孫三郎

美術、骨董、映畫、文學、グルメ、 歴史ならびに身辺雜記

望郷

21世紀美術館






21世紀美術館


























 3年半ぶりに、金沢を訪れました。

 やっぱり、金沢はいいですね。

 空気が穏やかで、時間がゆるやかに流れているような気がします。

 和服姿の女性が多く、人々がゆっくり歩いています。

 景気が良いはずはないのに、生活に余裕があるように見えます。

 生活の仕方、人生にたいする考え方が、東京なんかとは違うんでしょうね。

 自転車を借りて浅野川べりの小道を走っていたら、次のような門標を発見しました。

 「行不由径

 <行くに径(近道や裏道)に由(よ)らず>と読むのでしょうか。

 論語に出てくる言葉で、<道を行くなら小道を通らない。堂々と表通りの大道を歩む>

 という意味のようです。

 間口一間半くらいの小奇麗な邸で、耳を澄ますと、水琴窟の音が間歇的に響いていました。

 優雅ですねえ。


 「金沢21世紀美術館」へ行ってみて驚きました。

 兼六園のすぐ下にあり、私の母校(中学校)の跡地でした。

 美術館のレストランで、小さな結婚披露パーティが開かれていました。

 ウェディング姿の花嫁は、ほっそりした美しい女性でした。

 美しい女といえば、香林坊ですれ違った和服姿の若い女性は、息を呑むほどあでやかで品の良い女性でした。

 美しいというだけでなく、上品というのが味噌です。

 今回、私をエスコートしてくれた親戚の未亡人は、美人ではないけれど、女性として成長していました。

 金沢は麗人の産地でもあります。


 若い頃は、金沢のゆるやかな時間の流れが物足りなく、活気のある都会へ飛び出しました。

 しかし、この歳になってみて思うことは、小金を持ち、気心の知れた人たちに囲まれ、穏やかな毎日を過ごすことが、人生の極意ではないかということです。

 自分を活かせるささやかな仕事があるなら、金沢で余生を送りたいですね。

 ただし、小さい頃に肺炎で生死の境をさまよった身としては、雪が多く湿度の高い気候は難敵で、半分腰が引けているのも事実です。

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