木蓮の陰から

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史上、最も成功を収めたゲーム機は?世代で見る売り上げの変遷

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個々のゲーム機の販売台数については簡単に知ることが出来るが、世代別となると見当たらない。自分の最初のゲーム機、そして一番熱くなっていた時期はどうだったのだろう。かつてのゲーマーも現在進行形のゲーマーも、等しく興味があるだろう。(原文はこちら)

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Charts, maps and infographics
Game on 
May 21st 2013, 13:58 by Economist.com

The most successful video-games consoles
史上、最も成功を収めたゲーム機は?世代で見る売り上げの変遷

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ビデオゲームは巨大産業だ。業界の規模は800億ドル(約8兆円)にものぼり、パソコンや携帯電話でもゲームは遊べるようになったが、依然として家庭用ゲーム機が大勢を占めている。

初期の代表的なゲーム機にマグナヴォックス・オデッセイがある。アタリ社の初期のヒット作「Pong」に先駆ける形で1972年に課程用として発売され、3年間で30万台を売り上げた。サウンド機能もないゲーム機としては大健闘といえるだろう。

ゲーム機の各「世代」(発売日が近い機種をまとめただけだが)毎に、売り上げ台数は着実に増えている。業界が一段と飛躍したのはソニーがプレイステーションを発売した1994年だ。ソニーのプレイステーションが画期的だったのは、そのターゲット層を子供ではなくゲームとともに育った20代の男性に絞ったところだ。後継機であるプレイステーション2は未だに史上最高の売り上げ台数を誇っている。

今日、業界は任天堂、ソニー、マイクロソフトによって三分されている。この三社が最後の新機種を発売してから7年が経った。そして三社とも、新しい機種をほぼ同時期に市場に投入する。任天堂はWii Uを2012年の11月に発売し、ソニーは2月に次期プレイステーション4の詳細を発表した。マイクロソフトは5月21日にXboxの最新機種を発表する。

しかし、対象となる市場は混沌としている。携帯電話やブラウザ、タブレット向けに開発されたゲームは急激に増えているが、据え置きゲーム機の売り上げは伸び悩んでいる。

 

魔法のキノコであの世紀のバイオリンを打ち負かす

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「現代科学でも解明不可能」という枕言葉が最もしっくり来る謎の一つにストラディヴァリウスがある。音色の秘密を巡って、木材、製法、ニス等さまざまな要因が取り上げられ検討されてきた。しかし、その議論にも終止符が打たれる日も近いのかもしれない。英Economist誌より、通常の木材を幻の名器に変身させる魔法の菌について。(原文はこちら


Violin-making
Magic mushrooms
Violins constructed from infected wood sound like those of Stradivari
Sep 22nd 2012 | from the print edition

数年前、フランシス・シュワルツェ博士(Francis Schwarze)はおかしなことに気付いた。ザンクト・ガレンにあるスイス連邦材料科学・技術研究所に籍を置くシュワルツェ博士にとっては、音が伝わるときカビに攻撃されて柔らかくなった材料より、固く密度の高い健康な木材の方が早く伝わることは当然のことだった。しかし、ある種の菌はこの速度を下げないことを発見した。その上それらの菌に冒された木材は、バイオリン製作者が望む音響特性を発揮した。博士は菌に冒された木材からバイオリンを作らせ、それらのバイオリンがストラディヴァリウスのように響くことを発見した。

博士は現在、自らが「mycowood(真菌木)」と名付けた木材を作るための、菌を使った木材の処理方法を標準化しようと試みている。博士の望みは、アントニオ・ストラディヴァリが17世紀後半から18世紀前半にかけて製作したバイオリンの暖かく豊かな音色を、真菌木を使うことによって現代の楽器に蘇らせることだ。

ストラディヴァリウスの魔法の秘密をめぐっては様々な説がある。素晴らしい職人技だけではなく、クレモナにあったストラディヴァリウス工房の職人たちは、様々な種類の木材、そして様々な化学的な処理を試したと思われている。工房が活発に生産を行っていた時期は、ヨーロッパが寒冷期に見舞われた1645年から1715年と一致している。長い冬と涼しい夏は樹木をゆっくりと均一に育てその堅さを作り出した。まさにバイオリンの原材料となる木材に求められるものだ。

ある種の菌で木材を処理することにより、同じような効果が得られる。シュワルツェ博士が見つけたのは、白腐れ病の一種であるフィシスポリヌス・ヴィトレウス(Physisporinus vitreus)と一般には「死んだ情婦の指」(Dead Moll’s Fingers)として知られているXylaria longipesだ。博士はこれらの菌を楽器のボディに使われる唐檜(とうひ)と裏板・側板・ネックに使われるセイヨウカジカエデに植えつけた。

フィシスポリヌスとXylariaの特徴は、樹木の細胞壁を完全に破壊するのではなく、少しずつ分解し薄くしてしまうことだ。そして、木材の弾力性を犠牲にすること無く、音の通過を遮らない固い枠組みを残す。菌が役目を果たした後に、繁殖を止めるガスを木材に噴射する。処理が施された木材は、二人の名バイオリン製作者マーティン・シュルスクとマイケル。ローンハイマーの手によって楽器へと姿を変える。
 
結果は成功だった。例えば、2009年にイギリスのバイオリン奏者マシュー・トゥルスラーによって行われた目隠しテストでは、同じ木からとれた処理を行った木材と行わなかった木材からそれぞれ作った二挺の新品のバイオリンと、1711年製のストラディヴァリウスの比較が行われた。専門家からなる審査員団と多くの聴衆は「真菌木」バイオリンをストラディヴァリウスだと判定した。

もちろん、音質は主観的な尺度であり、ストラディヴァリウスも個体によって音質は異なる。しかし音楽においては、主観的な体験こそが最も大切なのだ。クレモナの名人に追いつきあわよくば追い越すという、300年の長きにわたってバイオリン職人たちの前に立ちはだかっていた壁を、シュワルツツェ博士は越えることができたのかどうか。読者の皆さんは下記の音声ファイルを聴いて、自分で判断してみてはいかがだろう。

下の二つの音声ファイルによって、未処理のバイオリンと9ヶ月の菌処理を行ったバイオリンの音色の違いを聞くことができる。

http://www.economist.com/node/21563276 




蛍光ペンは時間の無駄:研究が明らかにした最も効率の高い学習方法

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古今東西、様々な勉強・学習方法が編み出されてきて、そして今も新たなテクニックが毎日のように生み出されている。そんな数多の勉強方法の効果は実際のところどうなのだろうか。米オハイオ州にあるケント州立大学の研究チームがこの疑問に答える。(原文はこちら


Education
Highlighting Is a Waste of Time: The Best and Worst Learning Techniques
By Annie Murphy Paul
Jan. 09, 2013

ハイライトは時間の無駄:ベストとワーストの学習テクニック

変化が早く情報が溢れる今日の我々の世界では、子供から大学生、社会人まで全員がよりよい学習方法を知っておく必要がある。しかし、私たちの殆どが、科学に裏打ちされた最も効果的な学習テクニックを使っていないという証拠がある。それどころか研究によると、私たちが普段行っている再読やハイライティングのような学習戦略は最も効果が見込めない方法だ。

これらのテクニックを評価した研究文献は数十年の期間に渡り、数千の論文にのぼる。普通の家庭や教師、経営者にとってこれらの文献を吟味することは、余りにも高くつくし複雑だ。幸運なことに、5人の優秀な心理学者がその仕事を行ってくれた。1月9日にケント州立大学のジョン・ダンロスキー教授が主査を勤める研究グループは、Association for Psychological Scienceに発表した包括的な報告書において、集められた実証結果に基づいて10の学習方法を詳細に検証し、それぞれに効用度の順位を付けた。報告の結論を簡単に紹介する。

最悪

非効果的な学習方法のトップに並ぶのがハイライトとアンダーラインだ。両者とも幅広く行われているが、研究によるとただ単にテキストを読む以上の効果は見込めないことが分かった。ハイライトが学習の邪魔になるという研究さえある。ハイライトすることにより、個々の箇所に注意を惹きつけてしまい、関連性を見出し推論を行うのを妨げる可能性があるからだ。同程度に効果が低いのが再読、これも普及している方法だが、より効果が見込める方法は他にいくつもある。最後に、まとめ、または文章中の要点を書き出すやり方は、方法を熟知した人にとっては効果的だが、勉強時間を費やすに値するもっとよい方法がある。著者によれば、ハイライト、アンダーライン、再読、まとめを全て「低効用」と評価している。

最高

おなじみのハイライトや再読などの方法にくらべて、最多の実証結果に裏付けられた学習方法は心理学の研究室の外ではあまり知られていない。分散学習(distributed practice)を例にとってみよう。この方法は、勉強のセッションを一回のマラソンで行うのではなく、複数回に分散させるやり方だ。開始直前に情報を詰め込めば、テストや会議をやり過ごせるかもしれないが、あっという間に覚えたことは記憶から消えて無くなる。それよりも、間隔を置いて教材に触れるほうがはるかに効果的だ。そして、より長い期間―二週間でも二年でも―に渡って情報を記憶したいのならば、、間隔はより長く空けた方が良い。

次に著者が強く薦める学習方法は模擬試験だ。そう、試験を増やすのだが、目的は成績をつけるためではない。研究によれば情報を思い出そうとする単純な行為は、知識を強化し将来に思い出す際に効果を発揮する。模擬試験は―堅牢な実証結果よる裏付けがあるにも関わらず―それほど一般的な戦略ではないが、この利益を享受できる親しみ深いアプローチがある。それはフラッシュカードだ。そして現在では、デジタルのフラッシュカードが、QuizletやStudyBlue、FlashCardMachineなどのアプリで利用できる。非連続学習(または分散学習)や模擬試験の両方に対して、著者は「高効用」の評価を与えている。

その他

ダンロスキーと彼の同僚によって評価された残りのテクニックは、中くらい―無益ではないが特に効果的でもない―に位置する。これらに含まれるのは以下の方法だ。精神的イメージ、すなわち文章の記憶を助ける絵の利用(これは時間がかかり、文章そのものがイメージにつながりやすい場合にしか機能しない)、精緻な質問、すなわち読みながら自分に「なぜ」を問いかける(これは、あなたの袖にまとわりついてひっぱってくる4歳児のようにうとましい)、自己解説、すなわち受動的に通読するのではなく、自分で自分に対して文章を詳細に説明する(効果は説明の完成度と正確性による)、交互学習、すなわち違う種類の問題を混ぜ合わせる(これが役に立つという実証結果は、運動訓練の習得の他にあまりない)、そして最後に語彙想起、すなわち通常は外国語の新しい語彙を似たような音韻の英語と関連付ける―例えばフランス語の鍵「la clef」を覚える際に、a key on top of a cliff(崖の上の鍵)を思い浮かべる(一つの単語を覚えるにしては大仕事だ)。

これら全てのテクニックが「中」から「低」効用であるとダンロスキーらによって評価されている理由は、薦められるに値する十分な実証結果が存在しないか、あまり有効な時間の使い方ではないからだ。学習の間隔を置いてハイライト用のマーカーを捨ててフラッシュカードにとりかかる方がはるかに良い、と著者は言う。

 

あの人は今?IBMのワトソンは新米医師として活躍していた

最近、日経新聞でも取り上げらていたようだが、IBM社製のスーパーコンピューター「ワトソン」の近況を報告している英Economist誌の記事を紹介する。(原文はこちら

 

Computer-aided medicine
Doctor Watson
Feb 14th 2013, 16:10 by T.C

IBMのプログラム「ワトソン」がアメリカのクイズ番組「Jeopardy!」で二人のグランド・チャンピオンを破り、多くの視聴者の関心を惹きつけたのは二年前のことだ。見事な活躍だった。チェスなどのゲームに限ればコンピューターは人間に対して既に優位に立っていた。1997年に、これもまたIBM社が生み出したDeep Blueが、世界チャンピオンとして君臨していたGarry Kasparov氏を負かしたのは有名な出来事だ。しかし「Jeopardy!」で必要とされる能力は、莫大な量の知識を用いて、時には韻を踏んだりする間接的なヒントから正解を導き出すといったものだ。厄介なことはそれだけではない。この番組の有名なフォーマットとして、ヒントそれ自体は答えのかたちをとっており、回答者はその答えの問いを回答するのだ。

しかしIBMが温めていた計画は、このスーパーコンピューターがクイズ番組で人間を負かすより壮大なものだった。2月8日にその一端を、IBMは発表した。アメリカのチャリティ団体であるメモリアル・スローン=ケッタリング・キャンサー・センター(Memorial Sloan-Kettering Cancer Centre)と医療保険会社のウェルポイント社(Wellpoint)とともに、このシステムを癌研究に活用し、二箇所の臨床施設で試験運用を始める。ワトソンが期待される役割は、医学に関する最先端の知識を学び、取り込み続けることによって、医師の「義脳」となることだ。

ワトソンの真の凄さは人間を打ち負かす事それ自体ではなく、それを行う方法にある。コンピューター向けではない、人間の利用を前提として生産される大量のデータを、コンピューター科学者は非構造データと呼ぶ。ワトソンは、そのような非構造データから「意味」を抽出することができる。「Jeopardy!」での勝負にさきがけて、ワトソンは辞書、過去の新聞記事のアーカイブ、英語の語彙データベース、ウィキペディアの全内容などを取り込んだ。これらの内容からワトソンは概念の関係性を抽出し、暗喩や直喩、韻にも通じ、番組の出すヒントにも対応できるようになった。

この人間向けの情報を処理する能力が医師の助けになることをIBMは願っている。医学の研究の成果量は膨大で、しかも増え続けている。ある推定では、医師が最先端の研究に追いつくためには、週に160時間を論文の研究にあてなければならず、睡眠・仕事・および人生に必要なあらゆることは残りの8時間で済ませなければならない。幸いにも、ワトソンは睡眠を必要としない。

ワトソンに関するIBMの究極のゴールは、――またはワトソンの行う計算処理はインターネット経由で行われているので ユーザー端末と言い換えてもよい――患者のカルテを、医学論文から得られた情報や治療のガイドラインなどと比較・検討することだ。そして複数の治療方法のオプションを提示し、見込まれる効果に応じたランク付けを行う。また、もし患者が参加できる治験があれば、ワトソンはそれ提案する場合もある。

ワトソンの行う推奨は全て医学論文のデータに基づいており、人間の医師が指示すれば、どのようにしてその結論に至ったのかを、元のデータにさかのぼって ワトソンは説明する。もし医師が同意しなければ、または何らかの制限を加えたい場合、マイクを通じてワトソンに命じることが出来る。だが今は、計画としてはワトソンを「utilisation management」として使うことになっている。これはアメリカのヘルスケア業界用語で、医学知識を基にどの治療が適切か、そして保険会社から支払いを受けられるかどうかを決定する仕組みだ。

医師が自らの専門分野における最新の研究に通じるのは素晴らしいアイディアに聞こえる。そして、これは簡単に応用できる。大量の自然言語データを処理可能なコンピュータは法律、政治、学問の分野においてもその能力を発揮するのは明らかだ。しかし、保険が支払われるかどうかの決定にコンピュータが関与することについては、すでに患者の間から不満の声が上がっているが、ワトソンのその圧倒的に得意な分野なだけに、このような意見が考慮される見込みはないだろう。この電気仕掛けのうんざりするほどの優等生に対して、医師がどのような反応を示すかはまだこれからだ。ワトソンが人間による医療に取って代わる可能性については誰も言及していないものの、これは法律職、ジャナーリズムに次いで、今まで我々人間にしかできないと思われていた類のホワイトカラー職にコンピューターが侵食してきた最新の事例であることは間違いない。

Roger Ebert、ロジャー・イーバートによる「シュガーマン 奇跡に愛された男」レビュー

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2012年度アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した、マリク・ベンジェルール氏による謎の歌手「シュガーマン」の足跡を辿った作品。ロジャー・イーバート(エバート)氏によるレビュー。(原文はこちら

『シュガーマン 奇跡に愛された男』(Searching for Sugar Man)
ロジャー・イーバート
2012年8月8日
評価:★★★★(4.0)

その存在が必要とされるがゆえ存在する。そんな物語があるのではないだろうか。「シュガーマン」は、デトロイト出身の才能豊かなシンガーソングライターの謎めいた存在を描いた作品だ。長髪と濃いサングラスで顔を半分隠し、フォーク・ミュージック・バーで観客に背を向けて歌った。彼の名前はシクスト・ロドリゲス。

ロドリゲスの才能は素晴らしく、評判や大きなファンの基盤無しにSussexとA&R Recordsと二枚のアルバムを出す契約を結んだ。最初のアルバム「Cold Fact」はビルボード誌のレビューで、滅多に与えられない四つ星を獲得した。しかし、このアルバムも二枚目の「Coming from Reality」も売り上げは芳しくなく、契約は打ち切られ、物語はそこで終るように見えた。

それ以降ロドリゲスから何の音沙汰もなかった。しかし、彼のアルバムは数年をかけて地球を半周し、南アフリカ・ケープタウンに辿り着いた。そこで海賊版が人づてに伝わり、彼の歌はアパルトヘイト抵抗運動のアンセムになった。インディー・レコード店のオーナースティーブン・シーガーマンがアルバムを再発売すると飛ぶように売れた。ファーストアルバムの売り上げ50万枚は、南アフリカではビートルズやエルビス・プレスリーに匹敵する。

スウェーデン人監督のマリク・ベンジェルールによるこのドキュメンタリーはデトロイトとケープタウンの間を行き来し、ロドリゲスが当時もたらしたインパクトについてライアン・マランなどの著名な南アフリカ人に話を聞く。しかし、シュガーマン本人はどこにいるのだろう。分かることは何も無い。噂では、彼は死んでいるという。自ら命を絶った。ステージ上で銃を用いて、または焼身自殺。このような説を裏付けるような証拠は全く存在しない。もしあれば、そのセンセーショナルさに気づかれずに済む訳がない。情報が無い中で、謎だけが膨らんでいく。その音楽だけによって存在を知られる、そして顔さえもはっきりしないような男の。

インターネットの発展により、シーガーマンによるロドリゲスの捜索の道が開けた(印税はA&M Recordsに支払われてた)。シーガーマン自身も、ロドリゲスの歌の題名にちなんで「シュガーマン」と呼ばれるようになった。映画の中で、彼はインディペンデント音楽シーンの頼れる一人として存在感を示す。いつ行っても店に居て、自分が信じる音楽を支え、それに耳を傾ける。そして福音を広める。ロドリゲスの場合、福音はすでに南アフリカ中にひとりでに、歌の力によって広まっていた。

ネット上にロドリゲスに関する記述は存在しなかった。シーガーマンはロドリゲスを探すためのウェブサイトを開いた。1990年代後半に、ウェブサイトにコメントが寄せられた―それはロドリゲス本人からではなかったが、ある情報を持っている人からだった。この作品について全く知らない人がいる可能性を考慮して、結末は明かさない。ただ、それは奇跡的かつ感動的である、とだけ言っておこう。

捜索の過程に観客も巻き込まれて行く。、記録フィルムによって描かれるのは、時を経るに従い失望が募る探索をシーガーマンとベジェルールの両者が続ける様子だ。ロドリゲスについて遂につかんだ情報によってたどり着くのは、世俗の聖者、真の善人だ。その音楽は、神の祝福を受けた彼の内面、在り方を映し出したものだった。あなたがこの作品を観られることを望む。あなたにはその資格がある。そして、そう、この物語が存在するのは私たちが必要とするからなのだ。

「シュガーマン」ロドリゲスが発表した2枚のアルバム

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