2013年02月01日

そのヒ、そのバショで

みなが皆、さまざまな方向に泳いでいく。
まだ彼らに名前や顔、性別はないが、人ごみを抜け会社につく頃、ちゃんと人格とやらを取り戻しているのだろう。

眠れないから阿佐ヶ谷から新宿まであるいてみた。UFOCLUBでのライブ直後の足のせいか、ここまでで一時間。

白んだ空、露にぬれた小さな草、花、
都会にもちゃんと声がある。小さくとも声は声だ。

「声はアナタになんと問いかけてる?」
さあねエーーーー

春が裸足でやってくる。
ブルーシートの上、野良の猫が横切り、飲みかけの甘酒の紙コップを倒す。

笑った頬、タオルでジーンズの裾をふく

北風に流されていく空っぽの紙コップ、追いかける背中、揺れるチェックのロングスカート

「あなたは誰?」
「あなたはだあれ?」

さて、ゆっくり、同じ時間をかけて帰ろう。阿佐ヶ谷にはおうちがある


どこかで人生が折り返すんだとして、それはどこなんだろう?
ちゃんと肩を叩いて伝えてくれるんだろうか、

とても不安なことなんですが





余命
しってしまったら
アナタはどうする?

きっとアナタは、紙コップを追いかけて風が吹く方へ

人たちに愛されること難しいみたいだから、せめて風には愛されたい。ずっといっしょにいよう



【真人】

Posted by mahito_ta at 06:42│TrackBack(0)

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