風竜胆の書評

コミックスから専門書まで、あらゆる本を読みます。元エネルギー企業の専任部長。現在は、ライター・書評家を標榜する自由人w 時に書評が過激になるのは、長州人の血? 現在「シミルボン」と「本が好き!」でも活動中。 執筆依頼、献本等歓迎します。右欄のメッセージ機能にてご連絡ください。 旧ブログ名:本の宇宙(そら)

2011年04月

戦国獅子伝44

 斉・魏・宋の三国が争っていた春秋戦国時代を舞台にした中国チャンバラ漫画、 「戦国獅子伝」(辻真先/横山光輝:小学館)の最終巻。


戦国獅子伝 4
  • 辻真先
  • 小学館クリエイティブ
  • 2310円
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書評



 主人公は、斉王の息子である文竜。父を殺し、放浪の旅を続けている。竜行剣という剣技の達人である。前巻で、宋の勇猛な騎馬部隊である黒馬隊の隊長となった分竜だが、体内には彼に対する反感が根強かった。しかし、王をも恐れないその豪胆さで、隊員たちの信頼を得る。

 この巻では、文竜の妻となった玉燕が非常に重要な役割を果たしている。魏の方士である宿敵・怨黒雲の部下である笑公の策略により、玉燕は、文竜がかって彼女の恋人を死なせてしまったことを知られてしまった。文竜の許を去って、魏の兵につかまってしまう玉燕だが、この後、怨黒雲を相手に、見事な活躍をするのである。

 ところで、この笑公と言う男、普段は、ニヤニヤ笑いのちょっと気持ちの悪い雰囲気が漂ったおっさん(おまけにかなり腹黒で執念深い)なのだが、色々と顔を変えたり、凄いスピードで走ったりとまるで日本の忍者のようだ。ちょっと、このあたりは、「伊賀の影丸」や「仮面の忍者赤影」などの横山忍者ものの漫画を連想させて懐かしい。

 全体に合戦シーンが多く、いかにも「戦国」時代と言う感じだ。その裏では、陰謀が渦巻いている。戦乱の世、男は戦いで命を簡単に捨ててしまう。しかし、女はその命を繋ぎ次の世代に繋げていく。最後は、そんなメッセージが感じられるような終わり方だった。


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時空の流離人

野生の呼び声4

 ジャック・ロンドンによる「野生の呼び声」(新潮社)。主人公はバックという犬。セントバーナードとシェパードのミックスで、前者の体躯と後者の容貌を受け継いでいる。裕福な屋敷で、買われていたバックは、博打好きの園丁の手伝いにより、ソリ犬として売り飛ばされてしまう。北極地方で金が発見されたため、頑強で毛並みのふさふさした犬は重宝されたのだ。

 ソリ犬としての生活は、これまでぬくぬくと育ってきたバックには想像を絶するものだった。毎日が、凍りつくような寒さの中を、重いソリを曳いて走るという重労働の連続。犬同士の勢力争いもある。そんな過酷な環境の中で、バックは次第に野生に目覚めていく。

 最初の長い旅を終えて疲れ切ったバックは、仲間と共に、新しい主人に二束三文で売られてしまう。今度の主人は最悪だった。計画性もなく、犬ソリで旅をする技術も知識も無かった彼らにより強いられた無謀な旅で、仲間の犬は、次々に疲労と飢えにより倒れていく。バックは瀕死の状態で、ジョン・ソートンと言う男に助けられ、彼に深い愛情を抱く一方で、ますます野生の血が目覚めていった。そして、ジョンを襲った悲劇がきっかけとなり、バックは野生の血を完全に覚醒させるのである。

 体格の良い犬ながらも育ちの良かったバックが、そり犬としての生活を続ける中で、狡猾さと逞しさを身につけ、次第に野生の血に目覚めていく過程が活き活きと描かれ、まさに動物文学の最高峰と言っても良いだろう。なお、本作の姉妹編として「白い牙」と言う作品もある。昔読んだ記憶があるが、また機会を見て再読してみたい。


野性の呼び声 (新潮文庫 ロ 3-2)



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ロンドン幽霊列車の謎 (辻馬車探偵ネッドの事件簿)4

 舞台は19世紀、ヴィクトリア朝のロンドン。主人公は、辻馬車の御者をしているネッドと言う男。辻馬車は、今で言えばタクシーのようなものだ。つまり、ネッドは、今でいえばタクシードライバーである。ということで、ついついドラマの「タクシードライバーの推理日誌」の主人公を演じている渡瀬恒彦を連想してしまった。読者は、渡瀬恒彦が、作中で主役を演じているつもりで読めば、一層楽しめるかもしれない(笑)。


ロンドン幽霊列車の謎 (辻馬車探偵ネッドの事件簿)
  • ピーター・キング
  • 東京創元社
  • 1029円
Amazonで購入
書評



 事件は、ネッドが乗せた客が、死体で発見されたことから始まった。その客は、彼の馬車を降りたとたんにまるで消えたように姿が見えなくなっていたのだ。容疑者として警察に拘束されたのは、御者仲間のハーヴァート・サマーズ。事件に首を突っ込まずにはいられないネッドは、サマーズを助けようと事件を探り始める。

 事件の方は、教会から盗まれた燭台、巨大な蛙の化物が出るという、工事が止まったままの地下鉄工事現場、ネッドのガールフレンドのミリ―をスカウトした劇場興行主のドロシー、難破したガリオン船のお宝、対立する二つのギャング組織といったいろいろなものが絡んでいるのだが、うまく収束させていると言えるだろう。

 話の筋以外にも興味深かったのは、当時のロンドンの様子だ。既に地下鉄が存在し、トンネルを掘る機械も発明されていたというのも驚きだ。この頃は、労働者が権利を求め始めた頃らしく、既に港湾労働者は組合を結成し、6000人もいた辻馬車御者も労働組合を結成しようとしていた。もっとも、この辻馬車、雇われ御者もいれば、自分が馬車を所有している個人タクシーのような御者もいたらしい。オーナー御者は、一体誰に対して、権利を主張するんだろうとつまらないことを思ってしまった。マルクスやオスカー・ワイルドもほんの少しばかり友情出演?しており、当時の時代背景が良く分かって面白い。

 なお、この本は、「本が好き!」さまを通じて献本していただいたものです。お礼申し上げます。


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内田康夫サスペンス・福原警部34

 テレビ朝日系の土曜ワイド劇場で23日に放映された「内田康夫サスペンス・福原警部」の第3弾。原作は、「逃げろ光彦」の収録されている「埋もれ火」。原作には、福原警部は登場しないが、映像化にあたって、特別に脚色したとのことだ。その代わり、浅見光彦は登場しない。




 今回の舞台もやはり奥多摩だ。奥多摩で、二人の若い女性が殺害された。一見心中事件のように見える男女の死体が発見された。たまたま、奥多摩のレストランに来ていた福原警部は、この事件の捜査に協力することになる。

 この福原警部、、誰もが「河豚腹(フグハラ)」を連想する位の超肥満体である。彼の登場するシーンは、ほとんど何か食べているか、居眠りしているかだ(いいのか!)。しかし、そんな行動からは想像もつかないくらい、彼の頭脳はクールに回転をしている。そう、福原警部は警視庁きっての切れ者と言われるほどの名探偵なのである。

 それにしても、レストランの美味しそうな食事だけでなく、釜めしにうどんに饅頭と、食欲をそそるものが出てくる、出てくる。殺人事件を扱ったサスペンスなのに、これだけ視聴者のお腹を刺激するものも珍しい。

 殺された二人とトラブルがあったのが、河島と言う陶芸家なのだが、彼の妻は、9年前に失踪しており、福原警部が通っているレストランの経営者が二番目の妻となっている。ところが、警察に、何者かが、彼の窯の下に行方不明になった女たちの死体が埋まっていると通報してくる。そして、河島も遺書メールらしきものを遺して転落死を遂げた。

 女の心には「埋もれ火」がある。女の情念の深さ・怖さを雛形あきこと村井美樹が良く演じている。特に村井美樹は、「新・鉄子の旅」での美人だけどちょっと面白いお姉さんと言うイメージが強かったので、認識を新たにした。石塚英彦も、事件の確信に迫る時は、河豚から獲物を狙う熊のような表情に変わって、なかなか良い演技をしていた。このシリーズ、原作があまりないので、今後はどうするんだろう。今回みたいに他の作品を脚色して、登場させるのかな。


(原作)
・内田康夫:「埋もれ火」(「逃げろ光彦」に収録)

(監督)
・伊藤寿浩

(出演)
・石塚英彦(福原警部)
・渡辺いっけい(小野捜査係長)
・藤谷美紀(椿和美刑事)
・雛形あきこ(河島真砂子)
・寺泉憲(河島孝之)
・村井美樹(波多野美奈代)
・田中幸太朗(波多野洋一)
・宇梶剛士(野口猛刑事)
・宅麻伸(南田奥多摩署長) ほか


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自分とは何か―「自我の社会学」入門4

 副題が「『自我の社会学』入門と銘打った「自分とは何か」(船津衛:恒星社厚生閣)。本書は、放送大学教育振興会から出版された「自我の社会学」をベースに、修正、変更、再構成し、章を新たにひとつ加えて作られたものだ。つまりは、放送大学のテキストが元になっているということらしい。恥ずかしながら、生涯学習でもう10年以上放送大学の学生をやっているにも関わらず、この科目があったことには気がつかなかった。もっとも、専攻外の科目であるし、受講できる科目も多いので、無理もない事かもしれないが(言い訳)。


自分とは何か―「自我の社会学」入門
  • 船津衛
  • 恒星社厚生閣
  • 1950円
Amazonで購入
書評



 さて、この本の内容を一言で述べれば、人間の自我というものは、孤立したものではなく、社会との関わりの中で形成されていくものだと言うことである。「ワレ思う、故にワレあり」と言ったのはデカルトだが、クーリーと言う人は、自我はそのような孤立的なものではないと厳しく批判したそうだ。また、G.H.ミードと言う人は、自我は他者の期待を取り入れる「役割取得」によってつくられると主張した。これは、アダム・スミスがその著書「道徳感情論」で主張した、人間は経験により、「胸中の公平な観察者」を作り出し、この「公平な観察者」が引き起こすであろう感情に照らして、他人の行為に対し賞賛したり憤慨したりするのであるということにも通じていると言えよう。

 少し、思考実感をしてみよう。仮に、人が、ただ一人で生まれてすぐに無人島に置いていかれたらどうなるだろう。思考実験なので、それでは赤ん坊が育たないだろうというツッコミはなしにしておいて欲しい。ここでは、社会と言うものが存在しない。その場合、人は言葉すら習得できないということは容易に想像できるだろう。人は他者との相互作用があってこそ自分と言うものを作り上げることができるのである。

 しかし、次に、それでは自我は全て「社会」の影響により作り上げられるのかという疑問が出てくる。例えば、まったく同じ環境で育った人は、同じ自我を身につけるのだろうか。これもありそうにない。これについて、ミードは次のように説明しているそうだ。自我は「主我」と「客我」から出来ている。「主我」は人間の主体性を指し、個性、独自性、想像性などを表しているが、「客我」は、自我の社会性を表し、他者の期待を受け入れることによって形成される。これは、パソコンに例えれば、OSとデータベースに例えられるかもしれない。OSは人によって微妙に異なりこれが個性になるのだろう。そして、このOSの下で、人は社会とのかかわりの中で独自のデータベースとして自我を形成していくのではないだろうか。

 本書を読んでもう一つ感じたのは、「社会学」というものの裾野の広さだ。この内容は、「心理学」といっても通用するだろう。こういったことも、「社会学」の研究範囲に含まれるということには少し驚いた。

 なお、この本は、「本が好き!」さまを通じて献本していただいたものです。お礼申し上げます。


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東京ESP24

「放課後サイキックアクション」と銘打ったシリーズ「東京ESP」の第2巻。




 主人公の漆葉リンカ、色白で金髪(母親が外国人らしい)の強く可愛い女子高生。強さは父親から、可愛さは母親から受け継いだようだ。元刑事で超マッチョの父親と二人暮らしだが、収入が安定していないため貧乏暮らしだ。

 ある日、急に物をすり抜けられると言う超能力者になってしまったリンカだが、これは何も彼女だけではなかったようだ。今回はヤクザの娘・紫と友達になったことから、超能力を使ってシマを乗っ取ろうとする一派の起こした内紛に巻き込まれてしまう。更にその一派の後ろには、謎の組織が絡んでいた。その組織は、リンカといっしょに超能力事件を解決している、東京太郎とも関係があるようだ。

 今回、リンカの能力の意外な欠点が明らかになり、宿敵とも言える美少女怪盗・黒井小節にぼこぼこにやられてしまったが、それでも敵に捕まってしまった紫を救い出そうと、傷ついた体で立ち向かうリンカが凛々しくてかっこいい。得意なのは足技だけかと思っていたら、今回は警棒を使った格闘技にも巧みな面を見せている。戦う美少女というのは、なかなかに絵になるものだ。


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地球の内部で何が起こっているのか5

 昨年は、小惑星探査機はやぶさが、イトカワの探査を終えて7年ぶりに地球に帰りついたというニュースで世界中が湧いた。回収された岩石質微粒子の大半がイトカワのものであるということで、太陽系創世の謎の解明にまた一歩近づくことが期待される。その一方で、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、私たちは足元の地球のことも良く分かっていないことを思い知らされてしまった。地球の謎を解明するための手段の一つが、海底を掘削して得られたサンプルを調査することである。「地球の内部で何が起こっているのか」(平朝彦/徐垣/末廣潔/木下肇:光文社)は、この海底掘削計画について紹介するとともに、地球科学の現状について解説したものである。




 それではなぜ、地上ではなく海底を掘るのか。地球を知るためには、マントルに達するまで地殻を掘り進める必要がある。しかし、大陸地殻は厚さが30〜50kmもある。これに比べると、海洋地殻の厚さは5〜8kmしかない。だが、水深数千mの深海を掘るのであるから、いずれにしても容易な技術ではない。この海底掘削のため、2002年に我が国で建造された地球深部探査船が「ちきゅう」である。「ちきゅう」を用いた深海掘削計画は、我が国が初めて主導する大型の国際共同研究だという。この「ちきゅう」以前にも「グローマー・チャレンジャー号」や「ジョイデス・レゾルーション号」により国際深海掘削計画が進められており、プレートの運動により地震、火山、地殻変動などが説明できるというプレートテクトニクスの創生に大きく貢献した。

 更に、掘削により、地球環境の変化、恐竜の絶滅の原因になったとも言われる天体の地球への衝突、地球深部の生物圏の状況などが分かるのである。本書では、掘削によりどのようなことが分かったかが分かりやすく述べられており、地球科学に対する興味を掻き立てる。探査船による海底掘削技術に関する話も書かれているので、技術的な事に興味がある方は一層面白く読めるだろう。

 東北地方太平洋沖地震のような巨大地震を予知するためには、まだまだ十分な知見が揃っていない。しかし、深海掘削は、この知見を積み重ねていくために有効な手段であると思える。深海を掘るのであるから莫大な費用がかかるだろう。しかし、先般の地震のような痛ましい出来事を考えれば、世界中が協力して、もっと我々の住む地球についての研究が進んでいくことを願ってやまない。


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H23.3.16:読売新聞朝刊“読者のホンネ”に「カラスと髑髏―世界史の「闇」のとびらを開く」の100字書評掲載

H25.10.26発売の図書新聞(3132号、2013年11月2日号)に「泥棒は几帳面であるべし」の書評掲載

H26.6,28発売の図書新聞(3165号、2014年7月5日号)に、「市場主義のたそがれ―新自由主義の光と影」の書評掲載

H28.8頃より「シミルボン」への投稿開始

H29.7.4「彗星パンスペルミア」の書評が「新刊JP]に掲載

H29.10.19「ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者」の書評が「新刊JP」に掲載

H29.11.24「ペンギン・ハイウエィ」の書評が「新刊JP」に掲載

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H30.7.26.「シミルボン」にインタビュー記事掲載

2019.2.23.「本が好き!」×「書店フェア」で「あなたの街で本と出会う Vol.2」に「こころを彩る徒然草」のレビュー掲載

2019.04.28.【本が好き!×カドブン】コラボレビュー!第4回『皇室、小説、ふらふら鉄道のこと。』の書評が掲載

2020.01.24.「貧乏大名“やりくり”物語 たった五千石! 名門・喜連川藩の奮闘」が「新刊JP」に掲載

2020.02.04.『どんなことからも立ち直れる人』の書評が「新刊JP」に掲載
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