KatomanzuUMNI
よっしーです。ネパールの首都カトマンズにいます。今日から、ネパールの医療事情を見てまわります。最初にキリスト教会の関連する小児施設に行きましたが、日曜日で子供たちは残念ながらおられず、先生に話を聞きました。この団体から、田舎の県に三カ所の病院を支援しているとのことで、それらについては今後の計画で見せてもらえるかもしれません。
 上の写真は、首都の国立大学医学部の病院前です。この病院の一部は、日本の政府からの支援で建設されていました。しかし、大きさとしてはタイの田舎の総合病院よりも規模が落ちるかもしれません。600床ほどあるようですが、ここがネパールの最高医療機関です。保険制度などの制約があり、日本のような贅沢な医療は出来ないようです。救急室の設備は乏しく、救急室の前には沢山の患者さんが待っていました。
 この近くにある、国立小児病院も訪れ、小児科の先生から詳しい話を聞かせてもらい、また病院内も見学させてもらいました。この病院も一部が日本の支援で建設されたそうですが、細い鉄筋作り、煉瓦で装飾された建物はすでに20年以上が経過して、古びており、次々と建て替えられる日本の病院は、非常に恵まれていると感じます。病棟は、全額保険で見てもらえる、無料の病室、支払いの必要な病室、特別室と別れていましたが、感心したのは外来のカルテ(診療録)は簡単なノート形式になっており、患者さん自身が(親が)所持して保存するという形式です。日本でも、カルテの管理は大変な労力費用がかかります。安全性、保管義務などのためには病院が管理する方が良いと思いますが、医療資源の無い国ではこうせざるをえないものかと思います、昔、アフリカの南スーダンでNGOで働いたときにも同じように、一枚のカードに記載し、患者に持ち帰らせたものですが、一週後に再診されたときにはすでにぼろぼろになっているのを良く見かけました。気温、住宅環境の違いによるものでしょうが、スーダンのレベルの低さを痛感しました。300床の病院に研修医師を含めて、79-80名の先生がおられますが、シニアの先生たちは午後は自分のクリニックへ帰って診療をされます。当番の先生が後に残り、少ないマンパワーで病棟、救急を守ります。地方の病院からも重傷患者さんが送られてきて、入院しているようですが、家族は大変な負担をしいられます。
 ネパールをタイと比べると、国全体に医療支援がある程度行き届いており、タイの優秀さを思わせますが、やはり日本とは桁が違います。都会に医師が集中するのは、世界共通で、ネパールの医師は卒業後、外国へ行ってしまう人がほとんどだそうです。裕福なインドはどの国と比べると給与が違いすぎます。日本の医師不足とはやはり桁が違います。でも、まだ戦後のスーダンよりはましなような気がします。主要な産業は観光と勤勉な住民だけというネパールの状況を見ると、先進医療を維持するためには、経済が重要であることを再認識しています。