ちょっと前の話になりますが、事務員でもある姉が昼休みに

姉 「こないだディーラーの○○さんがすごい感動したってわざわざお礼言いに来てくれたよ」

私「なになに?」

姉「ほら!アクア直したが」

私「おう、で何やって?」

姉「すっごいお客さん喜んだんだって!こんなに綺麗に直ると思わんかったって、涙流して喜ばれたらしいよ。」

私はピンときました!

某ディーラーさんからの依頼で入庫した車ですが、実左側面と前をぶつけていて結構ダメージ大の車両だったのです。

年式もそんなに新しくはなく、普通なら廃車になる車です。自動車保険で補償される金額にさらに数十万自腹を切らなければ直らない車でした。

ただ、持主のお客様にはどうしても直して欲しい理由があったのです。

それは

そのお車は数年前お亡くなりになった娘さんの愛車だったのです。

形見の品だったのです。

おそらく若くして亡くなられた娘さんを感じながら大切に、我が娘のように大事にお使いになられていたのでしょう。

不覚にも事故を起こしてしまい、おそらくディーラーの営業マンさんは、直す価値無しです。と説明されたと思います。

実際そのお車を見た時に本当に直すの?って社員一同首をひねった覚えがありました。

ただ、お客様はこのアクアじゃなきゃダメだったのです。

聞いたところによると、修理完了しお渡しの時、

「こんなに綺麗に直るなんて信じられない!
娘が帰ってきたみたいだ」と言われて涙を流されたそうです。

その場に立ち会ったサービス長はその声に感動して、わざわざお礼を言いに当社まで来てくださったとの事でした。

いままで沢山納車させてもらい綺麗になってると喜んでもらった事はあるけど、涙まで流されて喜ばれたのは初めてで嬉しかったと。

自分たちもこんな経験はありません。

だからお客様が涙を流してまで喜んでくれた事、鈑金修理塗装という仕事が人様のお役に立てたという事がすごく嬉しいのです。

そして、この事を伝えに寄ってくれたサービス長にも感謝をお伝えしたいです。

涙を流されたお客様の気持ちを素直に受けとめられる感性を持ってらした!すごく有難いことです。

また満足してもらえる綺麗な仕事をしてくれた鈑金スタッフ、塗装スタッフにも感謝しなければいけません。日頃お客様に直接感謝の言葉を受ける事は少ないですが日々やっている業務が1人の人をこんなに感動させたと伝えてあげたいと思いました。

良い話だからブログに書こう書こうと思って書いてなかったちょっと良い話でした

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  • 今日娘が児童館で作ってくれたビーズの車ですパパは車のお仕事だからだそうです嫁は何故か亀でした