「本が好き!プロジェクト」で「油屋店主の旨いものレシピ 油屋ごはん」(青木絵麻:アスキーメディアワークス) と言う本について指名献本先を募集していたので応募したところ当選してしまった。実は、どんな種類の本かよく分からなかったので、食に関するエッセイのようなものだろうと勝手に想像していたのだが、送られてきたのは油を使った料理のレシピ本だったのでちょっとびっくりした。

 著者の青木絵麻さんは、東京の浅草橋で明治3年より続く油の老舗金田油店のネット部門店長だそうだ。油売りエマのHNで「脂屋ごはん」というブログを運営し、油を使った料理を色々紹介している。ということで、さっそく私も覗いてみた。ダイエットの必要な身には辛いくらい、美味しそうな料理が写真付きでたくさん掲載されている。この本もそのブログをもとに作られ、油を使った美味しい料理のレシピが、65品も紹介されている。

 それにしても、油の種類というのが結構多いことは、普段あまり料理をしない身にとっては驚きだった。オリーブオイルや菜種油、ゴマ油あたりは知っていても、ブドウの種から絞ったグレープシードオイルやカボチャの種から絞ったパンプキンシードオイルなんていうものがあることは初めて知った。その他にもサラダ油が主に菜種油と大豆油のブレンド油であるということや世界各国で色々な種類の植物油が使われているといったようなことなど、油に関する色々な知識が満載である。この本を一冊十分に読みこなせば、誰でも、かしこくおいしく油を使える料理の達人になれそうな気がする。女性だけでなく男性も、食生活を豊かにするために持っておきたい一冊だろう。

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