マヒドン大学熱帯医学教室2012

このブログは、マヒドン大学熱帯医学教室2012年度に留学中の日本人10名の体験記です。

2012年08月

タオ島ダイビング

TaoBeechタオ島のビーチ
よっしーです。勉強ばかりでは無く、やはり遊びも大切と、8月始めにダイビングのメッカ、タオ島へ行ってきました。プーケットは9月まで雨期で海が荒れます。しかし、マレーシア半島の反対側のサムイ島、タオ島は今が乾期の終わり。8月はシーズン最後の賑わいを見せていました。ビーチにも沢山の人がいます。この島は、シーズン中、ヨーロッパの観光客の人口がかなり増えるようで、まるで地中海の島にいるようです。
Poolsideホテル(アジアダイバーズ)のプールサイドで一休み。ダイビング講習は日本語、フランス語、英語、韓国語と色々有りました。
SailRock水面から見上げたSail rock
6日間の滞在で、15本潜るのは、休んでいると言うより、忙しかった印象が有りますが、机に座っているばかりの生活だったので、体力の回復に良い機会となりました。写真のセイルロックは2時間もかかるので、一月に2回くらいしか行かないそうですが、リクエストして連れて行ってもらいました。この日は流れもうねりも少なく、久しぶりに良い条件だったそうです。タオの海は魚の宝庫、魚影が多く、この岩に近いところでジンベイザメに会えると聞いていましたが、月に一回ほど見られるのみらしく、この日は残念ながらみれませんでした.
ajiキンセンフエダイ
ブチウミウシ2いぼウミウシ
黄色ハコフグ黄色ハコフグ
このほかにもバラクーダやアジの群れ、巨大な毒ウツボなどいっぱい見てきました。今回、夜の海に始めて潜る機会を得ましたが、少し怖かったですね。最後にボートにあがる前に、ライトを手渡し、その時ダイビングコンピューターを落として無くしてしまいました


 
 



ミヤンマー(ビルマ)難民キャンプ

WfallMae Sod近くの滝
よっしーです。前回の研修旅行以後、少し体調を崩しており、ようやく治まってきました。よく考えると、相当忙しい生活をしています。クラスメートを見ていると、日本ではこれほど体力豊富な集団を見ないなと思いますが、みんな目標があるので気持ちが引っ張っている様です。川の中にもマングローブの高い木が茂る、木陰の滝で癒やされました。
  4回目のフィールドトリップは、ミヤンマー国境近くのMae sodでした。バスで8時間、今回は交通費、宿泊費は個人負担で、バスがつらいので飛行機で行かせてもらいました。この県で一番大きいMas Sod病院は立派な病院で、ERも備え、未熟児施設も色々な検査機器、レントゲンも有ります。この県で帝王切開術が出来るのはこの病院だけです。タイの国籍を持つ人たちは、この病院を受診します。この病院でも患者さんたちを見せてもらい、勉強させてもらいました。

 MaesodHospMae Sod 病院

 ここから1時間ほど車で山に入ると国境の近くにつきます。国境と言うのは、小さな川があるのみで、写真の様に場所によっては容易に渡れます。向かい岸にあるのがミヤンマーの国境(国旗が並んでいます)。
BorderMyanmer国境(ボートですぐに渡れます)

この町は、ミヤンマー(海外のホームページなどでは今でもBurmaビルマと記載されています)との国境に近く、ミヤンマー内部でカレン族とビルマ族の争いが25年も続いており、現在も軍事政権から選挙を行う民主主義へ移行する途中で、まだ色々な問題を抱えていると思います。そのため25年前から難民がタイへ渡ってきており、現在は推定7万人います(半数は未登録)。祖国での争い、貧困、税金などを逃れ、タイへ逃げてきた人々が難民としてキャンプに住んでいますが、すでに25年経過しており、子供たちの多くはここで生まれた子供たちです。その後の不法入国者も多く、難民としての登録を済ませていない人もキャンプの外に住んで居ます。各国からの援助は、多数のNGOの手によって分けられ、一ヶ月の配給などは大人一人あたり、米15kg,魚のペースト、缶詰、サトウ、豆、塩、油、炭、石けん、毛布などが最小限配給されているそうです。しかし、登録されているのは半数くらいですから、食べ物を分け合っているとすれば、あまり沢山の食料があるとは言えません。近くで農業などをしていますが、彼らは、難民として登録されているので、キャンプを勝手に出て行くとその権利を失います。都会へ出稼ぎに行くことは出来ませんし、途中の道路には、何カ所も検問所が有り、難民や不法入国者は通ることが出来ません。しかし、重病になったり、お産で難産になると、Mae sod病院へ運ばれますが、その費用はキャンプ内の医療を行っているNGOなどが負担せねばならず、出来るだけキャンプ内に複数あるNGOの医療施設で治療を済ませます。長年かけて難民を見てきたMae Tao clinicはその中でも一番大きな施設で、年間の分娩数が1000件あるそうです。詳細はホームページが有りますので、ぜひ見てみて下さい。 

http://maetaoclinic.org/ 

RefgeeCampキャンプ村(木造の高床式の家に、木の葉をしいて屋根にしている)

 世界中には他にも難民キャンプがあり、古いところも沢山有ります。急性期のキャンプでは、住居、食料も足りず、南スーダンでは、死亡率も危機的状況になっています(国境なき医師団ホームページより)。 
http://www.msf.or.jp/news/2012/08/5662.php  
 キャンプで生まれ育った子供たちは、5才までに多くが病気で死んでしまいます。しかし、大人になってもその世界から外に出られないのではないかと考えると、毎日の生活だけでは無く、大きくなってからの希望が見えない世界にいる子供たちに何かをしてあげたいと思います。同じ思いで、色々なNGOが学校や生活援助、仕事の援助をキャンプの中していますし、掘っ立て小屋のような寺院、教会、モスクなども愛に満ちた宗教人による奉仕で営まれていると思われます。ボランティアで訪れる人たちの多くが、実際には貧しい彼らから、食べ物や悲しみを分け合う本当の愛を教えてもらったと言います。世界中が愛で満たされる日が来ることを信じて、愛を教えて下さった難民の方々、現在働いておられる方々、寄付をいただく方々に感謝いたします。

 一日でも早く紛争が無くなり、難民では無く、祖国の国民として生きていける事を心から祈ります。

Ubol Rachatani カンボジア国境の町

バス

3回目の研修旅行はUbol Rachatani,上等なバスでしたが、満席で10時間走ってたどりつきました。 

 よっしーです。
 先週は、Ubol rachataniというカンボジアとの国境地区にある中央病院に行ってきました。バスで10時間、高速道路を突っ走って長旅でした。
 遺跡2

 途上、カンボジアに支配されていた頃の、宗教的な遺跡Phnom Rung Historical Parkに立ち寄り、観光地化されていない古いお寺を見ることができました。10
世紀から13世紀までの建造物です。古代から、天文学は、歴を作るために必要で、太陽、月の観測が農業の種まきなどの時期を知る大きな役目を持っています。石を積み上げて出来ているお寺の中心には、一直線に伸びた廊下が有り、年に一回だけ、太陽がまっすぐにここを通して見られるそうです。この日を、太陽歴の一年を計算する時に使うのでしょう。


遺跡  太陽光が貫ける回廊 
 

 訪れた町は、Ubol rachataniの中心病院、1000のベッドが有りますが、稼働率は130%ということで、廊下や階段室までストレッチャーに乗った患者さんがあふれていました。地方では、各村の中心にクリニックが有り、そこには保健師さんが居ます。そこで扱えない人は、更に医師のいる地方病院に行きますが、重傷になると、この県庁所在地の病院へ移送されます。NICU新生児集中治療室の風景を見てもらうと、日本とあまり変わりませんし、先生方は、英語で最先端の勉強をしてきた人たち。看護婦さんもレベルが高いと思われましたが、患者さんが多すぎて、とても大変そうでした。病院不足、そこが一番の問題かもしれません。
 NICU未熟児集中治療室、ベッド数が10ほどありました。

 この病院ではマラリア、デング熱はもちろん多いそうですが、交通事故も多いそうです。病院の手術件数のなかで一番多いのが、事故と帝王切開だそうです。癌の患者さんも多く、抗がん剤治療や放射線治療を行っていると言いますが,手術はそれほど多くないようです。

 この場所で肺炎の一番の原因になる菌は、Melioidosis日本語では類鼻疽です。地中、水の中に常在し、東南アジアには多く、アフリカ、オーストラリア北部にも多い菌です。日本では聞いたこともありません。農業などで土と接触する機会の多い職業の人に見られますが、土煙を吸い込んだり、けがの傷から進入し、全身の臓器に感染して死亡率も高い怖い病気です。ベトナム戦争の時、米軍のヘリコプターが土埃を巻き上げ、それを吸い込んだ兵士たちが大勢この病原菌で死んでいます。アジアを代表する怖い病気の一つです。土に汚れた場所で怪我をしたら、すぐにきれいな水で洗い、イソジンで消毒しましょう。怪我の基本処置ですね、これを怠るだけで死ぬ病気が世界中にはいっぱい有り、破傷風もその代表です。類鼻疽にはワクチンがありませんが、早期に診断すれば抗生物質が良く効きます。破傷風にはワクチンが有り、日本人やタイ人は全員ワクチンを子供の頃に受けていますが、もっと貧しい途上国の子供たちは受けていない子が多く、単純な怪我だけで命を落としてしまいます。アフリカの超貧しい国では、ほとんどの人がワクチンを受けておらず、母親が破傷風のワクチンを受けていないと、生まれた赤ちゃんがへその緒を切るときに感染し、死んでしまいます。破傷風での死亡者の半数は新生児だそうです。へその緒を切るための清潔なナイフさえ無い世界がまだあるのです。
  

はじまして。kenです。

P6020158
はじめまして。mahidol  Univ, DTM&H 2012 のken です。DTM&H 2012が開講されて4ヶ月が経ちました。バンコクに滞在されたことのある方ならご存知だと思いますが、生活には不自由しません。ただし、800万人くらいの大都市を考慮すると、もう少し電車(スカイトレイン、地下鉄など)が発達してほしいところです。。
 yossy先生、Tomo先生の紹介にあったように当コースは熱帯医学を重点的に学べる非常に良いコースだと思います。最近日本でも感染症分野がmajorになりつつありますが、熱帯感染症は症例が限られていることもあり、日本で勉強するのはなかなか難しいと思います。熱帯感染症が好きな自分にとってちょうど良いコースです。(でも、実際に半年間休職して留学するのはそう簡単ではないですよねー。)
 7月末で一旦、授業やテスト、実習が終了し8月からは選択授業になります。私は旅行医学と熱帯地域における医療問題という講義を選択しました。選択授業が始まるまで1週間の休みがあり、みんな旅行にでかけているようです。

(写真はマレーシアのクラスメートとKLの野鳥動物園にて)

 

人との出会いがたくさんありました。

よっしーです。トモ先生、投稿ありがとうございました。学校の仕組みが良く分かります。
私は個人的なことばかりかいていますね。

 バンコックは東南アジアの中でも新興国タイの首都として経済発展がめざましく、飛行場は特に便利で、買い物や、宿泊施設も充実しており、ネパール、インド、パキスタン、カンボジア、ミヤンマー、マレーシアなどへの旅行、仕事の移動での交差点になっています。学んでいるのが熱帯医学なので、途上国への海外からの支援などをしている方に、多く巡り会うことが出来ました。
 最初にお会いしたのは、ネパールで支援活動をされている楢戸先生。北海道で「家庭医」という名の専門分野を開拓し現在も日本中にその専門性(家族のような医師という専門性)を広げ、いまではネパールまで行って医療の原点を伝えようとされている尊敬すべき先生です。お話を伺うだけでその聡明さが伝わり、クリスチャンとしても神の心を伝えようとされている方でした。 写真は控えさせてもらいますが、興味のある方は、以下のPDFをご参考にして下さい。
  http://www.jadecom.or.jp/pdf/gekkanchiikiigaku/22_8.pdf  
 その次には、Mattというアメリカ人。17才の時に神の導きを受け、現在27才くらいですが、2年間の中国北部砂漠地帯での伝道活動中です。VISA更新とリフレッシュをかねてバンコックへよっているようです。「異国の見知らぬ土地へ移り住むと半年は苦労するが、その後は慣れて生活も楽になる」と教えてくれました。私たちの教会の牧師が彼に、「どんな奥さんがほしいか」と訪ねると、「砂漠にも一緒に付いてきてくれる、田舎育ちの子が良い」と言っていました。いつも宣教師にお話を聞くと、何年も不便な土地に住むことをあまり苦と思ってられず、喜びを持って主に仕えられている姿を見て、自分とは一回り大きく違うと感じて、頭がさがります。
MrSeki 4年ぶりの再会。
 先週は、ネパールで教育問題の調査を行っている関先生に会いました(写真)。彼は、東京のある大学で先生をしていますが、4年前にインドのコルコタでマザーテレサの施設へ訪れたときに会いました。彼は14回以上、教え子の大学生を引き連れ、インドやネパールで、学校などを周り、途上国の教育事情を教え子たちに実地体験させています。多くの若者たちがカルチャーショックを受け、その後の人生の転換点になったと思っているようです。今は家族ずれでネパールに1年以上住んでおられ、子供さんは現地の小学校でネパール語の授業を受けているそうです。私が、タイに来るかどうか迷っていたときに、たまたまfacebookのチャットでお話をする機会があり、私がタイの大学へ行くことを進めてくれた人で、おかげで今の自分が有ります。今回もfacebookのおかげで前の日にバンコックへ来ていることを知り、会うことが出来、お礼を述べる機会が出来ました。また、乳製品や生野菜さえ食べられない所に長く住んでおられ、バンコクでお刺身を食べてもらうことが出来ました。
 そのほかにも、学校の先生たちや、先輩たち、NGOから説明に来てくれる人たちもいますし、地元のタイ人で、教会で知り合った友達も色々な仕事をし、福音活動をしています。
 多くのすばらしい人たちに出会うたび、彼らの中の神様に出会うことが出来、主の祝福を感謝します。私も彼らのように、誰かを良い方向へ動かす手伝いが出来ればと思います。どんどんこの様な愛の友達が増えて行きますように、イエス様の御名を通してお祈ります。
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