架空のヨーロッパの国・ソヴュール王国を舞台に、日本からの留学生・久城一弥と、天才的な頭脳を持つ不思議な少女・ヴィクトリカが奇妙な事件に挑むというシリーズ第3段「GOSICK掘\弔ら薇の下で」(桜庭一樹)。

   


 巻き込まれ体質の久城が、今回の遭遇するのは、ソヴュール王国の首都ソヴレムにある高級デパート・ジャンタンを舞台とした大がかりな犯罪である。ソヴレムでは、ここ数年、突然人が消える事件が相次いでいた。久城は、ジャンタンの迷い込んだ部屋で木箱に隠れる謎の少女に遭遇する。果たして、ジャンタンに潜む闇とは。

 今回は、ヴィクトリカのツンデレぶりが良く目立っている。久城の眼の前では、彼のことを「愚か者」だとか「ならず者」だとか「けだもの」とか散々毒を吐いているのだが、一人になると、彼のくれた着物をうれしそうに撫でて、「きもの、きもの・・・・・・。久城がくれた〜」と不思議な節をつけた鼻歌らしきものをつぶやいている。もっとも、この性格が仇になり、ろくに着方を聞かなかったものだから、へそ出しで寝てしまって、ひどい風邪をひいてしまうのだが。

 「にぶちん」の久城の方もヴィクトリカといい勝負で、事件の謎を解明してもらおうと彼女に電話した際に、彼女が風邪で無理をして電話に出ているのに、「君ね、電話に出るの、遅いよ。どうせ分厚いラテン語の本かなんかを読んでて、マカロンを二つも三つも頬張ってて、久城って誰だ?なんて言ってたんだろ?」とKYな発言をしている。電話だといつもよりちょっと強気だ(笑)。そして、熱でふらふらで、電話を切ろうとするヴィクトリカに、「君が友達思いの優しい子だって信じているよ」の殺し文句。もしかすると、久城は天性の女たらしなのか?なんだかんだ言いながらも、息も絶え絶えなのに、久城のために事件を推理してやるヴィクトリカがいじらしい。

 ところで、今回は、ヴィクトリカの兄のブロワ警部のドリルのような変な髪形の秘密が分かる。彼は案外とロマンチストだったようだ。


○関連過去記事
GOSICK供,修虜瓩鰐召發覆
GOSICK
GOSICKs・春来たる死神

○ランキングに参加しています(面白かったら押してください)
br_decobanner_20101123214358


○姉妹ブログ
文理両道
時空の流離人


○関連ブログ記事
BIANCA
spy108.blog(仮)
蒼のほとりで書に溺れ
本のある生活
BIBLIO HOLIC