
今回はコンフォートゾーンについて思うところを書かせて頂きます。上はプリンターに座るひろりんです。
文字通り「快適で居心地のいい場所」という意味です。その人が「不安にならない行動範囲」のことであり、また「躊躇せず、自然と行える行動範囲」のことです。習慣で行っている日常生活の行動は、コンフォートゾーン内にいるといえます。
自分が心地いいと感じるコンフォートゾーンを一歩抜け出す必要があるのです。前のブログで書きましたが、私は分院開設と言うリスクのある目標を立て、コンフォートゾーンを抜け出す決意を固めたのでした。分院開設どころではなかったコロナ禍の3年間において、コンフォートゾーンでゆっくり休ませてもらい、齢50も過ぎ、そろそろ残りの人生でやるべきことをやろうと思い定めたからでした。
まごころと町田の精神医療のために乾杯
私がやるべきと思い定めていることとは、町田市における精神医療のさらなる理想の追求なのでした。昨日当院で久々に町田市内のホテルで慰労会をやりましたが、スタッフ一同を前に、ちょっと気障とも思いましたが、ビールを片手にまごころと町田の精神医療のために乾杯させて頂きました。
物件の選定
2週間前、私は妻と物件の一つを見に行きました。JR町田南口駅の近くで、境川を渡った所にあり、大きな看板も立てることが出来、立地的にはいい面もありましたが、夜は人通りも少ないということで、妻の強い反対に遭いました。また、子供さんも多く来られる当院にはふさわしくないのかなと私も思い直し、仲介業者さんには一端保留のご連絡を入れました。
トイレを作ってくれる
分院の物件に関しては、トイレの問題で一回は保留していたサウスフロントタワーですが、希望すれば、テナント内にトイレを作ってくれることになり、再度その線で検討を進めているのでした。また、町田エイティービルと言うきれいな5階建てのビルが、駅からこちらに来る途中の交差点にあるコンビニを右折した所にあります。
眺めは良くても
そこの4階が空くことになり、そちらも検討しています。フロアには大きな窓があり、眺めは良さそうのなのですが、4階であること、家賃がやや高いことが考えどころなのです。ゆとりある待合室と少なくとも7つ以上の診察室を作るために、私が探している200㎡以上の物件は中々見つからないのですが、想像力を刺激してくれる物件探しは楽しいものです。
診療圏調査
税理士が作成してくれた、分院の候補地から20㎞の円で区切った診療圏調査ではとても興味深いことが分かりました。精神科のクリニックが19件もある町田市内では、新たなクリニックの予想患者数は29名と出るのでした。しかし、当院は医師が3名いる場合に受診される患者さんの数は130名を超えています。そればかりか、それでも対応しきれない初診の問い合わせが来続けているのでした。
分院に患者さんが来てくれるのか
診療圏調査で、町田と言う地域の中で当院がとても選ばれているクリニックであることは分かりました。しかし、分院にも当院と同様に患者さんが来てくれるのか、それは未知数だと税理士さんから突っ込みを入れられ、実はちょっと頭が痛い所なのでした。
ワンストップのクリニックを
私が考えていることは、当院を受診した患者さんは精神科に関係するニーズをほとんど全て解決できるようにすることです。すなわち、デイケア、カウンセリング、心理検査はいままで通り施行し、さらに、分院ではTMSという脳に電気刺激を与える治療装置を導入しようと思っています。
ある程度は有効な治療装置として海外では定評があるTMSを治療で用いているクリニックは町田近辺にはなく、以前から熱心な業者さんに売り込まれていたのでしたが、今のクリニックにはどうしても置きようがなかったのでした。ただ、当院にTMSを置くことができれば、町田市の患者さんは町田市の外に何らかの治療を求めて出向く必要がかなり緩和されると思います。
私は当院にはこれまで通り週に4回は来るようにし、分院にも週2回は行くようにします。さらに、医師の募集については、言葉を使った診療をモットーにする私が直接応募の文章を作り、ホームページ上に大きく募集を試みます。設備や待合室がいかに優れていようと、院長や勤務する医師がだめならだめなのです。
何よりもやる気のある人を
医師には私の理想に共鳴し、精神科医として患者さんに様々な治療の選択肢があるクリニックで張り合いのある仕事を望む人を選ばせて頂く所存です。非常勤より常勤の医師の方が来て頂きやすいので、そういう意味でも分院はメリットがあるのでした。
コンフォートゾーンをちょっとだけ抜け出し、私は経営上のリスクに対する不安を持ちながらも、一方ではとてもわくわくしています。それが人生の醍醐味と思えるようなら未熟な私も多少は成長しているのでしょう。