2016年05月21日

水いぼ・いぼ:お子様にやさしい治療法で早めに治しましょう!5

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「スポーツとよはし」2013年6月号に、まひろ皮膚科クリニック(豊橋市):「夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病:水いぼ・とびひ・あせも」の記事が掲載されました! 

Q 夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病にはどんなものがありますか?

A 「水いぼ」「とびひ」「あせも」があります。どれも、早めに治療すれば悪化を防げます。

水いぼ

 「水いぼ」とは、主に子供にみられる、ウィルスが原因の皮膚病です。肌色で半球状に盛り上がったブツブツで、中が透けて白く見えるのが特徴です。体中のどこにでもできますが、わきの下や首まわりなど、皮膚がすれやすい部位によく認められます。かゆみを伴うことが多く、かいてしまうことにより症状が広がってしまうことがあります。治療法は、医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法や専用のピンセットを用いる方法などがあります。当クリニックでは、主に医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法を行っています。この方法は痛みがないため、お子さんが安心して治療をうけることができます。 

とびひ

 「とびひ」は、あせもや虫さされなどをかきこわした傷があると、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が皮膚の表面で繁殖し、「とびひ」になります。最初に水ぶくれができ、かいてしまうと皮膚がジュクジュクになり、他の部位に「とびひ」の症状がうつってしまいます。抗生剤の入った軟膏を患部にぬったり、抗生剤の飲み薬で治療します。「とびひ」がしっかり治るまでは、プールやおふろに入らないようにしましょう。「とびひ」の患部は、石鹸をよく泡立てて、やさしく洗うことが大切です。

水いぼ(伝染性軟属腫)  画像

原因:伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)ウィルスが原因の感染症です。子供同士のお肌の接触により感染したり、プールのビート板やタオルなどを介して感染すると考えられています。乾燥肌を放っておくと、水いぼはうつりやすくなります。ですから、日頃から保湿剤をしっかりぬってスキンケアをし、乾燥肌を治しましょう。 
症状:水いぼの症状は、肌色もしくは少しまわりに赤みを帯びた半球状にもり上がったブツブツとしてみられます。表面に光沢を伴うことが多く、中がすけて白くみえるのが特徴です。比較的やわらかく、5mmよりも大きくなると中心がわずかにくぼんでみえます。水いぼをつまむと、中から白いかたまりが出てきます。体中のどこにでもできますが、わきの下や首まわりなどのお肌がすれやすい部位によく認められます。水いぼはかゆみを伴うことが多いため、放置するとかいてしまうことにより、どんどんひろがってしまうことがよく見受けられます。ですから、水いぼの数が少ないうちに治療することが大切です。
治療法:水いぼの治療法には、医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法、痛みどめのテープをはってから水いぼをとる方法、抗ウィルス剤をぬる方法、専用のピンセットを用いる方法などがあります、化学薬品である硝酸銀を用いる方法(硝酸銀法)などがあります。様々な治療の中で、医療用のサリチル酸絆創膏で治す方法は、痛みがなく安全で、最も効果があるといわれています。医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法は、痛みがないため、お子さんが安心して水いぼの治療をうけることができます。水いぼに専用の絆創膏を数日貼るだけの方法なので、お子さんもこわがることなく簡単に治療をうけることができます。 痛みがないので、専用のピンセットを用いる方法よりも治療は短時間ですみます。   

・・・この治療法は、サリチル酸絆創膏を水いぼに貼って固定するだけですから、痛みはありませんし、傷跡を残す心配もありません。・・・治療中は子供がおとなしくしていますから、摘除するよりも短時間で終了します。子供が動かないので、ごく小さい水いぼでも見逃すことがありません。・・・ 当院で治療した約100人の患者さんについて、治癒するまでの期間を調べたところ、多くは4週間以内に治癒しており、全身に水いぼがある患者さんでも10週間程度でだいたい治癒しています。・・・    (Derma: Vol.3 No.4より引用) 
 
 
   

まひろ皮膚科クリニック(豊橋市)では、お子様に安心の痛みがない水イボの治療法を行っておりますので、お気軽にご相談ください。  


画像 「とびひ」は、どんな病気ですか?

とびひは、主に5月頃から夏にかけて、子供に多く見られる病気です。虫刺され、あせもや湿疹などをかきこわした傷口やすり傷などがあると、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が皮膚の表面で繁殖して起こります。発疹はかゆみを伴うことが多いため、ひっかくことによりひどくなります。 通常、とびひの症状は5日前後で軽快しますが、1週間以上症状が続く場合は、治りが悪い原因を究明する必要があります。
一般的に、とびひが治りが悪い原因としては、①MRSAという強い菌が治癒を遅らせている②もともとアトピーがあり、皮膚を日頃よくかいている③石けんを使って患部を洗っていない④包帯をずっと巻いたままの状態にしている⑤鼻をよくいじるくせがあるなどの原因が考えられます。 したがって、とびひを治すためには、①~⑤に対する対策を講じることが大切です。特に最近、とびひの原因となる菌として、MRSAが増加傾向にあり、種々の抗生剤(化膿止め)の内服に対して抵抗性を示します。そのため、症状の改善があまりみられない場合は、積極的に細菌の培養検査を行う必要があります。細菌の培養検査の結果で、とびひの症状に合ったぬり薬や飲み薬を選択できます。まひろ皮膚科クリニック(豊橋市)では、とびひによく効くぬり薬や飲み薬を処方しています。とびひがしっかり治るまでは、プールやおふろに入らないようにしましょう。患部は、石けんをよく泡立てて、泡で洗うようにやさしく洗浄するとよいでしょう。シャワー浴後、タオルでやさしく水分をふき取ってから、ぬり薬を外用しましょう。とびひの症状がございましたら、お気軽にまひろ皮膚科クリニックにご相談ください。 


あせも

 「あせも」は、おでこ・首まわりやおしりなど皮膚のすれやすい部位にできます。かゆみを伴う、小さな赤いブツブツや水ぶくれができます。汗をかいたら、こまめにタオルでふきとったり、シャワーで洗い流したりするとよいでしょう。 

「あせも」について

あせもは、6月から9月の夏にかけて多くみられます。子供(特に乳幼児)は、体表面積が大人よりも狭いため、汗の腺の密度が大人より高くなり、そのためあせもが大人よりできやすくなります。あせもは放置すると、かゆみのためにかいてしまい、湿疹やとびひになってしまいます。ですから、あせもができたらなるべく早めに治すことが大切です。あせもには、紅色汗疹(赤色のあせも)と水晶様汗疹(白色のあせも)の2種類があります。ここでは、一般的によくみられる紅色汗疹について詳しく説明します。
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あせもの症状→小さな赤いブツブツや小さな水ぶくれとして見られることが多く、通常かゆみを伴います。おでこ、首まわり、わきの下、股やおしりなどのすれやすい部位によくできます。

あせもの原因→ 汗をよくかくと、皮膚の表面の水分量が増加して、細菌がはんしょくしやすくなります。この状態が続くと、汗の出口が詰まってしまいます。この汗の出口が詰まった状態のままで更に汗をかいてしまうと汗の出る管が破裂してしまい、汗が周囲にしみ出して炎症を起こしてしまいます。この炎症を起こした状態が「あせも」です。

あせもの治療→炎症が軽い場合は、非ステロイド剤の塗り薬を使用します。炎症やかゆみが強い場合は、弱いステロイド剤をぬります。かゆみが強くてひっかいてしまう時は、かゆみ止めの薬を短期間内服します。

生活上の注意点→ あせもは、できないように予防することが可能です。汗をかいたら、こまめに汗をタオルでふきとったり、シャワーで洗い流すとよいでしょう。石鹸はよく泡立てて、手で優しく体を洗うことが大事です。風呂上りに ベビーパウダーを使用することは、かえって汗管をつまらせる原因となり、あせもができやすくなるため良くないと考えられています。衣服は吸湿性のよい綿の素材が基本です。室温が26℃以上になると、あせもができやすくなるといわれていますので、エアコンや扇風機などを適度に使用するとよいでしょう。ただ、エアコンなどの使いすぎは、お子様の体には良くないので気をつけましょう。あせもの症状がございましたら、お気軽にまひろ皮膚科クリニックにご相談ください!



まひろ皮膚科クリニックでは、 「水いぼ」「とびひ」「あせも」の他に、子供のアトピー、水虫、いぼ、虫さされなどの皮膚病も診察しておりますので、お気軽にご相談ください。 画像

夏、大人が特に気をつけたい皮膚病:水虫について

白癬菌が原因で水虫になります。足の水虫の症状ですが、夏に悪化することが多く、かゆみを伴うことが多いです。足の指の間が、カサカサしたり、白く皮膚がふやけたりします。また、足の裏や側面に、水ぶくれや膿を伴ったりすることもあります。爪水虫は、爪が白色や黄色に濁ったり、厚くなったり、変形したりします。皮膚や爪などに、白癬菌を確認することができれば、水虫の診断がつきます。3分程で確認できる簡単な検査です。画像
水虫の治療をしないと、他の家族の人に症状をうつしてしまう可能性があります。ですから、足や爪などの水虫の症状が疑われましたら、早めに皮膚科専門医で検査をうけ、適切な治療をうけるようにしましょう。当クリニックでは、ジェネリック医薬品も扱っておりますので、お気軽にご相談ください!

 



 
 



















mahiroblog at 08:00|この記事のURL水いぼ | とびひ

2016年03月05日

水虫・爪水虫は、皮膚科専門医で早めに治しましょう5

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とびひ・水いぼ・あせも・水虫に関する、まひろ皮膚科クリニック「夏に向けて知っておきたい子供の皮膚病」の記事が掲載されました!

毎日を健康に暮らすために、普段から知っておきたい病気があります。
子供の皮膚病もその一つ。気温が上がり湿度が高くなるこれからの季節、かかりやすい皮ふ病と生活上の注意点について、まひろ皮ふ科クリニックの先生に伺ってきました。 

プラネッツ/夏、特に気をつけたい皮膚病はありますか?

山村先生/水虫ですね。白癬菌が原因で水虫になります。足水虫の症状ですが、夏に悪化することが多く、かゆみを伴うことが多いです。足の指の間が、カサカサしたり、白く皮膚がふやけたりします。また、足の裏や側面に、水ぶくれや膿を伴ったりすることもあります。爪水虫は、爪が白色や黄色に濁ったり、厚くなったり、変形したりします。皮膚や爪などに、白癬菌を確認することができれば、水虫の診断がつきます。3分程で確認できる簡単な検査です。

日本では、潜在的に足の水虫にかかっている人が、約20%いると推定されています。足の水虫にかかっていても、かゆみや炎症の症状などの自覚症状を伴わないことが多いため、治療せずに放置されているケースが多いようです。水虫というと、以前は男性の病気みたいなイメージがありましたが、最近では確実に、女性の患者さんも増えています。 ブーツなどの密閉性が高くてむれやすい靴をはく人が増えたり、素足で靴やサンダルなどをはく女性が増えているのが原因のようです。

足の水虫が発症するには、気温や温度、白癬菌が足についてからたった時間、足に傷があるかどうかなどの条件に左右されます。足の水虫菌(白癬菌)をもっている人から周囲の環境に白癬菌が散布されます。散布された菌が、健康な人の足に付着することを防ぐのは難しいですが、付着して24時間以内に洗い流せば感染を防ぐことが可能です。足の水虫は、菌をもった人が歩いたところを踏んで24時間以上そのままの状態で放置するとうつってしまうと考えられています。ですから、プール、ジム、温泉などへ行った際は、24時間以内に足を石けんで洗ったり、抗真菌剤をぬることによって水虫の感染を予防することが可能です。
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水虫の症状

水虫の症状は、大きく分けて、4つのタイプに分けられます。すなわち、A爪水虫(爪白癬)、B趾間型足白癬、C小水疱型足白癬、D角質増殖型足白癬です。

A.爪水虫(爪白癬)では、爪が白色や黄色に混濁したり、厚くなったり、変形したりします。水虫の症状を放置すると、爪の水虫にかかりやすくなります。

B.趾間型足白癬は、足の指の間にできる水虫のことです。皮膚が白くふやけ、カサカサしたり、赤くなったりします。かゆみを伴うこともあります。放置すると、皮膚がジュクジュクして痛みを伴うこともあります。

C.小水疱型足白癬は、足の裏から側面にかけて、水ぶくれや膿疱(膿を伴う)が多くみられます。かゆみを伴い、夏に悪化することが多いです。

D.角質増殖型足白癬では、足の裏全体、特にかかとの角質が厚くなることにより、足全体が硬くなり皮膚がはがれやすい状態になります。ぬり薬単独では治りが悪いため、水虫に効く飲み薬を内服します。

水虫の原因

画像白癬菌が原因で水虫なります。日本では、素足で家の中を歩く習慣があるため、足の水虫に感染する機会が多いと思われます。水虫にかかっている人の足からはがれ落ちた皮膚すなわち鱗屑(りんせつ)には、白癬菌が多くみつかります。白癬菌が存在する鱗屑(りんせつ)は、家庭内のスリッパや風呂場のマット、じゅうたん、畳などにまき散らされています。足がむれた状態で、靴下や靴を長時間はいてしまうと、水虫の症状がうつってしまいます。

水虫の検査・診断

白癬菌が皮膚や爪などにいないかどうかを、顕微鏡で詳しく見ます。3分ほどで確認できる簡単な検査です。白癬菌が確認できれば、水虫の診断がつきます。一見、水虫や爪水虫の症状に似ていても、実は別の皮膚病(接触皮膚炎、掌蹠膿疱症、爪乾癬)のこともありますので、皮膚科専門医を受診して必ずこの検査をうけるようにしましょう。

水虫の治療

基本的には、水虫にはぬり薬(抗真菌外用剤)がよく効きます。2週間ほどで何らかの効果が現れ、1か月ほどで症状がほとんど消失します。ただ、症状が改善したからといって、すぐにぬるのを中止すると、症状が再発する場合がありますので、2ヶ月ほど長めにぬるとよいでしょう。大人の場合、爪水虫や角質増殖型の足白癬は、ぬり薬の効きが悪いので、抗真菌作用のある飲み薬を併用します。

画像爪水虫によく効く飲み薬の内服方法には大きく分けて2種類の方法があります。
すなわち、A.イトラコナゾールのパルス療法とB.テルビナフィンの内服療法です。

A.イトラコナゾールのパルス療法 は、1週間集中してお薬を服用した後に、3週間は服用しないでお休みするということを3回繰り返す方法です。この方法は、飲み薬を合計3週間飲むだけで済みます。

B.テルビナフィンの内服療法は、毎日1錠ずつ6カ月服用を続ける方法です。

どちらの飲み薬もその薬効成分が爪に貯留しやすいので、服用を中止してからも爪の症状が改善して健康な爪に生えかわらせるという作用があります。薬を飲み始めてから早い人で、3ヶ月ぐらいで健康な爪が根元から生えてきますし、遅くとも半年から1年程で健康な爪に生えかわります。爪水虫を治療しないままでいると、足や手などの水虫が毎年再発する原因になります。当クリニックでは、ジェネリック医薬品も扱っておりますのでお気軽にご相談ください。ジェネリック医薬品でも、十分に水虫や爪水虫を治すことが可能です。 

日常生活上の注意点   

足の水虫は、白癬菌をもった人が歩いたところを踏んで24時間以上そのままの状態で放置するとうつってしまうと考えられています。ですから、プール、ジム、温泉などへ行った際は、24時間以内に足を石けんで洗ったり、抗真菌剤を塗ることによって白癬菌の感染を防ぐことが可能です。素足でなくても、ストッキングや靴下をはいても白癬菌が足に付着することがありますので注意が必要です。風呂場のマットやスリッパなどは、共用しないようにしましょう。床やじゅうたんなどは、こまめにお掃除をすることも重要です。

豊橋市のまひろ皮膚科クリニックでは、水虫によく効くぬり薬(抗真菌外用剤)や爪水虫によく効く飲み薬(イトラコナゾールのパルス療法やテルビナフィンの内服)の処方を行っておりますので、水虫や爪水虫の症状がございましたら、早めに当クリニックを受診しましょう。当クリニックでは、ジェネリック医薬品も扱っておりますのでお気軽にご相談ください!

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mahiroblog at 07:00|この記事のURL水虫 | 爪水虫

2016年02月20日

しもやけ:悪化する前に、早めに皮膚科で治しましょう!5

しもやけ(凍瘡)は、気温が4から5℃、1日の気温差が10℃以上になる晩秋から冬に発症します。しもやけは、乳幼児や小児の耳や頬などの顔、指先や足先などによくできます。  患部が痛がゆくなるのが特徴的で、暖まるとかゆみが増します。まれに、水ぶくれができたり、皮膚がめくれてびらんになることもあります。気温が上昇する春には通常症状がなくなります。指先、足先、鼻先、耳たぶなどといった露出部位に発赤を生じるタイプ(多形紅斑型=M型)とはれが主体でジュクジュクや水ぶくれを生じるタイプ(たる型=T型)の2つのタイプがあります。 治療は、血行促進作用をもつビタミンEやヘパリノイド類似物質を含む軟膏をぬります。塗り薬で不十分な場合は、ビタミンEの内服も併用します。
 大人で「しもやけ」の症状がある方の中には、シェーグレン症候群や全身性エリテマトーデスなどの膠原病の症状が隠れている場合が時にありますので、注意が必要です。 
                  
                          (MB Derma 57: 17-22 参考)
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汗をかいたまま、寒い環境に長時間いると、しもやけになりやすいです。しもやけにならないようにするためには、靴下や手袋などをこまめにかえて、寒い所に長時間いないようにするとよいでしょう。外出時は、耳あてやマスクを着用するとよいでしょう また、しもやけの予防には保湿も大事ですので、乾燥肌の方は、スキンケアを常に怠らないように心がけましょう!しもやけの症状が疑われましたら、まひろ皮膚科クリニックを受診しましょう。
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 乾燥肌を放置すると皮膚が知覚過敏になり、かゆみを感じるようになります。 かゆいとかくことによって湿疹ができやすくなり、湿疹はかゆみをともなうため更にかいてしまうという悪循環に陥ります。このようにしてできてしまった湿疹は市販薬では治りにくいため、早めに皮膚科専門医で治療することをおすすめします。また、乾燥肌の状態が続くと、治りの悪い貨幣状湿疹になりますので注意が必要です。まひろ皮膚科クリニックでは、乾燥肌によい保湿剤などのぬり薬の処方も行っておりますので、乾燥肌の症状がございましたら、お気軽にご相談ください! ただいま、まひろ皮膚科クリニックでは、手あれや乾燥肌にやさしい石けん・入浴剤などのサンプルをプレゼントしています! 画像

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「スポーツとよはし」2013年6月号に、まひろ皮膚科クリニック(豊橋市):「夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病:水いぼ・とびひ・あせも」の記事が掲載されました! 

Q 夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病にはどんなものがありますか?

A 「水いぼ」「とびひ」「あせも」があります。どれも、早めに治療すれば悪化を防げます。

水いぼ

 「水いぼ」とは、主に子供にみられる、ウィルスが原因の皮膚病です。肌色で半球状に盛り上がったブツブツで、中が透けて白く見えるのが特徴です。体中のどこにでもできますが、わきの下や首まわりなど、皮膚がすれやすい部位によく認められます。かゆみを伴うことが多く、かいてしまうことにより症状が広がってしまうことがあります。治療法は、医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法や専用のピンセットを用いる方法などがあります。当クリニックでは、主に医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法を行っています。この方法は痛みがないため、お子さんが安心して治療をうけることができます。 

とびひ

 「とびひ」は、あせもや虫さされなどをかきこわした傷があると、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が皮膚の表面で繁殖し、「とびひ」になります。最初に水ぶくれができ、かいてしまうと皮膚がジュクジュクになり、他の部位に「とびひ」の症状がうつってしまいます。抗生剤の入った軟膏を患部にぬったり、抗生剤の飲み薬で治療します。「とびひ」がしっかり治るまでは、プールやおふろに入らないようにしましょう。「とびひ」の患部は、石鹸をよく泡立てて、やさしく洗うことが大切です。

あせも

 「あせも」は、おでこ・首まわりやおしりなど皮膚のすれやすい部位にできます。かゆみを伴う、小さな赤いブツブツや水ぶくれができます。汗をかいたら、こまめにタオルでふきとったり、シャワーで洗い流したりするとよいでしょう。 




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2015年12月24日

手あれ(手荒れ)は皮膚科専門医で早めに治しましょう!

手あれ(手荒れ)は女性に多く、水や洗剤などで手の表面の皮脂膜(皮膚の脂分)がとれてカサカサになった状態をいいます。空気が乾燥する秋から冬に悪化することが多く、空気の乾燥や温かい湯による食器洗いなども悪化に関係します。日常生活で触れるお湯、石けん、洗剤、シャンプー・リンス、衣服のせんい、紙、段ボールなど様々なものが原因となって生じます。これらのものが刺激となって、手の皮脂膜が破壊されることにより、皮膚表面(角質層)の水分が失われ 、手あれの状態になります。この状態を放っておくと、炎症が起こり、かゆみを伴う発赤やブツブツが見られるようになります(手湿疹)。更にこの状態を放置すると、指先を中心にひびわれ(亀裂)が生じます。手あれは、指先を使うことが多い人にみられますが、小児期にアトピー性皮膚炎を患っていた人に多いようです。つまり、もともと外からの刺激に弱い皮膚の持ち主に起こりやすいようです。
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手あれになる理由


皮膚の水分量は、皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質という3つの物質によって一定に保たれています。手や指では皮脂腺(皮脂を分泌する腺)が少な く、そのため皮脂膜もうすくなっています。その代わり角質層が厚くなっていて、保護する役目をはたしています。その角質層も、石けんや洗剤などを使ってひ んぱんに水仕事をしたり、指先をよく使ったりした後にお手入れをしないで放っておくと、水分が失われやすくなります。そこへ、さらに指先に様々なものの摩 擦刺激が加わると、厚い角質層は弾力性を失い、ひびわれてしまいます。ですから、手への刺激を少なくするような、ふだんからの心がけが予防には大切です。

検査

①指の間に発赤がみられる場合は、カンジダ症を否定するために顕微鏡を使った検査をします。②化学物質や植物・金属など手で触れるものに対するアレルギー反応が疑われる場合は、原因を追究するためにもパッチテストが有用です。画像


最近手あれは、主婦などの女性ばかりでなく男性や子どもにも増えてきています。その原因は手洗いのしすぎです。液体ソープでごしごしあらったあと、水でジャーッと洗い、ハンドドライヤーで乾かす。そういった無意識のうちに繰り返されている行為が、手にとって強い刺激になっています。

手洗いの注意点

①石けんは、液体のものではなく、敏感肌用の固形タイプのものを使用しましょう。
②水の量(強すぎない)や温度(熱すぎない)に気をつけましょう。
③手を洗ったあとすぐに肌触りのよいタオルで水分を十分ふきとりましょう。
④ハンドドライヤーは使用を控えましょう。
⑤ハンドクリームなどの保湿剤を定期的にぬりましょう。
⑥神経質に洗いすぎないようにしましょう。

治療

①皮脂膜を補うために、定期的に保湿剤を塗ります。
②ひびわれには、ひびわれを治す作用のあるテープ剤や軟膏を塗ります。
③かゆみや炎症が強くて治りが悪いときには、ステロイドの入った軟膏を短期間だけ塗ります。
④かゆみが非常に強い場合は、抗アレルギー剤の飲み薬を内服します。

日常生活上で注意すること 画像

①木綿やビニールなどの手袋などを着用して、指先を直接刺激しないようにしましょう。また、水仕事の際にはその上からビニールやゴム手袋などを着用して、直接洗剤に触れないようにしましょう。
②手の洗いすぎには注意しましょう。どうしても素手で作業をする場合は、お湯を使わずになるべく水を使うようにしましょう。

③手を洗ったあとには、皮膚にうるおいを与えるぬり薬(保湿剤)をぬりましょう。
④ひびわれは痛いので、ついつい絆創膏で保護しがちですが、長時間貼らないように注意しましょう。

ただいま、まひろ皮膚科クリニックでは、手あれや乾燥肌にやさしい石けん・入浴剤などのサンプルをプレゼントしています! 画像


乾燥肌を放置すると皮膚が知覚過敏になり、かゆみを感じるようになります。かゆいとかくことによって湿疹ができやすくなり、湿疹はかゆみをともなうため更にかいてしまうという悪循環に陥ります。このようにしてできてしまった湿疹は市販薬では治りにくいため、早めに皮膚科専門医で治療することをおすすめします。また、乾燥肌の状態が続くと、治りの悪い貨幣状湿疹になりますので注意が必要です。当クリニックでも、乾燥肌によい保湿剤などのぬり薬の処方も行っておりますので、乾燥肌の症状がございましたら、お気軽にご相談ください!

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「スポーツとよはし」2013年6月号に、まひろ皮膚科クリニック(豊橋市):「夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病:水いぼ・とびひ・あせも」の記事が掲載されました! 

Q 夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病にはどんなものがありますか?

A 「水いぼ」「とびひ」「あせも」があります。どれも、早めに治療すれば悪化を防げます。

水いぼ

 「水いぼ」とは、主に子供にみられる、ウィルスが原因の皮膚病です。肌色で半球状に盛り上がったブツブツで、中が透けて白く見えるのが特徴です。体中のどこにでもできますが、わきの下や首まわりなど、皮膚がすれやすい部位によく認められます。かゆみを伴うことが多く、かいてしまうことにより症状が広がってしまうことがあります。治療法は、医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法や専用のピンセットを用いる方法などがあります。当クリニックでは、主に医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法を行っています。この方法は痛みがないため、お子さんが安心して治療をうけることができます。 

とびひ

 「とびひ」は、あせもや虫さされなどをかきこわした傷があると、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が皮膚の表面で繁殖し、「とびひ」になります。最初に水ぶくれができ、かいてしまうと皮膚がジュクジュクになり、他の部位に「とびひ」の症状がうつってしまいます。抗生剤の入った軟膏を患部にぬったり、抗生剤の飲み薬で治療します。「とびひ」がしっかり治るまでは、プールやおふろに入らないようにしましょう。「とびひ」の患部は、石鹸をよく泡立てて、やさしく洗うことが大切です。

あせも

 「あせも」は、おでこ・首まわりやおしりなど皮膚のすれやすい部位にできます。かゆみを伴う、小さな赤いブツブツや水ぶくれができます。汗をかいたら、こまめにタオルでふきとったり、シャワーで洗い流したりするとよいでしょう。 



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2015年11月27日

乾燥肌は早めに治しましょう:乾燥肌によい入浴剤のサンプルをプレゼント中!5

   

秋~aki8.png冬にかけて湿度が低下する傾向にあるため、皮膚がカサカサして乾燥しやすい状態になります。皮膚にとっての理想の湿度は、約60%と考えられています。しかし、冬では40%を下回ることもあり、さらに室内で暖房を使用すれば湿度は20%以下まで下がります。ですから、皮膚に潤いを与えるためには、保湿剤を定期的にぬったり、暖房を使いすぎないことなどが重要です。 健康な人は角質細胞のすき間をセラミドが埋めているため、体内の水分は外へ出ていきません。しかし、加令・外的要因などによってセラミドがつくられなくなってしまい、水分を保持できなくなり、乾燥肌になってしまいます。

乾燥肌は皮膚がかさかさになり、表面が粉をふいたような状態になります。全身のどこにでもみられる症状で、特にすねや背中、腕などに症状が強くでます。乾燥 肌を放置すると皮膚が知覚過敏になり、かゆみを感じるようになります。かゆいとかくことによって湿疹ができやすくなり、湿疹はかゆみをともなうため更にか いてしまうという悪循環に陥ります。特にアトピーの方は、もともと皮膚のバリアー機能が低下し、水分を保持する機能が低下しているため、冬場のスキンケアは毎日欠かさずに行う必要があります。 保湿剤には、皮膚からの水分の蒸発を防いで皮膚に潤いを与えると同時に、低下した皮膚のバリア機能を改善する働きがあります。保湿剤は1日2~3回ぬると効 果的です。夜は入浴直後なるべく15分以内にぬるとよいでしょう。お風呂上りの肌がしっとりしているうちにぬると効果的です。強くこすらないように、手でなでるようにぬるとよいでしょう。dryskin1.jpg

小児乾燥型湿疹: 幼児期や学童期には、秋から冬にかけて、皮脂の分泌量が減って乾燥肌になりやすいです。乾燥肌はかゆみが生じやすく、かいた刺激で炎症をおこし、小児乾燥型湿疹になります。

爪を切ってなるべくかかないように気をつけさせましょう。また、保湿剤でスキンケアをすることも効果的です。まひろ皮膚科クリニック(豊橋市)では、お子様のお肌にやさしい保湿剤を処方していますので、お気軽にご相談ください。

ただいま、当クリニックでは、乾燥肌にやさしい石けんや入浴剤などのサンプルをプレゼントしています!

medipower.jpg   日常生活上の注意点お風呂で体をゴシゴシと洗いすぎるとバリア機能を壊してしまいます。ナイロンタオルなどはさけ、やわらかい木綿のタオルを使ったり、直接手で皮膚をやさしくなでるように洗いましょう。お ふろの湯の温度は高くしないようにして、長湯もさけましょう。寒い時期はついつい高温にしがちですが、38~40℃くらいのぬるめに設定しましょう。室内 の乾燥をおさえるためにも、暖房は使いすぎないようにし、加湿器を用いるなどして適切な湿度を保つようにすることも大事です。こたつや電気毛布は、皮膚を 乾燥させるだけでなく、皮膚温を上昇させてかゆみを助長することもあるため、特にアトピーの方は使用をひかえることが重要です。衣類は刺激の少ない木綿を使用し、毛羽立ったウールや化繊などは直接肌にふれないようにしましょう。

乾燥肌の状態が続くと・・・
乾燥肌は皮膚がかさかさになり、表面が粉をふいたような状態になります。全身のどこにでもみられる症状で、とくにすねや背中、腕などに症状が強くでます。乾燥肌を放置すると皮膚が知覚過敏になり、かゆみを感じるようになります。かゆいとかくことによって湿疹ができやすくなり、湿疹はかゆみをともなうため更にかいてしまうという悪循環に陥ります。このようにしてできてしまった湿疹は 市販薬では治りにくいため、早めに専門医で治療することをおすすめします。また、乾燥肌の状態が続くと、治りの悪い貨幣状湿疹になりますので注意が必要で す。  当クリニックでも、乾燥肌によい保湿剤などの塗り薬の処方も行っておりますので乾燥肌の症状がございましたら、お気軽にご相談ください!win2.png

 

 

 

「スポーツとよはし」2013年6月号:「夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病:水いぼ・とびひ・あせも」のまひろ皮膚科クリニック(豊橋市)の記事が掲載されました!

Q 夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病にはどんなものがありますか?  toyo.jpg




A 「水いぼ」「とびひ」「あせも」があります。どれも、早めに治療すれば悪化を防げます。

「水いぼ」

「水いぼ」とは、主に子供にみられる、ウィルスが原因の皮膚病です。肌色で半球状に盛り上がったブツブツで、中が透けて白く見えるのが特徴です。体中のど こにでもできますが、わきの下や首まわりなど、皮膚がすれやすい部位によく認められます。かゆみを伴うことが多く、かいてしまうことにより症状が広がって しまうことがあります。治療法は、医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法や専用のピンセットを用いる方法などがあります。当クリニックでは、主に医療用 のサリチル酸絆創膏を使用する方法を行っています。この方法は痛みがないため、お子さんが安心して治療をうけることができます。 

「とびひ」

「とびひ」は、あせもや虫さされなどをかきこわした傷があると、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が皮膚の表面で繁殖し、「とびひ」になります。最初に 水ぶくれができ、かいてしまうと皮膚がジュクジュクになり、他の部位に「とびひ」の症状がうつってしまいます。抗生剤の入った軟膏を患部にぬったり、抗生 剤の飲み薬で治療します。「とびひ」がしっかり治るまでは、プールやおふろに入らないようにしましょう。「とびひ」の患部は、石鹸をよく泡立てて、やさし く洗うことが大切です。

「あせも」

「あせも」は、おでこ・首まわりやおしりなど皮膚のすれやすい部位にできます。かゆみを伴う、小さな赤いブツブツや水ぶくれができます。汗をかいたら、こまめにタオルでふきとったり、シャワーで洗い流したりするとよいでしょう

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mahiroblog at 07:00|この記事のURL乾燥肌 

2015年09月19日

いぼ・水いぼ:お子様にやさしい:痛みがない治療法5


  

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「スポーツとよはし」2013年6月号に、まひろ皮膚科クリニック(豊橋市):「夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病:水いぼ・とびひ・あせも」の記事が掲載されました! 

Q 夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病にはどんなものがありますか?

A 「水いぼ」「とびひ」「あせも」があります。どれも、早めに治療すれば悪化を防げます。

水いぼ

 「水いぼ」とは、主に子供にみられる、ウィルスが原因の皮膚病です。肌色で半球状に盛り上がったブツブツで、中が透けて白く見えるのが特徴です。体中のどこにでもできますが、わきの下や首まわりなど、皮膚がすれやすい部位によく認められます。かゆみを伴うことが多く、かいてしまうことにより症状が広がってしまうことがあります。治療法は、医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法や専用のピンセットを用いる方法などがあります。当クリニックでは、主に医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法を行っています。この方法は痛みがないため、お子さんが安心して治療をうけることができます。 

とびひ

 「とびひ」は、あせもや虫さされなどをかきこわした傷があると、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が皮膚の表面で繁殖し、「とびひ」になります。最初に水ぶくれができ、かいてしまうと皮膚がジュクジュクになり、他の部位に「とびひ」の症状がうつってしまいます。抗生剤の入った軟膏を患部にぬったり、抗生剤の飲み薬で治療します。「とびひ」がしっかり治るまでは、プールやおふろに入らないようにしましょう。「とびひ」の患部は、石鹸をよく泡立てて、やさしく洗うことが大切です。

あせも

 「あせも」は、おでこ・首まわりやおしりなど皮膚のすれやすい部位にできます。かゆみを伴う、小さな赤いブツブツや水ぶくれができます。汗をかいたら、こまめにタオルでふきとったり、シャワーで洗い流したりするとよいでしょう。 


いぼ(尋常性疣贅、扁平疣贅) 原因:ヒト乳頭腫ウイルスによる感染症です。ヒト乳頭腫ウイルスが、足や手などの小さな傷口から感染します。表皮の一番深い層にある細胞にウイルスが感染すると、ウイルスの細胞が増殖していぼができます。ウイルスの種類によって、症状が出る部位や症状の出方が異なります。子供の手足によくみられるのは、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)です。若い人の顔や腕などによくみられるのが、青年性扁平(へんぺい)疣贅です。

症状:いぼ(尋常性疣贅)は主に手足の指や足のうらに、はじめは平らで小さく、徐々に表面がザラザラした盛り上がりになります。すこし固くふれ、白くみえます。足のうらにできると、皮膚から盛り上がらず、敷き石を敷きつめたようなモザイク状になり、一見「うおのめ」のようにみえます。いぼの表面をけずると点状の出血が見られることが特徴です。足のうらのいぼは皮膚の深いところにウィルスがあるため、治りが悪いです。青年性扁平疣贅は若い人の顔や手の甲に多くみられます。1~2mm位の表面が平らないぼが多数ちらばって出てきます。いぼは、正常な皮膚の色もしくは薄茶色です。 画像

治療法:いぼの治療法には、液体窒素を用いる方法、抗ウィルス剤を塗る方法、ビタミンD3製剤を塗る方法(痛みがなくおすすめの治療法)、医療用のサリチル酸絆創膏を用いる方法(痛みがない) 、局所免疫療法(SADBEなどの特殊な化学薬品でいぼをかぶれさせて治す方法)、消毒液(グルタルアルデヒド)を用いるなどの方法があります。副作用のことを考えると、局所免疫療法や消毒液(グルタルアルデヒド)を用いる方法はおすすめの治療法ではなく、当クリニックでは行っていません。いぼの治療は、液体窒素(ちっそ)による凍結療法が一般的です。液体窒素で凍らせた綿棒を使用して、いぼを瞬間的に凍らせます。一度で治らない場合は、1~2週間に1回の割合で続けます。この方法はいぼによく効きますが、痛みを伴うのが欠点です。
 そこで、痛みがない治療法で、いぼによく効く治療法としておすすめなのが、活性型ビタミンD3の塗り薬を用いた治療法です。この方法は、いぼに1日1~2回だけ活性型ビタミンD3含有軟膏を定期的にぬるだけ簡単な治療法です。痛みがなく、副作用がほとんどない安全な治療です。医療用のサリチル酸絆創膏を併用する場合もあります。通院回数も少なくてすむのも利点です。
 塗り薬だけで治りが悪い場合は、免疫力を高めていぼを追い出す作用のある飲み薬も併用します。いぼに活性型ビタミンD3含有軟膏が効くという報告が下記のようにあります。 
 
 尋常性疣贅は、ヒト乳頭腫ウィルスの主として2型や57型の感染による皮膚の良性腫瘍である。活性型ビタミンD3製剤はその表皮細胞分化誘導作用、過増殖抑制作用やアポトーシス誘導作用は、疣贅においても有効に働く可能性がある。筆者も「痛くないイボ治療法」を模索して、いくつかのオリジナルな疣贅治療法を考案してきた。その中で比較的高い有効性が得られ、今後の疣贅治療法の主要戦略になりうると考えているのが、活性型ビタミンD3外用療法で・・・・           (Visual Dermatology Vol.4 No.3 より引用) 

 診療においてしばしば治りがよくない「いぼ」に遭遇します。この活性型ビタミンD3外用療法は比較的容易に実行でき、痛みやかぶれなどの副作用も少ないため、いぼに対する治療法としては比較的有効で安全な方法と考えられます。まひろ皮膚科クリニックでは、いぼに効く、いぼに対する痛くない治療法も行っておりますので、お気軽にご相談ください。  

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 水いぼ・とびひ・あせもに関する、まひろ皮膚科クリニック(豊橋市)「夏に向けて知っておきたい子供の皮膚病」の記事が 2011年プラネッツ4月号に掲載されました! 

プラネッツ/ 「水いぼ」は、どういうものですか?   

先生/主に子供に見られる、ウイルスが原因の皮膚病です。症状は、肌色もしくはまわりに赤みを帯びた半球状に盛り上がったブツブツで、中が透けて白く見えるのが特徴です。

プラネッツ/どんなところにできやすいですか?  画像

先生/体中のどこにでもできますが、わきの下、おしりや首回りなど、皮膚がすれやすい部位によく認められます。かゆみを伴うことが多く、かいてしまうことにより、どんどん症状がひろがってしまうことがあります。ですから、「水いぼ」が少ないうちに治療することが大切ですね。 

プラネッツ/ 「水いぼ」の治療法は? 

先生/抗ウィルス剤をぬる方法、医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法、専用のピンセットを用いる方法などがあります。当クリニックでは、主に医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法を行っています。この方法は、痛みがないため、お子さんが安心して水いぼの治療をうけることができます。ですから、「水いぼ」の症状がありましたら、お気軽に皮膚科専門医にご相談ください。

水いぼ(伝染性軟属腫)  

原因:伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)ウィルスが原因の感染症です。子供同士のお肌の接触により感染したり、プールのビート板やタオルなどを介して感染すると考えられています。乾燥肌を放っておくと、水いぼはうつりやすくなります。ですから、日頃から保湿剤をしっかりぬってスキンケアをし、乾燥肌を治しましょう。 
症状:水いぼの症状は、肌色もしくは少しまわりに赤みを帯びた半球状にもり上がったブツブツとしてみられます。表面に光沢を伴うことが多く、中がすけて白くみえるのが特徴です。比較的やわらかく、5mmよりも大きくなると中心がわずかにくぼんでみえます。水いぼをつまむと、中から白いかたまりが出てきます。体中のどこにでもできますが、わきの下や首まわりなどのお肌がすれやすい部位によく認められます。水いぼはかゆみを伴うことが多いため、放置するとかいてしまうことにより、どんどんひろがってしまうことがよく見受けられます。ですから、水いぼの数が少ないうちに治療することが大切です。
治療法:水いぼの治療法には、医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法、痛みどめのテープをはってから水いぼをとる方法、抗ウィルス剤をぬる方法、専用のピンセットを用いる方法などがあります、化学薬品である硝酸銀を用いる方法(硝酸銀法)などがあります。様々な治療の中で、医療用のサリチル酸絆創膏で治す方法は、痛みがなく安全で、最も効果があるといわれています。医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法は、痛みがないため、お子さんが安心して水いぼの治療をうけることができます。水いぼに専用の絆創膏を数日貼るだけの方法なので、お子さんもこわがることなく簡単に治療をうけることができます。 痛みがないので、専用のピンセットを用いる方法よりも治療は短時間ですみます。   

・・・この治療法は、サリチル酸絆創膏を水いぼに貼って固定するだけですから、痛みはありませんし、傷跡を残す心配もありません。・・・治療中は子供がおとなしくしていますから、摘除するよりも短時間で終了します。子供が動かないので、ごく小さい水いぼでも見逃すことがありません。・・・ 当院で治療した約100人の患者さんについて、治癒するまでの期間を調べたところ、多くは4週間以内に治癒しており、全身に水いぼがある患者さんでも10週間程度でだいたい治癒しています。・・・    (Derma: Vol.3 No.4より引用) 
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mahiroblog at 06:00|この記事のURLいぼ | 水いぼ

2015年07月11日

とびひ:皮膚科専門医で早めに治しましょう!5

「スポーツとよはし」2013年6月号に、まひろ皮膚科クリToyohashi_2


ニック(豊橋市):「夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病:水いぼ・とびひ・あせも」の記事が掲載されました!
 

Q 夏に向けて、子供がよくかかる皮膚病にはどんなものがありますか? 

 

 



A 「水いぼ」「とびひ」「あせも」があります。どれも、早めに治療すれば悪化を防げます。

「水いぼ」

「水いぼ」とは、主に子供にみられる、ウィルスが原因の皮膚病です。肌色で半球状に盛り上がったブツブツで、中が透けて白く見えるのが特徴です。体中のどこにでもできますが、わきの下や首まわりなど、皮膚がすれやすい部位によく認められます。かゆみを伴うことが多く、かいてしまうことにより症状が広がってしまうことがあります。治療法は、医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法や専用のピンセットを用いる方法などがあります。当クリニックでは、主に医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法を行っています。この方法は痛みがないため、お子さんが安心して治療をうけることができます。 

「とびひ」

「とびひ」は、あせもや虫さされなどをかきこわした傷があると、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が皮膚の表面で繁殖し、「とびひ」になります。最初に水ぶくれができ、かいてしまうと皮膚がジュクジュクになり、他の部位に「とびひ」の症状がうつってしまいます。抗生剤の入った軟膏を患部にぬったり、抗生剤の飲み薬で治療します。「とびひ」がしっかり治るまでは、プールやおふろに入らないようにしましょう。「とびひ」の患部は、石鹸をよく泡立てて、やさしく洗うことが大切です。

「あせも」

「あせも」は、おでこ・首まわりやおしりなど皮膚のすれやすい部位にできます。かゆみを伴う、小さな赤いブツブツや水ぶくれができます。汗をかいたら、こまめにタオルでふきとったり、シャワーで洗い流したりするとよいでしょう

とびひ・水いぼ・あせもに関する、まひろ皮ふ科クリニックの「夏に向けて知っておきたい子供の皮膚病」の記事が 2011年プラネッツ4月14日号に

掲載されました!    画像
 
気温が上がり湿度が高くなるこれからの季節、かかりやすい皮膚病と生活上の注意点について、

まひろ皮ふ科クリニックの先生に伺ってきました。

プラネッツ/
「とびひ」は、どんな病気ですか?




先生/虫さされ、あせも、湿疹などをかきこわした傷口や擦り傷があると、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が皮膚の表面で繁殖し、「とびひ」になります。5月ごろから夏にかけて、皮膚の抵抗力が弱い子、とくに乳幼児に多くみられますね。最初に、顔、体、手、足などに水ぶくれができます。水ぶくれをかいてしまうと、皮膚がジュクジュクになります。「とびひ」は、感染力が強いので、ジュクジュクになると他の部位にうつってしまいます。  tobihi3.png

プラネッツ/どんな治療をするのですか?

先生/抗生剤の入った軟膏を患部にぬったり、抗生剤の飲み薬も内服します。「とびひ」の治りが悪い場合は、細菌培養検査を行います。この検査は、当クリニックでも行っています。

プラネッツ/
生活上の注意点は?

先生/「とびひ」がしっかり治るまでは、プールやおふろに入らないようにしましょう。「とびひ」の患部は、石けんをよく泡立てて、やさしく洗うことが大切です。「とびひ」の症状がありましたら、早めに皮膚科専門医にかかりましょう。

プラネッツ/「水いぼ」は、どういうものですか?

先生/主に子供に見られる、ウイルスが原因の皮膚病です。症状は、肌色もしくはまわりに赤みを帯びた半球状に盛り上がったブツブツで、中が透けて白く見えるのが特徴です。


プラネッツ/どんなところにできやすいですか? mizuibo1.jpg

先生/体中のどこにでもできますが、わきの下、おしりや首回りなど、皮膚がすれやすい部位によく認められます。かゆみを伴うことが多く、かいてしまうことにより、どんどん症状がひろがってしまうことがあります。ですから、「水いぼ」が少ないうちに治療することが大切ですね。

プラネッツ
「水いぼ」の治療法は?


先生/抗ウィルス剤をぬる方法、医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法、専用のピンセットを用いる方法などがあります。当クリニックでは、主に医療用のサリチル酸絆創膏を使用する方法を行っています。この方法は、痛みがないため、お子さんが安心して水いぼの治療をうけることができます。ですから、「水いぼ」の症状がありましたら、お気軽にまひろ皮膚科クリニックにご相談ください。

プラネッツ/ 「あせも」の症状は?

先生/「あせも」は、おでこ、首まわりやおしりなどの皮膚のすれやすい部位にできます。かゆみを伴う、小さな赤いぶつぶつや水ぶくれができます。 

プラネッツ/
あせも」にならないように日常生活で注意することは? asemo.jpg

山村先生/汗をかいたら、こまめにタオルでふきとったり、シャワーで洗い流すとよいでしょう。石けんを使う場合はよく泡立てて、手で優しく洗うことが大事です。「あせも」を放っておくと、「とびひ」の原因になります。ですから、「あせも」ができてしまったら早めに皮膚科専門医で治すようにしましょう。

まひろ皮膚科クリニックでは、 「水いぼ」「とびひ」「あせも」の他に、子供のアトピー、水虫、いぼ、虫さされなどの皮膚病も診察しておりますので、お気軽にご相談ください。

プラネッツ/夏、特に気をつけたい皮膚病はありますか?
先生/水虫ですね。白癬菌が原因で水虫になります。
足の水虫の症状ですが、夏に悪化することが多く、かゆみを伴うことが多いです。足の指の間が、カサカサしたり、白く皮膚がふやけたりします。   画像
また、足の裏や側面に、水ぶくれや膿を伴ったりすることもあります。爪水虫は、爪が白色や黄色に濁ったり、厚くなったり、変形したりします。皮膚や爪などに、白癬菌を確認することができれば、水虫の診断がつきます。3分程で確認できる簡単な検査です。水虫の治療をしないと、他の家族の人に症状をうつしてしまう可能性があります。ですから、足や爪などの水虫の症状が疑われましたら、早めに皮膚科専門医で検査をうけ、適切な治療をうけるようにしましょう。当クリニックでは、ジェネリック医薬品も扱っておりますので、お気軽にご相談ください! 

プラネッツ/夏のしみ対策はどうでしょうか?画像

山村先生/しみは、予防が大事です。紫外線はしみを誘発し、悪化させます。普段より、定期的に日焼け止め(サンスクリーン剤)をぬることが大切です。できてしまったしみには、ビタミンCやトラネキサム酸の飲み薬が効きます。美白作用のあるハイドロキノンクリームも併用するとより効果的です。当クリニックでは、しみ、そばかす、くすみ、毛穴の黒ずみや開き、にきび、にきびあと等に効く最新の光治療(美容皮膚科)も行っています。治療時の痛みがほとんどない上、安全で治療効果の優れた治療法です。ただいま、キャンペーン価格で行っていますので、ぜひ一度美肌体験してください!


mahiroblog at 07:00|この記事のURLとびひ