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  9月9日〜22日



 長い雨の後、お天気がかたまり、絶好の稲刈り時期です。


 三日月の頃からはじまった稲刈りも、満月がすぎた頃まで稲刈りがつづきました。

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 朝からお昼前まで、稲刈りをして一日分の稲を束にする。

 お昼から、稲架をたてて、夕方までにすべての稲を稲架にかける。


 稲は田んぼに寝ている間にも、藁の部分は乾いていき、軽くなる。


 10年前は稲架にかけた稲が、保存の効く水分、15%台になるのに、

 晴れでも5日ほどはかかったが、最近は2〜3日で乾いてしまう。

 年々はやまる天日に、気候の変化を感じる。



 保存の効く水分になったら、脱穀。


 稲架は東西に面して立ててあるので、

 西側の稲にお日様があたりだす、お昼過ぎから脱穀。

 朝露が乾くのに、だいぶ時間がかかるが、

 夜風がふいたり、日中、風が強ければ、よく乾くので

 早くに脱穀ができる。


 稲刈りがおわっても、脱穀して蔵に仕舞うまで気が抜けない。


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   夜露がない日や、よい風が吹く日、なにより晴れが続いて、

   とても順調に稲刈りが進む。


   かえるや、バッタ、かまきり、野鼠、ヘビなどなど、いろんなものが

   稲の森で暮らしていたので、森がなくなり、あわてて引越し。


   
   順調に進んでいた稲刈りの中盤、福井に大雨が降った。


   ちょうどお祭りの日で、夜中までみんなで慰労会で飲んでいたが、
  
   早朝から消防団で出動があったり、集落から唯一、外に出る道である
   国道が封鎖されたり。

   集落を見回ると、山際の田んぼや川や水路という水路から水が

   吹き出している。

   池のようになり、田んぼの段差が見えず、池のようになっている。


    

   倒れている稲はだいぶ水につかっている。


   集落によっては川が決壊して、床上浸水したり、

   軽トラやコンバインなどが水没したり、

   収穫して、袋に入れておいたお米が水に浸かってしまったりと

   被害があった。

   


   うちの田んぼは稲がまったく倒れていなかったので、

   水は穂の近くまで来たが、そのまま水が引いて、家も倉庫も

   まったく被害がなかった。


   強風も吹いたが、風向きがよかったから、干しておいた稲架も

   ほとんど倒れなかった。

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  ほんの一部だけ倒れたが、掛けなおし、数時間でもとにもどった。


  この大雨で、各集落の弱い所が浮き彫りになって、

  この経験を次の備えに。



  雨の次の日、川はまだ濁流が勢いよく流れているが、

  田んぼでは水がうそのように引いて稲刈り。

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  稲架がならび、彼岸花がひゅっとでてきて、フワッといつの間にか咲く。

  お日様で稲架が干され、風で乾き、夜露がつき、

  また朝日が朝露をかわかしていく。

  
  ゆっくり穂に藁の養分が流れていき、

  ゆっくりと保存の効く御米になっていく。

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  大雨で国道が通れないとき、田んぼを見に行けず、いろいろなことが

  頭をよぎった。

  稲架がたおされ、川があふれて、すべて流され、
  
  まだ稲刈りがすんでいない田んぼへは土砂が流れて、収穫できない。


  そんなことが起こってもおかしくなかった。

  ほんの少しの違いで、そうなってもおかしくなかった。


  
  
  毎年、お米が収穫できて、お米を食べれる。

  
  今年も無事に稲刈りが仕舞え、すべてのお米を

  蔵に仕舞うことができました。


  氏神様に、今年も家族みんなでお礼参りにいきました。





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