・寝ても覚めても
・柴咲友香
・河出書房新社
あっ、これアカンやつや。一読して思ったのはこれ。普通ならこのようなジャンルの作品はまず読まないのだが、シミルボンでレビューコンテストが行われるため試しに買ってみた。これが大失敗。まったく共感できないうえ、読んでいる途中で、何度も睡魔に襲われる。それでも買った以上は読まないと損やし、最後まで一応読んでみる(すまん自分貧乏性なもんで。)。読んだ以上はレビューをして終了とするのが、以前「読書人インタビュー」でも言った自分の流儀。
内容を一言で言えば朝子というバカな女の物語。最初大阪で麦という男と付き合ってたんだが、彼がどこかに行ってしまったんで(この時点でその後どんな展開があろうと不良債権男をつかんでしまったと損切りすべき)、こんどは東京で、亮平という麦とそっくりな男と付き合いだす。しかし麦と思わぬ再開をして、やっぱり麦のことが・・・。いやいやホントは亮平が・・・。揺れ動く女心なんてええもんやない。こんなもん、男の目から見たら単なるわがままや。振り回される男の方はたまらんわな。
どうしてこんな話に、女子はロマンスを見出すのかなあ。女子は少し不良っぽい男が好きと言いながらあえて不良債権をつかんだりする。たまに不良債権が大化けすることもあるけど、それは博打と同じや。まず大失敗しておしまいですな。はじめから優良債権を狙えばいいやん。でも優良債権だと退屈だとかスリルがないとか、女子ってわがままな人が多いですな。この話もちょっとそんなところに関係があるような気もするんやけど。まあ、この話に感動するような人なら、永遠に自分とは分かり合えないと思いますな。
どうも私の感性は他の人とは合わないようなので、もうコンテストへの応募はしないようにしようと思います。