福岡八卦掌研究会

福岡県福岡市と太宰府市で活動する福岡八卦掌研究会の紹介と練功日程。福岡八卦掌研究会は、宋長栄派八卦掌、程廷華派八卦掌、馬貴派八卦掌を基盤に八卦掌を体系的、統合的に研究する会です。八卦掌の技法、套路の紹介。講習会ドキュメント!

套路

挑打八法! 馬貴派八卦掌の套路6

2015年の9月~11月の期間は、李老師による挑打八法の講習が三ヶ月にわたって東京で行われました。

挑打は、馬貴派八卦掌の代表的な技法のひとつであり、かつて福岡の講習会でも数種類が紹介されました。私が学んでいない掌法もありますが、私個人の備忘録として一部をご紹介致します。

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 李老師の挑打(画像はクリックすると拡大されます)

挑打1

撩→挑→探→穿の挑打を含む連絡技法。元来は熊形翻身掌に含まれる連絡技法から抜粋されているように思われる。動画を東京会員のNさんが公開されているようなので、こちらのページを参照されたい。挑打八法のもっとも根幹となる技法。

挑打2

私は直接学んでいないが、Yさんに見せて頂いた内容では撤歩から挑打の連打が特徴のようだ。挑打の連打は88式や獅形の7掌に含まれる獅子の玉転がしの発展形、もしくは発力を表現した形と言えるだろう。また撩から挑への身法は128式にもよく出てくる。

挑打3

四隅の方向への挑打の三連打。私はかつて福岡で開始線上(四正方向)での三連打から白蛇転身の挑打を学んだ事があるが、その発展形と言えるだろう。また馬貴派では、単勾式の3掌目で同一の技法を繰り返す練習をよく行うが、それとの関連もあるのかもしれない。

挑打4

所謂、墊歩(てんぽ)が含まれる。墊歩自体は三穿掌の発展形で学ぶが、挑打への繋ぎは初めて学んだ。歩法の熟練が必要。

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李老師の墊歩を用いた穿掌

挑打5

未習得。Mさんにちらっと見せて頂いた範囲では転身圧掌から始まるようだ。

挑打6

YさんやMさんに見せて頂いたところでは鷹勢の双圧掌から、
蓋→撩→挑→探→穿→転身探→穿と 繋がるようだ。
全体の雰囲気は単勾式の4に似て、同一線上を行ったり来たりする様は、廻身掌を思わせる。

挑打7

典型的な挑打1の発展形、馬貴派の絶掌の一つである掖掌が含まれる。磨身掌の中盤から後半に似た掌法。

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李老師の掖掌

挑打8

未習得。Mさんに2年前の動画を見せて頂いた範囲では劈掌が多用されるようだ。長ーい套路。


総じて言えば、挑打は撞掌系の技法に分類されるが、熊形などに含まれる双撞掌がいわゆる推す動作であるのに比べ、挑打は明らかに打を意識した掌法であると言える。言い換えれば、馬貴派の典型的な発勁を学ぶ技法とも言えるだろう。

挑打八法は、挑打の単式練習で得た功力を他の技法と連絡させたり、歩法の変化や方向の変化を用いて、実用に向けて構成された体系の一部と言えると思う。

未習得の部分もあるので、とりあえずは習った部分だけでも会員諸氏と今後研究していきたい。

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馬貴派八卦掌の套路4 単勾式八法

馬貴派八卦掌の単勾式八法について解説する。

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     単勾式走圏

単勾式の外形上の特徴は、片手を円の中心に向かって陽掌で構え、もう一方の手は対角線上に勾手を作る。片方の手が勾手であるがゆえに単勾式と称する。

内面的には燕と双頭の蛇の意を用い、燕のように軽やかに動き、 双頭の蛇が互いに転換しながら攻撃に繋いでいく。またその延長として鷹の雄大な意法を用いる場合もある。

套路の構成としては、私個人の感想としては、龍形の単換掌と双換掌を母体としたものが、それぞれ単勾式の1と4となり、この1式と4式を母掌として揺身的な変化としての2式や5式が生じ、更に四隅の方向への変化していくようだ。また単勾式の3式は、128式などに含まれる技法の単操を用いる掌法としても多く活用される。とにかく単勾式は変化が多く、李老師は約30種ほどの変化を学んだとの事である。

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    単勾横身           麒麟吐書

 もう一つの単勾式の特徴は、八卦掌の四大兵器の一つである子午鴛鴦鉞の使用法(削、掛、刺、撩、翻、圧、劈、蓋など)が、単勾式の掌法に鉞を持つ事で、ほぼそのまま使用する事が出来ることだろうか。実際、私も子午鴛鴦鉞の基本的な使用法は、李老師から単勾式を学んだ際に教わった。

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    子午鴛鴦鉞

単勾式はシンプルがゆえに奥が深い。ちなみに軽やかな燕の意で単勾式を練るには、春が最適との事である。

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八卦六十四大刀 馬貴派八卦掌の套路5

八卦六十四大刀 (馬貴派八卦掌 李保華老師伝)
大刀3
左上歩前扎
大刀9
歇歩掛刀
大刀1
仰身分脚反扎
大刀8
順勢蔵刀
大刀12
分脚掃刀
大刀13
風掃残雲

当門に伝わる八卦大刀は、馬貴派八卦掌の李保華老師から学んだものである。その特徴は、馬貴派の姿勢と身法で大刀を振り抜き、突き刺し、操作する。やはり「馬貴派だな」の一言。

 内容的には、特に珍しい技法は無く、刀術の基本技法で構成されていると言ってよいと思う。いわゆる特別なものではないのだが、そこに長く重い大刀を扱うことで、特別ではないものが特別なものになっていく。実際、大きくて重たい刀を扱う工夫が随所に見られる。大刀を扱う事で、八卦掌の功夫も必然的に上がっていく事だろう。
私自身、もう少し大刀の功夫を上げた後、将来的には八卦掌の特別講習や八卦掌の専修クラスで指導していきたいと思っている。

 八卦大刀の練習記は、こちら をご覧下さい。

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子母鴛鴦鉞(しぼえんおうえつ) 福岡八卦掌研究会

子母鴛鴦鉞(しぼえんおうえつ) 鄭志鴻老師伝

ユエ1
陰陽起式
ユエ3
獅子張口
ユエ2
陰陽魚掌
ユエ4
火輪掌
熊形
下沈掌
 
八卦門を代表する兵器である子母鴛鴦鉞(しぼえんおうえつ)を紹介する。門派によっては、子午鴛鴦鉞とも呼ばれるようだ。
剣や刀とは異なり両手に武器を持つ子母鴛鴦鉞は、その名の由来通り、(子母=親子、子午=干支の子と午、鴛鴦=おしどり)両手が付かず離れず呼応しながら、時に別々に動き、時に同時に動きながら攻防を行う。そして、その技法は、やはり八卦掌の徒手技法に直結している。

私は馬派八卦掌の李保華老師に単勾式八法を学んだ際に鴛鴦鉞の基礎を学び、套路や技法は、宋派八卦掌の子母鴛鴦鉞を鄭志鴻老師に学んだ。この套路は、龍形、熊形、単勾式、陰陽魚掌など八卦掌の技法が満遍なく取り込まれており、八卦掌を学ぶ上で非常に有効だと思われる。今後、当会の八卦掌専修クラスや特別講習にて指導していく予定です。


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宋長栄派 八大掌

宋長栄派八卦掌 八大掌(鄭志鴻老師伝)
宋派八卦掌1 
宋派八卦掌の走圏
宋派八卦掌2
宋派八卦掌 双撞掌
宋派八卦掌3
宋派八卦掌 穿心肘
宋派八卦掌4
宋派八卦掌 指襠捶

当門に伝わる宋派八卦掌は、董海川 →宋長栄 →趙錫亭、趙彦栄 →尉剣峰 →張澤民 →鄭志鴻 老師へと伝わったものである。正式名称は、宋派剛柔八大掌という。

単換掌を母体とし、他に双換掌などの八つの掌法で構成され、計九つの掌法が伝わっている。残念ながら各掌法の名称は失伝してしまっているようだ。

宋派八卦掌の最大の特徴は、他の八卦掌が円の中心方向に目線を向けて走圏を行うのに対し、円周上に目線を向け、三尖相照を維持しながら走圏を行います。技法はシンプルで一切の虚飾を廃し、実用主体の套路構成になっている。

当会代表は1年半の間、走圏のみの練習を行い。その後、単換掌のみを半年間習い。双換掌など他の八卦掌の套路を学び始めるまで約2年かかったそうです。今後、当会では八卦掌の上級教程にて指導予定です。

 
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