流星さんは第2回講習のあと、連れ出し音声を録って提出するようにマグロザキに言った。 3ヶ月近くたってようやくいい感じの負け音声を録ることが出来、3度目の講習に臨んだ。ハロウィンの時期を過ぎて、街がクリスマスに向けて準備を整えている頃だった。


実はマグロザキ は第2回から3回の講習の間に3ゲットしていた。自分なりに成長も感じていたが、それ以上にひどい負け試合が何度も続いてマグロザキは自分がストに向いてないことを痛感していた。

マグロザキ (正直、年末くらいでストをやめることも考えてる。講習に行けばまた自分が成長できるヒントが掴めるだろうか…?)

流星さんとカフェで待ち合わせして、用意しておいた負け音声の入ったレコーダーを手渡す。いい年した男二人がカフェで恋人のようにイヤホンの片方ずつを分け合って音声を聞いている。平井堅だってこんな様子は歌にしなかっただろう。

片方ずつのイヤフォン

音声ダメ出しでは自分が気づきもしなかった欠点をたくさん指摘された。


流星さん「マグロ君さあ、話し方が冷たくて、いじりじゃなくてディスりなってる時がある。喋る内容自体はそんなに問題なくても、言い方が冷たいんだよね。」


ディスってるように聞こえる?自分では一生懸命女の子を笑わせようと楽しいことを行っているつもりだったのに…なんてこった。さらに鋭い指摘は続く。


流星さん 「これ女の子が軽いボディタッチも拒んでるのわかった?」

マグロザキ「いえ、何度かトライすれば崩せるのかなと

流星さん 「ちがう、これは強い拒否。ここでさらに深い接触を試みてるから完全にガードが固まってる。女の子の様子、観察できてないよ!」

ボディタッチの加減もわかってない魚の死体マグロ。冷たい切り身魚がボディタッチしてきたら、それは女の子は避けるだろう。


流星さん「女の子に『マグロさんの話もっとして下さいよ』って言われたね。女の子はずっと信条や考え方の話をしてきた。でもマグロ君はそんな話をしてないから、『もっと話してください』って言われてる。それなのにボディタッチばっかり試みてるね、これが何かわかる?」

マグロザキ「うそれは」

流星さん「エロオヤジ笑。下心エロオヤジだよ、何考えてるのかわかんないのにボディタッチだけ積極的。そんなのに抱かれたいわけないじゃん笑」

マグロザキ「ですよね


実際、エロオヤジ認定された時点から転げ落ちるように雰囲気は悪化して、最終的に女の子に完全にオジサン扱いの上バカにされて解散したアポだった。情けない話だった。あまりに情けない負け方だったからこの音声は流星さんにダメ出ししてもらいたかったのだ。


音声に対するフィードバックをもらっているだけでマグロザキはすっかり疲れてしまった。始めて聞く音声を集中して分析している流星さんのほうがよほどエネルギーを使っているだろうに。相変わらず流星さんを前にすると緊張して口が渇く。口臭をカバーする清涼剤のようなものは持っていなかったので、エアミンティアを勢いよく口に放り込む。もちろん、効果はない。


流星さん「マグロザキ君さ、女の子に寄り添ってない、女の子を受け入れてないところがあると思う。だから話し方も突き放すように冷たくディスってる感じになるし、女の子の気持ちよりも性の価値観トークとか、パターンを優先してそこにに当てはめようとする。」


女の子を受け入れてない…なんでわかるんだこの人は。流星さんは僕の触れられたくない人としての弱点みたいなところを言い当ててくる。音声を聞いただけだぞ?たぶん女性を受け入れない態度っていうのは、全て僕が自信を持てないことに繋がっている。人生の全てを非モテとして過ごし、女性に対して自信がないから、寄り添おうとしたって、言葉が続かなくなる。非モテがバレるんだ。だから虚勢をはるし距離もとるし、パターンに当てはめようとする。 いくらパターンにハマった会話をやめようと努力しても、そうそう簡単にできるものではない。それは分析してもらった音声にも現れていたのだろうし、流星さんはそれを聞き逃さなかった。


音声分析が終わったら、なんと2度目のファッション講習を急遽やってもらえた。冬服を買うお金がなくてどうしようかと思っていたが、流チョイスで圧倒的にコスパの良い服を買うことが出来た。 普段しないようなとても若い格好だ。流星さんには「韓流スター(風)笑」と言われた。


そうだ、今日僕は韓流スターだ!腐った魚の死体の殻を脱ぎ捨て、若々しくエネルギーと自信に溢れた韓流マグロだ。


白いコートにスカートの女子大生が歩いていた。…よし、いこう!

自身を持って声をかけよう。女の子を楽しませる。焦る必要はないから落ち着いて会話を楽しみ、楽しませればいい。




韓流スター「ちょ!ちょ!!
ちょ 良いね 良いねそのコート!!」

女子大生 「…?」

韓流スター「白い!白い!クリスマス感ある!!すっげーに、に、似合ってるし、めっちゃ似合ってるし!!ここだけもうクリスマス来てんじゃん!なにこれ、ここだけクリスマスじゃん 今日はクリスマスプレゼント買いに来たんでしょ


落ち着きと自信はどうした…?テンションをあげすぎた…これじゃ頭のおかしい人だ。
Untitled


仕方がない、マグロザキ自身の見た目が若返ったせいで、やたらにテンションがあがってしまったのだ。韓流スターあらため、おっぱいスターに成り下がったマグロザキ は続ける。

おっぱいスター「
脚寒くない?スカート!?絶対寒いでしょこれ!!

女子大生 「寒いですw」
おっぱいスター「寒いよね、寒いよね!めっちゃ冷えるし今日。風邪引くよ、おばあちゃんが生姜湯飲んどけっていってた!」
女子大生 「なんなんですか!テンション高いww」

女子大生の反応は上々だ。そのままのテンションで押し切ろう。幸い流星さんに今日洋服を選んで貰ったおかげでそれを話題にトークを展開できる。

マグロザキ「いやいやテンションも高くなるよ!
みてみてみて!このジャケット!普段こんなデザインの着ないんだけどさ、来てみたら超似合っててさ!ね、似合ってるでしょ? みてみて!

女子大生 「あ、はあ。まあいい感じです…かね?」
マグロザキ「でしょでしょでしょ!だからもう買って、すぐ買って、その場で着替えちゃって、それで、それでそのままのテンションで、で、歩いてきたらクリスマスみたいな子が歩いてるし!」
女子大生 「どういうことですかw」
マグロザキ「コート白いし、スカートで脚寒そうだし」
女子大生 「寒いですwいつもこうやって声掛けしてるんですか?」
マグロザキ「いつも声かけてたら頭おかしい人でしょ!w今日テンション高いから。ほら、かっこいい洋服買って浮かれてるから!楽しい気分を分かち合いたい!」

そのままの勢いで押し切ったらカフェ連れ出しができた。流星さんには後ほど連れ出し導線について注意を受けたが(女の子をビタドメできた雰囲気だったので、引き返してアルコールのあるところへ連れて行ったほうが良かった)、それでも久しぶりに若い子を連れ出せてマグロザキは上機嫌になった。

流星さんもよろこんでくれた。流星さんは頑張ってうまくいったときいつも一緒に喜んでくれる。努力する道場生の後押しをしてくれる。講習の後はいつもヘロヘロにつかれるが、またストに出たい気持ちが湧いてくる。

マグロザキが申し込んだ講習は3回セットだったので、流星道場のマンツーマン講習は一旦これでおわりである。追加講習は、受けるかどうかまだわからない。






マグロザキは自分が底辺スト氏だと思っている。流星道場入門前は4年半2ゲット。ストをはじめて最初3ヶ月200時間以上完全地蔵で声掛けすらできず、街を徘徊し続けた。初ゲットはスト開始9ヶ月後、2ゲット目はそこからさらに半年たつ。そこから3年以上一つもゲットがなかった。圧倒的な低実績だ。もちろん、ちゃんと街に出ていて出撃頻度と時間はスト氏の中ではかなり多い方だと思っている中での実績だ。

流星道場入門後は2017年7月から12月末、約半年で5ゲット。こんなマグロザキでもきっかけを掴めたから、流星道場をみんなにすすめる…と言うつもりはない。「100%自信を持ってススメます!」なんて、言えば言うほどウソくさい。
講習を受けるかどうかは自分の判断だし、流星道場以外にもナンパ講習はある。自分の判断で、どの講師に指導を受けるのか選んで欲しい。お金に余裕があれば、後から講師を乗り換えてもいい。


僕は、僕の文章から流星道場について何か少しでも読んでくれる人が得られるものがあれば、判断の助けになる情報があればと思ってブログを書いた。文章は主観的だし、それが全て真実かは読んでる人にはわからない。そして、僕が講習中経験したことすべてを余すことなく書いたわけでもない。
あくまで僕が 感じ、書きたいと思ったことを文字にしている。


それでも、ひとりでも多くの人が講習の感想を文字にするのは意味があると思う。Amazonのレビューのようなものだ。より多くの人の率直な意見が集まれば、レビュー自体も情報として利用価値がある。


最後に一言…流星さんは、ネットでの噂に比べるとだいぶ優しいですよ。笑

マグロザキ は路上で周りの注目を集めるほど怒鳴られたことはありませんでした。