2009年11月29日

サイパンの世は明けた〜しょの2

いやいや、さんざん騒いだ割には大した出来事もなくイミグレーションの連邦化は始まってしまいました。
しかし、あらゆる面で追い詰められた北マリアナ政府ですが、この連邦化の後の政治を担う第17回議会のメンバーが早くも固まったようです。
下院議会の議長は、なんと元知事のフロイラン・テノリオ氏だそうです。
なぜ知事まで務めた人が今更下院なのかよくわかりませんが、未だに島を憂う熱い情熱にみなぎっているのでしょう(笑)

ちなみにこの人、元々は民主党だったんですけどね。
北マリアナ議会にはもう民主党の議員はいないのではないですか?
現在の二党体制は共和党かコビナント党で、残りは無所属です。

残念ながら、民衆の輝く星(笑)ティナ・サブラン女史は上院に出馬して落選、もうひとりの女性議員マリア・パンゲリナン女史も引退してしまったので、北マリアナ議会のチェンジはあまり期待できないかもしれませんね。
ティナ女史、善戦したんですけどね、やはり長老たちの壁は厚かったようです。
ご意見番としてうるさがられているスタンレー・トレス氏は再選しましたが、結局この人も正当な意見を述べて議会に問題を投げかけはするのですが、きちんとした政策がないので政治をどうしたいのかがまったく見えませんね(笑)

さて、アメリカがこの後どのような手を打ってくるかが興味のあるところですが、最終的には「盟約」にうたわれている「自治権」を放棄させることがゴールのような気がします。
迷妄する政治を終わらせて、グアムと一緒になって「州」になりなさいよ、みたいな感じですね。「早く楽になっちゃえよ」(笑)みたいな。

当初、私はハインズ候補が知事になるではないかと予測していましたが、よく考えてみれば、米国と敵対しているフィッテイェルさんの方が政治的には利用しやすいってこともありますよね。
仮にハインズさんが当選して新政権が発足すれば、当然、アメリカ寄りになっていくでしょうから、島民感情としては、特に長老連中には反発されると思われます。その点、フィッテイェルさんはアンチ米国の姿勢をとっていますから、大衆感情という面からみれば、戦うCNMIが描かれた方がベターです。

新政権になってあっさり連邦化が進行してしまえば、島民はかなり反発するでしょうし、今までぬるま湯につかりきっていた「島民保護政策」が覆される怯えも表面化してくるでしょう。
フィッテェルさんが頑張って米国と戦い、善戦虚しく米国政府の軍門に下る、みたないシナリオでしょうか(笑) 戦って負けたのであれば、島民も納得し易いですもんね。

今年は島民のほとんどが政府の腐敗を指摘し、チェンジを求めるような流れが見えていましたが、結局は旧態依然としたファミリー族の恩恵を得られなかった人たちの不満が蓄積されたという状況でしかありません(笑)
実際に、ハインズ新政権が誕生して、本当の改革が行なわれたとしたら、一番困惑するのがこうしたアンチ体制派の人たちのような気がします。

「こんなはずじゃなかったのに・・・」みたいな(笑)

まあ、このあたりの事情を表現すると、明治維新で登場した新撰組とかXX隊とかいった類のものに近いと思います。
時代が変わるとか、旧体制を保持するとか、それぞれが色々なイデオロギーを持ち出してきた語りはしますが、結局のところ「仕官」とか、「城持ち」とか、なんのことはない古い体制を下敷きにしたモラルしか考えつかなかったというのが実際のところでした。つまり、サイパンの島民も、打倒政府を叫びながらも、実は自分たちが現職に取って代わりたいというだけのことのような気がします(笑)

とは言うものの、間違いなく「チェンジ」は始まったのですから、とにかくジタバタせずに時代の流れを見ていきましょう・・・・・つづく(笑)

mahimahirider at 20:14|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2009年11月28日

サイパンの夜は明けた(笑)

2009年11月28日(土)午前0時01分
北マリアナ連邦諸島の国境管理及び出入国管理がユナイテット・ステイツ・オブ・アメリカに受け継がれました。
ついに新しいサイパンの時代が始まりました。

サイパン維新です。

まあ、実際に島に住んでいる私たちにとっては何か特別な出来事が起こったわけでもなく、粛々といつもどおりの生活がそこにあるだけなんですけどね(笑)
とは言いつつも、この「連邦化」間際の数週間で起こったドタバタ劇は、いかにも時代の変わり目というような緊張感が漂っておりました。

中でもとりわけ島中の外国人を巻き込んだ「アンブレラ・パーミット」は傑作でしたね。
ところでアンブレラって何でしょう?
ご存知ですか?

突然のスコールに見舞われた貴方に、さっと傘を差し出してくれる人・・・・・傘(アンブレラを差し出す)=困った人にささやかな救いの手を(笑)みたいな・・・・・。
マジです(爆!
アンブレラ・パーミット=傘許可証、そのまんまです(笑)

ということで、要するに在住外国人のための保険みたいなものなのです。
たとえ何が起こっても、とりあえず2年間はこの島に残留することだけは認めるといった、フィッテイェル政権がすべての在住外国人に差し出してくれた「傘」というわけですね。

今日のトリビューン紙には、この傘許可証の最終期限の金曜日、駆け込みで並んだ数百名が炎天下で疲れ切った表情を描写した記事が掲載されていましたが、その記事の中で「灼熱を避けるために傘を持参した夫人」のコメントというくだりがありました。なんだよ、差し出された救いの傘を受け取るために、自分で傘をさしてりゃ世話ねーじゃねーか(笑)

ちなみに不法滞在者にも「傘」を差し出すようですが、これってちょっと怪しいですね。
パーミットは出すって約束してますけど、残留後のことにはなんら言及していませんね。
イミグレが連邦化される前にこれだけの不法滞在者を処理できないから、「傘」を餌におびき出しておいて、後は連邦政府の入管に任せようってことですか?
「俺たちはアンブレラで滞在が認められているんだ」とか言って騒いだところで、「滞在は認めるが就業は認められていない」と言われてしまえばゲームセットです。

11月23日にはフィッテイェル知事がアメリカ政府を訴えていた連邦化訴訟で、コロンビアの法廷は労働法に関する仮規則の実施が違法とする判断を下しました。
これで、当面は北マリアナの労働法が継続されることになったと言って喜んでますけど、基本的には出入国の際のイミグレーションの識別は米国のフォームで行なわれるのですから、今後北マリアナを出国して戻ってくる場合、CNMI発行のパーミットでは入国できないってことですよね。これは仮規則の通りですが、もし、CNMIのパーミットでの再入国を認めるとするならば、イミグレーションのカテゴリーにCNMI限定の識別を創設する必要があります。米連邦政府の入管システムの端末にCNMI独自の識別プログラムを差し込むことなんて可能なんですかね?

イミグレーションの連邦化に対するCNMIの訴えは却下されましたから、イミグレの連邦化は合法という判断がなされました。

このCNMI労働法と連邦政府イミグレーションとのすり合わせは未だしばらく時間が掛かるでしょう。労働局の職員は少しほっとしたのではないでしょうか(笑)
CW-1ビザも宙ぶらりんです(笑)
それでもいずれは米国のフォーマットが摘要されるわけですから、お金と時間の余裕のある人は早めの手続きした方が良いでしょう。遅かれ早かれ、結局はアメリカになるのですから(笑)
これが理由かどうかわかりませんが、連邦化前日の27日(金)、イミグレーションがIRパーミットの2年の延長を認めたので、駆け込みで延長の申請を行なった人も随分居たのではないでしょうか。IRは労働法局ではなくイミグレーションの管轄です。

その他、投資家ビザやビジネス・ビザ、学生ビザなどを取り扱っていた商務局は連邦化後はすべて入管の管轄となりました。この先どうなっていくのかは未だ明らかになっていません。
外国人契約労働者については、連邦側では2014年までに「ゼロ」にすると言ってますが、全員を追い出すとは一言も言ってませんよね。
「ゼロ」にするってことですから、外国人契約労働者全員が永住権を得た場合は「ゼロ」になるってことでもあります。
果たしてアメリカ政府の思惑(戦略)は?・・・・・・・つづく(笑)



mahimahirider at 23:25|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2009年11月24日

知事決定戦選挙結果

昨日の知事選挙一騎打ちは、どうやら現職のフィッテイェル知事が勝利しそうです。12月7日に不在者投票が届くらしいですが、これも合計1,200票ですから、たぶん当選は間違いないでしょう。
以前からの私の予測は外れてしまったようです。
まあ、この後、大変な時代に突入して行くのですから、新人よりも経験者がしばらくはコントロールした方が良いのかもしれませんね。
それと、今日は知事が連邦政府を相手取って起していた「連邦化差し止め」裁判の結果も出ました。
判決は、見事に却下(笑)
ということで、11月28日の連邦化実施も間違いありません。
さあ、これから北マリアナはどうなって行くのでしょうか?
未だに連邦化に関する規則の正式発表は行なわれていませんし、外国人労働者の問題も宙ぶらりんです。
二期連続の知事の手腕が注目されますが、果たして、サイパンは「チェンジ!」となるのでしょうか?
それで無くともこの不景気に、観光産業はいよいよ落ちるとこまで落ちた感じですし、それに変わる産業などないし、アメリカからの助成金だってそうそう当てにはできません。
更にグアムの米軍基地移転も難航しそうだし、北マリアナに明るい未来は来るのでしょうか?
とにかく生き残った者勝ちだと思いますから、何がなんでも生き残りましょうね。
ってか、正直言って、残ることが良いのかは本当にわかりませんね。
でも、私の場合、他に行くとこないし(爆)



mahimahirider at 19:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)