マヒドン大学熱帯医学教室2012

このブログは、マヒドン大学熱帯医学教室2012年度に留学中の日本人10名の体験記です。

食事

スパイシー!なお食事はいかがですか?

tomuyamukunnよっしーです。これは、タイ料理の基本であるトムヤムクンスープ。小エビとイカ、時に小さな貝が良く入っています。タイの人たちは、香辛料がとても好きで、新鮮な唐辛子をふんだんに使います。その辛さと来たら、近隣のベトナムなどから来た同級生たちも、辛くなく食べられるものが少ないと困っているほど。右は、天津飯のようなものですが、タマゴの中に魚介類や野菜を入れ、塩と砂糖が入ります。もちろん、この上からチリソースをかけていただきます。
 ラーメンの様なおそばでも、お好みの人はチリパウダーを大さじ三杯ほどかけていて、びっくりします。
 
 DSC06624学校の食堂で、お昼ご飯、ご飯におかずを三種盛りして貰いました。これで30B(90円ほど)屋台ではもう少し高くなり、レストランに行くと更においしくなりますが、高くなります。もちろん町に行けば、高級料理もありますが、意外とデパートの食料品売り場に、高級な寿司屋があったりして、特上にぎり1900B(5000円)という法外な値段までありました。美味しそうでしたが、1週間分の食費が跳びますので食べれませんでした。代わりに、190バーツのステーキをたべてきましたよ。
 お昼の定食でも、一人分の皿に4本ほどの新鮮なチリが形のまま入っており、ニンニク、ショウガ、香草、ネギでとてもスパイシーに仕上げます。
豚と鶏肉が多く、ソーセージや、魚肉の団子(油で揚げてサツマイモ状態)などをうまく利用して、ソテー、そば、焼きめしに、更にスパイスを追加して各自の味付けをしています。私の好きな焼きそばも、ここではほとんど乾燥麺を使います。中華鍋に油をそそいで、子エビを数匹炒めます。炒め終わると、一端エビを取り出し、エビのだしがきいた油で、乾麺(太さも色々選べますよ)を炒めながら水を加えて戻していきます。ほどよく戻ってきたら、溶きタマゴ、ネギ、もやし、ニンニク、ショウガ、唐辛子数本を加えて野菜がしゃきしゃきの内に、ナンプラー、砂糖、酢、酒???(透明の調味料)で味付けして、

エビを戻してできあがり。基本的にこの国の醤油はナンプラーといって、魚醤です。魚の内臓、身などを一端火を通し、塩をふんだんに入れてから、つけ込んで発酵させ、醤油にします。色々な味がある様で使い分けられます。日本にも九州のあご醤油など同じようなものが有りますね。味噌みたいなものは少ないです。

syouga左は焼きめしと、目玉焼き、右は焼き豚の炒め物に生野菜の付け合わせ、奥にあるのがショウガの煮物です。これで300円はしません。
 名物の椰子の実の外側の皮を薄くそいで作るサラダにも,ニンニク、ショウガ、チリを石臼の様なもので砕いてナンプラー仕立てのドレッシングと混ぜて投入します。生野菜にチリという取り合わせは辛さがとびきり。
 写真奥の、ほとんどショウガのみじん切りのみという料理も有り、飾りのエビ以外はショウガのみで、味付けはちょうど鳥砂ズリの生姜煮のような感じで、そうとう辛くて、翌日トイレにいったときは、期待通りの結果が見られました。これさすがの私にも,辛かったです。
  fiah白身の川魚で蒸してありました。
脂ものって、臭くなくおいしい一品でした。日本のポン酢も試してみましたが、やはり香辛料が必要で、
お酢のきいたナンプラー仕立てのタイ式ソースでいただきました。
 魚は多くは川の魚らしく、ほとんどが揚げてたべます。香辛料の良く効いた、フィッシュソースベースのたれを付けていただきますが、日本の川魚の様に川臭くなく、おいしくいただけます。辛さのおかげで、脂っこさも無く、大きな魚を一匹すぐに平らげてしまいます。高級デパートの食料品店へ行くと、サーモン、白身の魚、マグロ、たこ、ホッキ貝などお刺身も売っていますが、さすがに高くて日本で買う様な値段がします。輸入品のチーズや、生ハムなども日本で買う様な値段がしますが、なんとタイ製の自家製チーズやタイ製のドイツ味ハムは安いし朝ご飯にピッタシです。

 kousinnryouスーパーでは、お手軽に香辛料が楽しめるセットが売っています。これらを,深めの石臼に入れて、木のすりこぎ棒でたたきつぶして野菜や魚介類を混ぜていただきます。
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 町のフードコートや学校の食堂には、追加で注ぐチリソースが必ず置いてあります。また、スプーン、フォークは洗ってあるのですが、横に熱湯の入ったケース(これは電気釜)が置いてあり、使う前には食器を一端漬けて消毒します。水道水で食器も良く洗ってある、この様な清潔な食堂も有りますが、屋台では食器を洗う水も少ないのが現状で、食器には気をつけましょう。
  

ライチとparacyte寄生虫

熱帯のタイでは果物が安く、ライチがこのくらいで40円ですっかり冷えてオイしそうです。 
raiti


 またまた試験です。みんな忙しくて、ブログのアップなどしてられない様子ですが、息抜きにアップします。

handoutfile

写真は、この2ヶ月弱で配られた、講義のスライドを印刷したもの(両面コピーで大きなファイルに1個半)と、教科書です。ファイルの下にあるマンソン熱帯医学は1500ページほどですから、聖書の半分くらいでしょうか?International Edition と言って、先進国で売っている値段の1/3くらいで買えました。

 今回の試験は、寄生虫でおきる病気と、細菌、ウイルスなどの下痢が主ですが、英語の聞いたことない虫や薬の名前を、山ほど覚えるのはつらいものです。試験をしてくれるので、こんなに真剣に覚えようとするのですから、ありがたいものです。いつもクラスで隣に座っているサミーは、一度聞いたら何でも覚えられるくらいの秀才です。6才からコーランを記憶し、戦争中のアフガニスタンで勉強して医師になったばかりで、サッカー好きの好青年です。何でもよく知ってます。同じ人間でも、大きな差があるものです・・(年のせいかな?)

 タイに来てから、先輩に貰った本「医者は現場でどう考えるか、What doctods thinkジェローム グループマン を読みました。アメリカのオックスフォードで白血病,エイズを治療する超エリート大学教授が著者。「患者の訴えや、検査、患者の心を読み、聞き取れなかった症状を時間をかけて効き出せば、きっと正しい診断に至ることができるだろう。いかに様々な要因によって、間違いが引き起こされているのかを考えさせられ、また患者にとって最も良い選択を自ら選ぶことができる様、本人の価値観を引き出すか」と言うものです。

 色々共感する面もあり、おもしろく読みました。私も5年ほど前から「治せない病気(癌末期など)や気がつかない病気(精神疾患)、本人の生活の乱れ、たばこによる病気、精神的な状況による体の変化」などに対して自分なりに対処してきたつもりです。しかし、この著者が、わざと書かなかった面が病気にはあります。それは、病気や人間の体についての知識や治療法にはまだまだ分からないことが沢山あると言うことです。寄生虫は原因生物がかなり分かっている病気で、その中でもマラリアは良く研究されています。しかし、単純なことが分かりません。たとえば、「マラリアが感染した赤血球は脾臓で殺されない様に血管の内側で必死に内壁に接着するが、しまいに血管が詰まって、臓器が機能しなくなり宿主の死に至る。なぜマラリア病原体は宿主である人間を殺してしまうのか?それでは種の保存ができなくなるではないか?」、「双子の兄弟が、片方はマラリアに免疫ができ重傷にはならず、もう一人は子供の時に重傷化して死んでしまうのか?」(もちろん多くの要因は分かっていますが、個々の個体ではその差は分かりません)

 全部が分かっていない病気に対処して行くには、分かった部分で立ち向かうしかありませんが、そういう意味で我々人類はかなりの進歩をしました。しかし、この薬を使えば良いと分かっても、その薬を買うお金がないこともあります。寄生虫の広い範囲に良く効き、しかも一回飲めば(これまでの薬は3週間以上)95%以上治癒するなどと言うIvermectinNitazoxanideができてきました。「ありがたや」ですが、途上国では高くて買えません。しかし、本当にその薬が必要な患者が多いのは、先進国ではなく、途上国なのです。先進国で多い癌の治療薬はすごい値段でも売れます。開発には、数千億円以上のお金が動きます。しかし、HIVや途上国での感染症に必要な薬の開発には、なかなかお金が出ません。ジレンマを抱えて、勉強に戻ります。    よっしーでした。

 

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