magnum0081: マイトラウマ映画「妖怪ハンターヒルコ」視聴。今見たらたいしたことないだろうと思いきや、やはり気持ち悪さは健在だった。どんな醜悪なモンスターより何より一番怖いのは人間だよねっていうのを再認識させられる。ベースとなる作品はあるんだけどその中に妖怪ハンターの別の作品の要素も入ってるね。
諸星大二郎原作、沢田研二主演、塚本晋也監督。
この3人の名前が並んだだけで胸がワキワキするあなたはきっと30代以上。
この3人の各分野のスターが結集し1991年に公開されたのがこの「妖怪ハンター ヒルコ」である。
タイトルをそのまま受け取るとヒルコっていう人、もしくは団体が妖怪退治をする作品のように思われがちだが、このヒルコというのが本作品に登場する、いわゆる「敵」である。
また妖怪ハンターとは沢田研二が演じる本作の主人公・稗田礼二郎が登場する作品群のシリーズ名である。
ちなみにこの諸星大二郎の描く漫画の稗田礼二郎とこの作品に登場する沢田研二の稗田礼二郎は全くと言っていいほどイメージが異なる。
そもそもは原作漫画内で“稗田がちょっと沢田研二に似ている”という描写があったことから沢田研二がキャスティングされたと見て間違いない。
しかし、おそらくは当時アイドル的歌手だった沢田研二と重ねていると思われるので91年当時ではいい年になっている沢田研二を稗田と重ねるのはちょっと無理があるように思う。
性格にしても原作の稗田は常に冷静で憮然とした態度で怪異に挑んでいるのに対し、本作の稗田は気弱で逃げ腰。おまけに“妖怪レーダー”などのおかしな発明まで作ってしまうという変人ぶり。もはや別人としか思えない。
しかし、それはそれで楽しめる内容になっているのは間違いないので別物として楽しむのがいいと思う。
内容に関しては妖怪ハンターシリーズの「黒い探求者」をベースに「赤い唇」の人物を登場させたりとファンならニヤリとしてしまう要素が含まれている。アレンジも結構されていて原型から遠くなっていると思いがちだが大筋では原作通りであり安心して見られる。
もしこの「妖怪ハンター ヒルコ」を見る機会があれば一緒に諸星作品にも触れてみることをお薦めしたい。
・・・まあ、前置きはこの辺で。
僕が何を伝えたかったのか。
ここからが本題です。
つーか、声を大にして言います。
ここからは非常に衝撃的な画像が含まれます、閲覧には十分注意してください。