正直マザコンはまずいと思う。でも自分の中では、マザコン息子でも母親が死ねばマザコン病から開放されると思う。だって依存する相手が存在しなくなっているのだから、何言っても悲しきギャグみたいなことになると思う。  私は妻もいて子供もいて、子供は妻の事をママって言っているから、私も妻の事をママーって言うこともある。懐かしい思いをこめてママーって言うんだけれど。そうしたら妻は、「私はあんたのママじゃないよ」なんて毒舌をかます。私の両親は20年ほど前に死んでいる。  妻をママと呼んだからといって、マザコン呼ばわりはきつくないだろうか。実際の母親は20年も前に死んでいるのだから、今さらママコンプレックスなんて、ありえないだろうと思う。20年も前に死んだ母親の息子にマザコンだとか、ほとんど神経症あつかいだろう。若い男がアニメを見て、  オッパイのでかい女のキャラクターに、ママーとか言うのは馬鹿げきったくそオタクだと思うけれど、20年前に母親が死んで、30年付き合って子供も出来た女に、例えばママーとか言ったって、全くダメとかいうわけでもないだろう。積み上げたが故に許されるということはあると思うんだよね。これがもしダメということになれば、ママという言葉が日本語に存在している意味が理解できなくなってくる。  結局夫婦同氏の問題だとは思う。妻は私のことを「おとうさん」と呼ぶのだけれど、イラっとはする。おまえのお父さんってまだ生きてるだろう? 俺の事、お父さんって呼ぶのは100年早えーよとは思う。