「大学生の論文執筆法」(石原千秋:ちくま新書)という本を読んだ。いい歳をしてどうしてと思われる方もおられるかも知れないが、これでも、一応放送大学生なので、読んでも不思議はないのである。

 この本は、2部構成になっており、第一部は「秘伝人生論的論文執筆法」ということで、著者の体験も織り込みながら、論文の作法や、勉強の方法について述べている。中には、「論文」の作法というより、「作文」のきまりというようなことまで書かれており、最近の大学生にはこんなことも教えなければならないのかと少しあきれてしまう。


 そして、第二部が「線を引くこと」であり、こちらが本論である。
 
 線を引くというのは、2項対立を論ずることである。知性により、実社会に引かれていた線を消し、新しい線を引き直したりする。著者によれば、線を引いたり消したりして、2項対立を論じることが、文科系の論文を書くためのただ一つの方法であると言う。

 そして、例文として「佐伯啓思」、「上野千鶴子」、「前田愛」、「若林幹夫」、「杉田敦」、「成田龍一」、「久米依子」の文章を上げ、解説を加えているのである。

 残念な事に、これらの文章を読むのが、私には苦痛以外の何者でもないのだ。名前を聞いたことがある者も、上野千鶴子くらいしかないのだが、回りくどい上に、各文章のテーマにもまったく興味が湧かない。(こういった文章が、名文と言われて、いわゆる文化人には受けるんだろうか。私は、元々理科人だからよく分からないのだが。)


一言:佐伯?、前田?、若林?・・・それ誰?


※本記事は、2006年08月06日付の「時空の流離人」掲載分を加筆訂正したものです。

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