関西に住んどるんなら、 「阪急電車」を知らへん人はおらんやろけど、関西の大手私鉄の「阪急電鉄」が走らしとる電車や。阪急電車が走っとるの路線のひとつに「今津線」いうのがあるのんやけど、この路線を乗り降りする人らの繰り広げよる人間ドラマを描きよった有川浩の小説が、この「阪急電車」(幻冬舎)なんや。阪急今津線ちゅうのは、今津駅と宝塚駅を結んどる路線なんやけど、この作品に出てくるんは、西宮北口駅から宝塚駅までや。作者は、こん物語を、「阪急電車各線の中でも全国的知名度が低いであろう今津線を主人公とした物語である」ちゅうて書いてはるんやけど、あの宝塚へ繋がる線路なんや、案外乗った事のある人は多いんとちゃうかな。「阪急電車」というタイトルもいいやんか。「阪神電車」だと「GoGo!タイガース」やし。そやけど、今津線が主人公言うてはるのに、物語から「今津駅」が抜けとるンはどういう訳なんやろか。




 そないなことは置いといて、本論や。こん作品で描かれてるんは、何も特別な人たちちゅう訳やないんや。恋人たちの出会いの話やったり、友達に彼氏を寝盗られたちゅう話やったり、ろくでもない男と別れる決心をしたちゅう話やったりと、この狭い日本の中にもぎょうさん転がっとりそうな話ばかりなんや。有川はんは、そないな日常的なお話をうまく繋いで、きらきらしたドラマを紡ぎだしていはる。読み進めるうちに、この物語に出てくるそれぞれの人らの物語が、だんだんと重なりおうて、登場人物がちょびっとずつ成長していはるようなところがいいやん。

 今日もまた、「阪急電車」は、いろんな人たちのドラマを乗せて走っとるんやろなあ。そんな思いを抱かせてくれはりますわ。終わりに一言や。女の子の関西弁って可愛くってええなあ〜(笑)


「太陽の塔」に続いて、怪しげな関西弁レビューの第2弾です。


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