孫さんのあれこれ雑記

孫右衛門運営、「郷愁小路」シリーズ 一番アウトサイドに位置するこちらまで ようこそおいでくださいました。 郷愁小路本編で受けるイメージとは 随分違うと思いますが、 むしろこれが私の本来の姿に近いと思います。 こちらでは、古い町並の話は一切なしにします。 私の興味あるさまざまなことを取扱います。

カテゴリ: 地理・地名など

鉄道紀行作家の宮脇俊三氏が書き記した一節を、最近ふと思い起こした。どの本かは思い出せないが、
『福岡市の代表駅は「博多」である。だから、福岡は知らないが、博多なら良く知っているという気がしている』
というものだ。

このくだりを眼にして私も共感したから頭に残っていたのだろうが、実感するところだ。
いくつか例を挙げると、

・・・私が新社会人時代の数年を過したのは山口県の徳山だった。その後周辺市町合併で周南市という市名に変った。だから、人から徳山といわれると昔住んでいましたよと即座に反応したくなるが、周南市といわれると何だか別の町のように感じる。受け答えも多分、ああそうなんですか、で終わってしまう。

・・・岐阜県の古川や、秋田県の角館など、詳細に歩いたことのある町は、印象的に古川、角館という地名の認識以外にない。飛騨市?仙北市?などといわれても・・。岐阜、秋田のあの辺りという感覚しかない。

私は小中学生の頃地図を見るのが好きで、その頃既に全国の多くの市町村名を覚えてしまっていたので、今でも国内の地名知識はその頃のものがベースになっているからだろう。

それに私、どうも変化そして新しいものにどうしてもまず抵抗感を覚えてしまう傾向があるようだから、尚更だ。

多くの人にとっては、そんなことはそれほど気にもならないことなのかもしれない。地理地名に疎い人の方が、かえってすんなりと受け入れてしまうものかもしれない。

地理地名への強さが、私の数少ない自慢できる項目?だったはずなのに、それすら揺らいでいるような気がしている。

私が今の古い町並探訪の趣味に至ったもともとの経緯は、地理ファンというか地図ファンであったことである。小学校の頃には既に全国の都道府県名とその位置、県庁所在地くらいは覚えていたし、祖父が持っていた時刻表をよく読んだ影響で鉄道網にも興味を持っていた。
その後中学3年の夏休みに但馬海岸方面への一人旅に初めて出かけたのをきっかけに、しばらくは鉄道旅行を頻繁に行っていた。ローカル線に乗っていて地方の味わい深さを感じるに至って、それを追求するうちに古い町並になったというわけだ。

地理的関心は世界にも及んでいて、社会科の世界地図を見るうちにほとんどの国名と首都を覚えてしまったのだが、実際大学受験の時もそれが大いに役立ち、地理科目の高得点、ついで得意だった英語(ただし受験英語のみ)によって希望校に合格できた。

しかし、最近それが大きく揺らいでいる。国内では相次ぐ自治体の合併で新地名が続出したこと。ただしこれについては私はいまだに受入れがたい部分があり、あえて覚えようともしないのだが、それが世界にも言えることが最近分かり愕然とした。

社会人になって、しばらく旅行会社に勤務していた私は、航空便の手配を担当した時期もあって、最近時折ウィキペディアで世界の航空会社や空港を検索しては懐かしんでいる。ロンドン・ヒースロー空港の空港コードはLHR、シンガポール航空のコードはSQ・・など。
そ んな中でトルコ航空の路線網の充実さに改めて驚いたりしているうちに、その寄港地に聞きなれない国名地名が次々現れてくる。タ・タ・・タタールスタン?ウ ズベキスタン?旧ロシア・ソ連の共和国が独立したのだろうが、首都もそのとき改名されたらしく全く聞き覚えない。東欧の諸国その他にもそういったところが 多数ある。

これではいかんと、初めて世界地図というものを購入した。単なる地図帳ではなく文化面、社会面、経済面などさまざまなデータから世界を見た資料も満載で、地理感覚を取り戻すには絶好の一冊であり、また読み物としてもとても面白い。

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