風竜胆の書評

コミックスから専門書まで、あらゆる本を読みます。最近、ちょっとフリーライターを気取っていますw 現在「シミルボン」と「本が好き!」でも活動中。 執筆依頼、献本等歓迎します。右欄のメッセージ機能にてご連絡ください。 旧ブログ名:本の宇宙(そら)

ビジネス書

マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命4


・マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命
・(編)サンガ編集部、(原作)方喰正彰、(作画)花糸、(製作協力)荻野淳也
・サンガ

 本書は、グーグル社内で開発されたというマインドフルネスに関してマンガ仕立てで解説したものである。

 マインドフルネスというとなんだか難しそうだが、要は自分の呼吸に注意を向けて瞑想を行うことにより、悩みを解決してストレスを取り除き、人間関係を改善したりアイデアを生み出し易くしたりするということである。

 確かに呼吸というものはとても大事なものだ。例えば禅やヨガなどでも呼吸というものを重要視している。また、落ち着きたいときには深呼吸をすればいいというのもよく聞く話だ。呼吸は身体だけのものではなく、深く精神とも結びついているのである。

 だから呼吸をうまくコントロールできれば、メンタル面での改善に繋がるというのは驚くような話でもないだろう。だから別にこの方法でなくても座禅を組んでも、ヨガを極めても、それはそれで効果があると思う。

 ただ、この方法が優れているのは、椅子に座ったままでも出来るというところだ。いくつか頭に入れておくこともあるので、具体的な方法は本書を読んで確認して欲しいが、基本的には本当に手軽なのである。

 例えば、会社の昼休みに、オフィスで突然座禅を組んだり、ヨガをやり始めたりしたら、周りからこいつはヘンな奴だと見做されかねない。しかし、この方法だと自然に行うことができ、そう違和感も感じられないだろう。

 なお、本書は著者の方喰さまからのいただきものです。ありがとうございました。

※初出は、「文理両道」です。

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とことん調べる人だけが夢を実現できる4


・とことん調べる人だけが夢を実現できる
・方喰正彰
・サンクチュアリ出版

 とことん調べることの重要性を説いた本書。実は私も分からない言葉に出会ったときは、ネットなどを使って意味を調べるようにしている。これが昔だと、その手の本を買うか、図書館に行って調べるかということで本当に選択肢が狭かった。おまけに田舎に住んでいると、調べるという事自体が大変だったのだ。

 しかし、今は簡単にある程度はネットで調べられるし、その関係の本も必要ならちょっとポチるだけで変えてしまう。大学に入るまでは、「ど」を付けて呼んでも決しておかしくはない田舎に住んでいた私としては、本当にいい時代になったものだと思う。

 それはさて置き、本書が教えるのは、調べるのは夢を実現させるためだということだ。単に興味があるというだけでネットサーフィンをするのもいいが、それだけではなんとももったいない。世の中には多くの情報が溢れている。それをうまく活用すれば夢に一歩近づけるのである。

 「夢の実現」というとたいそうなことに聞こえるが、別に大きなことでなくても構わない。例えば「カツ丼」を美味しく作りたいといったようなことでも立派な「夢」なのである。

 大切なのは、できない理由を探すよりは、どうしたらそれができるのかという情報を探すことだという。その主張には賛成だ。そのようなことの積み重ねにより多くの可能性が目の前に広がってくるのだろう。

 もちろん情報はネット上だけのものではない。「本。雑誌、新聞、テレビ」といったマスメディアや「人」からの情報も含まれる。偏った情報を掴まないためにも、レンジはできるだけ広くしておいた方が良い。

 本書では、これらの情報源についての使い方や注意点などを詳しく解説しており、何かを始めたい方にとっては有用だと思う。「とことん」調べることの重要さは、書評活動以外に私が行っている資格取得にも繋がることだ。皆さんも、「とことん」調べることを習慣にされてはどうだろうか。

 なお、本書は著者の方喰さまからのいただきものです。ありがとうございました。

※初出は、「文理両道」です。

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時空の流離人




不動産投資は「新築」「木造」「3階建て」アパートで始めなさい!4


・不動産投資は「新築」「木造」「3階建て」アパートで始めなさい!
・田脇宗城
・あさ出版

 サラリーマンの副業に不動産投資を勧める本は沢山あるが、本書ではそれを「新築」「木造」「3階建て」アパートから始めることを奨励している。

 それではなぜ、「新築」「木造」「3階建て」が良いのか。本書によれば次のようなメリットがあるようだ。

〇新築
・中古と比べ金融機関からの借入金利が安くなる。だから、借入残高が減るスピードが速く、資産価値も高くなる。

〇木造
・建設費が安いだけでなく、土地の形に合わせて建てることが容易である。
・税法上の耐用年数も短いので、減価償却費として、費用を早期に回収できる。

〇3階建て
・容積率をフルに活用できる。
・見た目が豪華になり、防犯対策もやりやすい。

 もちろん、メリットばかりではない。どこに建てるのかというのは重要だし、管理会社としてどこをパートナーに選ぶのかということなども大切になってくる。当然のことながら、事前に十分な調査を行う必要があるのは言うまでもないだろう。楽して儲かるようなものは、世の中にはないのだ。

 しかし、本書にはどんなところに気を付けたらいいのか、そのための視点も書かれており、単なるイケイケドンドン的な内容ではない。世の中にはリスクの無いものなど存在しないのである。なかなか魅力的な内容ではあるが、もし始めたいという人がいれば、自己責任でやらなければならないのは言うまでもないだろう。

 なお、本書は「(株)アメニティジョイハウス」さまからの頂き物です。ありがとうございました。

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時空の流離人






 

年収350万円のサラリーマンから年収1億円になった小林さんのお金の増やし方3



・年収350万円のサラリーマンから年収1億円になった小林さんのお金の増やし方
・小林昌裕
・SB Creative

 本書は、年収350万円の営業職だった著者が、どのようにして年収1億円を得るようになったのかを解説したものである。

 著者はわずか6年で年収1億5千万円にもなったという。実に驚くべき数字だが、実際にそれを達成するためにはどのようにすればよいのか。著者の勧めるのは、<,劼箸蠅任任る、定期的に課金される、Fかなくてもいい>という夢のような話を実現してくれる「ストックビジネス」というものだ。確かに、寝ていても定期的にお金が入ってくるのなら、それに越したことはない。私のような怠け者には理想的なビジネスだろう。

 しかし、ストックビジネスを進めるに当たっては順番があるらしい。それは、不動産投資から始めるということだそうだ。著者は、このストックビジネスによって、食べるに困らないキャッシュフローを得ることができるようになったら、その余剰資金を使って、実働系や情報発信系などの更なるビジネスに進出することを勧める。

 それでは、なぜ最初に不動産なのか。それは金融機関からローンを引くことができ、掘り出しものも眠っているし、修繕や災害などにもある程度保険で対応できる。また空室リスクもやり方しだいで減らすことができるかららしい。こうしてみると、不動産投資はまったく理想的なビジネスであり、必要なのは一歩踏み出す勇気だけのように見える。

 しかし、このやり方が著者がビジネスを展開している関東圏ばかりでなく、人口が減り続けている地方において同じようにできるかどうかはよく分からなかった。また不動産投資には、確率は低いものの、いわゆる「事故物件」になるかもしれないというリスクもある。こちらは、物件を沢山持っていれば、数でリスクを薄められるかもしれないが、数を持っていない人にとっては、気になるところではある。

 もっとも、資産が勝手にお金を稼いでくれるというのは魅力的だ。しかし、私は、別に高級車もジェット機も欲しくはない。私のように、あまりお金を使わない人間にとっては、仮に年収1億円稼いだとしても使い道に困るだろうなあと思う(笑)。なお、本書に倣ってこれから不動産投資を始めようという人は、あくまで自己責任だということは、言うまでもない。

 なお、本書は株式会社オトバンクさまを通じての頂き物です。ありがとうございました。
 

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「だから女は」と言わせない最強の仕事術3


・「だから女は」と言わせない最強の仕事術
・朝倉千恵子
・こう書房

 本書の性格を一言で表せば、女性社員にとっては会社でいかに認められていくかという「行動マニュアル」であり、男性社員にとっては、「女性社員の取扱説明書」といったところだろうか。

 誤解を招かないように少し補足すれば、女性にとっては、どうすれば仕事で成果を出して周りから認められるかということであり、男性にとっては、女性の特質というものをよく理解して、どのようにすれば、その能力を十分に発揮してもらえるかということだろう。

 私は元々は技術畑なので、部下に女性を持ったことは数回しかないし、上司が女性だったことは一度もない。もっと女性も技術畑に進出して欲しいと思うのだが、敬遠されているようなのは非常に残念なことだ。私は工学部で電気工学を専攻したが、女性の学生はなんと0人。ずっとこの状態が続いていた。

 高校の時も、田舎高校ながら3年の時には、一応文理でクラス分けがされていたが、わずか1クラス40人しかいない理系クラスに、女子はわずかに3人しか進まなかった。もっと女子が技術畑に進んでくれればいいと思うし、この手の本を読むと、大抵は営業などの関係の話で、誰か女性のための技術関係の本を書いてくれないかなとも思ってしまう。

 それはさておき、女性の部下を持った経験が少ない私にとっては、「うわー、めんどくさー!」というのが、本書を読んだ時の正直な感想かもしれない。別に男だろうが、女だろうが、ちゃんと仕事をしていれば、きちんと評価してきたつもりだが、本書を読むと男女には色々と違いがあるようだ。

 そういえば、普段でも男女の違いを感じる場合がある。例えばテレビを視ていると、女性タレントが「これは女性にはうれしいですね」なんていうコメントを言ったりするところだ。金子みすゞも言っていたではないか。「みんな違って、みんないい」と。こういうのを目にすると「いつあんたは全女性の代表になったんだ?」と思ってしまう。男女限らず、人には色々な個性があり、違いがある。それにも関わらず、自分と同じことを人も思っていると思いがちなのは、女性に多いのではないだろうか。寡聞にして、男性タレントが「男性にはうれしいですね」なんて言っているのは聞いたことがない。

 こういった過度の一般化の傾向は、本書中にも見られる。例えば女性は思ったことをストレートに伝えるという例として、講演会で、あまり態度の良くない女性から「今どきそんな長いスカート履いて講演している人なんていませんよ〜」(p101)と言われたという例を挙げている。しかしこれは、その女性が単にあまり常識が無かったというだけで、女性全体のことにはならないのではないかと思う。

 このような男女の特性の違いはおそらく存在するのだろうが、男女は基本的には対等のパートナーだ。例えばセクハラ問題などは、そのことを理解していないから起こるのではないだろうか。この基本を忘れなければ、男女関係なく気持ちよく働いていけるものと考えるのだが。

 なお、本書は株式会社オトバンクさまを通じての頂き物です。ありがとうございました。


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仕事にやりがいを感じている人の 働き方、考え方、生き方。3


・仕事にやりがいを感じている人の 働き方、考え方、生き方。
・毛利大一郎
・幻冬舎

 著者は、企業の求人や広報に関わる広告の製作を仕事にしている。記事を執筆するためには、多くの企業人に取材を行う必要があるが、本書はその中でも特に著者の印象に残っているという10人の物語である。

 この10人、中には経営者も入っているが、その経歴はまさに十人十色。誰も世間では有名な人ではない。しかし、それぞれが紆余曲折の人生を送ってきた。共通しているのは、皆仕事が好きで、仕事を通じて成長しきたことが感じられるというところだろうか。

 山頂に続く道は、決して一本だけではない。それぞれの人生の数だけ、違う道があるのだ。おそらく、本書に収まられれている人をそのまま真似ても上手くいかないだろうと思う。何かを行うには、色々な要素のタイミングがうまく合ってないといけないのである。

 しかし、自分の生き方の指針にはなるとは思う。人は多くの先達たちの歩んできた道を参考にしながら、自分の歩む道を捜し出さなくてはならないのだろう。若干私の苦手な体育会的論調が感じられるところが、気にならないこともないが、仕事で悩んでいる多くの人に、働き方、生き方のヒントを与えてくれるものと思う。

 最後に気が付いたことを一言。私は本を読むときにはポイントと思われるところに付箋を貼っていくのだが、レビューを書き終わると、その付箋を剥がしている。本書は、その付箋を剥がす際に、その下の紙まで一緒に剥がれてしまうことがあるのだ。こんなことは初めての経験である。紙の質が他の本とは違うのだろうか・・・。

 なお、本書は、レビュープラスさまからのいただきものです。ありがとうございます。 

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リーダーの一流、二流、三流4


・リーダーの一流、二流、三流
・吉田幸弘
・明日香出版社

 ビジネスの世界で求められるリーダーとなるために必要なものは何だろう。ここで、企業などに勤めている人は、自分の周りを見渡してみると良い。若手の方なら、上司となる人は沢山いるだろうが、その中でリーダーと呼べるような人は何人いるのか。

 もちろん、リーダーと呼ばれるためには、それなりの役職が伴っていなくてはならない。本書でいう「リーダー」とはどうも課長クラスを想定しているようだ。明記はされてないものの、本書の中で、リーダーが相談するのが部長だったり、部下からの「課長も私が忙しいのはわかりますよね」(p109)といった発言が書かれていたりすることから読み取れるだろう。

しかし、単にその役職についているだけでは十分ではないのだ。できるリーダーになるためにはどのような行動をすべきか。本書にはそのためのヒントが多く詰まっているだろう。

 ただ、著者が想定しているのは主に営業畑だと思われるが、社内の体制や役職などは、会社や部門によって千差万別であるため、必ずしも自分の置かれている立場には当てはまらない場合もあると思う。

 例えば本書中に、部長と相談してフレックスタイム制を設けたような記載がある(p31)。最初からそのような制度が設けられているのなら良いが、これをゼロから作ろうとすると、労使対応なども必要となり、普通の会社では、とても部長程度の権限ではできない。(もっとも制度として変形労働時間制度や勤務時間のシフト制のようなものが存在していれば、課長権限くらいで勤務時間は変えられると思うが。)そういったようなところは、自分の頭で考えてうまくアレンジしていく必要があるだろう。

 私も、課長やマネージャーという職位を長い間経験してきたが、果たしてリーダーとして何流だったのだろうか(笑)。

 なお本書は、著者さまからの頂き物です。ありがとうございました。

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