レビュープラス様を通じて献本いただきました。まずはお礼申し上げます。

 最近、ツイッターという言葉をよく聞く。他の人のブログを訪れた際にも、ツイッターについて目にすることが増えた。ネットで調べてみると、なんでも140文字以内で「つぶやく」ということだ。

「つぶやく?」 

「そういえば昔(今もか?)つぶやきシロ―という芸人がいたな。」

「そうか!みんなでつぶやきシロ―になるのか?」

なんていうのは、もちろん冗談だが、興味を持ちながらも、もうひとつどのようなものかがピンとこなかった。そんな折、「ツイッター 140文字が世界を変える」(コグレマサト+いしたにまさき:毎日コミュニケーションズ)のレビューの話があり、いい機会だと引き受けてみた。



 まず、本書について一言で表せば、ツイッターを楽しむための入門書と言うことである。書かれていることを各章のタイトルだけ紹介してみよう。

第1章 日本におけるツイッターの歴史
第2章 ツイッターとは何か?
第3章 ツイッターを楽しむためには?
第4章 ツイッターをビジネスで活用する
第5章 ツイッターの今後

 著者がツイッターと出会ったのは、2007年4月だったという。その頃を本書では1次ブームと呼んでいるが、限られた人たちの間でのローカルなブームだったようだ。しかし、その後企業や著名人の参入が目立ち、今年になって爆発的に利用者が増え、なんと2009年8月の推定利用者が193万人にものぼるそうだ。ネットワーク上のサービスでの重要な概念として「ネットワークの外部性」というものがある。これは、そのネットワークサービスの加入者が増えれば増えるほど利便性が増しそのサービスの価値が高まるというものである。ツイッターを流れる「つぶやき」は玉石混交である。もちろん、何が玉で何が石かは個人の価値観であるが、加入者が増えれば増えるほど、その中には玉が多くなり、それがますます利用者を増やしていくのだ。

 これだけ、利用者が増えたのは、やはりその手軽さ、気楽さであろう。140文字という制約があるために、かえって気軽に投稿できるのだ。本書でも述べられているように、我が国には短歌や俳句といった短文文化があり、これが、ツイッターという文字制約のあるシステムとフィットしたのであろう。最近はツイッター小説という超ショートショート小説もあるというのだから驚きである。しかしそれだけではないだろう。ビジネスマンにはおなじみだが、マズローの欲求段階説というのがある。人間には、誰しも「承認の欲求」だとか「自己実現の欲求」というものがあるのだ。しかしブログでは少し敷居が高い。気軽に投稿でき、リプライやリツイートも簡単にできるツイッターなら、誰もがこの欲求をある程度満たすことができるのである。

 実は、私もこの本を読んだことをきっかけにツイッターのアカウントを取得して、折に触れ「つぶやいて」いる。どんなに詳しく本に説明が書かれていても、実際に体験したことが無いと、もうひとつ分かりにくいところがあるものだ。しかし、実際に自分で使ってみると納得のいくことが多い。ある程度ツイッターを使ってみて、もう一度この本を読み返すと、内容の理解が格段に進むことが分かる。ぜひこの本を読む際には、実際に自分でツイッターを使いながら読むことをお勧めしたい。

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