・はんなりギロリの頼子さん1,2
・あさのゆきこ
・ノース・スターズ・ピクチャーズ
主人公は新堂頼子という、生粋の京美人。ちなみに、バツイチ。そして煙草屋の看板娘(私は煙草を全く吸わない(むしろ嫌煙)ので、あまり気をつけてはいないのだが、まだ煙草屋ってあるんだ。)。
でも京都人特有の「イケズ」とは全く無縁だ。むしろそういう京都人を嫌っている。なかなか親切でお人よし。目つきが悪いのが球に傷。ギロリとされると、たいていの人は怯む。ちなみに、目つきがそっくりの兄がいる。この作品はそんな頼子さんの日常を描いたものだ。もちろん京都の見どころも織り込まれている。
大学・大学院と六年も京都にいたのだが、実はあまり京都人というのを知らない。知っていたのは、住んでいた学生アパートの大家と同級生(電気系だけで120人くらいいるはずだ)が一人くらいだ。これは外国からの留学生よりも少ない。
大学の同級生にも殆ど京都人はおらず、大阪や名古屋の人間が多かった。なんでも、学力の関係で私の大学には京都の高校からは進学できなかったらしい。どうも「十五の春は泣かせない」と言った某革新知事の影響のようだ。
しかし、こんな京都を舞台にした作品を読むと、また京都に行きたくなってくる。なんとなく青春のノスタルジーが刺激されるのだろうか。そのうち機会をみて訪れようと思う。
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