2020年06月

2020年06月09日

深呼吸 「息」と「生き」

こんにちは。金曜・日曜日担当カウンセラーの寺上です。
今、日本は、いや世界は新型コロナウィルス感染の話題でいっぱいですね。

日々溢れる情報も錯綜し混乱と不安を感じている方も少なくないと思います。
自粛や過剰な防衛反応。ストレスが蔓延している社会。

こんな時こそ自分に戻り、軸を自分に戻していきたいものです。

デイケアの瞑想会プログラムやカウンセリングの中でも話すことですが、
私たちは生まれてから今に至るまで常に呼吸をし続けています。

起きて活動している時はもちろんのこと、寝ている時も、時に気を失っている時にでも
止まることなく「呼吸」は続けられています。

自分の意志でなく無意識で行っている生命活動。

走ったりして酸素がより必要なときには呼吸量を増やしたり、無意識に調整してくれています。

呼吸は怒りや恐怖、不安が強い興奮状態にあるときは浅く、
リラックスしたり緩んでいる時、落ち着いている時には深くあるもの。

気持ちや感情は触れることができないため、コントロールすることは難しいのですが、
カラダは自分の意志である程度コントロールできるものです。

コントロールできるといっても「胃液の量を倍出してみよう」とか
「よーし、今から髪を5㎝のばすぞ!」とかは無理ですが、
呼吸は自らの意志で早くすることもできたり、ゆっくりと遅くすることもできます。

私たちのカラダと心(気持ち)は密接につながっています。
緊張している時に「深呼吸して落ち着きましょう」なんてドラマや漫画などでもよくある(?)セリフですよね。
これはベタかもしれませんが有効なものです。

緊張している=呼吸が浅い
落ち着いている状態=呼吸が深い

のならば

呼吸が浅い状態を、深い状態へと変化させることで
気持ちも落ち着いている状態へと変化するのです。

私たちは生きている間「息」をしています。
ドラマなどでも仏さんを見て刑事さんが「む…もう息がない。。。」と表現するように

息がない=生きていない

ということなのです。

息・生き(る)
どちらもおなじ「音」です。
日本語は同じ音(おん)で構成されている言葉には関係性があるものが多いもの。

私たちが「息」を意識するということは「生きる」「生きている」ということを意識するということ。
いつも無意識に行ってくれている呼吸を意識することでカラダへの、命への感謝が湧きあがってくるかもしれません。

息という漢字を見てみると
「自」+「心」でできています。
息には自分の心が現れているのです。

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自分の呼吸状態に意識を向け、浅くなっている時には深い深呼吸をして落ち着いてみましょう。

手を天に伸ばし背伸びをしながら息を吸い、ゆっくり手を下しながら息を吐く。
何度も何度も(1~3分くらい)深呼吸して整えていく。

心が落ちついたら、今できること、今あるものに意識を向き悩み事から抜け出すヒントがうまれてくるかもしれません。
そうでなくても不安や緊張から解放され緩んだ時間を過ごせるのは素敵なことです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。


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