風竜胆の書評

コミックスから専門書まで、あらゆる本を読みます。最近、ちょっとフリーライターを気取っていますw 現在「シミルボン」と「本が好き!」でも活動中。 執筆依頼、献本等歓迎します。右欄のメッセージ機能にてご連絡ください。 旧ブログ名:本の宇宙(そら)

釣りチチ・渚(1)4



・釣りチチ・渚(1)
・佐藤まさき
・小学館

 また、ヘンなマンガを見つけてしまった。まずタイトルだが「釣りキチ」ではない。「釣りチチ」である。これで次に「三子」とでも続けば、面白いと思うのだが、さすがにそこまでは・・・。

 もちろん、あの伝説の釣りマンガとは何の関係もない。少年ではなく、釣り大好きの巨乳JKがヒロインを務める釣りマンガである。

 部隊は神奈川の江の島高校。父の仕事で転校してきた魚芽芯太は、流れで深海渚という巨乳JKが部長を務める釣り部に入部することになってしまう。

 この渚、JKなのになぜか短ラン(学生服で胸の下くらいの丈のもの)をご愛用。魚を釣り上げると、巨乳なので乳圧でボタンがはじけ飛ぶ。これ、きっとそのシーンを描きたいための小道具だろう。

 トレードマークは、いつも担いでいる釣竿と、あのマンガの主人公のトレードマークである麦わら帽子。もちろん、2次元JK御用達の、パンツが簡単に見える丈の短いスカートはお約束。

 そのうえ、釣竿を持たせたら、色々な意味で天下無敵。族も避けて通るらしい(んっ??)

 釣り部には、クールビューティの渚、その妹で、キャラもかわいい妹系のしらす(さかなくんリスペクトで、頭に似たような防止を被っている)、対人恐怖症だが、実はめっちゃ美人の夕凪小波と、きれいどころが揃っている。ということは、学園一種の学園ハーレムものといったところなのだろうか。

 この巻の最後の話では、通天閣茜なんていう、いかにも大阪人といったライバルまで登場して、この後どのように展開していくのか。これは気になる。

○姉妹ブログ
文理両道
時空の流離人


はぐれ署長の殺人急行2 〜秩父SL迷宮ダイヤ〜4

 TBS系で昨日放映された、恵俊彰主演の月曜名作劇場「はぐれ署長の殺人急行」の第二弾。昨年放映された前作の「九十九里浜迷宮ダイヤ」が好評だったということで昨日の第二弾の放映になったようだ。

 内容は、横領の濡れ衣を着せられて、地方の警察署長に左遷させられた鉄オタだが警察庁のエリートだった北斗が、任地で起きた殺人事件を、県警本部から派遣された管理官と対立しながらも解決していくというものだ。

 内容そのものはなかなか面白いが、いくつかヘンなところもある。北斗の階級は警視長という設定だ。しかし、警察署の署長というのは、それより下の警視正か警視のポストのはずである。警察の制度の方はよく知らないが、常識で考えても、横領で左遷させられた人間が、降格もされずにライン職位である署長を任せられることは普通ではまずないと思うのだが。

 ところで、この署長、自分が捜査に加わるは、ものすごく低姿勢だわで、まずありえないような人物なのだが、本当にこんな人がいて欲しいと思ってしまう。 

(出演)
・恵俊彰(北斗鉄太郎)
・中山忍(市毛明日香)
・原田龍二(桐島勇作)
・勝村政信(大和公三)
・大路恵美(石倉加奈子) ほか

○姉妹ブログ
文理両道
時空の流離人

くらべる時代 昭和と平成5


・くらべる時代 昭和と平成
・(文)おかべたかし、(写真)山出高士
・東京書籍

 本書は、写真により、昭和と平成のいろいろな「モノ」を比較したものである。ただし、昭和は激動の時代だ。途中には戦争という大きな断続点が存在している。

 本書が焦点を置いているのは、おそらく戦後の「昭和」である。私を含めて、既に戦争を知らない世代が世の中の大多数を占めている現在、戦後の「昭和」に焦点を置くのはある意味当然だと思う。

 既に平成生まれの人がアラサー世代になっている時代だ。「昭和は遠くなりにけり」ではあるが、あの時代に自然に囲まれた田舎で少年時代を送った者としては、本書を読むと、なんとも懐かしいものと再会した気分になってくる。

 ところで、昭和と平成の一番の違いは技術進歩だろうと思う。私達が生きる平成の世では、カメラはデジタルが主流となり、信号機はLEDから構成されるようになった。半導体技術の進歩により、携帯も驚くほどコンパクトになっている。

 しかし、あの昭和の時代、まだまだ田舎にも人がおり、活気があった。確かに現在は、あのころと比べると比較にならないくらい便利になったが、その一方では私たちは大きなものを失ったような気もする。

 人はそれを単なるノスタルジーというのかもしれない。本書は、あのころを知っている人間を、そんなノスタルジーに浸らせてくれる。

※初出は、「本が好き!」です。

○姉妹ブログ
文理両道
時空の流離人

マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命4


・マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命
・(編)サンガ編集部、(原作)方喰正彰、(作画)花糸、(製作協力)荻野淳也
・サンガ

 本書は、グーグル社内で開発されたというマインドフルネスに関してマンガ仕立てで解説したものである。

 マインドフルネスというとなんだか難しそうだが、要は自分の呼吸に注意を向けて瞑想を行うことにより、悩みを解決してストレスを取り除き、人間関係を改善したりアイデアを生み出し易くしたりするということである。

 確かに呼吸というものはとても大事なものだ。例えば禅やヨガなどでも呼吸というものを重要視している。また、落ち着きたいときには深呼吸をすればいいというのもよく聞く話だ。呼吸は身体だけのものではなく、深く精神とも結びついているのである。

 だから呼吸をうまくコントロールできれば、メンタル面での改善に繋がるというのは驚くような話でもないだろう。だから別にこの方法でなくても座禅を組んでも、ヨガを極めても、それはそれで効果があると思う。

 ただ、この方法が優れているのは、椅子に座ったままでも出来るというところだ。いくつか頭に入れておくこともあるので、具体的な方法は本書を読んで確認して欲しいが、基本的には本当に手軽なのである。

 例えば、会社の昼休みに、オフィスで突然座禅を組んだり、ヨガをやり始めたりしたら、周りからこいつはヘンな奴だと見做されかねない。しかし、この方法だと自然に行うことができ、そう違和感も感じられないだろう。

 なお、本書は著者の方喰さまからのいただきものです。ありがとうございました。

※初出は、「文理両道」です。

○姉妹ブログ
文理両道
時空の流離人

とことん調べる人だけが夢を実現できる4


・とことん調べる人だけが夢を実現できる
・方喰正彰
・サンクチュアリ出版

 とことん調べることの重要性を説いた本書。実は私も分からない言葉に出会ったときは、ネットなどを使って意味を調べるようにしている。これが昔だと、その手の本を買うか、図書館に行って調べるかということで本当に選択肢が狭かった。おまけに田舎に住んでいると、調べるという事自体が大変だったのだ。

 しかし、今は簡単にある程度はネットで調べられるし、その関係の本も必要ならちょっとポチるだけで変えてしまう。大学に入るまでは、「ど」を付けて呼んでも決しておかしくはない田舎に住んでいた私としては、本当にいい時代になったものだと思う。

 それはさて置き、本書が教えるのは、調べるのは夢を実現させるためだということだ。単に興味があるというだけでネットサーフィンをするのもいいが、それだけではなんとももったいない。世の中には多くの情報が溢れている。それをうまく活用すれば夢に一歩近づけるのである。

 「夢の実現」というとたいそうなことに聞こえるが、別に大きなことでなくても構わない。例えば「カツ丼」を美味しく作りたいといったようなことでも立派な「夢」なのである。

 大切なのは、できない理由を探すよりは、どうしたらそれができるのかという情報を探すことだという。その主張には賛成だ。そのようなことの積み重ねにより多くの可能性が目の前に広がってくるのだろう。

 もちろん情報はネット上だけのものではない。「本。雑誌、新聞、テレビ」といったマスメディアや「人」からの情報も含まれる。偏った情報を掴まないためにも、レンジはできるだけ広くしておいた方が良い。

 本書では、これらの情報源についての使い方や注意点などを詳しく解説しており、何かを始めたい方にとっては有用だと思う。「とことん」調べることの重要さは、書評活動以外に私が行っている資格取得にも繋がることだ。皆さんも、「とことん」調べることを習慣にされてはどうだろうか。

 なお、本書は著者の方喰さまからのいただきものです。ありがとうございました。

※初出は、「文理両道」です。

○姉妹ブログ
文理両道
時空の流離人




彗星パンスペルミア3



・彗星パンスペルミア 生命の源を宇宙に探す
・(著)チャンドラ・ウィックラマシンゲ、(訳)所源亮、(監修)松井孝典
・恒星社厚生閣

 本書は、生命の起源について考察を行うものだ。タイトルの「パンスペルミア」というのは、生命の起源を地球外に求めるという仮説、そして「彗星パンスペルミア」というのは、地球生命は彗星によってもたらされたという主張である。

 確かに、生命の起源を地球内に限るという必然性はどこにもない。広大な大宇宙のどこかで発生してそれが地球にもたらされたとしても驚くには値しないだろう。もちろんそれは、原初生命である微生物レベルでの話だ。本書の大部分はその原初生命の源が宇宙にあることを証明しようとしている。

 しかし本書を読むといくつかの疑問点が浮かんでくる。生命の起源が宇宙だとしたら、それは宇宙のどこなのか。宇宙に始まりがある以上、生命にも、それが生まれた場所があるはずだ。例え地球生命が彗星からもたらされたとしても、いったいどこに初めての生命が生まれえる環境があるというのか。

 次に本書がその存在を証明しようとしているような微生物と人間や動物のような高等生物の間には大きなギャップがある。しかし、本書では、そのギャップを埋めるのが、宇宙から飛来したウィルスや最近によってもたらされる遺伝子による突然変異だと言っている。つまり進化も宇宙からもたらされたと言っているのだ。

 しかし、高等生物はいずれも地球環境に適応した結果今のようになっているはずだ。地球環境に適するように進化する遺伝子が、そう都合よく宇宙からやってくるものだろうか。もし著者の主張するように、無限の宇宙から、あらゆる可能性のある遺伝子が供給されたというのなら、現在でもそのような徴候が見つかるはずだが、寡聞にして聞いたことがない。

 著者は、地球での大幅な進化を否定する根拠として、中間化石が見つかっていないことを挙げる。しかし、化石というのは、残っている方が奇跡に近いし、始祖鳥や羽毛恐竜などの化石はどう評価されるのだろうか。

 生物はそう簡単には進化しないというが、例えば「犬」はどうだろう。セントバーナードとチワワを昔の人が見たら同じ「犬」と思うだろうか。また江戸時代に我が国で流行したという「変わり朝顔」などはどうなのか。生物の形態というのは、地質学的な悠久の時間をかけなくとも驚くほどの変化をするのである。これが何億年という時間を経れば、外から遺伝子の供給など受けなくとも、種が分化していくということは、あり得なくはないと思う。

 最後に、この手の話は好きなはずだが、読んでいるうちに何度か寝落ちしてしまった。どういうわけか読みにくいのだ。その原因を考えてみると、不必要なほど「,」が多く、文章が終わったかと思ったらまだ続いていたというようなことが多かったことも一因のようである。「,」は息継ぎのような役割(黙読の場合が多いだろうから、精神的な意味で)があると思うのだが、これだけ多いと「過呼吸」になってしまいそうだ。

 なお、本書は「本が好き!」さまを通じてのいただきものです。ありがとうございました。
 
○姉妹ブログ
文理両道
時空の流離人

※初出は、「本が好き!」です。

 

「その主張が前提としてるモデルは何だ?」をシミルボンに投稿


・論理の方法
・小室直樹
・東洋経済新報社


 シミルボンに「その主張が前提としてるモデルは何だ?」を投稿しました。これは、シミルボンが募集していた、「読まずに死んだらもったいない」というコラム大賞に応募するため、以前書いた「論理の方法」(東洋経済新報社)のレビューに加筆してコラム仕立てにしたものです。

 元々自分が評価もしていない人から一方的な評価をされることは嫌いですし、改めてコラムを書くのも面倒臭いしということで、当初はコラム大賞になど応募するつもりはなかったのですが、ブログに投稿したものも可という一文が目に入ったので、それなら手間がかからないと応募はしてみたのですが、案の定落選通知が来ました。

 上位には賞金が出るとのことだったので、応募はしてみたのですが、どうもあそこの主流とは波長が合わないようなので、もう二度とあの手のものに応募することはないと思います。

 


livedoor プロフィール
ブログランキング
br_decobanner_20101123214358



記事検索
訪問者数
  • 累計:

メッセージ
Recent Comments
Blogチャート
メディア掲載等

H23.3:書評コミュニティ「本が好き!」より「免許皆伝」称号を受ける

H23.3.16:読売新聞朝刊“読者のホンネ”に「カラスと髑髏―世界史の「闇」のとびらを開く」の100字書評掲載

H25.10.26発売の図書新聞(3132号、2013年11月2日号)に「泥棒は几帳面であるべし」の書評掲載

H26.6,28発売の図書新聞(3165号、2014年7月5日号)に、「市場主義のたそがれ―新自由主義の光と影」の書評掲載

H28.8頃より「シミルボン」への投稿開始
本が好き!免許皆伝レビュアー風竜胆
  • ライブドアブログ