しばらく筆をおいてたのはスマホの操作にもがいていたから。
むっずかしーいんだよなあ。はじめて人間と話した時のような気分だよ
はじめて言葉を話した時のことは今でもよく覚えてる。うそみたいだけどホントのホント。
お腹に少し力をいれて、唇が唾液に濡れる感覚、今でもぜんぜんにかわらないだもんな。
何を話したかはとうに忘れてしまったけど、他人にアクセスする瞬間の根源的な感動をじんじんに感じていた。鼻先がわさびを飲み込んだ時のようにスッと痺れ視界が広がるような不思議な超現実な感覚だった。
新しい季節や光景に触れた時、根源的に震える部分をこころと呼び、感じ、ゆさぶる一人称をたましいと呼ぶことに決めた 。そう呼ぼう。
ぼくは今でも音楽をあわせ、鳴らした時の泥臭い衝動を覚えてる
最初のきもちというやつだ。
今もあの瞬間の振動はやせ細った背骨をカタカタゆらしている。
まだ、どこにきたわけでもないし、折り返しはおろか、はじまったばかりだが このままふるわせ続けなきゃ、それこそ生きてる意味なんか微塵もないよな。
月のうらにはびっしりとダニが寄生し、表面はカビてしまっている。
ぴっぴが夜もふける今頃、まいにちまいにち泣いている
おれはかける言葉をしらない。誰も教えてはくれない。
「力を抜けよ?」
笑わすなよ。冗談言うなよ かみ殺すぜ
コトバを夢の湿地帯からみつけにいきましょうよ。
それまでは、えいえんにえんえんと泣かせとく。なだめることはしない。
しらばっくれても夜はぼやける
腐った蒼い生命線も花の髪留めでマッ二つに線切る
公共の電波から失礼します