
買ったものは自宅で撮影し、ブログにアップしているけど
都合の悪いことがあったら知らせてくださいと伝えていた。

貼り紙がなくてもあっても、確認しに行くのは
なんだか楽しくて、営業していなくても
貼り紙があったらあったで
うれしかったのをよく覚えている。

無漂白っぽいベージュがかった紙に
筆文字っぽいフォントのような手書きで仕上げられた貼り紙。

好きなアーティストの作品のように
鑑賞するのを味わっていたのだ。

そうこうしているうちに、今まで何度かあった
長期休業が本格化し、貼り紙を確認しに行く頻度も少なくなり、
一週間くらい前に確認しに行った時もやはりなかったので

「もう再開しないことになったのかもしれない」

と判断。それ以上は今までと同じく詮索しないことにしていた。



3.今までで一番興奮した日曜日

無理に仕事をするのはやめようと思っていた昨日の朝、
しばらく確認していなかったブログの管理画面のメッセージのボタンを押すと…

黒ぱん屋

の文字が!

「ファンの人からの営業状況の問い合わせかな?」

と思いながら、中身を確認すると、

なんと、黒ぱん屋の店主の方からのメッセージだった。

「閉店することにしたので、ずっと黒ぱん屋を応援してくれていた
マダム珍味さんに頼みたいことがあるので連絡ください」


とのこと。

一週間前に出してくれたらしいが、仕事で確認する暇がなかったのが悔しい限り。

すぐに返事を出し、何度かやりとりの末、昨日の夕方お店に向かうことになった。


4.この上ないご依頼を引き受ける

黒ぱん屋さんからの恐れ多い依頼とは、

・閉店のお知らせの貼り紙を確認すること

・工房を見学すること

・閉店についてブログで知らせること



「黒ぱん屋さんからのご依頼なら!」とすっ飛んで行った。

更にありがたいことに、

今回だけ特別に撮影OKで、このブログに載せてほしい

ということ。

喜んで撮影させていただいた。




5.名品・さくさくとうもろこしやライ麦パン、
 クリスマスのクッキーたちが生まれた場所



前置きが長くなってしまって申し訳ない。
では、黒ぱん屋さんからのご厚意で撮影させていただいた
工房の画像をごらんください。

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通りから見ると横幅のある建物。中も各部屋が行き来しやすい。木の香りが漂う気持ちのいい工房。




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オーストリアから取り寄せた粉挽き。木製なのが素敵。




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パンや焼き菓子と並びファンの多かったチャイのスパイス。




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コーンミールやスパイスを挽く道具。これもオーストリアなどヨーロッパから取り寄せたもの。




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右はスパイス挽きで、中を開けたら、スパイスの跡が!香りも残っていた!




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クリスマスのクッキーの型。これだけで一つの作品のよう。




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金属のクッキー型。ジンジャーマンも!




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ねこの型は、丸い型を変形させて作ったそう。すごい。




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通りが見える水場とコンロ。こういう景色が見えるんだ。




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大工さんの工夫の跡が伝わってくる。使いやすそう。





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あのパンの型かな?とか妄想が広がる。左上の丸い型はぐるぐるシナモン用。




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粉や塩を計量する作業台。




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オーブンは特注。ほとんど手動で勘が頼り。だから、あのパンやクッキーができる。





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クッキーを置いておく棚。もちろん特注。工芸品を製作する工房のよう。 





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天井も木目。





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量りもかわいい。




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もっとあった!ぐるぐるシナモンの型。





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奥にも厨房が。鍋もかわいらしい。本当に絵本に出てくるような工房。時間が経つのも忘れそう。






6.ほっこりする手書きポスターやラベル、メニューカード

黒ぱん屋さんといえば、商品だけでなく味わいのある貼り紙やメニューカード、ラベルも魅力。
今回、保存されていたラベルなども撮影されていただいた。




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栃木県益子でお店をやっていらしたころの貼り紙。このころは青い筆。




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美味しそうな紅茶メニュー。




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チャイはこのころにも。




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メニュー名を見ただけで、味とルックスが脳裏に浮かんでくる。





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あージャムもあった!美味しかった!





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瓶に貼るラベル。まごころいっぱい。





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マーマーレードもちょうどいい濃さで美味。




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ぼうしぱん!絵本にもなりそう!!





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これは知らなかった。蕎麦ぱんなんて、食べたかったなあ。





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11匹のねこのキャラ。貴重なクッキーだったけど、美味くていつもあっという間に食べちゃったもんだ。





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このイラストがいいんだなあ~ホッとする。







7.初めて撮影してアップする貼り紙

いつも撮影せず、手書きでメモしてブログにアップしていた貼り紙内容。
特別に撮影させていただいた。





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筆なのかなと思っていたら、ペンで書かれているそうだ。






8.あの味は心の中に、建物は永遠に

貼り紙の2枚目に書かれているように、なんと並びにあるステキなお花屋さん、
ネコカヴリーノさんが黒ぱん屋さんの建物へ移転。カフェも併設するそう!

オープン予定は来年1月。すんごい楽しみ!




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黒ぱん屋さんへ

長い間、世界一いや宇宙一美味しいパンを
食べさせていただきありがとうございました。

本当にお疲れ様でした。

今回は、貴重な機会をいただき、
誠にありがとうございました。

マダム珍味より