福岡八卦掌研究会

福岡県福岡市と筑紫野市で活動する福岡八卦掌研究会の紹介と練功日程。福岡八卦掌研究会は、宋長栄派八卦掌、程廷華派八卦掌、馬貴派八卦掌を基盤に八卦掌を体系的、統合的に研究する会です。八卦掌の技法、套路の紹介。講習会ドキュメント!

2015年07月

進化するライオン(後編) 獅形掌考察

一日空いて7月18日の講習会。この日は珍しく午前中の講習会となった。

理論講習では、獅形を象徴する球形運動には、上下、前後、左右といった外見上の他にも大小や虚実など様々なものがあるが、もっとも重要なものは、やはり上下と左右であるとの事。

実技講習は、軽めの獅形走圏から始まった。

続いて前回と同じく獅形の2。套路自体に変化は無かったが、最初の扣歩の際に円の中心方向に向かう意識が感じられた。また獅形転身の際は、前回より正確な立円(垂直)動作を行っているように見えた。

前回は極限まで筋を伸ばし、 極限まで体も捻るよう要求されたのであるが、この日はそのような要求は無く、むしろ全体をスムーズに行うよう指導された。一日違えば、同じ掌法でも練習方法が異なるようだ。気候のせいなのだろうか。

今回初めて個人的に注意を受けた点としては、最初の扣歩の際に肩に力が入り過ぎているとの注意を受けた。円形を意識するあまり肩に力が入り過ぎていたようだ。

続いて獅形の3。こちらも套路自体は変わらないが、小円の回し方が下→上→上の形に戻っていた。

そしてこの日の講習のハイライトは、ボールの玉転がし。小円回しの後の撩掌的な動作の際に、前回行った雲片掌的な動作を行い、そこから更に背中側を前に転がし、後ろに転がし、最後に走馬活携を小円で行い立円転身に繋げるといったもの。

正直言えば、このような動作が武術的にどうかと言われれば、何とも答えようがない。しかし、体の感覚をより明確にするのには効果があるだろう。

《獅形掌考察》

さて今回の講習に参加する以前に、私は獅形掌について、ある推察をしていた。今回の講習参加は、それを確証する意味もあった。

獅形掌というのは、球体動作である。では、この球体動作が武術の技として、そのまま使えるかと言えば、使えない事もないが、実際には難しいだろう。

ではなぜ、実戦的ではない獅形掌を学ぶ必要があるのだろうか?

詳細は書けないが、獅形を学ぶ事で、おそらく八卦掌の基本技法の功夫が上がっていくだろうと思う。基本技法の質が変わると言ったほうが良いかもしれない。

そして、その秘訣は私は足と胯にあると思われる。つまり足と胯を使っていかに球体動作を行うかである。

ちなみに獅形の動作は、別に馬貴派に限ったものではなく、私が学んだ程派の老八掌の第六掌にもある。そして、程派の獅形もやはり技法ではなく原理を表したものであると言える。

獅子張口
程派老八掌 第六掌 獅子張口

さて、この原理を今後いかに活用していくかが、我々に対しての宿題という事になるだろう。ヒントは老師が示してくれた。大刀も練り直さないとね。

大刀1
八卦大刀 仰身分脚反扎
 
最後に老師が獅形掌は、いくら練習しても疲れないでしょう?という話をされた(私は疲れていたけれど)やはり夏は獅形の季節のようだ!


  当ブログの記事が参考になった方は、ブログランキングへのご投票をして頂けると感無量です(^人^)

 にほんブログ村 格闘技ブログ 中国武術へ 人気ブログランキングへ 


福岡八卦掌研究会の トップページへ 》




Copyright(C)2003-2015 福岡八卦掌研究会
All rights reserved. 当会の許可無く転載を禁じます。

福岡伝統太極拳 湧泉会 湧泉会 公式ホームページ。
中国武術の時間 当会代表の個人ブログ。
福岡伝統中国武術協会 協会の各教室の紹介
twitter@yusenkai 当会の練習記。
湧泉会 公式facebook  湧泉会最新情報を掲載。

進化するライオン(前編)

7月の16日と18日に3ヶ月ぶりに東京の李老師の講習会に参加してきました。

7月は8月の分も合わせて計8回に亘り獅形の講習が行われるとのこと。獅形を学ぶのは128式の時などにも少し学んだが、 正式に学ぶのは岡山の講習会以来なので5年ぶり位になるのだろうか。老師の獅形がどう変わっているのか、また獅形の次の段階の指導が始まるのか、台風が接近する中、期待を胸に上京した。

会場に到着すると珍しく李老師が先に来ていた。「こんにちは!元気ですか?」と挨拶すると、tiredとの答え。わざわざ福岡から来たのだから、元気出していこうぜ(ーー;)

講習が始まり、まずびっくりしたのが、老師の体型が随分と変わっていたこと。ここ数年の老師の体は、私が学び始めた頃と比べると、例の下丹田の異様な張りは残っていたが、全体に随分とスマートになり、腕や胸などは一般人とさして変わらないほどであった。

それがこの三ヶ月程の間に下丹田の張りが幾分治まり、その分胸や背中が発達し、全体的に逞しく壮健になっていた。その理由は練習を始めていく中で少しずつ解明されていく。

実技の指導が始まる前に、老師自身が最近自分自身が随分と進化したというような話をされていた。また【欲罷不能】練習をやめたくても心地良くてやめられない状態になったとも言っていた。

おそらくランナーズハイのようなものなのだろうが、もっと体の深い部分である髄や神の部分が活性化したのではないだろうか。

そのためには【筋出力尽】筋から力を出し尽くす必要があると説明されていた。そしてこの日の講習はまさにそれを具現化するための練習内容であった。

練習の初めは、龍形の走圏だったのであるが、最初から90度以上、上体を捻る事を要求。それに合わせてこちらも捻る事を意識して練習してみたのであるが、まぁ普段やっていない事は、いきなりは無理はしない事ですな・・・走圏で右の腰を痛めてしまった(>_<)

続いて単換掌、こちらもこれまで見てきた単換掌とは随分と印象が違う

馬貴派の単換掌と言えば、馬歩で中正を意識するものが定番であったのだが、この日学んだ単換掌では、筋を大きく伸ばし切り、また中正の範囲内ではあるが、推窓望月の際などは上体を傾け足も横向きの弓歩になっていたし、走馬活携も後方90度まで、そして龍形転身なども中正をやや崩しながら限界まで体を捻る。まさに【筋出力尽】で筋を大きく伸ばし切り、力を出し尽くす単換掌であった。

単換掌
単換掌 推窓望月

さらに講習は獅形へと続く。

獅形走圏から獅形掌の2へ。獅形掌の2は套路の形自体は変わっていなかったが、やはり【筋出力尽】立円の転身は限界まで。

そして今までと違う部分では、最後の換掌の部分が下から掬いあげる動きではなく左右方向への立円動作に変わり、またどちらかと言うと、手の動きはほとんど使わず歩法と身法で行うものに変わっていた。
 
ここで休憩を挟み、さらに 獅形の2の変化へ。通常の獅形の2は後方へ転身するのだが、ここで学んだものは獅形の3のように開始線上へ転身する。ほとんど変わらないが、最初の扣歩と身法で円を描いてから歩を進める感じであろうか。

獅形
獅形掌

最後は獅形の3へ。獅形の3も套路自体は変わらないが、小さいボールの回し方が以前は下→上→上だったものが、下→上→下に変わっていた。また撩掌のような動作の際に雲片掌を小さくしたような動作がやや明確に行われていた。

そして練習後、前半の龍形走圏で痛めた腰が何ともない。痛みが改善されていた( ̄ー ̄)

今日のような練習ができるのは、年に何度もない。この時期だから出来るとの事。夏はとにかく筋を伸ばし切って、体から汗(湿気)を出し切る。 さぁ帰ったらこの理屈で会員さんをしごいてあげよう。キーワードは、【筋出力尽】ですね。


福岡八卦掌研究会  トップページへ 》



Copyright(C)2010-2015 福岡八卦掌研究会
All rights reserved. 当会の許可無く転載を禁じます。

 この記事が参考になった方は、ブログランキングに投票していただけると感激です(⌒-⌒)
  
にほんブログ村 格闘技ブログ 中国武術へ
 人気ブログランキングへ 
 
ブログランキング
プロフィール

福岡八卦掌研究会

記事検索
QRコード
QRコード
ページランク表示ツール
アクセスカウンター

スポンサーリンク
  • ライブドアブログ