2012年10月07日

〜稲刈り


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      〜9月29日


  
    稲刈りが始まった9月上旬から中旬ごろまでは、

    福井もまだまだ暑く、夏のような日差し、気温でしたが、

    9月もおわるころ、朝晩もグッと冷えるようになり

    日中も暑いというよりは暖かな、といった感じになり

    季節は間違いなく 秋になってきました。



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    9月になって雨も降るようになってきた。

    稲刈りは雨の日はお休み。

    

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     雨が降ると、いままで殆どなかった夜露がつき、

     朝靄の景色になる。


     一般的なコンバインでの稲刈りでは、稲の穂だけを刈り取っていき、

     生の籾を乾燥機にいれて、熱風で保存が利く水分まで乾かしていく。


     なので、朝露が乾いてからじゃないと、稲刈りができない。


     機械に詰まるし、保存の利く水分、15.5〜15%ほどまで

     乾かすのに、濡れている籾だと、かなり灯油代がかかるので。。。




     バインダーでの稲刈りは、露は関係ない!

     ただ、田んぼを刈り進むとき、ズボンが濡れるだけ(笑)

     
     朝日が露を飛ばすまでの時間、合羽の下だけはいて稲刈り。


     虫も寝ているのか、とてもとても静かな朝。
     
     近くに民家はないのだけれど、静かな朝を破る、合図のような

     バインダーのエンジンをかけるのに、かなり気が引ける(笑)



     朝靄の中、今日も稲刈りが進む。



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     田んぼをぐるぐる回るようにして、稲を刈っていく。


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   ぐるぐる回り、稲を刈り、刈り倒された稲束は

   のぼった朝日にどんどん乾燥されていく。


   稲はこの間も、きっと穂に、お米に自分のすべてを

   与えているのだろう。


   稲を刈り、束ねたときは稲全体が重いけど、

   お日様が照って、茎というか藁が軽くなる。


   穂は変わらぬ重さだからだろうけれど、穂先だけが

   重くなるような、稲束を持った感じが午前と午後で

   まったく違うものになってくる。





   藁の水分が飛んで、穂の重さが強調される。

   そうなのだろうけれど、稲がすべてを穂に与えて

   穂がとても重くなっている、そんな風にも感じる。

   

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   手前からたてはじめて、架けていった稲架も

   奥まですべて架かって、今日はおしまい。



   バインダーの調子もよく、よいお天気で

   とてもはかどった。

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    一日、一日、少しずつ稲刈りが進んでいく。

    二町二反、六六00坪の稲刈り。

     
    9月中旬、台風16号サンバは雨をたくさん降らせたけれど、

    福井は台風の東側だったけれど、あまり風も強くは吹かなかった。



    台風が近づくと、風で稲架が倒される。

    稲架が倒れてしまうと、倒れてパイプが曲がり、

    稲からパイプを抜いて、また稲架を建て直し、

    そこに稲をまたかけなおす。

    この作業は稲刈りして、稲をかけるのより時間がかかる。

    

    なので、秋は台風がとても気になる。

    
    16号までに、御天気のまわりがよく、

    それれまで稲刈りした稲架は、すべて脱穀できた!


    稲刈りをして、稲架に架ける。

    これもお天気がよければ、できること。


    そして、稲架の稲が満ちて、保存の利く水分になる。

 
    それをしてくれるのは、日差しと風、まさにお天気次第。


   
    大雨前に稲が保存の利く水分になる、満たされて収穫ができる。

    なにか、空が笑っているような、そんな感じ。

    このことに、また違った喜びを感じる。


    



  


    
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      9月中旬には集落の祭りがあった。

      「放生祭」といって、

      生を放つ、生き物を食べていることを

      感謝して、食べた生き物の供養祭、

      そういった意味合いがある。

      
      祭りは大太鼓、小太鼓、笛とあり、

      舞、志社切、布袋、津島、大社、神楽、宮懸り・・・

      などの曲を打ちながら氏神様の奥の宮さんまで
     
      進む。


      お宮さんにつくころにはあたりは真っ暗になり、

      ちょうちんに明かりが灯り、

      夜宮のなか、氏神様に11の曲の

      太鼓を打ち、奉納する。


      9月始めから続く祭りの練習。

      私は大太鼓で、太鼓の練習をして、

      そのあとみんなで酒を飲み、また朝稲刈りをして、

      田んぼから帰って、駆け足で(笑)練習に行き

      夜、酒を飲み、朝、稲を刈る。

      これが続いて、祭り当日、湯飲みでお酒をたくさん頂き、

      おぼつかない足取りで、夜宮で太鼓を奉納する。

      間違ってはいけない。


      間違っても神様は怒らないけど(笑)


      ここで間違ってしまうと、なにかに自分が

      負けてしまっている!

      そんな気がして(笑)無事に太鼓を奉納できると、

      とても晴れやかな気持ち。


      さあ、また明日から稲刈りだ!



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       稲刈りは順調に進む。

       田んぼの景色は稲架が並び、秋。



       途中、バインダーがかなり痛み、

       長期の入院。

       かなり無理して、働いてくれている相棒も
   
       もう7年か。

       あたらしいバインダーが来て、

       相棒が2台に増えて、稲刈りが進む。


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       稲刈りをしながら、脱穀も同時に進んでいた。


       いつもどおりなら、稲刈りをした日から

       3日ほど晴れたら、稲架から稲を取り込める。

       朝露が乾いた午後、脱穀をはじめる。



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     コンバインの稲刈りをする部分を取り除いた

     我が家の脱穀専用コンバイン。
 

     まわりの農家さんが見ると、「えっっ」といた感じ(笑)


     稲架に横づけして、稲束をこぎ銅の中に入れていく。

     ごぎ銅の中で、藁と籾とに分かれて、藁はその後カッターで

     細かくされて、後ろから出てくる。

     どんどん藁の山ができてくる。


     籾は袋にたまり、

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     袋は籾でいっぱいになってくる。


     稲はかゆい。

     稲の葉っぱもかゆいけれど、

     籾はもっとかゆい。

     稲がもっている、唯一の武器。

     「かゆいから、食べないで。」


     乾いた稲は、そのかゆみが小さな粉になり、

     あちこちかゆくなる。

     どんなに暑くても、長袖での脱穀。


     
     たまった袋を軽トラに乗せていく。

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     袋が落ちてこないぐらいに満タンに積むと、

     900kg近くになる。

     タイヤの空気をたくさん入れておいて、運ぶ。


     軽トラも、ほんとうによく働いてくれる。


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     田んぼに藁の山が増えていく。


     今年は台風17号ジェラワットが来る前に、

     すべての稲刈りがしまえた。

     稲架も一度も倒されることなく、

     稲が長く雨に当たることなく、

     脱穀がすべておわり、蔵にお米を仕舞えた。



     お天気のまわりに、本当に感謝。


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       気がつけば、あたりの田んぼ、すべて稲刈りが

       すんでいる。

    
       秋のせいだろうか、なぜか少しもの悲しい


      
       最初のほうに刈った田んぼの、

       稲の切り株から、新しい葉っぱが生えてきている。


       雨が降って、よく葉が伸びたのだろう。

       稲刈り後に雨が降らなかった株とならぶと

       伸びているのがよくわかる。

      
       切り株から、稲はよく伸びて、11月ごろには

       この切り株に、また穂がつく。

       実が膨らむまでには生長しないが、精一杯

       子孫繁栄に進む。


       前のめりに倒れていく、美しいすがた。





      


       夜にはコオロギが、クツワムシが、

       ふくろうが、鹿が鳴き、

       その鳴き声が、秋を深めていくようです。




       今年も稲刈りが、無事にしまえました。



       またお米が食べられることに

       心のそこから 感謝します。





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Posted by made_in_earth_8 at 12:36│Comments(2)TrackBack(0) H24年 田畑 

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この記事へのコメント
収穫お疲れさまでした。
いま、青森からの帰路途中。
盛岡辺りの田んぼで棒掛けの稲藁が並ぶ姿を見るのが楽しみでしたが、残念ながらほんの少ししか見られなかった。もう、田んぼ一面に稲が天日干しされている姿を見る事はできないですねえ。
世の中で、一番美しい景色なのに・・・
Posted by mia at 2012年10月08日 12:37
mioさん

ねぎらいの言葉、ありがとうございます!

東北は秋が早いので、きっと
福井より稲刈りは早いのではないでしょうか。

稲架の景色、本当に美しいですね。

福井ももう稲架も片付いて、切り株の景色が
秋を深めています。

Posted by たかし at 2012年10月10日 17:49