町田まごころクリニック 院長日記

  町田市の心療内科・神経科・精神科・メンタルクリニック 町田まごころクリニック院長 鹿島直之のブログです

町田まごころクリニックは小田急線、JR線町田駅より徒歩8分、町田市民ホールの斜め向かいにある心療内科・精神科です。
うつ病、パニック障害、不安障害、統合失調症、認知症などのこころの病気や問題に対する治療と相談を行います。

ご予約・お問合せはお電話で 042-851-7824  http://magokoro-clinic.info/

金沢旅行

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更新が久々になってしまいました。2か月以上空いてしまい、さまざまな患者さんから更新はどうしたのかと尋ねられていましたが、誠にすみませんでした。いろいろと書きたい材料はあったのですが、雑事にかまけてついつい後回しになってしまっていました。医療には透明性が重要であり、医師の情報発信が大切と普段から言っている身としては、まさに私の不徳と無能の致すところ、また気合を入れなおします。上は今回の旅行の写真と、最近のひろりんの雄姿です。

 初めての金沢

このGWは金沢にお邪魔しました。私はこれまで金沢に行ったことがなかったからでした。私がまだ行っていない有名な観光地といえば、四国や山陰地方を含め、日本各地にまだまだあるのですが、この5月には金沢を初めて訪れることができました。

 加賀温泉郷

 東京から新幹線で3時間、大阪に行くより時間がかかるのですが、到着してみるととても近代的できれいな駅でした。旅館の送迎バスにのって駅から15分位、今回予約した温泉旅館に到着しました。宿は静かでサーヴィスが行き届いており、北陸の海の幸をふんだんに使った夕食を楽しめました。露天風呂つきの温泉の大浴場はそれほどの混雑はなく、ゆっくり湯につかることができました。

当たり前と言えば当たり前 

 普通の温泉に行けば当たり前の体験ですが、旅館の皆さんは誰もが愛想良く、適切なサービスを提供してくれました。妻も私もほとんどの生活の義務から解放されて過ごせる旅行の時間というのは、とても貴重なものです。妻に言わせれば、我々が旅行する度に家に一人留守番させられる寂しがり屋の愛猫ひろりんは、今日も出発前からすねており、ろくに見送りもしてくれなかったようなのですが。

忘れられることもある結婚記念日

 ADHDの傾向がある私の不徳の一つなのですが、5月3日の我々の結婚記念日を忘れることがあります。今回もうっかり忘れており、私は5月3日の朝に妻から指摘され、その場を取りつくろっては見たものの、妻の落胆した様子は明らかでした。

人生に当たり前のことは何一つない

人生に当たり前のことは何一つなく、結婚生活も当たり前のことではありません。人生の幸福の源泉となりえる結婚生活に感謝しているのであれば、年に一度の記念日位はきちんと覚えておき、それにふさわしい振る舞いをする必要があるでしょう。愉快な結婚生活は私一人の努力で維持できるものではないのですから。

仕込みをしました。

 私は二日前にやらかしたへまの後に、密かに泊まる予定の旅館に電話し、ケーキを夕食の時にお願いしておきました。旅館も心得たもので、夕食のデザートの前に、蝋燭を飾りつけた、「結婚記念日おめでとう!」とチョコレートで書いてあるホワイトチョコレートのプレートが載ったケーキをさりげなく出してくれました。予想外のケーキの登場は妻の表情を和らげてくれました。ケーキもとても美味しく、旅館はいい仕事をしてくれました。

今日は絶好の天気でした

 旅館に一泊し、加賀温泉郷駅から金沢駅まで新幹線で向かい、金沢観光ではお決まりの兼六園に向かいました。日本3大名園の一つだそうで、初めてその一つに足を踏み入れました。快晴の素晴らしい天気でしたが、豊かな樹木の合間を小川が流れ、びっしりと緑の苔が映える園内はことのほか涼しく、とても心地よかったです。それは人工的な冷房とは全く違う心地よさでした。

ひがし茶屋街

 兼六園からタクシーで向かったのは、ひがし茶屋街という江戸時代からの街並みを残しているというエリアです。風情はありましたが、茶屋建築が並んだ狭い通りは海外からのお客さんで混雑していました。その通りにはアイスクリームやお餅といったスイーツを出す、茶屋を改装した喫茶店が目白押しで、どの店も観光客が列をなしていました。

お茶屋「志摩」

 重要文化財に指定され、茶屋街で一般公開されている2階建てのお茶屋建築でしたが、人気のスイーツを出さないせいか、行列はありませんでした。たまたまそこを通りかかった時に妻がそのお茶屋を発見し、そこでお抹茶と菓子を出してくれて、一休みできると聞き、広い兼六園を歩き回って多少疲れていた我々は、迷わず中に入りました。

かつての娯楽をしのぶ

 古い2階建ての家なのですが、江戸時代には、芸妓がお客さんを迎え、唄や踊りや気の利いた会話といった、その芸の限りを尽くして歓待したという、そういった歴史があるのでした。そこには、当時のままの台所や中庭が残されていました。かつての芸妓は日本舞踊と笛や太鼓の演奏に長じていたそうですが、我々とは全く生活環境や価値観が異なる200年以上前の人々も、唄と踊りと楽しい会話に慰めを見出していたということが、伝統芸能に余り縁がない私にも、腑に落ちるものがありました。

メニューはない。

見学の最後に、我々は1メートル位の奥行しかない長方形の中庭を眺めながら、中庭に面して渡された机代わりの長い板の前にしつらえられた席に座り、そこで有料で提供される抹茶と和菓子を頂きました。我々が着席した時には、ありがたいことにほかの観光客は誰もおらず、静かな雰囲気でした。 

苦くても好きな人がいる

ただ、喫茶店ではないその建築物で唯一提供される飲み物のお抹茶は、当たり前のことですが、苦く、GWでもどうしてこの建物が外の行列や混雑から無縁なのか、多少わかった気になりました。私よりはるかに粋に通じた妻は苦くとも冷たいお抹茶に満足なようで、お抹茶を飲むときの作法を教えてくれました。

ひろりん、寂しかったよね。

 GW直前の予約のため、夜遅くしか取れなかった新幹線で、10時過ぎに帰宅しました。ドアを開けると、玄関先にひろりんが待ち構えており、にゃあにゃあと大音量で苦情を言われました。居間のソファでくつろごうとする妻の膝の上に飛び乗って、そこを占領したため、居間で身動きが取れなくなった妻に私がお茶を運びました。

むすび

 今回も4月に入ってから旅の予定を立てたもので、4月の中旬ごろに相談した旅行代理店に大変お世話になりました。すでにほとんどの宿や交通機関が埋まっている中、それでも可能なスケジュールをてきぱきと立ててくれた旅行代理店の方々には感謝あるばかりです。人と寄り添うとはどういうことか、接客業の方々にはいつも教えられています。

 

当院でのクリニカルクラークシップ開始について

今回は当院で2月から開始されたクリニッククラークシップについてお伝えさせていただきます。

 

高校ブラスバンドの先輩にお会いして

 以前にブログで触れましたが、1昨年の冬に、高校ブラスバンドでご一緒した3学年上の先輩と、卒業以来はじめて再会しました。私はチューバ、先輩はフルート、中高一貫校だったため、私が入学時には高校1年生で、一緒に活動したのは1年ほどでしたが、優しくて聡明なその先輩の印象は今も鮮明に残っています。その先輩は慶応大学医学部に進学し、卒業後は杏林大学で学生教育の責任者を務めておられました。高校卒業後、同じ医師の道を歩んでいたことを、その再開の場で初めて知りました。

 

先輩は情熱的でした。

 30年以上ぶりの再会。都心のレストランで先輩と旧交を温める中、先輩は杏林大学で取り組んでいる教育にについて熱く語ってくれました。地域のクリニックでの実習を通して、急性期や重症例が多い大学病院では学べない、実生活に根差した医療を学ばせる取り組みが広がっているとのことでした。私の母校の慈恵医大では、少なくとも私の学生時代にはなかった教育です。久々にお会いした先輩は、医学部の教授となり、学生の成長を願う情熱に満ちていました。

 

お前のとこでもやってくれないか

 無知な私は、医学生さんがクリニックで実習するクリニカルクラークシップという教育をその時先輩から初めて聞き、お前のクリニックでもやってくれないかと言われました。尊敬する先輩の頼みですから、迷う間もなく、「わかりました」とお返事しました。よくわからないが、当院に学生さんが実習に来るということ、位に考えていました。飲み会の席の話かと思いきや、先輩はしっかり覚えており、後日杏林大学から当院に正式な契約書が届き、続いて学生さん3名の履歴書も送られてきました。

 

初めての学生実習

 そして今年2月2日からの一週間、杏林大学5年生の男子学生が当院で実習を行いました。基本的には私の外来に入り、あと二日はデイケアと別の先生の外来を経験してもらいました。医師が3人体制でデイケアも併設している当院では、学生にとって多様な学びの機会が提供できるようです。

 

経営的にはプラスにならない

 当然ですが、学生の実習を引き受けることは、当院にとっては、経済的な利益はありません。もしやる気がなかったり、態度が悪い学生であれば、実習の対応がただの時間と労力の負担になるので、実習の継続をお断りすることもあり得ます。

 

そんな心配は吹き飛びました。

 私が医学生の時とは異なり、今回の学生さんはとても熱心であるばかりか、検査データのあらましや処方薬についても、ある程度は通じているのでした。学生さんは腎臓内科を考えているとのことでしたが、精神科についても、他科の薬についてもある程度は通じており、基本的な症状のとらえ方についも的確でした。正直なことを告白すれば、私が学生の頃とはやる気も知識も、現在の学生さんとは雲泥の差といった印象がありました。

 

素晴らしい学生さんじゃないですか!

 医師を志す素晴らしい学生さんと出会い、謙虚で向学心に溢れたその姿勢に感銘を受けた私は、学生が来たその日のうちにフェイスブックのメッセンジャーで、先輩に感想をお伝えしました。先輩からは「見どころのある子です。楽しいでしょう。」と返事がありました。

 

教授は学生一人一人を把握している

驚くべきことに、先輩は大学から外部実習に出す学生を全員把握されているようでした。謙虚でやる気に満ちた学生の存在は、私のやる気にも火をつけ、負担どころか、診療を活気づけてくれるのでした。先輩としては、「してやったり」なのかもしれません。

 

精神医療には透明性が重要

 これまでも公認心理士コースの学生さんや、ソーシャルワーカーの実習生を受け入れてきましたが、今回さらに医学部の実習を引き受けたのは、精神医療には透明性が重要と考えているからです。プライバシーが重視される精神医療はどうしても密室性が高くなりがちです。だからこそ、外部の目に自分の診療をさらすことが必要であり、それが適度な緊張感をもたらしてくれます。独りよがりにならないためにも、透明性は欠かせません。

 

むすび

 当院にあっては、外来やデイケアで、学生実習にご協力を仰ぐこともあるかもしれませんが、その折にはどうか温かく見守っていただければ幸いです。ただ、お具合やお気持ちの面で、難しいということであれば、遠慮なく受付にお申し出ください。その際は学生には診察室から退室してもらいます。当然ですが、患者さんの診療が最優先ですから。

明けましておめでとうございます。

もう1月末になってしまいましたが、新年早々、伊勢神宮に初もうでに行ってきました。その際に、思いついたことについてお伝えします。

 

伊勢神宮

 以前にも訪れたつもりでいましたが、勘違いだったようで、今回初めてだったようです。元旦に新幹線で名古屋に行き、近鉄特急で鳥羽に向かって、そこで一泊し、翌日に鳥羽から伊勢神宮を訪れました。どうして鳥羽に泊まったと言えば、そこのホテルしか取れなかったからです。また、どうしてわざわざ一泊したかと言えば、日帰りで、大混雑するであろう伊勢神宮に行くのは気が引けたからでした。

 

畏れ多い

 夫婦で元旦に訪れた鳥羽のホテルの従業員にお正月の伊勢神宮参拝の混雑ぶりを聞かされ、大変畏れ多いことですが、多少面倒な心持になりながらも、前日は鳥羽のホテルで十分に睡眠をとりました。伊勢神宮参拝は私というより、私よりは信仰心の篤い妻のたっての希望だったのでした。

 

いざ出発

 普段朝食をとらない私が、その時はホテル朝食のブレックファーストで提供されたパンをお替りし、大変な混雑と行列が予想される伊勢神宮参拝に向けて腹ごしらえしたのでした。また、幸いにも当日は好天に恵まれ、雲一つない快晴でした。鳥羽から伊勢神宮の内宮最寄り駅である五十鈴川駅まで10分程度、午前10時半頃、五十鈴川駅で荷物を預けるコインロッカーを確保し、やっと一息つきました。駅のコインロッカーも空いていないのでは、と不安だったからです。

 

バスは満員、しかも渋滞

 五十鈴川駅から伊勢神宮の内宮まで2.6㎞、急ぎ足で行けば30分程度の距離があると、駅前でバスや混雑の対応に当たっていた係員の方から聞きました。また、伊勢神宮行きのバスは満員で、しかも伊勢神宮まで渋滞しているというのでした。歩いたほうが早いです、と伺い、ちょっと寒いけれど、冬の透き通った日差しの中を我々は速足で歩き始めました。

  

渋滞はあれど、内宮到着

 満員のバスが何台も渋滞に足止めされているのをわき目に、30分程度を速足で歩き、我々は伊勢神宮内宮の前に到着したのでした。内宮の入り口は大変な混雑で、内宮の鳥居をすぐにはくぐれず、鳥居から30メートル以上はあったでしょうか、行列の最後尾にならびました。ただ、鳥居からとても長い行列になっていたわけではなく、ほどほどの長さで、行列の人の流れもスムーズでした。

 

捧げられる祈り

 日本全国から伊勢参りに集まってきたと思われる皆様は、誰もが真剣に祈りを捧げておられました。何を願って祈っておられるのか、私にはもちろんわかりません。ただ、神様とのつながりを願っておられるということは間違いないように思いました。

 

神様とのつながり

 では、神様とのつながりとは何か、ということですが、私の考えでは、神様から人間に与えられた人生は完璧であり、人生では人間にとって完璧なことしか起きない、と人間が信じることによって、このつながりが生まれ、強まっていくように思います。もちろん神社にお参りをすることでもこのつながりは強められるのでしょう。

 

プラス思考とは祈りの現れ

 人生で起こるどのようなことに対しても、自分にとって必要なことであり、最善なことであると信じること、それはプラス思考とも言われています。人生で起こる物事について、神様とは異なり、視野が限られた、不完全な我々が考えることとは、実は祈りに他ならないのでした。

 

ついてるついてる

 という言葉を口癖にすることを勧めているのは、経営者の斎藤一人さんです。彼は人生の全ての出来事を祝福し、最善に生かすための術、あらゆる物事にメリットを見つけるための具体的な方法を説いています。このような日常生活での思考をコンロトールする努力の積み重ねこそ、時折の神社参拝以上に、人生を素晴らしいもの、完璧なものに近づけるうえで、重要なことでしょう。

 

帰路の名古屋駅で

 妻と夕餉を取ろうとしたときに、名物の味噌煮込みうどんにするか、私の好きなラーメンにするかちょっともめたのでした。結局うどん屋に入り、二人で味噌煮込みうどんを注文しました。とても美味しかったと満足げな妻の様子を見て、ラーメンのほうがよかったという愚痴を私は飲み込みました。神社ではなく、こうした日常の小さな場面こそ、信仰心が試される瞬間なのだと感じたものでした。

 

むすび

ともすれば、不謹慎な私は、日々の生活で敬虔さを保つことの難しさを少なからず痛感します。今年は伊勢神宮に参拝できたことを励みに、日々敬虔に、さらに患者さんに、社会に奉仕すべく、最善を尽くす所存です。遅れてしまいましたが、今年もよろしくお願い申し上げます!

年末に思うこと

 年末になり、久しぶりにブログを書く余裕が生まれました。いつもそうですが、今年は特に怒涛の一年間でした。医師の働き方改革や、精神科の保険点数の引き下げなど、経営に影響する社会的な流れが、当院の経営にも影響を及ぼし、その対応に追われる日々でした。それでもこうして年末に一息つけるのは、支えてくださる皆さんのおかげです。やらなければならないことに追われていない日、というのはとても貴重なものです。

 

年末の恒例

長期のお休みには、私はゲームにはまってしまうことがあるのですが、今年の冬は久しぶりにはまってしまいました。スチームというパソコン向けゲーム販売サイトの口コミを眺め、セールで500円ほどのゲームを購入、いつものように、「少しだけ」のつもりで始めました。しかし、ことのほか愉しく、気づけば20時間を超えてしまいました。

 

ガンファイア レボーン

 パソコン以外のプレステや任天堂スイッチなどのゲーム機、スマホでもプレイ可能で、人気のゲームなので、ご存じの人や、はまっている人も少なくないでしょう。私はもともとシュミレーションやRPGなど、じっくり考えるタイプのゲームが好きなのですが、最近の流行といえるFPSという、敵を銃で打ちまくるタイプのゲームも嫌いではありません。とにかく爽快感があり、依存性が高く、没頭しすぎないように注意が必要です。

 

50代の分別を少しでも

さすがに休みとはいえ遊んでばかりもいられません。年末の掃除、たまっていた文献の整理や、頼まれている大学の授業の準備もあったり、やるべきことは山積みなのでした。妻から恒例の年末の窓ふきを頼まれたり、私と違い、いつも優雅な愛猫のひろりんの遊びの求めに応じたり、フィットビットという体調管理のアプリでトレーニングコーチの動画に従って運動したりと、少しずつ新年に向けて、リハビリを始めてもいます。

年相応のコンテンツ

ちょっとこの年になると、ゲームの世界にのめり込むのは少し難しくなってきました。以前から好きなのですが、漫画や小説も私にとっては大きな娯楽になっています。ただ、漫画であれ、小説であれ、あまりにも現実離れしている設定のものは、ちょっと近づきがたい年頃になっています。そんな中で、私の最近のお気に入りを紹介させていただきます。

 

キングダム

皆さま大好きな方も多いでしょう。紀元前の中国の史書「史記」をベースに描かれた漫画なのですが、とてもよく出来ています。戦闘場面で登場人物が話しすぎること、活躍する武将の武力があまりにも圧倒的で、リアリティに欠くことが難と言えば難なのですが、それすら気にならない位、面白くて引きこまれる出来栄えなのです。今連載中で77巻まで出版されているのですが、あっという間に全巻読破し、またすぐに後半部分を読み返してしまったほどでした。

 

漫画とは思えない

その面白さは何といってもストーリーが重厚で、登場人物の描写にも深みがあるばかりか、読み手の予想がいい意味でいつも裏切られる展開にあるのではないでしょうか。時代は中国の春秋戦国時代で、乱世に生きる民衆の過酷な生活や、戦場の残酷さが描かれながらも、人間性への信頼や、人生への楽観性が一貫して強調されており、娯楽作品の王道をひた走っているのでした。古代中国の人々が、こんなに現代の日本人と酷似する考え方ややり取りをするものなのか、という疑問があっても、面白ければそれでいいと思わせる力があります。

かつての漫画青年は

かつて少年週刊ジャンプを毎週楽しみに待っていた青年は今や50代半ばとなり、LINEマンガでお好みの漫画の無料配信を心待ちにするようになりました。漫画という日本の偉大なコンテンツは私の悩み多き青年時代の精神的な飢えを満たし、経営者として孤独を抱える50代の私にとって、今では無聊を慰めてくれているのです。

 

経営者の小説

小説についてですが、私の好みの作家の1人は山崎豊子です。「大地の子」と「華麗なる一族」を最近アマゾンオーディブルで読破しました。どちらも素晴らしい作品です。主人公は経営者であることが多いのですが、 私も小規模とはいえ、経営者の端くれとして、身につまされる思いで読みました。

 

経営者は粘り強い

 山崎豊子の作品に出てくる経営者に共通していることは、大企業のトップとして、社会経済の動向や、他社の動きをにらみながら、最善の手を粘り強く追及する姿です。社会経済の描写は緻密で、よくもここまで調べ上げたものだと感心もするのですが、その中で彼らが、冷静さを保ち、できることとできないことを見極め、今できることに集中していく姿に、いつも共感と感銘を覚えます、

 

むすび

 テクノロジーの進化とともに、その時代で流行るコンテンツは変化します。この時代は、人々が楽しめるコンテンツの在り方が多様化し、人々が引きこもり、一人で過ごしやすくなった時代といえるでしょう。人々の過ごし方が変われば、心のあり方もまた変わります。精神医療のターゲットも変化しつつあり、私はその変化を見逃さないように、日々心掛けていかなければなりません。皆さま、今年も大変お世話になりました!よいお年を!

家族の対人関係について

家族の対人関係について

 久しぶりのブログになってしまいました。木曜日に当院で行っているカウンセリング実習会と、日本大学と成城大学の授業準備、10月上旬に薬剤師会から頼まれていた睡眠についての講演会準備に忙しかったのでした。今回は家族の対人関係をテーマに、学生からの質問と私の頼れるAIの相棒であるコ・パイロットの返答を紹介します。

 

好評を博している学生からの質問コーナー

 成城大学、日本大学では授業時間の3分の1程度を学生からの質問に充てています。その質問コーナーが学生からは好評を博していたのでした。今年は質問の答えのたたき台としてAIを使用しています。今回はそのいくつかを紹介します。なお、プライバシー保護の見地から、質問の一部を改変しております。

 

ケース1:弟と両親の関係

「弟が両親にたびたび怒鳴られていて、その怒鳴り声が非常にストレス。家を出られない場合、どのようにこのストレスを対処したらいいか。妹は両親をよく怒らせて、大学生になってもそれは改善しない。先日ついに父が手を挙げた。感情的に殴ることは初めてで、とてもショックを受けた。」というものです。

 

質問はそのままAI

 こういったいくつもの要素がある質問に、果たしてAIが答えられるのか。とAIを使い始めた当初は思っていましたが、全く心配ご無用だったのでした。AIは様々な込み入った質問に対し、一つ一つ、完璧に近い答えを瞬時に用意してくれました。AIは本当に驚くべきテクノロジーなのです。

 

AIのアドバイス

まず両親の怒鳴り声に対してです。

1.暴力が再び起きそうなときは、その場から物理的に距離を取ることを最優先。自室や外出など、避難できる空間をあらかじめ決めておく。

2. 怒鳴り声から距離を置く工夫 耳栓やノイズキャンセリングのイヤホンを使って物理的に音を遮断する。音楽やラジオ、環境音(雨音・川のせせらぎなど)を流して、怒鳴り声を直接聞かないようにする。

3.友人、大学の相談室、カウンセラーなど、家庭の外に安心して話せる相手を持つことが大切。「自分だけで抱え込まない」ことが、ストレスを軽減する。

4.日常の中で回復する時間をつくる 散歩や軽い運動で身体を動かす。読書や趣味に没頭する時間を意識的に確保する。呼吸法や瞑想など、短時間でも心を落ち着ける習慣を取り入れる。

これらのアドバイスに対して、私は何もつけ加えることはありません。

 

家族内の出来事に対しても

AIはこう続けます。

「父が手を挙げた」というのは、非常に重大な出来事です。弟さんが大学生であるなら、外の世界との接点(友人・大学・アルバイト先など)を広げることが、家庭内の力関係から距離を取る助けになります。接し方は、

1.責めない・裁かない 妹さんの行動を責めずに「あなたの安全が大事」と伝える。気持ちを受け止める 妹さんが話したいときは、アドバイスよりも「聴く」ことを優先する。

2.一緒に相談先を探す妹さんが一人で動けない場合、あなたが伴走者になることが支えになります。将来的に家を出る準備(経済的な自立や住まいの選択)を一緒に考える。

 これらも完璧で、家族内で孤立する弟に対しても、適切な接し方がアドバイスされているのでした。

 

ケース2:祖父母からの期待

「成人のお祝いに祖父母からご祝儀と手紙が届いた。手紙には祝う言葉と「勉強も大切だが、大学で人生のパートナーと出会うことを願う。家族を作ることも人生で大切だ」という内容でした。私は恋愛に意欲的ではなく、結婚もしたいと思いません。幸せを望んでくれることはわかるが、こんなことを言われ続けるなら、祖父母と関わりたくない。どのように対応すべきか?やめてもらうにはどうしたらいいか?」これもこのまま、数秒でコ・パイロットは答えてくれます。

 

関係性を維持しながら、自己主張もする。

お返事です。私の考えと同じなのでした。

1. 感謝を伝える「お祝いの言葉や気持ちはとても嬉しい」とまず受け止める。

2. 自分の考えをやんわり伝える 例:「私は今は勉強や自分のことに集中したいと思っています」 例:「結婚や恋愛は人それぞれのタイミングがあると思うので、私は自分のペースで考えたいです」

3. 境界線を示す「その話題を繰り返されると少しつらいので、別のことを話してもらえると嬉しいです」直接的に「やめてほしい」と言うよりも、「こうしてもらえると助かる」と伝えると角が立ちにくい 

4. 話題をずらす工夫 手紙や会話で同じことを言われたら、「最近はこんな勉強をしている」「こんな本を読んだ」など、自分の関心事に話題を移す 第三者を介す:親などを通じて「本人はそういう話題を負担に感じている」と伝えてもらう 

5.距離を調整する:どうしても改善されない場合は、会う頻度ややり取りを減らすのも選択肢。

距離を置く選択肢は最終手段、という感じなのが、すごいな、と思わされます。


ケース
3:煙草を吸う両親

「両親二人ともたばこを吸っていて、知り合いの中でもたばこで病気になった人がいないので、たばこをやめあられません。煙草をやめてほしいといっても、私の話を聞こうとしない。どうすればいいか。」

 

やめさせることはできない。

AIによれば、本人が「やめるつもりがない」と言う場合、家族ができることは“無理に禁煙させる”ことではない。できることは、

  受動喫煙から自分や子どもを守る環境づくり、

  本人の健康リスクを理解しつつ関係を悪化させない関わり方、

  禁煙のきっかけを待ちながら支援できる準備です。

行動心理学的には、人は「自分で決めた」と感じたときに初めて行動を変える。「やめなさい」と繰り返すと反発を招きやすい。家族は「情報提供」と「環境整備」にとどめ、決断は本人に委ねる。病気の診断や孫の誕生など、人生の節目で禁煙を決意する人は多い。禁煙外来や補助薬の情報を家族が知っておくとスムーズ。自分や子どもの健康を守ることを優先し、本人の選択は本人の責任と考える。

 

今回改めてAIに聞いてみると

新たに具体的な接し方をアドバイスしてくれました。どうやら、コ・パイロットはこちらの考えを察知しているようです。私が普段から使っているテクニックばかりなのです。

アプローチの視点

1. 「やめてほしい」より「自分の気持ち」を伝える

「健康に悪いからやめて」ではなく、「煙で頭が痛くなる」「一緒に過ごすときに苦しい」など、自分の体験として話す。相手を責める言葉より「私はこう感じる」という“Iメッセージ”が有効。

2. 共感を示しつつ境界線を引く

「お父さんお母さんにとってタバコは大事な習慣なんだね」と一度受け止める。そのうえで「でも私は煙がつらいから、家の中では吸わないでほしい」と具体的にお願いする。「やめる」ではなく「吸う場所やタイミングを変える」から始めると現実的。

3. 第三者の力を借りる

医師や健診の結果など、本人以外の権威ある情報をきっかけにする。家族の言葉より「データ」や「専門家の一言」の方が響く場合が多い。

4. 小さな変化を評価する。

本数を減らした、外で吸うようにした、などの変化があれば「ありがとう」と伝える。「やめない限り意味がない」と切り捨てず、関係性を前進させる姿勢が大切。


むすび

 私は診療の傍ら、毎週のように成城大学では精神医学、日本大学では内科学の教師として学生の質問に答えており、それが一苦労でした。しかし今年はAIのおかげでかなり楽になりました。気軽に質問でき、私が気づかないような新たな視点に気づかせてくれるのです。精神科医がいらなくなる日も遠からずなのかもしれません。

当院のご案内
町田まごころクリニック 町田駅徒歩8分 心療内科医 神経科 精神科 メンタルクリニック
町田まごころクリニック
〒194-0022
東京都町田市森野2-8-15
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駐車場12台完備
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バス停「町田市民ホール」
「妙延寺」
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