





更新が久々になってしまいました。2か月以上空いてしまい、さまざまな患者さんから更新はどうしたのかと尋ねられていましたが、誠にすみませんでした。いろいろと書きたい材料はあったのですが、雑事にかまけてついつい後回しになってしまっていました。医療には透明性が重要であり、医師の情報発信が大切と普段から言っている身としては、まさに私の不徳と無能の致すところ、また気合を入れなおします。上は今回の旅行の写真と、最近のひろりんの雄姿です。
初めての金沢
このGWは金沢にお邪魔しました。私はこれまで金沢に行ったことがなかったからでした。私がまだ行っていない有名な観光地といえば、四国や山陰地方を含め、日本各地にまだまだあるのですが、この5月には金沢を初めて訪れることができました。
加賀温泉郷
東京から新幹線で3時間、大阪に行くより時間がかかるのですが、到着してみるととても近代的できれいな駅でした。旅館の送迎バスにのって駅から15分位、今回予約した温泉旅館に到着しました。宿は静かでサーヴィスが行き届いており、北陸の海の幸をふんだんに使った夕食を楽しめました。露天風呂つきの温泉の大浴場はそれほどの混雑はなく、ゆっくり湯につかることができました。
当たり前と言えば当たり前
普通の温泉に行けば当たり前の体験ですが、旅館の皆さんは誰もが愛想良く、適切なサービスを提供してくれました。妻も私もほとんどの生活の義務から解放されて過ごせる旅行の時間というのは、とても貴重なものです。妻に言わせれば、我々が旅行する度に家に一人留守番させられる寂しがり屋の愛猫ひろりんは、今日も出発前からすねており、ろくに見送りもしてくれなかったようなのですが。
忘れられることもある結婚記念日
ADHDの傾向がある私の不徳の一つなのですが、5月3日の我々の結婚記念日を忘れることがあります。今回もうっかり忘れており、私は5月3日の朝に妻から指摘され、その場を取りつくろっては見たものの、妻の落胆した様子は明らかでした。
人生に当たり前のことは何一つない
人生に当たり前のことは何一つなく、結婚生活も当たり前のことではありません。人生の幸福の源泉となりえる結婚生活に感謝しているのであれば、年に一度の記念日位はきちんと覚えておき、それにふさわしい振る舞いをする必要があるでしょう。愉快な結婚生活は私一人の努力で維持できるものではないのですから。
仕込みをしました。
私は二日前にやらかしたへまの後に、密かに泊まる予定の旅館に電話し、ケーキを夕食の時にお願いしておきました。旅館も心得たもので、夕食のデザートの前に、蝋燭を飾りつけた、「結婚記念日おめでとう!」とチョコレートで書いてあるホワイトチョコレートのプレートが載ったケーキをさりげなく出してくれました。予想外のケーキの登場は妻の表情を和らげてくれました。ケーキもとても美味しく、旅館はいい仕事をしてくれました。
今日は絶好の天気でした
旅館に一泊し、加賀温泉郷駅から金沢駅まで新幹線で向かい、金沢観光ではお決まりの兼六園に向かいました。日本3大名園の一つだそうで、初めてその一つに足を踏み入れました。快晴の素晴らしい天気でしたが、豊かな樹木の合間を小川が流れ、びっしりと緑の苔が映える園内はことのほか涼しく、とても心地よかったです。それは人工的な冷房とは全く違う心地よさでした。
ひがし茶屋街
兼六園からタクシーで向かったのは、ひがし茶屋街という江戸時代からの街並みを残しているというエリアです。風情はありましたが、茶屋建築が並んだ狭い通りは海外からのお客さんで混雑していました。その通りにはアイスクリームやお餅といったスイーツを出す、茶屋を改装した喫茶店が目白押しで、どの店も観光客が列をなしていました。
お茶屋「志摩」
重要文化財に指定され、茶屋街で一般公開されている2階建てのお茶屋建築でしたが、人気のスイーツを出さないせいか、行列はありませんでした。たまたまそこを通りかかった時に妻がそのお茶屋を発見し、そこでお抹茶と菓子を出してくれて、一休みできると聞き、広い兼六園を歩き回って多少疲れていた我々は、迷わず中に入りました。
かつての娯楽をしのぶ
古い2階建ての家なのですが、江戸時代には、芸妓がお客さんを迎え、唄や踊りや気の利いた会話といった、その芸の限りを尽くして歓待したという、そういった歴史があるのでした。そこには、当時のままの台所や中庭が残されていました。かつての芸妓は日本舞踊と笛や太鼓の演奏に長じていたそうですが、我々とは全く生活環境や価値観が異なる200年以上前の人々も、唄と踊りと楽しい会話に慰めを見出していたということが、伝統芸能に余り縁がない私にも、腑に落ちるものがありました。
メニューはない。
見学の最後に、我々は1メートル位の奥行しかない長方形の中庭を眺めながら、中庭に面して渡された机代わりの長い板の前にしつらえられた席に座り、そこで有料で提供される抹茶と和菓子を頂きました。我々が着席した時には、ありがたいことにほかの観光客は誰もおらず、静かな雰囲気でした。
苦くても好きな人がいる
ただ、喫茶店ではないその建築物で唯一提供される飲み物のお抹茶は、当たり前のことですが、苦く、GWでもどうしてこの建物が外の行列や混雑から無縁なのか、多少わかった気になりました。私よりはるかに粋に通じた妻は苦くとも冷たいお抹茶に満足なようで、お抹茶を飲むときの作法を教えてくれました。
ひろりん、寂しかったよね。
GW直前の予約のため、夜遅くしか取れなかった新幹線で、10時過ぎに帰宅しました。ドアを開けると、玄関先にひろりんが待ち構えており、にゃあにゃあと大音量で苦情を言われました。居間のソファでくつろごうとする妻の膝の上に飛び乗って、そこを占領したため、居間で身動きが取れなくなった妻に私がお茶を運びました。
むすび
今回も4月に入ってから旅の予定を立てたもので、4月の中旬ごろに相談した旅行代理店に大変お世話になりました。すでにほとんどの宿や交通機関が埋まっている中、それでも可能なスケジュールをてきぱきと立ててくれた旅行代理店の方々には感謝あるばかりです。人と寄り添うとはどういうことか、接客業の方々にはいつも教えられています。


