町田まごころクリニック 院長日記

  町田市の心療内科・神経科・精神科・メンタルクリニック 町田まごころクリニック院長 鹿島直之のブログです

町田まごころクリニックは小田急線、JR線町田駅より徒歩8分、町田市民ホールの斜め向かいにある心療内科・精神科です。
うつ病、パニック障害、不安障害、統合失調症、認知症などのこころの病気や問題に対する治療と相談を行います。

ご予約・お問合せはお電話で 042-851-7824  http://magokoro-clinic.info/

生命の贈り物

 

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今回は生命の贈り物、ということについてお伝えしたいと思います。上はベッドに投げ出してあったノートパソコンの携帯ケース上に居座るひろりんです。

生命とは

私が信じるところ、あらゆる生き物は、命ある限り、自ずから成長し、生成発展する力を持っています。全ての生き物は望ましい環境に置かれれば、この世界で命の中に秘められていた本来の在り方を発揮していくものなのではないでしょうか。

DNAの可能性のように

人間の体を構成する細胞は37兆個に及ぶと言われますが、その細胞一つ一つが持つ遺伝情報であるDNAには、一個の受精卵細胞から、成人まで成長する人体の設計図が完璧に描き込まれているのです。我々に人体という途方もなく素晴らしい機械を与えてくれる、たかだか0.006㎜の大きさにすぎない細胞核に収まってしまう程にちっぽけで、目には見えないDNAは信じられない可能性を秘めていると言えるでしょう。それと同じように、人間を含め、あらゆる生き物は想像を超えた変化と成長の可能性をはらんでいるように私は常々感じております。

市民病院の勤務

 以前にブログでお伝えしましたが、このクリニックの開業前、私は1年間だけ町田市民病院の精神科医長として責任者を務めたことがありました。私が大学病院から町田市民病院に転勤した直後に、それまで精神科の部長をされていた先生がお亡くなりになったからでした。当時、期せずして市民病院精神科の責任者としての重責を担うことになった私は、市民病院唯一の常勤の精神科医としても多忙な日々を送っていました。

多忙で孤独な中にも

 しかし、そのような多忙で孤独な日々の中にも、私は自分なりの喜びを見つけていました。私は、町田市民病院が現在のようにきれいで近代的な建造物になる直前の、まだ古い建物だった時期に精神科に着任しました。私は一人の常勤責任者であることをいいことに、当時三つあった診察室の一つを自分の診察室と定め、診察机の後ろにあった日当たりがいい窓際の棚の上に、お気に入りの観葉植物を購入し、手当たり次第に並べていったのでした。

楽しい観葉植物

 私は観葉植物にそれまで全く興味はなかったのですが、市民病院で自分専用の診察室を持ち、ある程度はその部屋の佇まいを調えられる立場になると、診察室に置くための観葉植物を集めることが急に楽しくなったのでした。今では全く行きませんが、毎週のように家族で近所のホームセンターに行き、入荷した観葉植物をチェックして、手ごろなものがあれば買い求めて、診察室の窓際に並べたものでした。

趣味が嵩じて

 やがて窓際の棚の上のスペースには、観葉植物を並べて置くための台すらも置き、さまざまな観葉植物が2列に並び、診察室の窓際はちょっとした壮観になったのでした。また、観葉植物も大きなものはネットで注文し、市民病院に直接届けてもらい、職員の方を多少とも戸惑わせてしまいました。

やはり素人

 しかし、観葉植物を好きとは言っても、やはりにわかの趣味で、見た目で集めたさまざまな観葉植物のその真の生態までを、ほとんど知ることはありませんでした。ただ、私は気がついたら水をやり、仕事中に時々眺めてはその風情を楽しんでおりました。

ある日のこと

 午後の病棟での診察を終え、少し疲れて精神科外来にある自分の診察室に戻ってきた時でした。その時たまたま目についたのは、窓際の隅に置いた多数の枝分かれを伸ばした大きめの観葉植物でした。朝の段階では気づかなかったのですが、それは健気にも一斉にすべての枝から白い小さな花を咲かせ、植物としての装いを可憐かつ美しく一変させていたのでした。そればかりか、かぐわしい香りを周囲に漂わせ、私はその変化に圧倒され、ただただ、「こんなの聞いていないぞ・・・」と目を細めてつぶやくばかりでした。

命は贈り物をする

 その名も思い出せない観葉植物の全く予想しえなかった劇的な変化が、激務の中で、私にはとても大きな癒しになったことは言うまでもありません。たかだか観葉植物の開花であり、人によっては珍しいことでは無いように思われるかもしれませんが、私はここに生命というものの大切な要素があるように思うのです。生命は自分を慈しみ、自分のニーズを満たしてくれる存在にその秘めたる可能性を携え、贈り物をしようとする、ということです。

もちろんひろりんも

 もう一つ例を挙げましょう。今回もそうですが、これまで何度も写真でブログにお目見えしている愛猫のひろりんです。ホームセンターで愛猫のひろりんを生後一か月足らずで購入した時、義務感が強い店員さんは、飼育上の注意をあれこれしてくれましたが、ひろりんが成猫となったときに何をするかまでは一切話してくれませんでした、というより、それはひろりんと我々の関係、ひろりんの成長のありかた、及びひろりんと我々が置かれた居住環境がもたらすであろう可能性の領域の事柄ゆえに、話しようがなかったのでした。

ひろりんの新たな習慣

 このクリニックが開業した年の3月に生まれたひろりんは今年11歳になりますが、この1年くらい、私が思いもよらなかった新たな習慣を持つようになっています。いつも夜は私が家族より最後に寝室に入って就床するのですが、妻のベッドですでに寝ているひろりんは必ず私の就床に気づき、いくら眠そうでも私のベッドの上に飛び上がり、ごろごろ鳴きながら布団の上で私の胸のあたりに来て、前足の足踏みをしばらくするのでした。

ちょっと重い

 ちょっと重く、胸苦しいのですが、枕元の電気をつけてやると、ひろりんは目を細めて喉をゴロゴロ鳴らし、私の目の前で、布団の上に前足の足踏みを一心に続けているのです。前足の足踏みは猫が甘える時の仕草と言われていますが、何とも可愛らしいものです。ひろりんも心得ているようで、足踏みをした後、胸の上にしばらく香箱座りをすると、私を気遣ってか、すぐに別の場所に行ってしまうのでした。今では、私にとって就寝時に欠かせないひろりんとの癒しの約束事になっています。

もう驚きません

 しかし、そういったひろりんの振る舞いにも私はもう余り驚きません。なぜなら、あらゆる生命は、成長と変化をその本質とし、さらに、お互いのあり方を尊重しあう生命の相互関係の中にあっては、それぞれの成長と変化がお互いにとっての、最善の贈り物になり得ることが私は多少ともわかったからです。

愛する町田

 私は大学病院から町田市民病院に着任し、それまでご縁がなかったこの町田とご縁を持たせて頂いてからもう15年になります。思えば、この町田という場所とそこに関わりのある方々から、私は人生を大きく変えるきっかけを頂き、感謝の言葉もないほどです。また、町田市民病院精神科に勤務したばかりからの患者さんの中には、現在に至るまで、10年以上も関わらせてもらっている方もいらっしゃいます。

長いお付き合いの中で

 長年関わらせてもらっている患者さんの中には、妊娠の前や、妊娠の途中から私が精神科医として主治医となり、ご出産された方がおられます。さらに、ご出産後には、健康な人でも楽ではない育児にご自分なりに取り組まれ、今、そのお子さんとご一緒にクリニックの診察にいらっしゃることがあります。

精神科医療者の喜び

 このような場合、長年のお付き合いある患者さんが連れていらっしゃるお子さんの存在それ自体が私にとってはとてもうれしく、無上の喜びを感じるのです。さらに、お母さんである患者さんが孤独な悩みを乗り越えた結果として、この世に生を受けることが出来たお子さんがお母様の新たな人生の欠くべからざる支えや癒しになっている様子を拝見することで、私は無限無窮の存在といえる生命の尊厳に打たれる思いがするのでした。

むすび

 人生は筋書きのない神秘的なドラマですが、人の成長に関わらせてもらう精神科医という仕事をしていると、全く予想しえなかった患者さんの成長と変化に、「こんなこと聞いていないぞ・・・」と、驚きと戸惑い、そして崇敬の念に心奪われることが少なからずあります。精神医療に携わることは、楽なことではありませんが、私にとっては時折患者さんから頂くその不意打ちのような経験が今日も頑張ろうという動機づけの一つになっているのでした。

自分を最適化して生きる

今日は自分の最適化、ということについてお伝えしたいと思います。最適化とは私の勝手な造語かもしれませんが、何かに取り組む時の一番適切な状態、すなわちリラックスして、自信を持って目の前のことに集中できているということを指します。どんなことに取り組むにも、私はそういう状態を維持していることが、物事を効率的に成し遂げるためには重要であると考えています。

 やりたいことをやる、それが最適化していること 

 最適化しているとは、本人がやりたいことをやっているという意識があることが必要です。もしそうでなければ、目の前のことに意欲的になれず、無理に続けていれば、不平不満や緊張感を感じやすくなります。意欲的になれていないのなら、行動の最適化に至っていないということですから、動機づけを高める考え方やイメージを選ぶ、あるいは行動する順番や場所を変えるといった工夫が必要なのでしょう。

パーキンソン病 

 神経内科でパーキンソン病と診断され、最近うつ状態が見られているということで、私のところに紹介された患者さんがおられました。しかし、その人は、私が見る限り、手の震えも目立たず、歩行にほとんど異常を認めないのでした。ただ、その患者さんはパーキンソン病と診断され、服薬するようになり、難病にかかってしまったと悲観的になっていました。何事も前向きになれず、楽しみが見いだせなくなったということで私のところにいらっしゃったのでした。

そのお年ですごいです!

 その方は70代でしたが、それでも人から頼まれて、週に数回専門的な仕事をなさっておいででした。さらに、元気がないとは言いながらも、頭脳は明晰、ニュースや新聞には私よりも通じておられ、世の中の動きにも注意を配っておいでで、どんなことも自分の意見をはっきりと話すことが出来るのでした。

病名はたかが人がつくったもの

私はその方が自分では何とも思っていないようであった、知性と教養の輝きに感銘を受けたのでした。私はその方に自分の感銘を伝えました。また、パーキンソン病の進行には個人差があり、リハビリテーションの努力によっては、長期に渡って余り進行しているように見えない方もおられることをお伝えしました。

結局、希望は絶望を上回る。

 その方は2ヶ月ほど通院されただけでした。リハビリテーションのために毎日のように散歩をするようになり、人付き合いも増え、もうすっかりパーキンソン病の診断を受ける前の元気さを取り戻されたからです。初診時のパーキンソン病への不安からくる落ち込みは、やるべきことに日々最善を尽くす努力に伴う充実感にとって代わられたのでした。

悩める子供さんには

 また、就職が思ったようにいかず、社会的、経済的自立に悩まれる若い方が受診されることがよくあります。このような場合、就職がうまくいかないことは、自分への親の育て方やこれまでの接し方が悪かったからだと親に対して被害的になっておられ、ご両親のことをともすれば責めがちになっていることが珍しくありません。

あらゆるリソースを生かすこと

 私はそのような若い方とお会いした時には、その方がどのような生活を目指しておられるのか聞き、そのために何をする必要があるのかを相談させて頂きます。もちろん完璧な子育てはなく、ご両親のお子さんへの影響は良しきにせよ、悪しきにせよ、とても大きいものですが、自立を目指すお子さんにとって、ご両親というリソースを十分に生かせるかどうかは、非常に重要なことです。

ご両親は利用させて頂きましょう

 大半の場合、ご両親は、子供からいかに罵倒されようと、子供の人生に対する責任感を持ち続け、少しでも援助をしたいと願い続けておられます。言葉は品が良くないように思われるでしょうが、こういった場合には、両親に対して感情的になったり、コミュニケーションを拒否するより、最低限のお付き合いはするようにし、今後のためにも、ご両親を利用させてもらいましょうとお勧めします。

目の前にあるものを

 最近では、親ガチャ、子ガチャという言葉があるようですが、親子としてこの世にある以上、こればかりは誰も自由になりません。だとすれば、その関係を自分の人生のために生かす努力が求められているのでしょう。お互いにとってもそれが最善なのです。親は親の人生、子は子の人生があり、それぞれがそれぞれの人生と向き合うほかはありません。自分の人生と向き合っていく上でお互いを利用し合うこと、あらゆる人間関係は実はそういうものでしょうが、もっとも関係が深い親子といえども、それが望ましいように思います。

どちらにも好意的な第3者として

 私はお互いの関係に悩めるご両親とお子さんのどちらにもお会いすることが多いのですが、御両者の間でなるべく中立を保ち、どちらにも好意的なスタンスを意識して、ご相談に乗らせて頂いています。親子の関係を改善するための力になりたければ、御両者のどちらからも信頼される必要があり、そのために御両者のことを十分に理解し、心の底から尊敬していなければならないからです。

第3者として

 ともすれば、距離が近い親子はお互いに感情的になりがちなものです。そこに冷静で双方に好意的な第3者がその関係に介入することによって、その関係はある程度改善することが少なからずあります。私の場合でも、電話すら中々できなかった親子の方々が一緒に暮らせるようになったり、あるいは同居は無理にせよ、別居してお互いの生活をある程度は尊重できるようになったりすることがあります。ただ、ご家族のそれぞれ状況とニーズによって、そのご経過は一様ではありません。

やりたいことをやる、そのために考えや状況を調えること

 話を戻しますと、やりたいことをやれている、この感覚が人生に対して自分を最適化するためにも、メンタルヘルスやひいては幸福感のためにも重要であると思います。やりたいことがやれていないと感じるということは、自分の考えや状況を調整した方がいいというサインなのでしょう。そして精神科の役割の一つは、その調整のお手伝いをすることでもあるように思います。

むすび

 お恥ずかしいことですが、もともとゲーム依存の傾向がある私は、年末からXCOMというゲームにはまってしまい、2週間に一回は更新しようと心がけているこのブログが大変遅れてしまいました。目の前のやりたいことに没頭してしまい、本当にやるべきこと、やりたいことがなおざりになることにも気をつけなければなりません。

明けましておめでとうございます。

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1月も半ばになってしまいましたが、明けましておめでとうございます!今月の11日を持ちまして、当院は11周年となりました!思うことをお伝えさせていただきます。

この11周年の道のり

 およそ人生の営み全てに言えることでしょうが、これまでの当院の道のりも、決して平坦なものではありませんでした。このたび、世界的な新型コロナ感染症蔓延による社会的な影響が2年に渡って続く中にありながら、当院が11周年を迎えることが出来たのも、数え入れないほどの地域の皆様の支援のあってのことで、誠に感謝あるばかりです。

新型コロナ感染症について

 昨日の感染者数は全国で3万名を超えたとのことですが、社会的な活動を再開した後、急激に増えています。しかし、これまでの経験で、感染者をどのようにすれば減らせるか、我々はもう対処の仕方が分かってきております。諸外国の状況を見れば、オミクロン株はデルタ株に比べ、感染力は強くても、重症化率は低いようです。どの程度の社会的活動なら感染をコントロールしながら可能なのか、日々の感染予防を続けながら、冷静に判断する時期に来ているのではないでしょうか。

院長になって思うこと

 私は浅学非才な人間ですが、この11年間、非常勤を含め、40名のスタッフとデイケアを擁するクリニックの院長として勤務してきました。すべてのスタッフに、悩める患者さんに少しでも希望を持ち、楽になってもらうという崇高な目的に向かって最善の努力をしてもらうために、私なりに努力してきたことをお伝えします。

心理的安全性こそ

 以前のブログでお伝えしましたが、人間は自信を持って、リラックスしているときに最善の能力を発揮します。スタッフにはリラックスして自分のベストを尽くせるように、なるべく感情的にならず、何でもオープンに話し合い、その努力を認めるように接してきたつもりです。責任者の私と接することが多少とも不快であれば、スタッフの勤務の妨げになるからです。私なりの努力の甲斐があり、いつもスタッフは私にはもったいない人材がそろっていたように感じています。

医師は供給不足

 ただ、いい先生を確保することには少なからずエネルギーを要しました。どこの病院でも医師の異動はひっきりなしにありますが、それには明確な理由があります。医師は常に供給不足であり、クリニックや病院、当直や相談業務など、さまざまな種類の勤務先があるので、少しでもストレスを感じれば、他の勤務先に移る、という選択肢があるからです。

医師という人種

 他のスタッフと比べると、先生と言われる人たちはプライドが高いものです。以前のことですが、診療上のことで相談しようとしただけでも、「信頼されていない気がする」と反発する方がおられました。これには驚かされました。どうやらその先生は、何も言われずにこれまで診療をしてきたようなのです。こういうことがあるのは、医療にとって非常に深刻な事態なのです。誰でも完璧な人間はおらず、様々な患者さんの訴えを無視せず、医師の能力を高めるためにも、医療機関におけるスタッフ間の日々のオープンな話し合いは必要不可欠だからです。

成長は、未熟さと無知を自覚することによって培われる

 時に辛いことですが、自分の未熟さと無知を自覚することの積み重ねで人は成長します。医師が辞めてしまわないために、周囲が気を遣い過ぎることの弊害は言わずもがなです。そもそも研修の期間が終われば、医療チームのリーダーとして、指示を出す立場になりますから、ただでさえ周囲から意見を言われずらくなるのです。医師としての修練を積むうえで、周囲の厳しい意見こそとても貴重なものとなることの自覚に乏しい医師が時折おられるのは残念なことです。

人々の知恵

 私も時折戸惑うことがありますが、自尊心が高い先生方と向き合うことに世間の人々も苦心なさっていることがあるようです。「面白い先生」とか、「個性的な先生」とか、他意はなけれど、傷つきやすく、時に感情的になりがちな医師を表現する時に周囲の人々は涙ぐましい工夫をされています。

当院の先生方

 現在いらっしゃる先生は誰もがオープンに話ができ、患者さんにも信頼を得ている方ばかりです。私から話しかけられるだけで困ってしまうような方はおられません。粘り強く患者さんに寄り添う努力に私が目を見張らされることもあります。どのような仕事もそうだと思いますが、まこと医師の能力とは単に年数を経ているだけで養われるものではなく、どれほどの試練に前向きに取り組んできたかによって異なってくるからです。

遠藤先生

 2月から当院に勤務される遠藤先生は、とても誠実で、患者としっかり向き合ってこられた先生であると思います。当院赴任の前から、先生を慕って当院に転院してくる患者さんの連絡がとても多いからです。院長である私の採用面接の後に、私の考えに共鳴し、当院勤務を強く希望されたので、是非ともと私もお願いしたのでした。

むすび

 当院も11年目となりますが、とても有難いことに、精神医療に必要なデイケアと充実したカウンセリング、いい先生と親切なスタッフ、完璧ではもちろんありませんが、精神医療における私の理想はある程度かなえられてきたように思います。初心を忘れずに、今年もベストを尽くします!何卒よろしくお願い申し上げます!

のどかな気持ちでいればいい。

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日本全体で100人程度という日々の感謝者数となり、日常生活もやっと息がつけるようになったと思います。今回はのどかな気持ちでいることのメリットについてお伝えいたします。上は勝手に膝の上で寝てしまうひろりんです。

 コロナ禍が明らかにしたもの

 今回のコロナ禍が明らかにしたことはいろいろとありますが、その中でも特筆すべきは、日本人の国民的な気質ではないでしょうか。その国民性とは、国民相互の同調圧力が強く、かつ神経質で几帳面であるということです。

 コロナ対策って大成功じゃないの。

コロナ禍となって以来、先進諸国民の中で際立ってコロナ感染症による死亡者数が少なく、最近ではゼロコロナに近い状態が1か月以上も続いても、いまだにマスコミには、「日本のコロナ対策の失敗」とか、「コロナ敗戦」とか、それに類する言葉が珍しくありません。ごく素朴な国民の一人として感じることですが、その極端といえる否定的で神経質な報道のあり方は、全く驚きです。

 日本人は神経質で、几帳面

 最近の海外における市民生活の映像を見ればすぐにわかることですが、どの国も、日本にくらべて、マスクをしていない人を多く見かけます。時に欧米の国にそれが顕著なように思います。おそらく、外出時にマスクをしていないことを周囲から見られても、日本人ほど気にしないのでしょう。常識や世間体といった日本人の行動を強く束縛している社会的規範が、日本人よりは希薄なのではないでしょうか。

日本が先進国であり続ける理由

 世界における諸国民の中で、いい悪いは別に、日本人のあり方をたとえて言えば、必ず中学校や高校のクラスに一人、二人はいるような、先の先のテストのことまで見越して準備を怠らない優等生、他のクラスメートが浮かれていても、自分だけは早く自宅に帰って、試験範囲の勉強を片付けることに余念がないような優等生なのではないかと思ってしまいます。

日本人が真に優等生であるためには。

 分かりやすく、全体のメリットになることが明らかな行動や規範を短期間で取り入れることが日本人は得意なのでしょう。ただ、日本が以前から直面し続けている食料自給率の低下や少子化、防衛のあり方の問題など、日本人が真に神経質になるべき問題全てに、今回のコロナ対策で分かった優等生ぶりを発揮できればいいと望まずにはいられないこの頃なのでした。

のどかな気持ちを持っていればいい。

 さて、今回の本題に入ります。これは最近患者さんや、患者さんのご家族に渡すことが多い言葉なのです。人間が一番能力を発揮するのは、リラックスして自信を持っている、すなわちのどかな気持ちでいる時であると、私は感じております。それは、「ゾーンに入る」とか、「フロー体験」といった言葉で表現される心身のあり方で、集中力が高まり、目の前のことに最高のパフォーマンスを発揮できる状態のことを指します。

ゾーンに入ろうとする大学生

 私は週に一回、大学でカウンセリングの実習を指導しているために、大学生の話を聞く機会があります。大学生ながら、モータースポーツに取り組む青年が言っていたことです。彼は時速200㎞以上で走る車のレースに参加し、そこで数秒の差を争う闘いに挑んでいるのです。その時に大切なことは、レースの前における一連の行動パターンであるルーティンを工夫したり、レースについての適切な目的意識を持つことで、レース中にいかに「ゾーンに入れるか」だと話していました。

高校球児もゾーンを目指す

 さて、甲子園に何度も出場している硬式野球の強豪校で、かつてピッチャーとして甲子園を目指し、日々過酷な練習に明け暮れていたという別の大学生の話を聞いても、やはり試合前のルーティンとゾーンを意識していたと話していました。彼は試合前、どちらの足を踏み出してグラウンドに入るかまで意識したと言っていました。一試合一試合異なる状況の中で、自分のコンディションを一定に保つためにルーティンが重要なのでしょう。

何よりも診療で

 私がゾーンに入ろうとしていることは、もちろん診療です。患者さんにとって最も適切な薬を決定し、患者さんにとって一番役に立つ言葉を思いつき、最善のタイミングと言い方でそれをお伝えするためには、リラックスして、自信のあるのどかな気持ちでいることが欠かせないように思っています。

私の最近のルーティン

そんな私のルーティンですが、食事については、前のブログでお伝えしましたが、朝ごはんはとらず、出勤前に青汁一杯と果物を少々、リンゴを二切位だけです。昼の12時以降の診療の合間に、おにぎり1個や2個程度、あるいは干し芋や栗、ピーナッツを少々、干し柿を一つ二つかじったりもします。午後3時頃に受付の方々が入れてくれる紅茶についてくるチョコレートなどのお菓子少々も頂きます。主食と副食のあるきちんとした食事は夜だけなのです。そして夜9時以降は、空腹を感じても、果物かヨーグルトしかとりません。

心身にいい食べ物

 私が日々好んで口にする食べ物は、日光に十分当たって育まれた食べ物、ナッツやフルーツなのです。果物やナッツは抗酸化物質のポリフェノールが豊富に含まれており、うつになるリスクを下げるという報告があります。人間がただ口当たりと美味しさだけを追求して作り出した様々なお菓子は、依存性があるほど美味しいものですが、たいていは砂糖か、塩分と脂肪の塊であり、長期的には肥満や糖尿病などのリスクにつながることが多いものです。私も人間の努力と工夫の結晶と言えるお菓子が大好きですが、最低限にとどめています。

運動のルーティン

 帰宅後、どんなに遅くなっても、必ず30分程度、エアロバイクで100キロカロリーを消費するように運動をします。また、アマゾンで購入した腹筋を鍛えるアブクラッシャーという器具、上腕を鍛えるアームバーという器具を用いて、気が付いた時に利用するようにしています。こういった器具を購入する基準は、手軽で用いやすいこと、それに尽きます。毎日やる気にならなければどうしようもありませんから。

最高のルーティン

 さて、私にとって最高のルーティン、それは何度も申しましたが、瞑想です。私は一日40分以上行いますが、自分の移り変わる心をただあるがままに見つめ続けるこの時間こそ、日々ののどかな気持ちと安らかさを養ってくれているようです。全くお金もかからず、心地よく座る場所があるだけで可能な習慣ですが、それが心身にもたらすメリットは計り知れません。

 規則的な生活をする意味が分かりません。

 ある若い女性の患者さんから言われたことなのです。その患者さんはうつ状態から改善の兆しが見え、日中も自分の好きな活動に参加したり、楽しいことに興味が出てきていました。投与している睡眠薬の効果が乏しいとおっしゃったので、朝決まった時間に起きて日光を浴びなければ、睡眠薬も最善の効果を発揮しないでしょうとお伝えしましたら、そう言われました。

 患者さんはそれぞれです。

その患者さんは今のところ仕事についておらず、うつから抜け出したこの時期、当面はリラックスして気楽に、気ままに過ごしたいと思っておられるようでした。そのお気持ちは分かるし、うつからの改善段階の一つと言えるのでしょう。ただ、最低限のルーティンは気分をある程度安定させるためにも、役立つと思います。

イチローが教えてくれたこと

 誰もが知っている歴史的な大リーガーであるイチローは、そのグラブとバット、スパイクへのこだわり、朝ごはんのカレーなど、その生活は強烈なこだわりに満ちていました。イチローが教えてくれたように、人生で何か大きなことを成し遂げようとするときには、日々の規則的なルーティンが欠かせないのです。なぜなら、ルーティンとは、人間の思考や感情、行動より前にある、「あり方」を一定に保つ働きをするものだからです。最善の「あり方」さえ保てれば、後のことは自然とうまくいくものです。

むすび

自分にとって最善の「あり方」を追求すること、変化してやまない過酷な状況に対して自分の可能な限りベストな「あり方」を捧げ続けることが、あらゆるプロとしての仕事では求められているのでしょう。

我らの時代

 

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久しぶりの更新となってしまいました。今日は我々が生きる時代について思うところをお伝えします。上はベッドの脇で日課の瞑想をしている私の目の前にあるベッドの上で、頼まれもしないのに私と一緒に瞑想をするひろりんです。

 土曜日の夜はちょっと遅く

いつもは12時半過ぎには寝るようにしているのですが、最近は土曜日の寝る時間が2時過ぎになってしまうのです。なぜかと言えば、アマゾンプライムのビデオを練る間際に独りで鑑賞することがこの一か月のちょっとした習慣となっているからでした。

 寝る間際の画面物は控える

 生活リズムを保った方がいい患者さんには、必ずご指摘させて頂くことです。寝る前2時間はテレビや動画、スマホなどのディスプレーの画面を控えてくださいと。画面の明るさが、生活リズムを保つ働きがある脳内のメラトニンを寝る間際に分解してしまい、寝つきや睡眠の質を悪くする可能性があるからなのでした。ただ、翌日に診療がない週末だけは私もその戒めをちょっと緩めてしまっております。

アマゾンプライム

 まことに便利なもので、患者さんからその存在を教わったのですが、FireTVという別売りのリモコンを購入し、テレビと接続すれば、とても簡単に、思う存分無料で好きなコンテンツを楽しむことが出来るのでした。もっともアマゾンプライムで見られる無料で見られるコンテンツには限りがあります。しかし、アマゾンに登録したキャッシュカードで数百円を払えば、少なくとも私が興味のある映画のほとんどは鑑賞できるようなのです。

アイアムアヒーロー

 昨日見ていた映画です。5年前の映画ですが、アマゾンプライムでもう無料で見ることが出来るのでした。鮮血飛び散る恐ろしい日本のゾンビ映画なのですが、中々味わい深い名作です。もっとも夜遅く一人で見るにはちょっと怖かったですが。主役の大泉洋さん、ヒロインの長澤まさみさん、有村架純さん、誰もが上手で、引き込まれてしまいました。

ホラー映画好き

 私は悪趣味と思われるかもしれませんが、ホラー映画が好きなのです。しかし、妻からはその趣味を嫌がられ、日中の居間では見ることが出来ないのでした。そのために、たまのことですが、いつも私より早寝の妻が就寝した後、土曜日に後は寝るだけと居間でくつろいでいる時、ちょっとした思い付きでFireTVを操作し、気になっていたホラー映画を探してみることがあるのでした。

遊星からの物体X

 私が小学校6年生の時に、同じくホラー映画好きであった父親に映画館まで連れて行ってもらって一緒に見た映画なのです。これはSFホラー映画の金字塔と言える位の歴史的名作で、映画に限らず、その後のホラーに関係するさまざまな文化的な創作に多大な影響を与え続けている作品なのでした。アメリカの南極基地で、基地の隊員が、南極にUFOで不時着していた地球外生命体、物体Xと死闘を繰り広げるというものです。

遊星からの物体X ファーストコンタクト

 40年近くも以前の大傑作ですので、この40年のうちにかならず何らかの続編、あるいはスピンオフ作品が出ているものと踏んで、2週間前にアマゾンプライムで検索をかけたのでした。そうしたら案の定ありました。それがこの作品なのです。それはアメリカ南極基地のエピソードより前という設定の話で、ノルウェー南極基地を舞台にしたものでしたが、前作程ではないものの、傑作でした。

お楽しみは夜中に

地球外生命体である、その生態が気持ち悪すぎる物体Xが、前作と同様よく描けていたので、その翌日の昼間に、映画を巻き戻して物体Xが登場するシーンだけ楽しんでいたところ、居間を通りかかった妻から絶叫に近い厳しいクレームが入りました。人の好みはそれぞれです。

50歳でもアニメ好き

私が楽しんでいるものとして、アニメもあります。私は機動戦士ガンダムが好きなのでした。あまたあるガンダムシリーズの中で、私が好きなシリーズは、私が中学生3年生の時に放映されていたファーストガンダムの続編であるZガンダム、最近アニメ化されたファーストガンダムより前の時代を描くガンダムオリジンがありますが、どちらもアマゾンプライムに加入していれば、無料で気軽に見られるのです。

漫画だって

ドラマや映画の過去のどのような名作も、検索をかければ気楽に自宅で視聴できるとは、いやはや、何という素晴らしい時代になったものでしょうか。いや、そればかりではありません。私が大好きな漫画もなのです。患者さんから伺って、最近私はスマホに「line漫画」「マガジンポケット」「ピッコマ」という漫画アプリをダウンロードしました。これらの漫画アプリはどれも素晴らしい出来で、開くたびにお勧めの漫画を示してくれるばかりか、それを無料で配信してくれるのでした。

はまっています

 今ははまっている漫画ですが、韓国漫画である「入学傭兵」「喧嘩独学」、日本の漫画では「ザ・ファブル」です。どれも感動的な傑作だと思っていますが、さらに感動的なことに、アプリさえ開けば、無料で毎日一話ずつ読むことが出来るのでした。このようなアプリを考えつき、人々に質の高い娯楽を提供している方々に最敬礼あるばかりです。

むすび

仕事のほとんどの時間が診療時間である私にとって、患者さんが私としてくれている会話はとても貴重な情報源なのです。悩める患者さんは、その一方で現代ならではのテクノロジーを駆使した娯楽の達人であることが多く、無知な私には、教えられることが限りなくあるのでした。

当院のご案内
町田まごころクリニック 町田駅徒歩8分 心療内科医 神経科 精神科 メンタルクリニック
町田まごころクリニック
〒194-0022
東京都町田市森野2-8-15
AWA渋谷ビル1F
駐車場12台完備
ご予約・お問合せはお電話で
042-851-7824
小田急線町田駅
JR線町田駅 徒歩8分
バス停「町田市民ホール」
「妙延寺」
「第四小前」徒歩4分

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