福岡八卦掌研究会

福岡県福岡市と太宰府市で活動する福岡八卦掌研究会の紹介と練功日程。福岡八卦掌研究会は、宋長栄派八卦掌、程廷華派八卦掌、馬貴派八卦掌を基盤に八卦掌を体系的、統合的に研究する会です。八卦掌の技法、套路の紹介。講習会ドキュメント!

2014年09月

〔八卦掌の特徴〕

八卦掌の演武をご覧になった事のある方は、どのような印象を持たれたでしょうか?また皆さんは八卦掌に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

八卦掌といえば、くるくる回る。何となく神秘的。何だかよく分からない。といった印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。

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くるくる回る?

八卦掌を実際に学ぶ以前の私も、八卦掌と言えば、「よく分からないもの。」であると同時に「何だか凄そうだな。」といった印象を持っていました。 そして、それらの疑問を払拭してくれる老師と出会えれば、いつか八卦掌を学んでみたいと思っていました。

では、なぜ八卦掌は分かりにくいのでしょう?

理由としては、他の拳法の演武線は通常、横向き、もしくは縦方向に直線を描きますが、八卦掌の場合は、走圏を行い円周上を歩きながら套路を行います。

また通常の拳法では、一式一式の技法ごとに(門派によって長短の差はありますが)定式にて停止しますが、八卦掌の場合は停止せずに次の技法に進んでしまう事が多いため、どこが定式だか分かりません。

更に八卦掌は転身を用いて90度、180度、360度と次々に方向が変わってしまうために、目で追っていても何をしているのか分からなくなってしまうのです。 
 
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転身が多い?

なぜそのような演武を行うようになったのかは、色々な理由があると思いますが、武術として考えた場合は、当然何をしているのか、他人には分からないほうが良いでしょう。

見てすぐに分かってしまうものであれば、簡単に他派に研究されてしまいます。

(伝統武術の場合、太極拳も同様ですが他人から見ても意味が分からないが、一定の効果のある練習法が採用されている場合が多いように思います。)

また近年では、前述した分からない理由の部分が八卦掌の特徴とされ、より強調されて(意味も無く転身を繰り返したり、やたらと連続して技法を繰り出したりして)、更に訳が分からないものになっているような気もします。

八卦掌を学ぶ上で一番重要な事は、その訳が分からないものに対して、明確な解答を示してくれる老師と出会えるかどうか、そしてその門派に、基礎錬功法や基本技法といった楷書の段階にあたる練習段階があり、それに伴う要訣が整備されているかどうかという点がまず挙げられると思います。

書道の場合でも、楷書の段階を学ばずにいきなり行書や草書の段階を学んでも意味が分からないでしょう。それと同様に基礎の部分を学ばずに、いきなり套路を学んでも意味が無いという事です。

例えば八卦掌の代表的な練習法に走圏というものがあります。いわゆる円周上を歩く稽古です。しかし、ただ歩いているだけでは、何のために走圏をしているのかが分かりません。

走圏を練習するのであれば、走圏は何のために行い。何に注意して行うのか。そして、その結果としてどのような効果があるのかといった明確な目標がなければ、長期間、性根を据えて練習していくのは難しいでしょう。走圏には主として八大形 がありますが、八大形には、それぞれに明確な目的があります。

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走圏

また八卦掌には、当然基本となる技法があります。しかし、一般的な八卦掌の套路では技法を隠している場合がほとんどです。

八卦掌を身に付けていくには、当然基礎的な技法を学んでいく必要があるでしょう。その点でも当会に伝わっている八卦掌には、基本技法の単式練習が非常に多く伝わっていますし、同時に基本技法のみで構成された基礎的な套路練習も伝わっています。

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基本技法 穿掌

基本技法と言うのは、英語で言えばアルファベットの一文字一文字であるA、B、Cの事です。アルファベットの何文字かが連なり英単語となります。つまり基本技法のいくつかが連なり基本套路となります。

その基本套路(英単語)を繋げて文章にします。それが応用套路という事になります。

まとめると以下のようになります。

基本技法(アルファベット)
穿掌、探掌、蓋掌、反背捶、撩掌、圧掌、劈掌、挑打、撞掌、撩陰掌、雲片掌、開掌、鴨子分水など

基本套路(英単語)基本技法で構成されている。
単換掌、双換掌、順勢掌、三穿掌の龍形八大母掌の前半四掌や探掌、蓋掌、反背捶などの母掌など

応用套路(文章)基本套路の組み合わせや変化。
龍形八大母掌の後半四掌や単勾式八法、獅形八掌、熊形八母掌など

つまり、基本技法を組み合わせたものが基本套路があり、基本套路を組み合わせたり、応用・変化したものが応用套路になるということです。こういった段階を得た練習の体系が無ければ、八卦掌を理解していくのは難しいと思います。

私は個人的には、これまで八卦掌に疑問を感じてきた方にこそ、当会の練習体系を学んでみて頂きたいと思っています。

また今後、文章での表現には限界がありますが、当ブログにて少しづつ八卦掌を読み解いていきたいと思っています。

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八卦64大刀に挑戦!

2014年度は、6月、7月、8月、9月と4ヶ月連続して東京へ行ってきた。理由は、タイトル通り「八卦64大刀」を学ぶためである。

八卦大刀と言えば、まさに八卦掌を代表する兵器であり、巨大な大刀を自由に扱う様は、八卦掌の醍醐味とも言える。

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八卦64大刀

私自身、昔から学んでみたいと思いながら、これまで学ぶ機会が無かった。またこれまで八卦大刀を学びたいと思える老師との出会いもなかった。それが今回、李老師から馬貴派の八卦大刀を学べるチャンスがきた! これは学ばないわけにはいかない。大いなる期待を抱いて東京へ。

李老師にお会いするのは、昨年の11月以来なので、約半年ぶりとなる。現在は、オーストラリア、USA、ヨーロッパと八卦掌の指導に赴き、まさに世界中で活躍されている。ご自身の夢や希望を、ご自身の身一つで実現してしまった。やはり大した方だなと思う。

初めて見た馬貴派の大刀の印象は、「やはり馬貴派だな」の一言。 いわゆる魅せる要素は全く無い。馬貴派の姿勢と身法で大刀を振り抜き、突き刺す。だからこそ難しい。

64大刀は、パ-トにより、いくつかのテーマに分かれるようだ。私個人の感想を少し書いてみよう。

【6月の練習記】
1)前半部分は、横一文字の演武線上に沿いながら大刀を扱う。よって大刀の軌道は、垂直及び直線となる。いわゆる刀法の基本的な動作である 扎、劈、撩、反撩、掛、推などの技法を学ぶ。当然、身法は劈刀であれば素手の劈掌(圧掌)と同様であり、撩刀であれば撩掌や撩陰掌、扎刀であれば穿掌や撞掌、そして推刀であれば双撞掌と同じである。ただし、そこはやはり大刀である。詳細は省くが、大きな刀を操作するための特別なコツが随所に見られる。(6月はここまで)

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素手も刀法も身法は同じ。

【7月の練習記】
2)中盤の前半部分は、今度は演武線を踏まずに斜行(蛇行)もしくは走圏を用いる。歩法が斜行となれば、刀法の軌道も弧を描きながらの斜めとなり、歩法が走圏となれば、当然、刀の軌道もそれに随う。また独立しての反刺もやや斜め下へとなるようだ。(7月はここまで)

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刀は歩法に随う。

1~2の期間の写真は、こちら のページにて公開されているようです。写真はクリックすると拡大されるようです。ご参照下さい。私も少しだけ写っています。

【8月の練習記】
3)中盤の後半部分は、これまた八卦掌の特徴である扣歩を用いた転身で刀を扱う。当然転身に刀は随い、刀の角度を変えての扎刀の三連打。剣や刀でよく用いられる掛の動作で後方を刺すのも馬貴派の大刀の特徴のようだ。

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掛刀で後方を刺す動作。

4)後半の前半部分は、金鶏独立からの刀の持ち替え。

5)後半の後半部分は、直扎から崩刀、扣歩を用いての転身掛による反扎、蹴りの横払い(8月はここまで)から風掃残雪。そして収式。

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蹴りの横払い(分脚掃刀)

3~5の横払いまでの写真は、こちら のページにて公開されているようです。一番下手なのが私です(^_^;)

9月4日の最終日は、果たして今日で本当に最後までやってくれるのかとドキドキしましたが、最後の一手 風掃残雲までやってくれましたね♪

個人的には、大刀がとても気に入ったので、生涯の友となるよう、これから練り込んでいきたいと思っています。

李老師、今回もありがとうございました。また東京の会員の皆様、今回もお世話になりました。

大刀13
最後の一手、風掃残雲

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