気象・季節の話題

2017年06月24日

梅雨は敬遠されるべき時季か?

20部屋はあると思われる老舗の温泉旅館に、客はたった4人。
「連休はもちろん、5月中はお客さんが多かったのですが、6月になると途端に少なくなった」とのこと。

前回記事の旅館での状況。

やはり、「6月は雨が降る」というイメージが根強いことが、その大きな原因だろう。旅館の方も言われていた。
実際、今日の天気図を見ても日本列島の南岸に沿って長々と梅雨前線が描かれており、これを見ただけでもう一切の活動意欲を削がれるみたいな感触にはなる。

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(気象庁HPより)

しかし、わたしは梅雨の後に猛暑の日々が待っていることを思うと、6月に祝日がないことに不満すら感じる。
梅雨の後半は蒸し暑い日も増えてくるし、もちろん快適な時期ではない。しかし暑いのが嫌いな私は、真夏の猛暑の時期よりはまだ良いという思いだ。災害級の大雨さえなければ、梅雨もまた可なりと、この時期常に思っている。
それに梅雨というと、それこそ連日雨に降り込められるという印象を持たれがちだが、実際は雨の降っている時間の割合は少ないものだ。晴れの日の少ないのは確かとはいえ、じっと耐えてこの雨の時期の過ぎるのを待つといった思いを抱いたことは、私の記憶する限りは余りない。
梅雨は四季の気候の変移のなかで、マイナスイメージの象徴のようではあるが、メリットに眼を向けると、何だかもったいない。
冒頭に触れたように、旅を例に挙げても旅館をはじめ各所は空いている。サービスの質も高くなる。

盛夏の盆休みなどに汗と雑踏に紛れるよりは、よほどストレスは溜らない。

mago_emon at 21:00|PermalinkComments(0)

2016年11月20日

紅葉は過ぎ去る時の速さの象徴?

普段、樹木や草花など余り関心を向ける事は正直少ない私も、秋は多少例外がある。
初秋の彼岸花、その後の金木犀の香り、そして晩秋の紅葉だ。

紅葉に関しては、ほぼ毎年定点観測的に足を向けている場所がある。今日そこに行ってきた。

毎年同じようなものだろうと思われるかもしれないが、紅葉の状態は毎年異なっていて、秋になってからの気温や降水量の条件によって随分違ってくる。実際、昨年は色づき始めたかと思うと落葉し、見頃がなかったようだが、今日は堪能することが出来た。

その一方、去年に比べて、何年前よりはと思いをめぐらせるうちに、いとも簡単に1年、そして数年が過ぎ去るものと思い知らされて愕然とする。

紅葉が終われば冬枯れになる。
1年の終り、時の経過の速さを感じるものとしては象徴的なものだから、もしかすると、やがては忌まわしきものと感じるようになってしまうのだろうか。

しかし、そんなことはないだろう。なぜなら紅葉はそんな感慨を抱く前に、まずは美しいからだ。そしてその美しさの質は、色んな条件により左右される繊細なものだ。
その奥ゆかしゆえに毎年定点観測せずには居られないのだろう。

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mago_emon at 22:24|PermalinkComments(0)

2016年09月19日

台風であること、そして上陸するかどうか

現在台風16号が九州南部に向けて接近中で、今日のトップニュースはこの話題だ。

上陸が予想されるものとしては今シーズンでは最も勢力が強く、影響が大きくなりそうなので、接近・上陸が予想される地方の方は厳重な警戒をしていただきたい。

そう云いながら、こういうときいつも感じることがある。主に二つだ。

台風が本土に接近してくると、上陸するかどうかが一番の関心事となり、その確率の高い地域にレポーターが続々と向い、ヘルメットを装着し危険を冒して中継をするという姿が映し出されることになる。
この段階になると、台風の勢力などは度外視され、上陸の可能性があるかどうかでニュースでの取り上げ方が大きく違ってくる。弱い台風でもいざ上陸の可能性があるとなると、その取り扱い方は大変なものである。大騒ぎである。

上陸するかどうかというのが、そんなに重要なことなのだろうか?

台風の中心が陸上に上がってしまえば、台風のエネルギー源である水蒸気の供給が少なくなり、台風は衰弱する。
むしろ海上をそのまま進んだ方が被害が大きくなる場合もあるともいえるのだ。

後一つは、台風であるということに滑稽なほど過敏なこと。「台風は熱帯低気圧となった」といういいまわしを聞くと思うが、そうなると一気に気象情報はトーンダウンする。
台風と熱帯低気圧は性質は全く同じもので、熱帯低気圧のうち中心付近の最大風速がある一定の基準以上のものを台風と言うだけだ。「熱帯低気圧」でも発達した雨雲を持ち大雨をもたらすことも少なくない。

また「温帯低気圧」に変ったと報道される事もあるが、この場合も同様に安心してください的な予報になる。
ただこれは低気圧としての構造が変ったことを示す。熱帯低気圧は暖湿気の塊で水蒸気の供給により発達するが、温帯低気圧は、暖気と寒気のぶつかり合いで発達する。なので温帯低気圧になると、寒気に触れることにより再発達することがある。
しかも、同じ中心気圧の場合、熱帯低気圧よりも温帯低気圧の方が強風の範囲が拡大するため、より荒天に注意しなくてはならない。また、前線を伴って広い範囲に大雨をもたらす事もある。

災害を未然に防ぐために注意喚起をすることは大切だ。台風関連の場合、その切り札が台風、上陸という単語なのだろうけど、そればかりに捉われた予報や報道を行うと、それに隠された危険に足をすくわれることもあることを、一言添えておきたい。

とはいえ、今はさしあたり目前に接近した16号に対しての万全の対策を・・。


mago_emon at 21:07|PermalinkComments(0)

2015年11月15日

奥ゆかしくも気まぐれな紅葉

上は2013年、下は今年の、ほぼ同じ位置から撮影した紅葉の画像である。

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もちろん、光線状態など撮影条件の違いはあると思う。
しかし、2013年をはじめ、条件の整ったときのこの場所の紅葉は本当に見事なものだ。

私はほぼ毎年ここに紅葉を見に出向く。手ごろな場所にあるからだが、そのことで紅葉をベストの状態で見ることの難しさを実感している。
今年は、今月に入って異常な高温が続いているものの、10月前半や下旬~11月頭に朝晩の冷え込みを受けているので、今年は鮮やかな紅葉が見られると思っていた。
でも話によると、10月の降水量が非常に少なかったことで葉に水分が少なく、紅葉が始まる(葉への養分の供給が止まる)と同時に落葉してしまうのだと。
事実、この写真をみても紅葉している樹は見頃を過ぎたようになっている一方、まだ青葉も目立つ。

木々から感じられる季節の風景として、春の桜と晩秋の紅葉が双璧といったところだろうが、私は後者により魅力を感じる。
春の訪れを象徴する華やかな桜は、気持が浮き立つものである。しかしそれよりも、散り行くものの美しさを感じ、奥ゆかしい紅葉の方が好きだ。
古い町並にも共通するものがあるからだろうか。

桜の花は、気温などの条件で開花や見頃が前後することはあっても、必ず満開の見頃がある。
ピークの時に立ち会うことが出来れば、毎年満開の見応えある姿を眼にすることが出来る。

ところが紅葉はそうではない。
初秋に長雨が続けばくすんで鮮やかでなくなる。逆の場合も今年のように上手く持ってくれない。
さらに訪ねたときの天候、時間帯にも左右される。

紅葉は、その年の秋の気候条件の成果が表れるわけである。一つとして同じ年はない。鮮やかでないからと言って、落胆する事もない。同じ場所を定点観測していることで、奥ゆかしくも気まぐれなものなのだと、紅葉とはそういうものだ、と思えるようになった。

華やかなものよりも奥ゆかしいもの、それも出会えるかそのときになってみないとわからないもの。だたそれに接したときの感銘は代えがたいものがある。
私が一番好きな季節の風景であることは間違いない。


mago_emon at 22:19|PermalinkComments(0)

2015年08月20日

災害の予測は難しい

昨年の8月19日の夜、私は人に誘われ店で飲み食いしていたところ、外から大きな雨音が聞こえた。
それから間を空けずして、店内が時折一時的に停電した。雷鳴も聞こえた。
その時は一旦収まり、帰宅したのだが、翌朝テレビをつけた私は愕然とした。
市内北部の丘陵に接する住宅地が、泥流に呑み込まれているではないか。
広島市北部で発生した未曾有の土砂災害の日である。

当日、大気が不安定で局地的な雨や雷雨の予報は出ていたように思う。
ただ、このような大きな災害につながる集中豪雨は想定されていなかった。
暖かく湿った気流が一点で合流して、山脈のように積乱雲が連続して流れ込んだのだそうだ。

天気図や上空の気流の流れなどから、おおよその天気傾向は予報できても、このような局地的な激しい現象については現在のところ予報技術の限界がある。
そうしたものをカバーするのは、個々の用心する心はもちろんだが、その土地に古くから根ざした災害の言い伝えなども役立つものである。地名からでもそれが読み取れ、この土砂災害発生箇所でもそれをにおわす地名が残存していたと聞く。

繰返すが災害の予測は、難しいものがある。

今年春には、箱根地区で火山活動が活発になったことで一部地域に入山規制が敷かれた。
幸い、今のところは大きな被害を伴う事態にはなっていないが、メディアでも大袈裟に報道されたこともあり、風評被害に遭っただけとの考えもある。
しかし、大規模な災害が発生していたら、どうなっていただろうか。

折しも、桜島でも大規模な噴火の可能性のある変状が観測され、一部の住民に避難勧告が出されている。
それから数日経過しているが現在のところ大噴火は発生していない。これも、このまま日時が過ぎると、騒がれただけ損だった、迷惑事のように考えられるのだろうか。
結果的に目立った被害が生じなくても、万一住民の生活を脅かすほどの災害が発生した場合とを天秤にかければ、どちらが良いといえるだろうか。
予測されている災害は、それだけでまだ幸いといえるのではないだろうか。

身近なところで発生した災害から1年ということで、そのようなことを考えていた。

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昨年の土砂災害時に出現した「たる募金」


mago_emon at 22:51|PermalinkComments(0)