風竜胆の書評

コミックスから専門書まで、あらゆる本を読みます。元エネルギー企業の専任部長。現在は、ライター・書評家を標榜する自由人w 時に書評が過激になるのは、長州人の血? 現在「シミルボン」と「本が好き!」でも活動中。 執筆依頼、献本等歓迎します。右欄のメッセージ機能にてご連絡ください。 旧ブログ名:本の宇宙(そら)

魔法使い

今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画45



・今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画4
・マツモトケンゴ
・講談社

 「無敗の聖剣」、「聖剣さま」との二つ名を持つ女騎士、レオ・コルネリアと、そんなレオに恋をした腹筋女子萌えの魔法使いのフーリー・デントが織りなすラブコメ第4弾。

 この巻では新しい登場人物が二人出てくる。一人は、レオの後輩にあたる近衛騎士フルール・バラノヴァ。美人だけどかなりウザい性格をしていて、喋り方が「〇〇ス」と完全に三下口調である。レオ曰く、「ポンコツな癖にすぐイキがるバカ」(p23)らしい。

 フルールと勝負をすることになり、瞬殺されたフーリーだが、レオの腹筋に触れたことにより、驚異的な力を得てフルールを圧倒。そんなフーリーの強さを目の当たりにしてフルールの猛アピールが始まる。フルール曰く、フーリーの嫁、もとい愛人いや奴隷だそうだ。フーリーは少し引き気味。

 もう一人は、メルヴィーという存在。レオと互角に戦ったと言う魔王候補のイルムガルドに勝つという強敵だ。以前レオと戦ったことがあるようだ。最後はメルヴィーに襲われフーリーピンチ。今回はいつものようなオチはなさそうである。

 その他にもフーリーが他の女の子といると、嫉妬しているレオの表情がなんとも可愛らしい。

 爆笑したのは、マーラという魔物を討伐する話。この魔物、攻撃性はないが、交尾している姿を人間に見せて興奮するという性質がある。どうも作者が深夜テンションで描いたらしいが、とにかく笑える。

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今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画3
今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画2
今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画

今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画(3)5


・今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画(3)
・マツモトケンゴ
・講談社

 レオ・コルネリアという女騎士は、「無敗の聖剣」もしくは「聖剣さま」と呼ばれているが、これまで一度も女扱いされたことがない。そんなレオ(正確にはレオの腹筋に)に恋をしたのが、魔法使いのフーリー・デント。その惚れ具合がすごい。とにかく顔を見るたびに「好きだ」、「好きだ」というくらいなのだ。

 なにしろ夢魔の夢の中でさえも、レオの腹筋の具合が違うと、絶対に自力では覚めないはずの夢から覚めてしまうくらいである。そのあまりの惚れ具合に、敵であるはずの夢魔もキュンときて、「何で彼の気持ちに応えてあげないの!?」と、レオは説教をされてしまう。

 この他、レオをと仲良くしたいのだが、極端な人見知りで目つきが悪いため、周りから「狂剣さま」と呼ばれる女剣士を可愛らしく着飾らせたりとなかなか楽しい。

 夢魔に説教をくらうくらいだから、レオの方は無関心だと思いきや、フーリーが他の女性(含む妹)と仲良くしていると不機嫌になったり、襲ってきた魔王候補に長々とフーリー自慢をする。おそらく自分でもどう反応していいのか分からないのだろう。

 これはそんな二人が繰り広げるラブコメ。これがなんとも面白いのだ。今一番気に入っている漫画の一つである。

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今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画
今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画(2)




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今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画(2)5


・今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画(2)
・マツモトケンゴ
・講談社

 腹筋女子に萌える漫画の第2弾。この漫画の特徴を一言で言えば、腹筋女子と筋肉女子萌えの魔法使いのラブコメ。

 ヒロインはレオ・コルネリアという女騎士。「無敗の聖剣」という二つ名を持つ。通称は「聖剣様」。そんなレオに魔法使いのフーリー・デントが恋をした。このフーリー、女子の筋肉に萌えるという変わった性癖がある。おまけにシスコン(妹のアンリは武闘家でブラコン)。でも選ばれた者しか使えないという回復魔法を使えるので、腕は確かなようだ。ただし肉弾戦はとっても弱い。

 この物語は、これまで一度も女扱いされたことがないレオに対して、フーリーが好きだ好きだと言い続けるというもの。レオもどんどんフーリーのことが気になってくる。2巻目では、ますます女騎士のポンコツ度がアップしているが、それがなんとも可愛らしいのだ。もちろん、女騎士の決まり文句?「くっころ」もある。

 1巻の終わりで、謎のダークエルフが出てきたが、こんなオチなのか。それに聖剣さまのライバルかと思った「狂剣様」という女剣士。目つきが悪く、あれは戦闘狂の目だと言われていたが、実は極端な人見知り。聖剣様大好きでがんばって来たらしい。

 2巻目ではレオとフーリーの間は1巻よりも接近したような気が。この2巻ではレオとフーリーに友人が増えた感じかな。この巻も最後は敵らしき夢魔が登場して続きが気になる。まさか同じようなオチはないよね。

今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画5


・今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画
・マツモトケンゴ
・講談社

 ヒロインは、レオ・コルネリアという女騎士。騎士の家の一人娘として生まれ、小さいころから魔物を倒すために育てられた。人呼んで「無敗の聖剣」。体中戦いの傷だらけだが、結構可愛らしい。魅力は、腹筋、広背筋、大臀筋。なせか腹筋丸出しの鎧を着ている。

 そんな女騎士に、魔法使いフーリー・デントが恋をした。鍛え上げられた筋肉質の女性に萌える男子も、一定数いるのは事実。この漫画は、とにかく腹筋女子に萌える漫画だ。

 タイトルのように、これまで一度も女扱いされたことがない女騎士は、好きだと言われて内心嬉しいようだ。だんだんとフーリーのことが気になってくる。

 この作品を一言で言えばラブコメ。フーリーが妹といっしょにいるところを見て勘違いして腹を立てるのはお約束。きりっとした女騎士がどんどんポンコツぶりを発揮するようになるのがなんとも可愛らしくて面白い。

 それでも、最後には謎のダークエルフが出ており、予告には刺客も出てくるようなことが描かれていた。この後一体どう展開していくのだろう。

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オドの魔法学校4





 「幻想の紡ぎ手」と名高い、パトリシア・A・マキリップの「オドの魔法学校」(東京創元社)。疫病で両親を亡くし、弟にも、恋人にも去られたブレンダンは、オドと名乗る女巨人から、王都ケリオールにある彼女の魔法学校で、庭師になるよう頼まれる。

 実は、ブレンダンには、底知れぬ力があるようだ。しかし、本人は、そのことに無自覚である。一方、夜になると活気が出る繁華街、黄昏区。そこで、魔法とも手品とつかぬ芸を見せる、魔術師ティラミンと娘ミストラル。しかし、この国では、魔法は管理されており、未知の魔法を許可なく使うと違法となるのである。いったいティラミンは、魔法使いなのか、それとも単なる手品師なのか。

 黄昏区に、植物を探しに行ったブレンダンは、火事で取り残された女を救うため、夢中で魔法を使ってしまう。それをティラミンが魔法で元に戻したのだが、ブレンダンは混乱して、学校から逃げ出してしまった。このことが、体制側に、ブレンダンとティラミンに対する疑惑を抱かせるようになる。

 この作品は、現代にも通じる一つのアイロニーを投げかけているように思える。この国では、魔法は厳密に管理され、オドの魔法学校では、決まった魔法しか教えることは許されない。その管理教育度は、この学校を作ったオドさえ、学生に化けて入ってみたら、最初の週が終わらないうちに退学処分になるくらいである。現代の学校教育にもこのような面があるのではないだろうか。

 しかし、最後は、オドの登場ですべては収まるべき所にうまく収まってしむ。このあたりは、まるで水戸黄門が印籠を出したシーンを視るようである(笑)。魔法があたり前のように存在する世界の幻想的な物語。まさに、マキリップっらしい作品である。

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スーパーヒーローの秘密3

 魔法使いたちが、株式会社を作っていると言う変な世界を描いた「(株)魔法制作所」シリーズ第5段「スーパーヒーローの秘密」(シャンナ・スウェンドソン/今泉敦子:東京創元社)。


スーパーヒーローの秘密
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書評



 このシリーズのテーマは明快だ。すなわち、悪い魔法使いたちと良い魔法使いたちの戦いである。良い魔法使いたちは、(株)魔法制作所:MSI」という会社を、悪い魔法使いたちは、スペルワークスという会社に所属している。スペルワークスが何か魔法に関する悪だくみを、MSIが阻止すると言うのが基本的なストーリーだが、これに、主人公のケイティという女性とMSIの研究開発部理論魔術課の責任者であるオーウェンという魔法使いの恋愛を絡めて、面白さを増している。

 この作品では、スペルワークスは魔法を使って人を操り、様々な悪いことをさせながら、一方ではそれを防ぐ道具を販売するという商売人の風上にもおけないことをやっているのだが、その裏には、魔法界を支配しようするとんでもない野望が企まれていたのだ。オーウェンは、この企みに巻き込まれて、出生の秘密を暴かれるなど辛い立場に立ってしまう。そのオーウェンを叱咤激励しながら、事件の解決に向けて大活躍するのがケイティなのだが、この二人、結婚したら絶対「カカア殿下」になりそうだ。

 ところで、MSIのCEOというのがなんとあのマーリンである。アーサー王の物語に出てくる大魔法使いだ。でも、なぜか私の頭の中では、「ハリー・ポッター」のダンブルドアが動き回っている。ダンブルドアのモデルはマーリンだという噂もあるが、私の頭の中では、大魔法使い=ダンブルドアというパターン化が出来ているようだ。そう言えば、この作品もちょっと「ハリー・ポッター」を連想させるかもしれない。

 なお、この本は、「本が好き!」さまを通じて献本していただいたものです。お礼申し上げます。


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駆け出し魔法使いとケルトの黄昏4

 駆け出し魔法使いのニータとキットが活躍するシリーズ第4弾となる「駆け出し魔法使いとケルトの黄昏」(ダイアン・デュエイン/田村美佐子:東京創元社)。今度の舞台は古き神々の伝説の残る地、アイルランドである。


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書評



 このシリーズ、どの話も、基本的には「孤高なる者」という魔王のような存在と対決する話である。この「孤高なる者」は多くの分身を持っており、前作までには、「星の光を消す者」や「悪魔の蛇」として描かれているが、この巻ではケルト神話におけるアイルランド先住の魔物フォモール族の王で一つ目の巨人・魔眼バロルとして描かれている。バロルの視線を浴びたものは全て破壊されるという。もしバロルの眼が開いたら、アイルランドは灰になってしまう。バロルと戦うためには4つの宝、すなわち、剣、杯、石、槍が必要だ。そしてバロルを倒せるのはその中でも槍のみ。

 この槍を手に入れるのに大きな役割を果たしたのが、前作の「いさましいちびの駆け出し魔法使い」の主人公だったニータの妹のデリーン。相変わらずのはっちゃけぶりだったが、出て来たのは、この時だけだったのは少し残念だ。お気に入りのキャラクターなので、もっと活躍する場面があっても良いと思ったのだが。

 前3作とちょっと趣が違うのは、これまでは、主人公が中心となって、「孤高なる者」と戦っていたのだが、この巻では、魔法使いたちとバロル率いるフォモール族との全面対決といった風になっており、ニータもキットも魔法使いたちの一員として戦っている。もちろん、それなりに重要な役割は与えられているのだが、中心となってという感じではない。それでも、ケルト神話を下敷きとしたストーリーはファンタジックで楽しめる。

 ところでこの巻では、ニータはアイルランドの魔法使いの男の子にときめいていた。キットも別にやきもちを焼く風でも無かったので、二人はただの仕事上のパートナーという意識だったのか。

 なお、この本は、「本が好き!」さまを通じて献本していただいたものです。お礼申し上げます。


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○関連過去記事
駆け出し魔法使いとはじまりの本
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H23.3.16:読売新聞朝刊“読者のホンネ”に「カラスと髑髏―世界史の「闇」のとびらを開く」の100字書評掲載

H25.10.26発売の図書新聞(3132号、2013年11月2日号)に「泥棒は几帳面であるべし」の書評掲載

H26.6,28発売の図書新聞(3165号、2014年7月5日号)に、「市場主義のたそがれ―新自由主義の光と影」の書評掲載

H28.8頃より「シミルボン」への投稿開始

H29.7.4「彗星パンスペルミア」の書評が「新刊JP]に掲載

H29.10.19「ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者」の書評が「新刊JP」に掲載

H29.11.24「ペンギン・ハイウエィ」の書評が「新刊JP」に掲載

H29.12.26.「ニッポンの奇祭」の書評が「新刊JP」に掲載

H30.1.18.「問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール」の書評が「新刊JP」に掲載

H30.4.26.「メゾン刻の湯」の書評が「新刊JP」に掲載

H30.7.20.「極道ピンポン」の書評が「新刊JP」に掲載

H30.7.26.「シミルボン」にインタビュー記事掲載

2019.2.23.「本が好き!」×「書店フェア」で「あなたの街で本と出会う Vol.2」に「こころを彩る徒然草」のレビュー掲載

2019.04.28.【本が好き!×カドブン】コラボレビュー!第4回『皇室、小説、ふらふら鉄道のこと。』掲載
本が好き!免許皆伝レビュアー風竜胆
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