木蓮の陰から

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Scorecasting

Scorecasting: Pitch f/xと誤判定

第一章は審判が判定を誤ってしまう原因について詳しく考察している。中でも図解もあって分かりやすいMLBのケースを紹介したいと思う。

Scorecastingの概要
Scorecastingの目次

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MLB.comでは2007年から球場にカメラを取り付け、全ての投球のコース、スピード、動き、球種を一球一球リアルタイムで追うPitch f/xというシステムを導入した。この200万を超える投球のうちの115万のアンパイアの判定があった投球(残りは85万はバットに当たった)を検証したところ、ストライクとボールのミスジャッジは14.4%だった。


下の図はストライクゾーンが3ボールと2ストライクの時、どう変化するかについて。内側の斜線の円が2ストライク時(狭い)、3ボールだと外側の黒い縁の部分までストライクとカウントされる。長方形はルールで定められている実際のストライクゾーン。

p016_acual_strike_zone_for_three-ball_versus_two-strike_counts






































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Scorecasting: 目次

Scorecastingを更に二章まで読み進める。メモを取りながら読んでいるのでなかなか進まないが、ある程度たまったら内容をまとめたいと思う。

 

一般的に英語の本はパラグラフ構成・論理構成がしっかりしているので、読みやすくまた頭に入りやすい。メモも取りやすく内容のまとめも作りやすいので、記録に残しやすくそのお陰で記憶にも長く残る。この類の良書の書き手というのは対象の専門知識を持っているだけでなく、文章のプロでもあるのだな、ということを強く感じる。

 

私が大学で論文の書き方を学んだとき一番印象に残り、また現在においても役立っていることは、最初にアウトラインをしっかりと書く、ということだ。非常に定型的なイントロダクション、本文、結論から成る三部構成をベースに各パートのバランスを取りながら展開・発展させていく。完成したアウトラインは目次となり、何よりも簡潔かつ的確に内容を表すものとなる。

 

というわけで、本日は目次を紹介。

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Scorecasting: The Hidden Influences Behind How Sports Are Played and Games Are WonScorecasting: The Hidden Influences Behind How Sports Are Played and Games Are Won
著者:Tobias Moskowitz
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Scorecasting

気になっていた「Scorecasting」、取り寄せて読み始めたら、やはり面白い。最初の一章を読み終えたばかりだが(30ページ程)豊富な実例と、確かな論理構成でグイグイ引き込まれる。内容はまさに、「ヤバい経済学:スポーツ版」だ。

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