福岡八卦掌研究会

福岡県福岡市と太宰府市で活動する福岡八卦掌研究会の紹介と練功日程。福岡八卦掌研究会は、宋長栄派八卦掌、程廷華派八卦掌、馬貴派八卦掌を基盤に八卦掌を体系的、統合的に研究する会です。八卦掌の技法、套路の紹介。講習会ドキュメント!

穿掌

李保華老師 福岡講習会ドキュメント まとめ

李保華老師の福岡講習会のドキュメントや
東京で開催された講習会の記事を
分かりやすく、年度別にまとめてみました。

講習会ドキュメントは、写真を多く用い
李老師の講習会の雰囲気が伝わると思います。

〔2010年 夏〕
2010年8月21日 双換掌
2010年8月22日 順勢掌
2010年8月23日 三穿掌

2010年8月 馬貴派講習会 総括

2010年度 成果レポート


〔2011年 冬〕
2011年2月25日 初心者講習会
2011年2月26日 揺身掌
2011年2月27日 穿掌

2011年 8月 東京の講習会に参加してきました!

〔2011年 秋〕
2011年11月19日 磨身掌
2011年11月20日 挑打
2011年11月21日 個人指導編

〔2013年〕
馬貴派八卦掌 128式に挑戦!
老師のご自宅へ 久々の個人指導
動画デビュー!熊が8匹揃った日。
再び、128式に挑戦!
三度(みたび)…東京へ。

〔2014年〕
八卦64大刀に挑戦!

〔2015年〕
燕か、蛇か、鷹か、熊か…。
縁のある掌法、縁のない掌法。
進化するライオン〔前編〕
進化するライオン〔後編〕
挑打八法!

〔2016年〕
磨身八法との邂逅 「揺・磨・回・転」の意味

〔2017年〕
今年の初稽古は東京で。
1月7日は、初心者講習。
続・縁のある掌法。


当会の練習記へ 》

福岡八卦掌研究会 トップページへ 》


Copyright(C)2010 福岡八卦掌研究会
All rights reserved. 当会の許可無く転載を禁じます。

八卦掌の基本技法の紹介

八卦掌で用いられる基本技法を紹介する。

1.穿掌

穿掌
馬貴派八卦掌 李老師の穿掌
穿掌2

八卦掌全般における最も代表的な技法である。
英名 spear palm の名の通り、槍の意を用い、全身を一本にまとめる。歩法により変化は無限に広がる。

2.探掌

探掌
李老師の探掌
探掌

技法としては穿掌の応用となるが、こちらは、弓を引き矢を放つ意を用いる。また手を引き寄せる際は、袋の中から物を取り出す意も用いる。応用は無限であるが、その代表的なものとして探掌八変がある。

3.蓋掌 

蓋掌4 
大地を蓋い尽くすような気概で
蓋掌2-2

穿掌や探掌が直球のストレートなら、蓋掌の軌道は落ちるカーブ、ドロップといったところだろうか。非常によけにくい軌道を通って襲ってくる。大地を覆い潰すような気魄を用いる。また進歩、斜行、三角歩と歩法の変化も多彩である。

私は以前、老師に肩の側面に打ち込まれたことがあるが、その威力は尋常なものではなかった。

4.反背捶


CIMG0056-2
外見はキックボクシングのバックブローのように反転して振り向きざまに相手を打つ技だが、真の威力を身につけるには、やはり姿勢の安定と扣擺歩の熟練が必要不可欠だろう。

岡山の講習会で初めて見た李老師の反背捶の威力は、今も目に焼きついている。


反背捶

次のページ 》 八卦掌の基本技法 ②


福岡八卦掌研究会  トップページへ 》

Copyright(C)2010 福岡八卦掌研究会
All rights reserved. 当会の許可無く転載を禁じます。

2011年11月21日 李老師ドキュメント 個人指導編5

11月21日は李老師に個人指導を受ける日である。

個人指導の内容を書くのは、どういうものかとも思ったが、福岡で馬貴派を学んでいる方々は、まだまだ李老師と触れ合う機会も少ないので、参考になればと思い、個人の練習記として書くことにした。

本日は昨日以上に晴天◎

セミナー開催前に、この日は素晴らしい場所に案内するからと李老師に伝えており、約束通り、四王寺の山頂へと案内した。行ったことのある方はご存知だと思うが、この場所は太宰府市が一望でき、空気は澄み、空も近く感じる。李老師もここからの風景をビデオで撮影されていた。

四王寺 山頂での記念撮影
CIMG0595-2 CIMG0598-2
この時は、まだ笑顔の二人…。この後、どうなるのか。

午後2時個人指導スタート!やや傾斜のある場所で走圏を行った。

この日の個人指導では、磨身掌第二を習う。

磨身掌第二の套路自体は、今夏、東京に行った際にN崎さんとCraigと共に練習する機会があり、套路の順番だけは、その時に覚えて帰ったのだが、李老師から直接習うのは、今回が初めてである。

套路の構成自体は、母掌と比べれば、随分とシンプルである。最大の特徴は、扣歩穿掌しながらの転身圧肘だろうか。

実は、個人指導と言っても、套路の覚え方自体は講習会と相違ない。老師の前で繰り返し套路を練習しながら、老師が気付いた修正点を、その度に指導してもらう。

磨身掌第二では、母掌のように各招式をはっきりと大きく行うのとは違い、鳥を例に出して、動作はやや小さく行い、よりスームズに動くよう説明されていた。用法的には転身圧肘は、相手との距離が重要になるとの事。どうするのかは秘密。何発かいい肘が入った…。ぐっ

套路の練習は約一時間ほどで、後半の一時間は、個人指導名物の技の受けである。

技の受けというと、合気道的な技の受けをイメージする方もいると思うが、李老師の技はとてもではないが、受身など取りようが無い。
とにかく極められ、打たれ、投げられ、崩される。

そして…、当たり前だが、痛いのである。

馬貴派八卦掌の特徴の一つに拿法が挙げられるが、走圏で鍛え上げ、全身を統合した力による李老師の拿法(掴み技)は、とにかく痛い。これはもう抵抗のしようのない痛さである。

Kさんと二人で技を掛けられる度に「ぐぇーっ!」とか「ぎゃーっ!」とか叫んでいた。登頂まで登ってきた登山者達は、大の大人二人が屈強な男に技を掛けられ喚いている姿を見てどう思っただろうか

実は今回、Kさんを同行したのも、過去の経験から、とてもではないが私一人で李老師の技を受け続けるのは、体がもたないからである。以前、講習会の前日に個人指導をして頂いた時も、翌日の講習会ではへろへろだった。講習会でも用法の説明はあるが、あれが一時間以上続いたらどうなるのか考えてみてほしい。また自分一人で技を受けていても、実際に自分がどのように技を掛けられているのかが分からない事も多く(武術の場合、相手に分からないように技をかけなければならないので当たり前と言えば、当たり前だが)、今回はKさんと交互に技を受ける事ができたので、自分なりに随分と用法の理解をすることができた。

一般的に八卦掌がどのように戦うのかは知られていない場合が多い。

理由は、八卦掌の演武を見ていれば分かるように、技法と技法の境目を分けずに套路を演武するため、当然だが何をやっているのかが分からない。また套路上は、身法のみを表現していて手法を意図的に隠している場合も多く、やはり見ただけでは分からない。そして訳の分からない套路を、訳が分からないままの指導者が人に伝えていくので、より一層、訳の分からない八卦掌になっていく。そうなると、こうしたほうが見映えが良くなるなどの理由で元の技法とは全く関係のない形に変わっていく。これでは分かりようがないのも頷ける。

その点、李老師の馬貴派八卦掌は、初歩の段階から穿掌、探掌、蓋掌、圧掌、切掌、反背捶、挑打、撞掌などの基本掌法を単操で学ぶし、またこれらの掌法を基にした簡単な套路もいくつか学ぶので、後々八大母掌などの套路を学ぶ際も、基本的には、これらの基本掌法の組み合わせになるため、比較的学びやすい練習体系だと思う。(基本掌法については、基本技法のページをご覧下さい。)

私が学んでいる範囲で、公開しても問題ない範囲で馬貴派八卦掌の戦闘原理を少し解説すると、やはり最重要の掌法は穿掌である。

これは単に穿掌という技法が優れていると言っている訳ではない。

この穿掌の姿勢が全身を統一統合した上で前手(正確には自己の攻撃線)に最も力(気血)を集中できる姿勢だという事である。言い換えれば、前手(攻撃線)に最も力(気血)を集中させるためには、この穿掌の姿勢、構えをとらなければならないという事である。八卦掌の根幹的な原理としてである。(槍法に順ずる)

img3_02
     李老師の穿掌

またこの姿勢を根幹に取るからこそ、必然的に相手と接触した際に穿掌を攻撃にも防御にも第一に用いるということである。これも言い換えれば、この姿勢が根幹なために穿掌しか用いることができないのである。(※1)

故に八卦門では搭手の際、穿掌を用いる。そしてより功夫が高い方が必然的に相手の中心を取る事になる。

CIMG0563-2

相手の功夫が弱ければ、そのまま穿掌で事が足りる。

CIMG0577-2

相手の功夫がそれなり高く、抵抗が感じられるようなら、ここから変化をする必要がある。

相手の攻撃線をずらす場合は、圧掌(下方)や閉門掩肘(左右)、龍形転身(後方)などの意法と手法を用い、また撩掌によるすり抜けや引っ掛け、巻き込みなども多用される。これらの掌法は、八大母掌などの套路に頻繁に含まれていたり、套路の第一動作となっている。理由は色々とあると思うが、その一つはやはり実用時にもこれらの掌法が頻繁に使用されるからだろう。もっとも実用の際には、套路の動きと比べれば、極小の動作で行い、また意法のみで行う場合もあるため、外見上は分かり辛いかもしれない。これらの実用時の微妙な手法と操作は、詠春拳の防御法に近いような気もする。

自分から仕掛ける場合は、穿掌で相手に圧力をかけた後、撩掌(蛇形)で下に変化して探掌。あるいは、同じように一旦圧力をかけた後、攻撃線をややずらしながら、後手で相手の腕を押さえ、穿掌から探掌を滑り込ませる(探穿掌)。また撩掌の変化に相手が反応しようとすれば、そのまま相手の腕を巻き上げるか、後手で相手の腕を内側から撥ね上げて、前手で挑打や撞掌などを打ち込む。これらの変化は、八卦掌の常套手段だと言えるだろう。

そして後手は、上記の前手の操作で相手に隙ができれば、穿掌、探掌、蓋掌、撞掌、劈掌などを進歩しながら即打ち込む。(この際、当たってから打つ、あるいは打った時には当たっているなどの微妙な意法が必要である)相手が避けるか受ければ、打ち込んだ手がそのまま前手となり、歩法と共に次の攻撃に進む。

相手の攻撃力が強ければ、龍形走圏の身法を応用して相手の攻撃線を後ろに逸らしながら、歩法を変化し、帯手や走馬活携、今回の講習会で学んだ背身後転からの撩陰掌なども使いやすいと思う。

私もこれまでいくつかの流派を専門に学んできたが、馬貴派八卦掌は根本を押さえる事ができれば、使いやすい拳法だと思う。

ただし当然だが、やはりそれなりの功夫がないと相手の中心に対して圧力をかける事ができないし、変化もできないので何の役にも立たない。その点では形意拳に似ているかもしれない。

ついでなので蹴法について紹介しておくと、やはり根幹の姿勢は崩せないので、膝や腰などの低い位置への蹴り技が中心となる。(廻身掌などに出てくる高い蹴り技は、鍛錬型や奇襲技としての意味合いが強いと思う。)ただし、扣歩や擺歩は足払いとしても使えるし、相手の歩法を封じ込めての投げ技へも変化する。(11月20日の講習会ドキュメント単換掌の応用の写真を参照)そういう意味では応用変化は多い。

最後に近接技法に関しても触れておくと、今回の個人指導でも随分と肘打ちや投げ技を受けたが、これらの近接技法は、よくよく見れば、そのほとんどが単換掌の応用といえると思う。単換掌は八卦門だけに伝わる招式であり套路だが、唯一無二の第一掌である事が頷ける。

極端な一意見として聞いてもらえれば、穿掌と単換掌、この二つが八卦掌を理解するためのキーワードと言っても良いだろう。そしてこの二つを繋げるものが走圏と言えるかもしれない。走圏は、穿掌をしながら単換掌を行っているとも言えるからである。走圏により、穿掌や単換掌は鍛えられて強くなり、穿掌や単換掌の功夫が上がれば、それが走圏にも反映されてくる。それぞれ別の練習法でありながら、究極的には同じことを行っている。一つである。もっとも馬貴派のすべての練習法は、すべてで一つとも言えるのだが。

離れた距離から攻撃する場合は、独特な拍子と歩法を用いるようだが、これはまたの機会に。

少し書き過ぎたかな…。しばらくしたら、消してしまうかもしれない。


午後4時、さすがに二人とも体がもたないので、こちらからの包拳礼で個人指導は終了。李老師、本当にありがとうございました。

夕飯までは、まだ時間があるので、この後は太宰府市の政庁跡に移動。李老師は、政庁跡がたいそう気に入られたご様子。私やKさんにカメラを持たせてご自身の写真やビデオを撮られていた。

CIMG0606-2
  政庁跡で練習する李老師

途中、二度ほど88式を一緒に演武する機会にも恵まれた。ただし、もうへろへろだったので細部までは覚えていない。また少し変わっていたのかな。あのビデオほしいな。

CIMG0601-2
風景も含めて美しい、李老師の獅子形

CIMG0603-2
講習会では見ることのできなかった撞掌

CIMG0604-2
  最後は、やっぱり挑打!

5時半過ぎ、辺りは暗くなってきたが、李老師はまだKさんに蹴法をかけたり、帯手や撞掌で飛ばしていた。李老師も稽古相手が欲しいのかな。Kさんも今日は良い経験になっただろう。

その後、春日公園近くの福源で夕食。ちなみに李老師が住む、鶴ヶ島にも福源があるとのこと。


11月22日

さて、いよいよ李老師の帰られる日である。

送る車内で聞いた話しでは、来月には新しいホームページができるとの事、楽しみですね。今後は世界に向けて馬貴派八卦掌を広めていきたいようです。

その他、単換掌の16アプリケーションの話しなども出たが、うまく聞き取れなかった。もっと英語のレベルも上げていかないと。

空港到着。保安検査所を通過後、背伸びをして大きく手を振っていた李老師。今回は一緒に過ごした時間も長かったので、少し感慨深かったですね。

李老師は無事にご自宅に戻られたようです。以下は彼から福岡の講習会に参加した皆さんへのメッセージです!

    I am also very happy to have teaching which students like, I am satisfied after the two times teaching, I hope you and your students would grow and progree as quickly as possible.
 
    In the future I hope our meeting.
 
    My best wishes to you and your students.
 
Li

progreeは、progressかな。各自訳してみて下さい。今後とも皆さん頑張っていきましょう。

※1 「この姿勢が根幹なために穿掌しか用いることができないのである。」と上述したが、これはどの流派にも、やはり長所があり短所もあるということである。馬貴派の最大の特徴は姿勢であり、これは規格とも言える。この規格を外れれば、それは馬貴派とは言えない。故に規格を外れた技法は使用できない。しかしこの規格内で使用できるよう各技法を工夫している。


上記の写真は、クリックするとすべて拡大表示されます。馬貴派八卦掌を学ぶすべての方に参考にして頂きたく掲載しておりますが、悪用や無断転載は絶対にご遠慮下さい。
twitterやfacebookでの記事紹介やリンクは、OKです。どうぞ行なって下さい。

講習会ドキュメント トップページ 》

馬貴派八卦掌 太宰府練功会 トップページへ 》



Copyright(C)2010 馬貴派八卦掌 太宰府練功会
All rights reserved. 当会の許可無く転載を禁じます。



福岡伝統太極拳 湧泉会 湧泉会 公式ホームページ。
中国武術の時間 公式ブログ 湧泉会最新情報を掲載。
福岡伝統中国武術協会 協会の各教室の紹介
twitter@yusenkai 当会代表の個人練習記。

2011年11月20日 李老師講習会ドキュメント5

本日は天候が回復して晴天◎ただし風が強く、少し肌寒い一日となりました。会場は、数年前に当会で初めて李老師のセミナーを開催した体育館でした。

本日の講習会は午後2時スタート!

理論講習では、気血論、内壮論、筋骨論についての説明と
八卦掌と他のスポーツとの違いについての説明がありました。
あと例によって詳細は省きますが、「運動」という言葉の本当の意味についても詳しく説明されていました。

そして、本日も実技は走圏からスタート。

CIMG0545-2 CIMG0547-2
拡大して見ると、俺の背中も広くなったなぁ…。走圏の姿勢も少しは良くなったかな。でも、まだまだ腰が高いな。反省

本日は初めて受講される方も何名かいらっしゃったので、初心者が気を付けるべき注意点をいくつか挙げていました。要は「中正」をいかにして維持するかですね。

(1)視線はまっすぐ水平に
(2)体を一つの塊として
(3)肩周辺の関節を緩めて拡げる。
(4)背中と腰の正しい状態について

走圏の次は、単換掌の復習。

CIMG0552-2 CIMG0553-2
      閉門掩肘              推窓望月
CIMG0554-2 CIMG0560-2
      走馬活携
CIMG0556-2 CIMG0557-2
      葉底蔵華              龍形転身

連続写真を掲載するので、各招式の正確な動作と姿勢を各自確認して頂きたい。

単換掌についても、今回はやはり「中正」を意識するよう指導がありました。そして筋、脊椎の運動として単換掌をどう捉えるかを動作を伴いながら説明されていました。

また各個人の単換掌のレベルが上がることで、他の全ての掌法のレベルが上がっていくとのお話しもありました。私自身の経験でも本当にそのとおりだと思います。

単換掌の用法例

CIMG0564-2 CIMG0565-2
 推窓望月(擺歩)の応用例    葉底蔵華(扣歩)の応用例


途中休憩を挟み、後半は掌法の練習。

今回の掌法では、撞掌と挑打を予定していましたが、本日は挑打に専念する形になりました。

挑打の套路を学んでいると、はて?この套路は何か見覚えがあると思っていたら、昨年末に東京の個人指導で習った熊形背身掌に似ている。というよりも、背身掌そのものではないか。

イメージとしては、熊形背身掌を龍形で行い。極めの撞掌が穿掌になった感じでしょうか。よくよく考えれば、この套路は、これまで福岡で学んできた探掌や穿掌も含まれており、福岡で学ぶ挑打の套路としては最適ということで選抜されたのでしょう。

くるりと背身後転しての撩陰掌は、皆さん初めてなので難しかったようですね。

CIMG0585-2 CIMG0574-2
     李老師の撩陰掌         撩陰掌の用法
CIMG0584-2 CIMG0583-2
    背身後転の応用例   背身後転からのタックル(抱え上げ)

撩陰掌→挑打→探掌→穿掌と続く連続技は、順歩を用い八卦掌の特徴をよく表しています。

それにしても、やはり李老師の挑打は、迫力、威力共に圧巻でした!

CIMG0580-2 CIMG0588-2

そして、馬貴派八卦掌といえば、やはり穿掌ですね。

CIMG0576-2 CIMG0577-2
李老師の大砲をぶっ放すような凄まじい穿掌!

講習の最後は、昨日行った88式の起式と易筋経が混ざったような収功を行いました。

この日は気温が低かったのと会場が広かったせいか、私個人としては昨日ほどの身体の充実感はなく、すこし物足りない感覚でした。どの場所でも何の練習でも昨日味わったような感覚を出せるよう練習していかなければなりません。

本日もお寒い中、参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。

CIMG0590-2
 参加者全員での記念撮影


セミナー終了後、この日は李老師の歓迎会兼当会の忘年会が行われました。

CIMG0593-2
    忘年会の一風景

福岡中が日本シリーズで盛り上がる中、我々は八卦掌の話題で盛り上がっていました。李老師も楽しい時間だったようで毎年恒例にしていきたいですね。通訳の増田さんは、飲み会でも大活躍でした。本当にありがとうございました。


上記の写真は、クリックするとすべて拡大表示されます。馬貴派八卦掌を学ぶすべての方に参考にして頂きたく掲載しておりますが、悪用や無断転載は絶対にご遠慮下さい。
twitterやfacebookでの記事紹介やリンクは、OKです。どうぞ行なって下さい。

講習会ドキュメント トップページ 》

馬貴派八卦掌 太宰府練功会 トップページへ 》



Copyright(C)2010 馬貴派八卦掌 太宰府練功会
All rights reserved. 当会の許可無く転載を禁じます。



福岡伝統太極拳 湧泉会 湧泉会 公式ホームページ。
中国武術の時間 公式ブログ 湧泉会最新情報を掲載。
福岡伝統中国武術協会 協会の各教室の紹介
twitter@yusenkai 当会代表の個人練習記。

馬貴派八卦掌 講習会ドキュメント3 2011年2月5

2月27日

本日は、今期の李保華老師による福岡太宰府講習会の最終日である。

この日は、今回李老師が福岡に来られるということで、無理を言って馬貴派八卦掌の88式という套路を個人指導して頂けるように事前に頼んでいた。

88式という套路は、八卦掌の開祖である董海川が編み出したと言われる4つの套路のうち、現存する二つのうちの一つである。

特徴としては、通常八卦掌の套路は、円周上で行なうものが多いが、この88式は太極拳の套路のように直線上で行なわれる。同じように直線上で行なう八卦掌の套路としては、劉徳寛先師が遺した64掌という套路があるが、それとは構成が全く異なる。ただ同じ尹福系の王尚智老師の系統では、帯領掌という名でほぼ同じ構成の套路が伝わっているようである。

帯領掌に興味がある方は、こちらをクリック!

また馬貴派の88式のもう一つの特徴は、李老師とお会いする度に、細かなバージョンチェンジが続くということである(苦笑
まず大まかに太極拳のように動作を大きく明確にするバージョンがあり、次に八卦掌の特徴を表したバージョン、更に少林拳のように早く動くバージョンもあるようだ。
李老師は、88式を何名かの師について学ばれたそうで、88式にも幾通りもの学び方があるそうである。

というわけで、この日は朝10時30分に天拝山の麓の公園で待ち合わせをすることにした。以前にも紹介したが、この場所は、大地の気の通りが良く、李老師は太宰府在住中は、毎朝この場所で練習されているようである。

K原さんとTさんには、以前88式を指導したことがあり、今回は一緒に受講できるように頼んでおいた。また今回東京から参加されたN村さんとN山さんも一緒に指導を受ける事になった。

実際指導を受けてみると、私がこれまで学んできた88式と全体的な套路の順番に差異はないが、より八卦掌の特徴を表した套路に変わっていた。

具体的に言えば、基本的に後ろ足に重心を置き、歩法が所々変更されている。手法も一部変わっている。とてもではないが、一日だけで全ての変更箇所を覚えられる訳はない。印象的な部分の変化を頭に残し、午後からの講習会場へ向かう。おそらく一緒に受講した二人も全ては頭の中に入らなかっただろう。また東京などへ行った際に学べる機会があれば良いのだが。

本日のセミナー会場は、今回初めて使用する小学校の体育館である。当初はいつも練習会場に使用している公民館の予定であったが、嬉しいことに受講希望者が予定を上回ったため、他の会場を探していたところ、たまたまこの体育館が空いていたので助かった。

さてこの日の講習内容であるが、予定を変更して穿掌、挑打、開掌という事になった。雲片掌や撞掌、帯手を学びたかった方達には申し訳ないが、次回以降の講習会に期待して頂きたい。今の我々には李老師が選択した講習内容が適しているということなのだろう。

14:00 講習スタート!

CIMG0293-2
↑クリックすると拡大表示されます↑

この日の理論講義では、八卦掌を含めた武術全般の歴史について、春秋時代→宋代→清代の順に説明されていた。また董海川の時代には八卦掌は川掌と呼ばれており、同じ読み方である穿掌の重要性を説かれていた。東京から参加して頂いたN村さんには、詳細な通訳をして頂き誠に感謝致します。

今日もやはり走圏の練習から、実技講習スタート!本日は参加者が多く、走圏をする風景も爽快である。

CIMG0254-2
↑クリックすると拡大表示されます↑

続いて、今期最後の単換掌の稽古である。

単換掌の目的としては、まず脊椎(軸線)の運動を強調されていた。脊椎の運動となることで、初めて動作が内臓とも繋がる。よって背骨を強くすることで健康になると説明されていた。

第一段階として単扣単擺の単換掌をじっくり練り、次いで双扣双擺の単換掌へと変化する。双扣双擺の単換掌も今回福岡では初公開だったが、事前講習会で行なっていた分、皆さんスムーズに行なわれていたようだった。

これで今期の単換掌も見納めだと思うと、少し感慨深いものだ。

そして本日のメインである穿掌の講習である。穿掌の講習は、昨年夏の三穿掌の講習でも行なわれたのであるが、前回は平日の講習であったため、今回李老師の穿掌を初めて見る方も多かったようだ。

私自身が学んでいる穿掌は、走圏と同じく這うようにじっくり歩くもの、活歩を用いるもの、寄せ足を用い二歩進むもの、または旋転して行なうものなどがあるが、今回は活歩を用いたものが行なわれたため、初めての方は戸惑われていた様である。

CIMG0273-2
  李老師の重く鋭い穿掌
↑クリックすると拡大表示されます↑

皆さんは、李老師の穿掌を見てどのような感想を持たれただろうか。

実はこの穿掌こそ八卦門の他流試合用の最大の武器だったそうである。八卦門が競争激しい当時の北京で、他門派相手に武名を轟すことができたのは、この穿掌があったからだと言っても良いだろう。

外見上は単純な抜き手による突き技に見えるが、原理上は全く異なり、実際は走圏などの練功により、気血を充満させた指先と身体による事実上の体当たりである。
それを多彩な歩法の変化を用いて、ありとあらゆる方向からぶちこむのであるから、当時としてはかなり画期的な技法だったのだと思う。

穿掌の練習は、広い体育館を往復して延々と繰り返し行なわれた。

CIMG0280-2
真剣に受講者の穿掌を見守る李老師

CIMG0277-2CIMG0275-2
途中、穿掌の応用も一部、紹介された。K原さんは、この日も笑っている。よほど楽しいのだろう

CIMG0283-2
ダンプカーのような身体で燕のように滑走する李老師
↑上記の画像は全てクリックすると拡大表示されます↑

受講された皆さんは、この李老師の穿掌を目に焼き付けて、今後穿掌の練習に励んで頂きたい。

開始から1時間20分ほど経過して休憩タイム。

休憩後は、穿掌の套路が紹介された。昨年夏の講習会の時と比べると、最初の扣歩の際に圧掌が加えられ、また龍形転身の際に腰の動きが強調されていた。この腰の動きを用いた一例として帯手が紹介されたが、K原さんは5メートル位は投げ飛ばされていた。

CIMG0287-2CIMG0289-2
    套路における穿掌          Yさんの圧掌
↑クリックすると拡大表示されます↑

この日もあっという間に2時間の講習が終了。

結局、穿掌のみに集中した講習になってしまいましたが、それだけ穿掌が重要だということだと思います。挑打や開掌は私に習って下さいとの事でした(苦笑 参加された皆さんには、復習講習会でお見せします。

CIMG0291-2
↑クリックすると拡大表示されます↑

受講終了後、今回も李老師の歓迎会が行なわれました。李老師も無事に講習が終了してリラックスしている様子でした。福岡の女性は美しいので鶴形を教えたいそうです。E口さんは、熊がいいと言っていましたね。 また次回は、李老師の先生方のビデオが見られるかもですね。

ちなみにこの後、李老師とK原さん、東京から来られたNさんお二人は、福岡方面へラーメンを食べに行ったそうです。確か李老師は、今回3日間ともラーメンを食べに行ったようですね。恐るべきbaguaストマック!

翌日、李老師は無事に帰京されたそうです。次回の講習会の予定は未定ですが、参加された皆さんは、今回の講習を糧に頑張っていきましょう!

今回も関東から通訳に来て頂いたMさん、また通訳のフォローをして頂いたN村さん、3日間とも講習に参加して頂いたN山さん、ありがとうございました。そして色々とご多忙の中、太宰府まで来て頂いた李老師に感謝します。


講習会ドキュメント トップページ 》

馬貴派八卦掌 太宰府練功会 トップページへ 》


Copyright(C)2010 馬貴派八卦掌 太宰府練功会
All rights reserved. 当会の許可無く転載を禁じます。


ブログランキング
livedoor プロフィール
記事検索
QRコード
QRコード
ページランク表示ツール
  • ライブドアブログ