ようやく取り戻せた、いつもの日々、日常、がもうすぐ終わります。
そうです。「みつどもえ」が来週号(39号)で週チャンとお別れなのです。
ううう。
でも、過去を振り返ってばかりいては何も始まりません!
「みつどもえ」は終わってはいないのです!新たに別冊少年チャンピオンにてスタートするのです!
終わりと始まり。
この2大イベントを私達は今まさに体験しようとしているのです!
こんな素晴らしい事が他にあるでしょうか!?いや無いッッ!
別チャンは月刊なのでのりお先生もじっくりみつどもえに取り組めるでしょうし
もしかしたら週チャンにて時たま何か読み切りを描いてくれるかもしれませんしね。
そんな期待も含め別チャン移籍に大賛成の僕なのでした。
ってちょっと気の早い話でしたね。来週の話をしたら鬼に笑われますよね。てへ☆
さてさてそれでは今週号(38号)のみつどもえのレヴューを始めましょうか。
【ネタバレ注意!】以下の文章にはみつどもえ231卵性のネタバレが含まれております。
ご注意下さい。
桜井のりお『みつどもえ』231卵性「アイマイ見舞い」(週刊少年チャンピオン38号:秋田書店)
今週のお話は先々週の続きです。
ってその前に。某掲示板で話題になっていたのですが。
今回のタイトル、161卵性「クッキンアイドル アイ!マイ!見舞い」と題名がかぶっていますね。
元ネタは「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」で、まあ、のりお先生もブログでこの作品をリンクされておりますので大好きな作品なのでしょう。何度も使ってしまうのは仕方ありませんよね。
僕はあまり気にならないです。こういうのは。だって全く一緒じゃないですしね。
というか某掲示板の情報にて始めて気がついたほどです…。
気がつかなくてごめんなさい。のりお先生。(&担当編集者様)
他にもこういうケースってあるのでしょうか?
探してみるのも楽しいかもしれませんね。
それではお待たせしました。本題へれっつらごー。
先程も言ったように今週は先々週の続きで松岡さんへのお見舞い回です。
でも先々週のあの回の松岡さんの行動はちょっと常軌を逸しておりました。
ふたばならともかく、いろいろとアレでも身体能力的には常人である松岡さんが3階から飛び降りって…。
ひとはも「嘘でしょ?」と言うこの表情
もちろん入院と相成るわけですがそこでも松岡さんは大活躍なのです…。
しかしなんですね、今ののりお先生は松岡さんにぞっこんなのでしょうか?
このタイトル絵といい
この全身のカットといい
松岡さんをしゅきになってしまうではないですか!
6-3男子の「しゃべらなかったら可愛いのに」はある意味名言です。
松岡さんホントとにかくじっとしてて!(無理か…)
さて、本題へ。
松岡さんは、忘れ去られているかもしれませんが
一応「チーム杉崎」の一員なのです。(8巻巻末「TS(チーム杉崎)今昔物語」参照)
ということで今回はチーム全員でお見舞いに来てくれました。
菊の花と黒い千羽鶴を携えて…。
本人の希望ということですが…。
でもまわりの目は…
ですよね。
いろいろ杉崎さんたちお気の毒です。
今いじめとかなんとかいろいろ世間では問題なっているから尚更です。
しかし杉崎さんはええとこの子なのにほんと気が利きますね。
真っ先に花を花瓶に移してたし。
自然とこういうこと出来る子はなかなかいないのではないでしょうか。
麻里奈さんは一見あんなアレな感じだけどちゃんと子供を育てているのがわかりますね。
みくちゃん、いい子です。
こんなにいい子たちなのにそう見られてしまうのはあまりにも不憫です。
そのはた迷惑な病人である松岡さんは一体どこへ行ってしまったのか?
と、ここにいました。
ベッドの下をよーくご覧ください。
なにやら黒い物体が。
恐らくこれ松岡さんの頭なんですよね。多分。
ほらやっぱり!
でもなにしてるんでしょうね松岡さんは。
ほんとじっとしていて欲しい…。
ちなみに先程の菊の花&千羽鶴は、
松岡さんに頼まれたものではなかったようです。
ひとはが気を利かして松岡さんの好きそうなものをお見舞い品としてチョイスしていたのでした。
でもこれはひとはと松岡さんの仲では当たり前のこと。
ひと夏一緒に暮らしていたこともあって、お互い全てを知り尽くしてしまった仲だから。
それぐらい気が利きます。利きまくりです。
ところでさっきの黒千羽鶴、千羽無いようです。なんで?
666!オー○ンかい!ほんま超理解してるわ!ちなみに僕の実家の郵便番号と同じじゃ!
さっちゃん引っ越してきんしゃい!いやひとはとふたりして引っ越してきんしゃい!
杉崎さんはさすがチームリーダーですね。
行き過ぎている彼女の行動を諭しております、が
興奮冷めやらぬ松岡さん。でも霊魂の宝庫って…何かと不謹慎だよ、さっちゃん…。
こんな調子じゃ杉ちゃんもなす術がなさそうですね。
寝る間も無いほど徘徊しているのだとか。
寝て、お願い、松岡さん。
こんな調子だから吉岡さんに入院が長引いてない?と疑問にもたれる始末。
ひとはによると徘徊が原因で傷口が開いて結んで結んでは開いてを繰り返しているのだとか。
治療費の方が心配になってきたよ…。
もう脚の骨折は直っているご様子。
ひとはも松岡さんの徘徊に「付き合って」あげてるというより、何かあった時の「付き添い」だね。
このカット。何故だか涙が出るのは気のせい?
ひとはが友達と手をつないで走っていく図。
今更ながらですがほんと馴染んできましたこの子は。宮下さんじゃないけど。
一方、ひとはが松岡さんと仲良くしているところを見て吉岡さんがこんなことをおっしゃっております。
吉岡さんは対抗心というよりも、身近にいる友達が楽しんでいて欲しい、喜んでいて欲しいそれを第一に考えているということなのでしょうね。でも決して何か小細工をしてとか無理にとかじゃなく自然とそう対応しているのでしょう。
その吉岡さんでも松岡さんはどうすることも出来なかったようです。まあでも、これに関してはあまりにも松岡さんが特殊すぎるから彼女を喜ばすのはひとはに全権委任してもいいのではないでしょうか。
でもほんと吉岡さんはいい子だね…。
ああ。みつどもえの面々はみんないい子ばっかりだ!もうどうしましょ!
さてさて霊じゃなくて例の二人は何処へいったんでしょうかね…
ちょ!霊安室ってそれ、やばいよ…。
ここってそんなに簡単に入れるとこなの?
ひとはまた暗闇で松岡さんと二人っきり…。
しっかり松岡さんの腕にしがみついてるし。
そっか…。興奮のあまり血圧が高くなって傷口が…それで結んで開いてるんだな…。
アドレナリンがまさにどくどく分泌されているんでしょうね…痛覚も麻痺しているようだし。
逆にひとはも恐怖のストレスから同じくアドレナリンが大量に。
血のりが点々と…。この絵なんかこわいね。
これで松岡さんの退院がまた延びたとひとはちゃん。
学校が平和でいいと言うがほんと?二人っきりの時間が多くて嬉しいとか?違いますかそうですか。
とそうこういっている間にあれ?松岡さんがいなくなっちゃいました!
もう「さっちゃん」でいいじゃん。既に「自」はともかく「他」は認めている親友なんだからさ。
でも松岡さんどこに行っちゃったのでしょう…。消えた?
とここからみつどもえらしからぬ展開。そうです。ホラー的展開にて話が進んでいきます。
実際に死んでいる人が登場。今までのみつどもえには無かったことです。
その頃チーム杉崎はというと見舞いされる本人がいないということなので帰ろうとします。
がそこに…
松岡さんの血です。ですが、彼女達には誰の血ともわからないので気味の悪いことこの上ないです。
宮下さんが止めているのをさえぎって無意識に地下へ足が向く吉岡さん。
怖いけどさっちゃんの喜びそうな気配が気になって気になって気になって…
そして血痕の続いているある部屋を覗くと…。
ひとはちゃんが…!
本当にみつどもえらしからぬホラー回でした。
なぜひとははあの死体を持ち出そうとしたのか?気になりますね。
やっぱり松岡さんを楽しませるためでしょうか?本編を読まなければ判りません…。
身の毛もよだつ「みつどもえ」初ホラー回。ぜひ読んでいただきたい。
「なーにいってんだよ!いつものみつどもえじゃんか!」
とおっしゃる御仁。
違いますよ。
まずこれらのカットを連続で見ていただきたい。
菊の花
いつも誰もいないベッド そして何かにとり憑かれているような表情のひとは
いない病床へ見舞いに来るなんて…
不自然に消えた
血痕の続くその先には
いかがでしょう?
そう。この霊安室に安置されている遺体は…。
結論は以下にて久々にSS(ショートストーリー)を書きましたのでそちらをご一読いただければ幸いです。
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~鴨橋小学校 6年3組教室にて~
宮下「矢部っち。この前松岡の見舞いこの3人で行って来たぞ!」
矢部「え?何言ってんの?」
杉崎「何って…お見舞い行って来たって松岡の」
矢部「だから……何言ってんのって言ってんのっ!!」
宮下「ち、ちょ!何いきなり切れてんだよ!可愛い生徒に向かって!」
杉崎「そうよ!そんな言い方しなくてもいいじゃない!」
矢部「からかうのもいい加減にして!」
吉岡「からかうって…。今日の矢部っち…なんか変だよね…」
矢部「変にもなるさ!こんな事態だっていうのに生徒にからかわれるしPTAにつるし上げられるし校長にも…。
いやそんなことより、やっぱり生徒が…僕の大事な生徒が…生徒が…」
宮下「なんか知らんがかなり動揺してるな…。あ、そっか。まだ気にしてるんだな松岡が飛び降りたの。あれは矢部っちは悪くないから気にするなって。松岡が100%悪い!だから。な!」
杉崎「うん…まあ…そうね。松岡が100%はともかく、矢部っちは悪くないわよ。ちょっと気にしすぎよ。」
吉岡「私達からかってなんかいないよ…私達は矢部っちの味方だよ!だから元気出して!」
矢部「…ごめん。そっか僕を元気付けようと冗談を言って慰めてくれたんだね…ありがとう」
宮下「冗談?何が冗談なんだよ?」
矢部「だって…。松岡さんの見舞いって冗談じゃないか?松岡さんは入院して程なくして…」
杉崎「は?は?は?はあああ??」
宮下「何いってんだこいつ!?教師の癖にそれこそ冗談も休み休みに言えよ!全く!」
矢部「…ひとはちゃんはそれで気がおかしくなって毎日菊の花と黒い千羽鶴を携えて彼女が入院していたベッドに通ってるって病院から連絡が…」
杉崎「え?………あ、そっか」
宮下「……あははそっか。あはは…あはははは…思い出した思い出した思い出した!」
吉岡「……三女さんに催眠術掛けられていたんだね私達。思い出したよ。さっちゃんのお葬式」
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吉岡「三女さんを助けたいよ」
杉崎「そうね。また明日放課後に行きましょ病院。今度は怖がらずにしっかり手を握って連れ戻しましょ」
宮下「そうだな。この明るい日差しを浴びれば何時しかこの悲しみから開放されるかもしれないしな」
吉岡「そうだ。三女さんも私達のチームにいれようよ!」
杉崎「チームって?」
吉岡「何言ってんの杉ちゃん!チーム杉崎だよ!チーム杉崎!」
宮下「何だそれ?」
吉岡「もう!宮ちゃんまでー!」
杉崎「ということは、私達4人…ううん。松岡もいれちゃいましょうか?」
宮下「え?」
吉岡「そうだね!それいいね。…さっちゃん。ごめんね。もっと喜ばせることしてあげたかったんだけど…。」
宮下「吉岡、何ぶつぶつ言ってんだ?」
吉岡「なんでもないよ!なんでも…。はい。みんな手をつなご」
杉崎「え?あ、そうね。チームだもんね」
宮下「しょうがないな。ほい。って吉岡、お前右手杉崎と繋がないのか?」
吉岡「これは、さっちゃん…エアさっちゃんね…とつながってるの。その先は三女さんと」
宮下「…そっか」
わたしたち…いつまでもいっしょだよ
ひとりじゃないんだよ…ね?さっちゃん、三女さん…
(おしまい)
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今回はこういうお話という見方も出来るので。
出来ない?
そうですか。
(おわり)